栃木100km行①(富士とSL編)
(写真:「名刹と旧跡を訪ねるみち」で見つけた巨大なオブジェ)
みなさん、こんにちは。
(= ´ω`)ノ
最近、登山縦走の記事が続きましたが、今回は再び、関東ふれあいの道に戻ります。
ちなみに、縦走記事はコチラ⤵
trailtravel8hureai.hatenablog.jptrailtravel8hureai.hatenablog.jp
さて、ふれあいの道の前回記事は、とうとう茨城県を抜け栃木県に突入したところまででした。
前回記事はコチラ⤵
trailtravel8hureai.hatenablog.jp
栃木県のふれあいの道は、総距離393km、全部で32コースが設定されていますが、このうち1-23番のコースが茨城県から群馬県に至る関東一周ルートに該当します。
(その他のコースは福島県の白河にむけて北上するルートです)
しかしながら、1-23番のルートのうち、約90kmほどは栃木の平地部で、宅地や田畑を進みます。
そのような地域なので、途中ビバークできるようなキャンプ場もありません。
このため、この区間はできれば一気に通過したいところでした。
ということで、今回は途中でツェルトを張って眠ることなく、通しで100km走をやってみようと思います。
いつもの全体図です。
やはり、栃木県に入ると、ふれあいの道一周も半分以上来たんじゃないかって気がしますね。
今回、一気に100km走ることができれば、さらに進捗が加速しますね。
(*´ω`*) ワクワク
次に細部ルートです。
今回は長いですよ。
まずは真岡電鉄茂木駅を出発し、芳賀富士(はがふじ)を経て七井駅までの「風薫る山里のみち」14.3km
次に七井駅から益子の森、西明寺を通り益子駅までの「焼き物としいの木のみち」11.8km
益子駅からは根本山自然観察センターを抜け平地部に出ます。真岡駅までの14.2kmの「雲流れる桜花のみち」
このあたりから夜になると思われます。
この先は、延々と平地を通り、田畑の中を通過するルートが続きます。
真岡駅からは「名刹と旧跡を訪ねるみち」の16.2km。二宮金次郎ゆかりの二宮神社を経て、久下田駅へ向かいます。
次は「アシそよぐ水辺のみち」です。これは久下田駅から鬼怒川沿いを北上し、砂ヶ原橋を渡って、さらに田川沿いに進み、JR自治医大駅までの21.0km。
もうずーっと平地です。
地図を見る限り、ほとんど田んぼを進んでいる感じ。
さらにさらに、自治医大から箕輪城址を経て姿川沿いに南下する「ゆうがおのみち」
このルートはJR小金井駅(もちろん東京の小金井駅とは別)まであるのですが、途中で次の「風土記のみち」につながるので、ぼくはコチラに進みます。これで約7km
そしていよいよ、今回の最後のルート「風土記のみち」は姿川沿いにさらに進み摩利支天塚古墳、琵琶塚古墳、紫式部の墓をたどり大神(おおみわ)神社から東武鉄道野州大塚駅までの約13.5kmです。
( ;´Д`) 長い!
ルートを書くだけで疲れました。
今回は計8ルート、約100kmを一晩で走りますよ。
(GPSによれば、走った結果は101kmでした)
ということで、平成29年の走り初めとなる1月28日~29日にかけて旅しました。
栃木にも富士山があるよ
1月ですが、暖かく晴れたいい天気です。
再び茂木駅にやってきました。
前回はあまり良く見ていなかったのですが、駅前には立派なふれあいの道の案内板があります。
きれいな木板を使い、鮮やかに地図が彫ってあります。
雨よけの屋根までついてる。
これはすごい。
9時10分に茂木駅を出発しました。
なんと、出発直後に、道を間違えて全く逆のほうに進んでしまいます。
前回もそうでしたが、どうも茂木の街は迷いやすい(気がする)・・・
駅前の通りを過ぎると川があったので、それに沿って進みます。
すぐに道の駅もてぎに到着です。
まるで公園のような道の駅だ。
ここでおにぎりを3つ買い、2個は朝ごはんに食べ、1個はいつかお腹が減った時に食べることにしてザックにしまいました。
おにぎりを食べながら、しばらく一般道を進みます。
ホントに暖かな日です。
川面が陽に照らされて、キラキラと光っていました。
やがて、安楽寺というお寺に出ました。ここはこのコースの撮影ポイントになっています。
お寺の前には、これまた立派な案内板が立っていました。
茂木駅もそうだったけど、栃木県はふれあいの道の整備に力を入れているのかも?
お寺からさらに4kmほど行くと、突然、舗装道から外れます。
なんだか誰かの裏山に入っていくみたいな感じ。
入ってみると、意外にしっかりしたトレイルです。
道の先に、ふれあいの道の標識が立っているのが見えますね。
右に曲がると「芳賀富士」に出るみたい。
行ってみよう。
明るい杉林の坂道を10分ほど登ると、開けた頂上に着きました。
芳賀富士山頂です。
何と写真入り看板!
これも今までに見たことがない種類の案内板です。
低い山ですが、眺望はよかったです。
さすが富士山!
筑波山も見えました。
あそこから、はるばる来たんだよなぁ・・・
しばし、これまでの道を思い返しました。
SLは大迫力! 七井駅
芳賀富士を下り、再びトレイルに戻ります。
いい気持ちです。
すぐに里に出て、トレイルは再び舗装道に変わりました。
振り返ると芳賀富士が覗いています。
低いけど、確かに富士山の形かな。
かわいい山でした。
芳賀富士を後にすると、開けた田園風景に変わります。
七井駅はもうすぐ。
住宅地に出ると、通りの向こうに駅舎らしき建物が。
しかし、その上には黒い煙がモクモクと立ち昇っているではありませんか!
((((;゚Д゚))))))) ええっ?
まさか、火事!?
思わず、駅に向かって走り出しました。
しかし、火事にしては、どうも街が静かです。
駅前には、人影すらありません。
駅のホームに入って、ようやく分かりました。
なんと、SLが止まっていたのです!
\(^o^)/ うわー!
ちょうどギリギリのタイミングでした。
と言うのも、SLはすぐに動き出したからです。
肩をすくめるほどの大きな音で汽笛が響き、重そうな車輪が回ります。
すごい迫力!
知らぬうちに興奮していました。
列車の窓からは、同じく興奮した子供や大人の顔が覗いています。
ぼくは思わず、大きく手を振っていました。
やがてSLは轟音を響かせながら、去って行きました。
さて、ぼくもふれあいの道に戻ります。
まだまだ先は遠い!!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
次回は七井駅からの続きの旅を書きますね。
それではまた
(^ω^)ノ バイバイ
続きの旅はコチラ⤵
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(*´ω`*)⤵ コチラ
五竜岳から白馬岳へ(最終回)
(写真:不帰嶮の夜明け)
みなさん、こんにちは。
(=´∀`)ノ
五竜岳から白馬岳の縦走旅も、いよいよ核心部に入ります。
前回は、五竜岳に登ったあと、唐松小屋に到着しビバークしたところまで書きました。
前回の記事はコチラ⤵︎
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ルートのおさらいです。
本日は朝4時30分に出発し、暗いうちに唐松岳に登った後、不帰嶮(かえらずのけん)を通過し、白馬鑓ヶ岳〜杓子岳〜白馬岳の白馬三山を縦走。
その後は大雪渓から猿倉バス停に降りる予定です。
不帰嶮の不思議な感覚
朝の3時に目が覚めました。
たっぷり寝たので、元気一杯です。
天気は、薄いガスが出ていますが、上空は晴れてます。
寒さもそれほどではありません。
サッサとツェルトをたたみ、朝ごはんのパンを頬張ると、元気よく出発します。
4時15分でした。
真っ暗な中、振り返ると唐松小屋の灯りが遠ざかっていきます。
この瞬間はいつも気持ちが引き締まります。
人間の領分を出て、異界に入っていくような感じ。
心細いような、ワクワクするような、不思議な気持ちがします。
唐松岳山頂へは、明瞭で歩きやすい道が続いています。
20分もすると、頂上に到着しました。
もちろん誰もいません。
唐松小屋の方を見ても、誰も登ってくる人はいませんでした。
闇の中で景色も見えませんから、先を急ぎます。
ここから、いよいよ険しい岩場が連続する不帰嶮へと下っていきます。
「不帰」という語感そのものに鋭さが感じられますね。
一度足を踏み入れたら、誰も帰ってこれない!
((((;゚Д゚)))))))
すごい威圧感…
唐松岳からの下りは急ですが、広いつづら折の斜面で、特に危なくはありません。
しかし、下り切ると、薄闇の中に巨大な岩塊の影が、不気味な姿を見せています。
ハイマツがヘッドライトに照らされて、まるで白い花畑のように見えます。
まさに異界、幻想的な光景。
月が冷たく輝いています。
岩壁は月明りにぼんやり浮かびながら、何も言わずに僕を見つめているようでした。
一人ぼっちなのですが、岩塊の息遣いが感じられて、周りに気配が満ちているような不思議な感覚。
しかしそれは、どことなく親しみを持って僕を取り囲んでいるような気がして、少しも不安は感じませんでした。
むしろ、自分の感覚が溶け込んでいくような、一体感すら覚えました。
やがて、夜の彼方が仄かに色づいてきます。
朝の光とともに、峻険な岩肌が露わになって、
先ほど感じた魔術的な感覚が解かれてゆきました。
そして、目の前に現れたのは、厳しい表情をした岩綾です。
夜は明けて、再び僕は一人ぼっちになりました。
険しい道、冷たい風
さて、朝とともに、先ほど感じていた幻想的な雰囲気は消え、代わりに険しい岩場が現れました。
僕も現実に戻り、先へ進みます。
不帰嶮は、北から1〜3峰と呼ばれる岩嶺が並び、その険しい峰を繋いで細い尾根が連なっています。
ここは第2峰の頂上。
少し広い平地になっていて、一息つくことができました。
向こうには第1峰が聳えているのが見えます。
こんな危うい所もちらほら。
振り返ると、こんな崖を降りてきたことに改めてビックリ。
まだまだ鋭い岩場が続きます。
ようやく第1峰に到着しました。
向こうに見える険しい峰は、天狗の頭と呼ばれる場所です。
地図には、天狗の頭から南(つまり僕のいる第1峰の方向)には「天狗の大下り」と記されています。
つまり、北へ進む僕にとっては「天狗の大登り」になるわけ。
( ´Д`) ウヘー
でも仕方がない。
せっかく登った第1峰を惜しみつつ、天狗の頭を目指して下ります。
下り切ると、6時40分に不帰キレットと名付けられた鞍部にでます。
ちなみに、キレットとは山の稜線が特に深く落ち込んだ場所のことを言い、「切戸」というれっきとした日本語です。
不帰キレットからは天狗の頭へと続く急登(僕にとっては「天狗の大登り」)。
このあたりから、唐松岳を目指す登山者とすれ違い始めます。
聞くと、天狗の頭あたりからはガスが出て、天気は良くないとのこと。
そう言えば、次第に日本海側から冷たい風が吹き始めました。
キレットの手前から天狗の登りを見るとこんな感じ。
(´-`)…
こんな岩登りもありました。
しかし、それよりもキツくなってきたのが風でした。
かなりの強風で、ジャケットがバタバタと激しく波打ちます。
しかも、冷たい!
天狗の頭に出れば、油断すると身体を押されるくらいの強さに。
ガスも濃くなってきて、かなり寒くなってきました。
吹きっさらしの稜線なので、休むこともままなりません。
手がどんどん赤くなっていきます。
実は今回、指のついた手袋を持ってくるのを忘れてしまい、手を握ったりさすったりして我慢しなければなりませんでした。
強風と寒さをしのぎながら、なんとか8時20分に天狗山荘に到着。
中には白馬岳から来た人が僕と同じように寒そうに座っています。
情報交換すると、やはり白馬岳も風が強く、ガスの中とのこと。
ここから鑓温泉のほうへ降りたほうがいいかと迷います。
冷えた体を温めようと、鮭茶漬けを頼みました。
( ´∀`)∩ うまい!
体が温まり、手が動くようになってくると、少し元気が出てきました。
窓を見ると、ガスも少し薄くなったような気がします。
よし! ということで、旅を続けることにしました。
ありがとう白馬三山
天狗山荘の外に出てみると、明らかにガスが薄くなっています。
風は弱いですが、天狗山荘は信州側にあるので、日本海から吹き付ける風がどんな状態かは分かりません。
ともかく、ガスが薄くなったのはいい傾向でした。
もしかすると、白馬岳に着くころには晴れるかもしれません。
まずは白馬鑓ヶ岳に続く登りを進みます。
ガレた道を40分ほど登ると、
到着しました!
白馬鑓ヶ岳頂上です。
だいぶ天気は回復しましたが、まだ見晴らしが得られるほどではありません。
続いて、杓子岳へと向かいます。
その途中、急な下りの途中で、薙ぎ払われたように突如として雲が取れました。
するとそこには、
ドーンと、
いままで隠されていた杓子岳が、ド迫力で目の前に現れました!
Σ(゚д゚)! すごい!
日本海側の滑らかな斜面と、信州側の険しい崖が、何とも言えない造形の妙です。
もう気持ちの盛り上がりが止められません。
急ぎ杓子岳の取り付きまで下り降ります。
杓子岳は中腹の巻き道を通る人が多く、僕も最初はそうするつもりでした。
しかし、あんな劇的な形で、あの雄大な姿を見せてもらったからには、山頂に登らなければ杓子岳に失礼でしょう。
迷わず山頂へと向かいます。
巻き道から山頂へ向かう分岐を進み、セッセと登ると、程なく山頂が見えてきました。
信州側は切り立った崖です。
慌てて落っこちないように気を付けて進みます。
そして、
杓子岳です!
(^ω^)ノ 到着しました!
すっかりガスが取れて、岩壁の下に白馬村がよく望めました。
そして、北側にはピラミッド型の白馬岳が。
白馬という優美な名前に反し、雄々しいその様子は、深田久弥が「怒れる獅子」と例えたとおり、力強く見る人を惹きつけます。
その見事な姿を見ていると、「早く来い」と呼ばれているような気がしました。
なんだか、白馬三山がそろってガスを取り払い、待っていてくれたような気がします。
ありがとう白馬三山!
下山 そしてまた
はやる心を押さえきれずに杓子岳を下ります。
広々とした谷が広がっていました。
信州側の絶壁も見事ですが、日本海側の優美な傾斜も大好きです。
杓子岳を振り返ってみると、その傾斜の対比がよく分かります。
ちなみに、僕は杓子岳の、まるで屋根のようにまっすぐ引かれた稜線が大好きです。
何度見ても、面白いなあ、と思います。
ここから白馬岳は、ひと登りです。
ぐんぐんと白馬岳との距離が近づいてきます。
中腹に白馬山荘が見えます。
白馬山荘に到着。11時40分でした。
ここで気を落ち着けて、昼ご飯にします。
天空の昼食です。
白馬山荘は、すごく立派な山小屋です。
小屋というより、まるでホテルのよう。
トイレだって、とても2000mを越える山の上とは思えない美しさです。
昼ご飯を済ませ、いよいよ白馬岳に登ります。
白馬山荘から白馬山頂はすぐそこで、10分ぐらいで到着します。
(*´▽`*) とうちゃーく!
上の白いものは、青銅の展望図です。
これです。
カエルの表情がなんともユーモラスで憎めない。
さて、旅も残るは下山の道です。
油断して怪我などしないよう、気を引き締めて行きましょう。
白馬岳から、大雪渓を経て猿倉バス停まで約3時間半です。
下山開始が12時20分なので、急げば15時10分発の最終バスに乗れるかもしれません。
下山路は、美しい谷の中を進んでいきます。
花畑の中を、雪解けの水がサラサラと流れていて、まるで天国のよう。
しかし、予想していたより急坂で、かつ岩がゴロゴロしています。
急いでいるのですが、思ったよりスピードが上がりません。
そうこうするうちに、大雪渓の上端部が見えてきました。
ここからは、さらに斜面が急になります。
そして、なんと、ここで再び携帯が真っ暗になってしまい、ウンともスンとも反応しなくなってしまいました。
昨日と同じ現象です。
再び電源がゼロになってしまいました。
昨日と違うのは、今日はバッテリー残の表示が80%だったことです。
昨日のこともあったので、50%ぐらいになったら充電しようと思っていた矢先のトラブルでした。
ということで、残念ながら、ここから先は写真が撮れませんでした。
( ;´Д`) くく・・・
写真こそ撮れませんでしたが、落石もなく無事に大雪渓を下り、猿倉には15時20分に到着しました。
最終バスには間に合わなかったけれど、同じ方向に帰る人達と乗り合わせて、タクシーで下山しました。
5人で乗ると、バスより安くなってお得です。
さらに、今日の山行を話し合ったりして、楽しい帰路でした。
今回は天候にも恵まれ、本当に楽しい山行でした。
僕の大好きな白馬の山々、
(*´ω`)ノ また来るよ!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
次回はまた、関東ふれあいの道に戻ります。
ではまた。
よろしければコメントや読者登録いただけると嬉しいです。
(^ω^)⤵
五竜岳から白馬岳へ②
(写真:五竜岳山頂)
みなさん、こんにちは。
(=´∀`)ノ
五竜岳から白馬岳へ縦走した記事の続きです。
前回は、五竜山荘に到着したところまで書きました。
前回の記事はコチラ⤵︎
trailtravel8hureai.hatenablog.jp
ルートのおさらいです。
1日目は五竜岳に登ったあと、五竜山荘のテント場に宿営するつもりでしたが、状況が良ければ唐松小屋まで行くつもりでした。
ここまではペースも良く、体調も上々でいい感じです。
後立山の雄 五竜岳
11時15分に五竜山荘を出発して、目の前に迫っている五竜岳に登ります。
最初はどっしりとした尾根筋の中腹に延びる緩やかな坂道が続きました。
振り返ると、五竜山荘が小さくなっています。
そして、その向こうには唐松岳へと続く稜線が。
この遠さ、雄大さが心をざわつかせます。
それは心地よい胸騒ぎに似ていました。
進むにつれ、徐々に峻険さが増してきます。
立ちはだかる岩の壁。
かなり高いなぁ…
まだまだあるぞ。
( ´Д`) ハァハァ…
男前な岩壁が続きます。
しかし、やがて頂上らしき部分が見えてきました。
登ってみると、まだ先がありました。
( ´Д`) うっ…
本当の頂上はここでした。
11時55分に到着!
剱岳もすぐ隣に見えていました。
天気も良くて最高!
携帯が真っ暗
さて、頂上で雄大な景色を楽しんで、この時12時15分。
ここから唐松小屋までのコースタイムは3時間少々です。
今日の調子で行けば、15時くらいには着けそうだ。
ということで、五竜山荘を通過し唐松小屋へ向かうことに決めました。
元来た稜線を下っていきます。
転ばないように気をつけて。
12時55分に五竜山荘に戻ってきました。
しかし、すぐに唐松岳へ向けて出発です。
分岐点です。
僕は左に。
ここから長い下りが続きます。
唐松岳方面に向かう尾根が美しい。
なので、写真を撮ろうとしてスマホを取り出すと、なんと画面が真っ暗になっていて、ウンともスンとも反応しない。
Σ(゚д゚lll)えっ!
前にも同じようなことがあったのですが、電池切れらしい。
直前の電池表示は40%くらいだったので、まだ大丈夫と思っていたんですが、これが誤表示でした。
ということで、ここからは写真が撮れなくなってしまいます。
持っている乾電池式の充電器に繋いでみますが、やっぱり反応しない。前回もそうだったのですが、電源がゼロになってしまうと、乾電池の電圧では充電されないようです。
(僕の推測です。誰か詳しい人がいたら教えてください)
写真が撮れないのも困るのですが、山で携帯電話がダメになってしまうと緊急時の連絡が取れないので不安です。
唐松小屋で充電させて貰えれば、と思いつつ先に進みました。
スパムステーキ&ビール
ということで、途中の写真が一枚もないので、いきなり唐松小屋です。
ただし、この間の道は思ったより長く感じました。
特に、写真で小屋の背後に見えている牛首山は割と峻険な岩場が続き、天気の悪い日は注意が必要です。
小屋に到着して事情を話すと、快く充電して頂けました。
20%ほどに回復すると、僕の持っている電池式の充電器でも充電ができるようになりました。
さて、テント場ですが、すごい混みようです。
僕は15時15分に到着したのですが、その時には隙間もないほどテントが張られていました。
ずっと下のほうまでビッシリ。
∑(゚Д゚) ウヘー
それでもなんとかスペースを見つけることができました。
こういう時、場所を取らないツェルトは有利ですね。
ようやく一息ついたので、晩ご飯に。
もう腹ペコです。
今日はフリーズドライ米のカレー、スパムステーキ、ビールです。
(^ω^)うまい!
やっぱり、肉を焼くと気持ちが盛り上がってきますね。
冷えたビールがスパムに絶妙です。
ε-(´∀` ) プハー
モチも焼こうと持ってきたんですが、腹一杯になってしまいました。
明日は4時半に出発して白馬岳を目指します。
おやすみなさい。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
次回は難所の不帰嶮(かえらずのけん)を越えて白馬三山縦走の旅を書きますね。
(=´∀`)ノ バイバイ
不帰嶮から白馬三山の旅はコチラ⤵
trailtravel8hureai.hatenablog.jp
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(^ω^)⤵ コチラ
五竜岳から白馬岳へ①
(写真:五竜岳と五竜山荘)
みなさん、こんにちは。
(* ´ω`*)ノ
最近、ふれあいの道がすっかりご無沙汰になっています。
8月は北アルプスの剱岳から新穂高温泉まで縦走の旅をしましたが、今回もまたまた別の縦走旅の話です。
前回の縦走の旅はコチラ⤵
trailtravel8hureai.hatenablog.jp
今回は北アルプス後立山連峰の五竜岳から白馬岳まで縦走してみました。
白馬は、学生時代はスキー場で2シーズン働いたことがあり、今も9月に開かれるトレイルランの大会に参加したりと、僕にとって特別な思い入れがある場所です。
人も暖かいし、美しい川の流れる里の雰囲気も大好き。
そして、白馬村を見下ろすように並ぶ勇壮な峰々を旅してみたいと、いつも思っていました。
(=´∀`) わくわく
さて、今回のルートです。
JR神城駅で降りてゴンドラに乗り、アルプス平まで。
そこから遠見尾根を登って五竜岳へ。
この日は五竜山荘のテント場で宿泊を予定しますが、時間があればさらに進んで唐松小屋のテント場まで行くつもりでした。
2日目は、唐松岳から不帰の劍(かえらずのけん)を通り白馬三山(白馬鑓ヶ岳、杓子岳、白馬岳)を縦走、大雪渓から猿倉に下山する計画です。
ということで、平成29年の9月9日〜10日にかけて旅しました。
松本駅の難民たち
五竜までは高速バスでのんびり行くつもりだったのですが、なんと満席になっていました。
なので、仕方なく松本までのバスを確保し、始発電車で五竜に向かうことにしました。
松本には1時45分に到着。
始発電車まであと3時間ほど。
この微妙な時間をどう乗り切るか?
駅に入ってみると、同じような登山難民たちがたくさんいました。
みなさん爆睡してます。
床に直接寝ている人もいれば、エアマットと寝袋を広げている人も。
その堂々たる睡眠ぶりに、少々戸惑いましたが、僕もその末席に加わりチョコンと座って休むことにしました。
お花畑から五竜への道
待つこと3時間。
ようやく改札が開き、ホームで列車の到着を待つことにします。
そして、やって来ました、
ムーンライト信州号です!
小学生の頃に見た特急列車みたいでかっこいい!
なんともノスタルジックで旅情を感じさせる外見です。
すっかり気に入りました。
(*´∀`*) イイ!
列車で1時間ほど揺られていると、神城駅に着きました。
ずいぶん霧が出ています。
ここから歩いてゴンドラ乗り場まで30分。
ゴンドラ乗り場も霧の中。
7時30分からの運行なので、1時間以上あります。朝ごはんに奥様が持たせてくれたおにぎりを食べて待ちます。
ようやくゴンドラに乗り込みます。
すっかり霧も晴れていい天気!
もうワクワクが止まりません。
アルプス平まで10分弱、一気にゴンドラで登って行きます。
そして着いたところは、美しいお花畑でした。
背後に後立山連峰の山々が見えます。
ゆっくり散策したい気持ちをグッと抑えて五竜への道を進みます。
なにしろ、まだまだ先は長い!
トンネルのような樹林帯の道を登っていくと、
白馬の村が遠く眼下に望めます。
このあたりまでは、ハイキングコースなので「登山はちょっと…」という人でも楽しく歩けますよ。
とても綺麗な場所なので、ぜひ一度!
ここから先は登山道です。
長い遠見尾根を登って行きます。
すごい存在感!
道は細い尾根筋に沿って延びています。
急な階段や、
ガレた急坂を登り、
ようやく五竜山荘が見えてきました。
(=´∀`)ノ 着いた!
7時40分にアルプス平を出発して、11時に到着しました。
いいペースです。
この調子で行けば、今日中に唐松小屋まで行けるかも。
この続きは次回!
続きの旅はコチラ⤵
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ではまた。
(=´∀`)ノ バイバイ
県境を越えて 栃木県へ
(写真:「青少年旅行村のあるみち」朝日に伸びる影)
みなさん、こんにちは。
(=´ω`)ノ
疾風の茨城編も、とうとうラストです。
2日間にかけて旅してきた茨城の旅も、3日目を迎えいよいよ栃木県に突入することとなりました。
前回、前々回の記事はコチラ⤵
trailtravel8hureai.hatenablog.jp
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この3日間にわたる旅の全体図はこんな感じです。
今回は、この青いルートの最後の1/3を通ります。
細部のルートはこんな感じです。
2日目にビバークした青少年旅行村を出発し、茨城県最後のコースとなる「青少年旅行村のあるみち」の残りを下飯野バス停まで進みます。
ここからは栃木ルートに入り「アユおどる清流のみち」を鎌倉山まで。
鎌倉山からは「鯉と山あいのみち」を通って真岡鉄道茂木駅でゴールする計画です。
だいたい25kmほどでしょうか。
県境を越える! 栃木県へ
12月28日の朝、6時40分に青少年旅行村を出発します。
山裾を下ると、那珂川沿いに開けた平地に出ました。
凍てつくような寒い朝です。
田畑が真っ白に氷っていました。
しばらく行くと道端にベンチがあったので朝ごはんにします。
出発の時にアルファ米に水を入れておきました。時間的にはちょうど出来上がりのタイミングです。
しかし、水が冷た過ぎたので、氷のようなエビピラフができてしまいました。
( ;´Д`) うぅ……
気を取直して進みます。
平地を通っていた道は、やがて那珂川に迫る崖に沿って伸びる曲がり道に変わっていきます。
そして、とうとう…
(= ´ ∀`) ノ 県境です!
嬉しい!
神奈川、千葉と旅し、そしていま茨城も踏破したんです!
自分の足で!
三浦半島の岩礁や、熱中症になった千葉の山、どこまでも続く霞ヶ浦の湖畔、印旛沼のバーベキューなどの記憶が、頭の中で巡ります。
ずいぶん色んな道を歩いたし、振り返ればたくさんの思い出が積み重なっている。
殺風景な県境の道の上で、しばらく感慨にふけっていました。
「戦慄の栃木編」はじまり
県境を越えて栃木県に入ると、一面にキャベツ畑が広がっていました。
畑の中を通ったり、住宅地を通ったりします。
途中、おばあちゃんが車にひかれそうになっていました。
写真では伝わらないかもしれませんが、危機一髪でした。
がんばれおばあちゃん。
(; ・`д・´)
面白い形に植木を剪定した庭を見つけました。
舗装道から山道に入るあたりで、こんな案内が出ていました。
どうやら、倒木のため通行できなくなっているようです。
とりあえず、鷹の巣までは行けるようです。
鷹の巣まで行ってみて、様子を見て引き返し、迂回路へ向かうことにしました。
道はやがて、里山風のトレイルへと変わっていきます。
落ち葉でフカフカの気持ちの良いトレイルです。
冬の山らしく、枝の葉が落ちて、見晴らしもよく、日当たりも上々です。
抜けるような青空です。
12月の末とは思えないくらい、暖かな日差しでした。
やがて、那珂川を見下ろす崖の上に出ました。
ここが鷲の巣です。
那珂川の水の色は、深い青で、水面に白い雲が映っていました。
鷲の巣の隣には、鷹の巣があります。
もう少し進めそうです。
鷹の巣を過ぎると、一転急な下りとなり、沢沿いを進みます。
そして、しばらく行くと・・・
Σ( ´ Д `) ハッ!
とうとう出現しました。
倒木です。
予想していたより、かなり大規模な倒木でした。
何本もの木が倒れていて、けっこうな長さに渡って道を塞いでいます。
左は沢、右は崖で、どうやら通り抜けることは難しそうです。
しかたがありません。迂回路のほうに戻ることにします。
迂回してから、逆に戻って見てみると
かなり広範囲にわたって倒木が発生していました。
危険な個所もありますので、もしまだ通行禁止の看板が出ているのであれば、ぼくのように鷹の巣・鷲の巣で引き返すか、最初から迂回路を使用することをお勧めします。
さて、鎌倉山までの道は整備された舗装道です。
頂上には駐車場もあります。
到着したのは11時35分でした。
那珂川を見降ろす景色の良いところで、お昼ご飯にしました。
ここで那珂川とはお別れです。
ここからは「鯉と山あいのみち」に入り、茂木城跡に向かいました。
次第に人里が近くなってくる気配がします。
谷の向こうに、茂木の街が見えてきました。
街に降りきる手前に、城山公園という小さな山があります。
そこが、かつて茂木城の建っていた跡なのでした。
やぐらに登ってみます。
ここからは茂木の街が一望できました。
驚くほど静かな町です。
まるで眠っているかのような、静けさです。
その音もない街の中心を、優雅に曲線を描いて川が流れていました。
並ぶ建物こそ、コンクリート造りですが、やぐらから見下ろす町のたたずまいは、昔もこんな感じだったのかもしれませんね。
名残惜しかったのですが、山を下り、真岡鉄道茂木駅で電車に乗ります。
これで3日にわたる旅は終わりました。
茨城を終え、いよいよ栃木に。
関東一周も、もう半分、まだ半分です。
次回は、茂木駅から栃木の平地部を旅しますね。
最後まで読んでいただき、どうもありがとうございました。
ではまた。
(= ′ ω `)ノ バイバイ
北アルプスを縦走したよ 完(薬師峠~新穂高温泉)
みなさん、こんにちは。
(= ´ω `)ノ
さて、本編の関東ふれあいの道から遠ざかって久しいですが、今回は夏休みに行った北アルプス縦走の最終回です。
これまでの北アルプスの記事はコチラ⤵
trailtravel8hureai.hatenablog.jp
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前回は、五色ヶ原キャンプ場から雲ノ平キャンプ場まで行く予定が、薬師峠キャンプ場に目的地を変更したところまで書きました。
そして天候も、この日から雨となってしまいます。
4日目の目的地は、槍ヶ岳山荘ですが、果たしてたどり着けるでしょうか?
ルートを変更して黒部五郎岳へ
前回も書いたとおり、薬師峠キャンプ場で宿泊したことで、雲ノ平を回って槍ヶ岳に行くことが時間的に難しくなってしまいました。
そのため、ルートを変更して黒部五郎岳をまわる稜線から槍ヶ岳に向かうことにします。
薬師峠キャンプ場を4時40分に出発しました。
朝もやの中、しばらくは開けた台上を歩きます。
木道がつけられていて、歩きやすいです。
昨日の五色ヶ原もそうだったのですが、晴れていれば、きっと素晴らしい景色を見ることができるんでしょうね。
しかし霧雨が降るあいにくの天気です。
黙々と歩き続けます。
で、この間、何も写真がなくて申し訳ないのですが、9時45分に黒部五郎岳の頂上に到着します。
いきなりですが、山頂です。
真っ白です。
登ってきた道を振り返ります。
やはり真っ白です。
残念ですが、しかたありません。
先に進みます。
登ってきた道(黒部五郎の西側)は、急坂ではありましたが広い尾根線で危ないところはありませんでしたが、下り(黒部五郎の東側)は、断崖も多く、細い尾根もちらほらとあります。
1時間半ほど進むと、黒部五郎小屋が見えてきました。
(真っ白で写真も撮っていないため、ブログの展開が早い!)
11時30分に小屋に到着しました。
この時、少し天候が回復して日が差してきます。
昨日の雨で、濡れたワカメのようになったツェルトを干しながら、お昼ご飯にします。
親子丼を食べました。
(* ´ω` *) うまいです
今日は少し、体調も回復してきて、調子がいい感じがします。
少しですが、黒部五郎も顔をのぞかせてくれました。
登るべきか・・・悩みどころ
黒部五郎小屋を12時に出発しました。
ここからは三俣蓮華岳へ向かう登りが続きます。
しかし今日は調子がいいせいか、あまりスピードを落とさず登っていくことができます。
コースタイムでは、小屋から三俣蓮華岳までは2時間20分ほどかかるのですが、1時間半で登ることができました。
またもや真っ白です。
晴れていれば、ここからは槍ヶ岳に続く稜線や鷲羽岳が豪快に見えるはずなのですが、真っ白で何も見えません。
冷たい風も結構吹いています。なので、先を急ぐことにしました。
ここを過ぎると、次は双六小屋に到着します。
ここが今日の悩みどころで、双六小屋を過ぎると、次は槍ヶ岳山荘しか宿営をする場所がありません。
しかしそこまでは約5時間の険しい西鎌尾根を登らなければなりません。
現在時間が13時半だったので、最後の1~2時間は日が沈んでしまいます。
さらに、そんな遅い時間に小屋をたずねてテントを張るというのも、山では非常識な行動です。
かといって、双六小屋のキャンプ場で宿営すると、翌日は1時ごろに出発しないと上高地のバス停に15時までに到着できなくなってしまいます。
ぼくは上高地→新宿の15時発のバスを予約していましたから、この後の旅程はこのバスに間に合うようにしなければなりません。
こんなことを悩みながら、三俣蓮華岳まで進みましたが、とりあえず双六小屋に到着した時の状況で決心しようと考え、先を急ぎます。
双六小屋に到着したのは14時50分でした。
天候はやはり、あまり良くありません。
小雨も降っていて、肌寒い気温です。風も結構吹いています。
体はかなり冷ていて、特に下半身は濡れてしまっていたので寒さを感じました。
槍ヶ岳に向かう西鎌尾根は、低くガスが被さり白くなっていました。
今から登れば、今日のペースが維持できれば恐らく3時間半、まだ暗くなる前の18時半には槍ヶ岳山荘に到着できそうでしたが、この段階で双六小屋キャンプ場にツェルトを張ることを決心します。
昨夜の雨でびしょ濡れになったツェルトでも、雨風は凌ぐことができます。
とりあえず汗と雨で濡れた服を脱ぎ、温かく乾いた服に着替えてツェルトに潜り込みました。
さよなら槍ヶ岳
問題はこの後です。
ぼくはまだ槍ヶ岳に行くという当初の計画をあきらめきれませんでした。
なので、今夜の1時に出発し、槍ヶ岳に登った後、上高地バスターミナルに14時までに到着して15時のバスに乗ろうと考えていました。
「よし、それまでとりあえず眠ろう」
と決め、バタバタと風に煽られるツェルトの音を聞きながら眠ります。
夜中の23時に起きてツェルトから出てみると、あたりは一面、濃いガスに包まれていました。
(;´д`)・・・
残念だけど、夜間の行動は難しいと感じました。
こうなっては仕方がありません、このまま槍ヶ岳にはいかず、新穂高温泉に降りて、予約していたバスは別の停留所から乗り込むことにします。
ちなみに、2時過ぎの段階でツェルトから出てみると、3時間前とは打って変わってガスは取れ、一面の星空になっていました。
一瞬、今から荷物をたたんで登山を開始しようという衝動に捉われましたが、今から登っても上高地のバスには間に会わない可能性が高いのです。
悔しかったですが、これも山の天気です、あきらめることにしました。
朝6時、双六小屋を後にします。
振り返ると、昨日は全く見えなかった、黒部五郎岳が鮮やかに見えます。
あの山の、その後ろの山並みの、そのまた奥から来たんだよな、なんて感慨にふけりながら、下山の道を歩きました。
槍ヶ岳が見えます。
登ることができず、本当に残念でした。
でも、また来るよ!
青空に白い雲が浮かんでいます。
槍ヶ岳には登れませんでしたが、なんだか幸せな気持ちが込み上げてきました。
とても楽しい夏休みでした。
途中のワサビ平小屋で、冷たい水トマトとキュウリが泳いでいました。
冷えたトマトの美味しかったこと!
高速バスを待つ間に、立ち寄り湯に入りました。
風呂から上がると、小屋のおじさんが「一緒にお茶でも飲んでけ」と言ってくれたのでお邪魔すると、なんとそうめんをご馳走してくれたのです。
これもおいしかったなぁ。
(*´ω`*) おじさんありがとう
バスが来るまで、足湯に入りながら、ツェルトを干して待ちました。
とても楽しい冒険の旅でした。
また、行こう!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
次回からはまた、関東ふれあいの道に戻って旅を続けますね。
ではまた。
(*´ω`)ノ バイバイ
よろしければ、コメント、読者登録などしていただけると嬉しいです。
北アルプスを縦走したよ② (五色ヶ原〜薬師峠)
(写真:薬師峠キャンプ場で焼いたモチ)
みなさん、こんにちは。
(=´∀`)ノ
北アルプス縦走の続きです。
しかし、どうもこの日は体調が悪くてスピードも上がらず、暗くなる前にキャンプ場へたどり着くのがやっと。
さらに夜には突然吐いてしまうような状態でした。
( ´Д`) やばい…
翌日は雲ノ平キャンプ場に行く計画ですが、今回の縦走で最も長いルートです。
「果たして大丈夫か?」
不安がよぎります。
さらに、疲れていたせいか、朝の2時に出発する予定が寝坊してしまい、30分ほど遅れてしまいました。
険しい道が続く
30分ほど遅れたとはいえ、五色ヶ原を出発した時は、まだ真っ暗でした。
しかし、整備された木道が続いていて、道に迷う心配もなく安心して歩けます。
暗くなければ、きっと一面のお花畑が見えるはずなんですが…
しかし、やがて木道が果て、徐々に険しい稜線に変わっていきます。
( ;´Д`) うへー
急だなぁ…
急激に登り、急激に降りる。
これを繰り返す道が続きます。
まだまだ続く…
これを3時間ほど繰り返して、なんとかスゴ乗越小屋を望むスゴの頭に到着しました。
写真で、小屋が見えるのが分かりますか?
まだまだ続く尾根線の上の、中ほどに、小さな茶色の点が見えませんか?
これがスゴ乗越小屋です。
ぼくは何となく、スゴの頭からは下るだけだと思っていたんですが、またもや急な下りのあと、登り返しです。
(*´Д`) ハァハァ・・・
しかし、止まっていても無駄ですからがんばって進みます。
さらに1時間半ほどかかって、小屋に到着しました。
予定より1時間以上遅れの8時20分です。
色とりどりの布がはためいていて、なんだかヒマラヤの小屋みたい。
お腹は減っていましたが、昨日の夜に吐いたこともあって、ガッツリしたものを食べることに躊躇します。
なので、桃の缶詰を食べることにしました。
そして定番のコーラ。
疲れた体に桃の甘みとコーラの刺激が染み渡ります。
やむなく計画を変更・・・
さて、少し元気を取り戻したところで、これからの行程を考えてみます。
すでに計画からは1時間以上遅れていますが、どうも現在の体調から見て、この後急激に遅れを取り戻せる気がしない・・・
しかし、本日の行程は長く、計画通りに進んだとしても暗くなるギリギリのタイミングで雲ノ平キャンプ場に到着する予定でした。
そうすると、このまま進めば、雲ノ平キャンプ場には21時とか22時といったとんでもない時間に到着する可能性もありました。
ということで、計画を変更して別の宿泊場所を考えることにします。
今日中に到着できる宿泊地としては、薬師沢小屋と薬師峠キャンプ場がありました。
場所的に一番いいのは薬師沢小屋です。
ここなら、明日の朝早く出て、水晶岳の登山をパスすれば、計画通り雲ノ平を通って槍ヶ岳山荘まで到達できそうでした。
もう一案は、薬師峠キャンプ場でした。
しかしここで泊まってしまうと、翌日、雲ノ平を通って槍ヶ岳山荘に向かうのは時間的に無理でした。なので、この場合は黒部五郎だけのほうから回って双六岳から予定のコースに復帰しなければなりません。
( ;´Д`) うーん・・・
雲ノ平は日本最後の秘境と呼ばれている場所で、今回どうしても行ってみたいと思っていた場所でした。
しかし、雲ノ平に行くには、薬師沢小屋のあたりから、かなり急な登りを2時間ほど進まなければなりません。
以前、雲ノ平からその坂を下ってきたという人に会ったので、ちょっと聞いてみたことがありました。
( ;´Д`)「その下りって、登るとかなりきついでしょうね」
(^ω^)「ええ、相当きついと思いますよ。登った人に会いましたけど、2度と登りたくないって言ってました」
( ;´Д`)「暗いうちに登ると、どうでしょうかね」
(^ω^)「結構、大きな石がごろごろしていて、それが苔にまみれて滑るんですよね。止めといた方がいいんじゃないですか」
( ;´Д`)「・・・・」
この会話の記憶がよみがえってきます。
あと、気になるのは財布の中身でした。
そもそも小屋泊は考えていなかったので、あまりお金を持ってきていませんでした。
見ると残りは1万2千円ほど。
北アルプスの小屋は素泊まりでも6千円以上かかる小屋がほとんどです。
薬師沢で小屋泊まりをしてしまうと、残り5~6千円になってしまう。
まあ、足りると言えば足りるのですが、途中何か不測事態が起きた時に心もとないのも確かです。
で、ずいぶん悩みましたが、今夜は薬師峠キャンプ場を目的地にすることにして、雲ノ平はあきらめることにしました。
次回は必ず行こう・・・
薬師峠キャンプ場へ
そう決めると、急に今日の行程に余裕が出てきました。
ここから薬師峠までは6時間ほどです。
そうすると、15時ぐらいには到着することができそうです。
と、若干のんびり気分で出発したのですが、北薬師岳に近づくに従い、徐々に険しい岩稜地帯となってきました。
さらに、天候も下り坂になってきます。
見渡す限り(といっても、真っ白であまり見渡せませんが)、鋭い岩が横たわっています。
ぼくは岩歩きが苦手です。
またもやスピードがガクンと落ちます。
こんな道を1時間半ほど進んでいると、かなり疲れも出てきました。
転げ落ちないように、慎重に進むことにします。
薬師岳に到着したのは、12時30分でした。
深田久弥はこの山を「厳とした気品がある」と書いていますが、この日は天気が悪く、その気品ある姿を眺めることはできず、ただ足元の岩が目に入るのみで残念でした。
さて、ここから薬師峠までの下りは、これまでの細い岩稜とは打って変わって、広々とした尾根をなだらかに下る道です。
ちょっと走ってみたりもします。
途中で雷鳥と出会いました。
のんきに登山道を横切っています。
ホントに人が近づいても逃げない。
30分ほど下ると、薬師岳山荘に到着しました。
スゴ乗越小屋では、桃缶しか食べれませんでしたが、ようやく何かしっかりしたものを食べる気力が出てきました。
で、ラーメン(しかも卵入り)を食べることにしました。
(*´ω`*) おいしかった!
食べていると、雨が激しく降ってきます。
雨が小やみになるまで、1時間ほど休んでいました。
その後、薬師峠に至る沢沿いの道を下ります。
薬師峠キャンプ場が見えてきました。15時30分でした。
ツェルトを張ろうとすると、また雨が降ってきたりして、なかなか落ち着けませんが、雨の止み間を見て、楽しみにしていたモチを焼くことにします。
ビールも飲むことにします。
山で焼いたモチは、とてもおいしくて、疲れていた心も安らぎました。
この日は早々にツエルトに潜り込んで寝ることにします。
雨が降り続いています。
明日は、槍ヶ岳まで行けるでしょうか。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
次回は黒部五郎岳を経て、槍ヶ岳を目指す第3日目のことを書きますね。
次回の記事はコチラ⤵
trailtravel8hureai.hatenablog.jp
ではまた。
(= ´ω`)ノ バイバイ