関所・鉄道・釜めし 横川を楽しむ
(写真:横川名物「峠の釜めし」)
みなさん、こんにちは。
(^ω^)ノ
西松井田から横川までの旅の続きです。
前回は、春の花咲く里を通り、千ヶ滝でお昼ご飯にしたところまで書きました。
前回の旅はコチラ⤵
trailtravel8hureai.hatenablog.jp
ルートのおさらいです。
今回の旅は、ちょっと短めですが、西松井田駅を出発し、土塩という部落から「小根山森林公園へのみち」に入り、森林公園を通って横川駅で終了。
2018年3月4日の日帰り旅です。
寂しい谷間を行く
お昼ごはんも済ませたので、再び出発。
ここまで春の気配たっぷりの道だったので、この先も期待です。
ウキウキしながら先へ。
まずは、明るい林の中を通ります。
しかし、次第に寂しい谷間になってきました。
一面の枯野が広がっています。
すごく静か。
あまりに静かなので、足音を立ててはいけないような気が・・・
いつしか春の花々も姿を消してしまいました。
道はしっかりした舗装道がついているので迷う心配はありません。
しかし、人工物があるのに人の気配がしないので、かえって気味が悪いです。
隠れ里に出たような感じ。
ふれあいの道の道標を見つけましたが、まるで十字架のように見えました。
森林公園から横川へ
この寂しい谷間には、九十九川(つくもがわ)という小川が流れています。
その表示が何となく可愛らしかった。
なんだかカタカナの「カトカリ」に見える。
この川を渡ると谷を抜け、再び道は登りとなります。
20分ほど歩くと、森林公園の入り口に出ました。
しばらくは荒れた道をたどりますが、そのうち計画的に植樹された森に変わります。
この一帯のケヤキは、101年前に植えられたものらしい。
でも、幹も細く、たよりない感じです。
100歳でも、まだ若木なのかなぁ。
木は、人間とは違う時間の流れに生きてますね。
こんな感じで、いろいろな種類の樹木がエリアごとに植えられています。
ゆったりとした感じの公園で、散歩にはちょうどいい場所でした。
ここが公園の正面入り口です。
ここで公園を後にして、横川へと山を下ります。
途中、上信越自動車道の下をくぐりました。
すぐ上を巨大な鉄骨が横切っていて、ちょっと頭がムズムズ。
ここからは沢沿いのトレイルへ。
もう町が近いはずですが、意外なほど森の中です。
変な木を見つけました。
夜になると、トコトコ歩き出しそう。
やがて、山道を抜け、横川の町に到着しました。
関所・鉄道・釜めし
横川は、昭和の雰囲気を残した街並みが残っています。
ぼくはこういった街並みが大好きです。
たばこ屋さんの、少し突き出た販売口が懐かしい!
横川は関東と信越を結ぶ交通の要衝なので、昔から関所が置かれていました。
これも興味があるので、立ち寄ってみます。
その途中、道の真ん中に人影、いや、サル影が!
「こんな町中に」と驚き、見つめていたら目が合ってしまいました。
「あぁん?」
なに見とるんじゃい、と言わんばかりの反応。
そして、威圧するかのようにゆっくり近づいてくる。
(;´・ω・) うわぁ・・・
まずい、やっちまった。
しかし、ぼくも人間サマの端くれ、ここで引き下がるわけにはいきません。
すると突然、道の脇から仲間がわらわらと姿を現しました。
しかもこいつら、やる気満々。
かなりの勢いで距離を詰めてきます。
やられる!
(漢字では、「殺られる」)
( ;´Д`) すいませんでしたっ!
エテ公ごときに追い散らされて複雑な気持ちでしたが、何とか関所跡に到着。
この階段の上が関所になっている。
関所の門です。
これが、中山道を京と江戸に隔てていた門です。
昔の人は、どんな気持ちでここをくぐったのかな。
希望に燃える人もあれば、涙を流した人もいたでしょう。
追手の目をかすめ、忍んで通った人もいたのかな。
と、歴史に思いをはせていると、石垣の脇に・・・
エテ公、いや、おサルさんが座っておられます。
失礼にならないよう、早々に立ち去りました。
;つД`) くくっ・・・
関所を見た後は、楽しみにしていた鉄道文化村へと向かいます。
おおっ、列車がたくさん並んでいるぞ!
おっさんですが男の子なので、乗り物を見ると興奮してしまいます。
鉄道文化村の話はここでは収まらないので、別に書きますね。
そして横川駅に到着。
ここの名物は、なんといっても「峠の釜めし」!
そして完食。
ごちそうさまでした。
(*´ω`*) ウマカッタ
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
次回は、今回書ききれなかった碓氷鉄道文化村のことを書きますね。
ではまた。
(^ω^)ノ バイバイ
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春の訪れ 妙義のふもとで
(写真:妙義山と春の訪れ)
みなさん、こんにちは。
(*´ω`*)ノ
群馬の旅も、いよいよ終わりに近づいてきました。
上毛三山のうち、赤城、榛名を越え、ついに妙義のふもとへ到達。
前回の旅はコチラ⤵trailtravel8hureai.hatenablog.jp
全体像はこんな感じです。
細部のルートはこのとおり。
西松井田駅からは連結区間を挟み、土塩という部落から「小根山森林公園へのみち」にはいります。
その後、千ヶ滝、小根山森林公園を経て横川駅へ。
短いですが、今回はここで終了。
その後、碓氷峠鉄道文化むらに行くつもりです。
ということで、2018年3月4日に旅しました。
里にも春がきた
今日のスタート地点、西松井田駅です。
すぐそばに、妙義山の荒々しい山塊が。
この線路の先に今日の目的地、横川駅があります。
横川は、群馬の高崎から新潟を結ぶ信越本線の駅で、碓氷峠を越えるための重要な地点にある駅でした。
しかし、北陸新幹線の開通に伴い、信越本線は軽井沢―横川の間が廃止になります。
横川駅は、行き止まりの終着駅となってしまいました。
今では、交通の要衝として栄えた当時をしのび、駅の近くに博物館(碓氷峠鉄道文化むら)が建てられています。
「小根山森林公園へのみち」までは連結区間なのでルート設定がされていません。
なので、地図を見てルートの起点、土塩の部落まで移動します。
10時すぎに出発。
今日もいい天気。
風は少し肌寒いけど、日差しは暖かくて、冬の終わりを感じます。
線路沿いを離れ、山のほうに歩いていくと、小さな集落がありました。
そろそろ、畑仕事がはじまる季節です。
至る所で、ロウバイの花が咲いていました。
ピンク色のロウバイも。
冬には見られなかった色彩です。
春の訪れを感じますね。
いたる所で、たくさんの花が。
道ばたの道祖神も、冬の終わりを喜んでいるように見えました。
(*´ω`*) 春だねぇ・・・
1時間半ほど歩くと、「小根山森林公園へのみち」の起点、土塩の部落に到着。
これはまた、子供のころにあった売店そのまま。
「塩」の看板、あったなぁ。
「お仙」は幸が薄い?
ここからは、ふれあいの道に入ります。
まずは、千ヶ滝を目指して歩きだそう。
ちょうど、昼時には到着できるでしょう。
里を後にして、山の中に入っていきます。
道は良好な舗装道で、歩きやすい。
20分ほど歩くと、道路わきに看板を見つけました。
千ヶ滝への入り口です。
この時12時05分。滝へ降りて昼ごはんにしましょう。
滝には人影はなく、静かでした。
ただ、滝つぼに落ちる水の音だけが、森の中に響いています。
滝の後ろにある石仏は、ここに伝わる伝説にちなむのかも。
むかし、松井田城が落城する際に、城主の娘の「お仙」は、もはや逃げられないことを知り、この滝に身を投げたそうです。
そういえば、千葉の「おせんころがし」も、「お仙」にまつわる悲しい伝説があったなぁ。
「おせんころがし」の記事はコチラ⤵
trailtravel8hureai.hatenablog.jp
なんだか全国的に幸が薄いぞ「お仙」・・・。
ともあれ、お昼ですので、ご飯にします。
ラーメンは、どこで食べてもおいしい。
(* ´ Д`) ウマー
滝のそばに、きれいな福寿草が咲いていました。
そしてそのそばには、こんな立札が。
「老人の夢をかなえるため、持ち去らないで下さい」
大げさともとれる文言ですが、ここまで言われて、持ち去る者は、人の顔をした鬼にちがいない。
もちろん、眺めるだけで立ち去りましたよ!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
次回は横川駅までの旅の続きを書きますね。
ではまた。
(^ω^)ノ
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「鋸山で遭難が急増?」 低山を登るには
(写真:「東京湾を望むみち」鋸山山頂)
どうぞ読者に!⤵
みなさん、こんにちは。
今回は、遭難関係の記事です。
前回の遭難関係の記事は、多くの人に読んでいただいたようですが、今回も多くの人にとって参考になればと思っています。
前回の記事はコチラ⤵
「千葉・鋸山(のこぎりやま)で遭難が急増 標高の低い山で相次ぐ理由は」
という特集が、NHKニュース「首都圏ネットワーク」で放送されました。(2018年11月19日放送)
鋸山は関東ふれあいの道のルートにも入っているし、このブログでも紹介しているので、これはちょっと気になる。
鋸山の旅はコチラ⤵
trailtravel8hureai.hatenablog.jp
trailtravel8hureai.hatenablog.jp
鋸山は千葉県富津市と鋸南町の間に位置し、標高329.4mと低山ながら、東京湾を一望できるパノラマを楽しむことができる人気の山です。
・ 東京からのアクセスも比較的よく、ロープウェイで山頂近くまで行ける。
・ 山全体が日本寺の境内で、座高31mの大仏や、百尺観音と見どころいっぱい。
・ 古くからの石切り場で、採石あとの断崖や奇観がたくさん。
・ 「地獄のぞき」という100mの絶壁の上に立つことができる。
・ 登山後は、ふもとの金谷漁港でおいしい海産物をショッピング。
とまあ、これでもかと魅力の詰まった山です。
しかし、この山で遭難が急増しているらしい。
なぜ遭難?
遭難の理由は、大きく二つあるようでした。
➀ 登山道を外れ迷い込む
② その結果、険しい場所で滑落
さらにこのスパイラルを助長するのが
→ 暗くなり焦る。さらに迷う。
→ 暗くなり見えず、踏み外す。
(そもそもライトを持っていないことも!)
ニュース映像で注意喚起の看板が映りましたが、そこには「日没時間を考慮して入山してください」と書いてありました。
道迷い→暗くなる→滑落
もしくは
暗くなる→道迷い→滑落
うーん、この負の連鎖。
でもなぜ、鋸山のような人の多い低山で、この負の連鎖が生じるのでしょう。
むしろ低山は危ない
それでは、低い山(明確な定義はないけど)は、高山よりも安全でしょうか?
確かに、低山では高山病や、落雷の直撃、天候の急変などは少ない。
樹林帯も多くて雨風を凌げる、食べものや水もある。
人里との距離も近いから、何かあっても安心(?)。
こんなところでしょうか。
確かに、全てその通り。
特に、樹林帯の存在や人里からの近さは、登山者にとっては安心材料です。
山から街が見えると、もう安心感はMAX!
ただし、それらの利点が、じつは低山の危険を生んでいるのです。
鋸山の遭難原因はまず「迷い込む」ことにありますが、低山こそ道迷いの危険が高い。
道迷いという点では、むしろ低山や里山は危ないのです。
低山はなぜ迷う?
その理由は、低山の利点と表裏一体です。
理由その➀
人里から比較的近いので、いろんな人が足を踏み入れる。
山登り、山菜取り、木の伐採、狩猟、渓流釣り、などなど。
それらの人たちは、必ずしも決められた登山道を通るわけではありません。
すると、踏み跡ができ、それが道に見える。これが危険!
鋸山は採石場でしたから、石切り人夫が歩いた後が網の目のように残っている。
ここを登山道と間違え、入り込んでしまうのです。
NHKのニュースでも、まずこの点に触れていました。
理由その②
低山はだいたい深い樹林帯に覆われています。
これが視界を遮る。
森林限界を超えた高山なら、天気が良ければ遠くまで見通せます。
今進んでいる方向の先がどうなっているか知ることができます。
しかし、深い森の中を進んでいると、見通しが効かないので、突然道がなくなって慌てることがある。
この時、道が発見できなければ、もと来た道を戻ればいいのですが。
動揺してしまうと、道でもないところを道と見誤り、そちらに進んでしまうことがある。
もっと悪いのは、突然足を踏み外したり、崖から落ちたりするのです。
理由その③
樹林帯ではたくさん木が倒れています。
木が倒れ、行く手を遮っていると、そこは道でないと錯覚します。
低山はたいてい無名の山が多いですから、人気のある高山と違って、指示標識も少ないし、道も荒れていることが多い。
木が倒れている登山道よりも、すっきりとした感じの樹間を道と間違え進んでしまうことがある。
以前記事にも書いた五頭連峰での親子の遭難は、まさにそれがきっかけでした。
この場所では、雪のある右側に進んでしまいますよね。
しかし本当の登山道は、倒木や樹木にさえぎられた左側のほうなのです。
低山を登るには
ということで、道迷いに関しては、低山は決して油断はできません。
じゃあ、どうすればいいの、という話です。
やはり、正しい道を進むということにつきます。
従って、必ず地図とコンパスは持っておくべきです。
紙の地図でなくても構いません。
ただし、スマホに最初から入っているような地図アプリは、山の道はもちろん、等高線も表示されませんから、ほとんど役に立ちません。
「ジオグラフィカ」や「ヤマレコMAP」などの無料アプリをいれておきましょう。
気をつけなければならないのは、地図アプリやスマホのコンパスは電池が切れれば終了という点です。
携帯電話は、遭難の際の命綱ですから、電池は絶対に切らせてはいけません。
必ず予備バッテリーを準備し、大事に使いましょう。
そして最も大事なのは、「胸騒ぎを無視しない」ということです。
正しい道でないところは、必ずおかしなところが連続します。
やけに急だったり、
木の茂りが尋常でなかったり、
足跡が見当たらないなど。
そのようなおかしな点がいくつも見つかると、必ず不安になって胸騒ぎを感じます。
それは正しい感覚です。
その時は、自分の感覚を信じて、すぐに既知点まで引き返しましょう!
ということで、この記事が少しでも、安全に低山を楽しむ役に立てば・・・。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ではまた。
コチラもどうぞ⤵
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100記事目! そして旅路を振り返る
(100記事目到達時の「ふれあいの道一周」踏破状況。 図は「NATS自然大好きクラブ」さんのHPのものを加工しています)
みなさん、こんにちは。
(*´ω`*)ノ
なんとなんと・・・
このブログ「ロングトレイルの旅 関東ふれあいの道一周」ですが、
とうとう100記事となりました!
2017年の1月7日にブログを開始して以来、約1年10カ月。
ふと立ち寄って目を通してくれる方、
いつも(または時々)読んでくださる皆様、
読者になっていただいた人たち、
スターやコメントを頂ける方々、
今日まで続けてこれたのも、みなさんのおかげです。
引き続き、どうぞよろしくお願いします。
今回は100記事目ということで、これまでの記事を振り返ってみたいと思います。
まず、最初の記事がコチラ⤵
trailtravel8hureai.hatenablog.jp
まずはふれあいの道の紹介や、なぜ一周を始めたかを書いてます。
ぼくの「ふれあいの道一周」は、2014年12月25日の神奈川・東京県境から始まって、千葉、茨城、栃木、群馬と続くわけですが、「怒涛の神奈川編」の第1回(4記事目)がコチラ⤵
trailtravel8hureai.hatenablog.jp
この第1回目の旅は、いきなりビバークを予定していたキャンプ場が休業していたり、道に迷ったりと、 いろいろあったなぁ・・・。
(今もあまり進歩してないけど・・・)
神奈川は2015年3月29日に三浦半島の南端をまわり終了。山から海へ、そして砂浜から岩礁へと、変化に富んだ魅力あふれるトレイルの連続でした。
(第7記事「湘南海岸から鎌倉へ 浜辺をゆく」(2017.1/22投稿)より)
(第9記事「さよなら神奈川 岩礁のみち」(2017.1/28投稿)より)
「怒涛の神奈川編」は全6記事です。
で、次の「驚愕の千葉編」は、神奈川編終了後、5ヶ月も空いてしまい、2015年8月22日から始まり、約9か月後の2016年5月15日に利根川を越えて終了します。
(ただし、「鋸山」のルートだけは別に2018年2月11日に旅しました)
千葉編の最初の記事(11記事目)はコチラ⤵
trailtravel8hureai.hatenablog.jp
千葉はとにかく、大変だったなぁ。
低山・里山が主なのですが、あまり人の立ち入らない山が多く、秘境度はかなり高い。
(第11記事「ふらふらで終了 秘境です千葉の山②」(2017.2/15投稿)より)
海沿いは断崖や砂浜、内陸は典型的な田舎風景や水田などが思い出されます。
(第15記事「夕日と断崖 理想郷をたずねて②」(2017.3/24投稿)より)
(第20記事「山に日は落ちて 九十九里から笠森寺②」(2017.3/11投稿)より)
印旛沼では、友人たちが一緒に来てくれて、キャンプをしたのもいい思い出。
「驚愕の千葉編」は全14記事です。
千葉の茂原から利根川を越え、「疾風の茨城編」が始まったのは2016年5月8日で、栃木県境に達したのが同年12年28日と、8ヶ月弱の旅でした。
茨城編の最初の記事(35記事目)はコチラ⤵
trailtravel8hureai.hatenablog.jp
霞ケ浦は、とにかく暑かった!
日陰も全くないしね。
(第30記事「霞ケ浦湖畔を行く 疾風の茨城編始まる!」(2017.6/1投稿)より)
茨城はこの霞ケ浦から、徐々に果樹園の広がる丘陵地帯となり、筑波山とその縦走路、そして那珂川沿いの山地と、神奈川・千葉に劣らず変化に富んだ旅路でした。
(第33記事「未来の街と歴史の山②」(2017.6/21投稿)より)
笠間城では、ちょっぴり怖い体験もしましたよ。
(第40記事「何も知らずに笠間城」(2017.7/28投稿)より)
「疾風の茨城編」は全8記事です。
「戦慄の栃木編」は、2016年12月28日に茨城県境を越えそのまま突入。わたらせ渓谷に到達し群馬県境に入ったのは2017年7月31日でした。
栃木の旅のはじまりの記事(51記事目)はコチラ⤵
trailtravel8hureai.hatenablog.jp
栃木の旅といえば、やはり南部を横断する長い平地部。
ここを一晩で100kmを進んだ旅がハードだったなぁ。
(第53記事「栃木100km行(百鬼夜行編)」(2017.11/3投稿)より)
栃木の古い街並みや、巨石群、45kmに及ぶ長い連絡区間、湿原地帯といろんなことがあった旅でした。
(第71記事「空白地帯から井戸湿原へ」(2018.2/26投稿)より)
前日光ハイランドロッジで見た皇海山に沈む夕日は、今も忘れられません。
(第72記事「なんでだろう涙が出た 皇海山の夕日」(2018.3/1投稿)より)
「戦慄の栃木編」は全15記事ですよ。
そして、わたらせ渓谷沿いに群馬県境を越えたのが2017年7月31日。
「超絶の群馬編」のはじまりです。
群馬編の最初の記事(80記事目)はコチラ⤵
trailtravel8hureai.hatenablog.jp
わたらせ渓谷沿いの滝の数々、奥深い山の中の不思議な寝釈迦、道迷いの連続、冬の赤城山と旅は続き、前回の記事では、ようやく榛名を越えたところまで書きました。
(第77記事「草木湖、不動滝、美しい田園風景」(2018.3/31投稿)より)
(第78記事「大滝でゆらゆら わたらせ川にドボン」(2018.4/5投稿)より)
(第97記事「榛名の尾根にそって」(2018.11/6投稿)より)
こうして振り返ってみると、実際の旅と同様、ブログでも長い旅をしてきたような気がします。
そして、まだまだ旅は続く。
ぜひ、このブログで、一緒に旅をしていただければ幸いです。
ではまた。
(= ´ ω `)ノ バイバイ
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峠を越えて夜 松井田までの道
(写真:松井田駅へ向かう途中の廃温泉)
みなさん、こんにちは。
( * ´Д`*)ノ
2018年1月6日から7日にかけての旅の最後です。
前回は、榛名神社からちょっとエッチな双体道祖神までの旅を書きました。
前回の旅はコチラ⤵
今回は、そこから風戸峠を越え、秋間梅林付近まで続く「山菜のみち」と、そこから松井田駅までの旅です。
ルートのおさらいはコチラ⤵
それでは、旅を続けましょう。
夜の前に山を越えたい
道祖神は通常、男女が仲良く手をつないでいる像ですが、双体道祖神はちょっと仲が良すぎてエッチでした。
お気に入りなので何度でも貼ります。
めっちゃ仲良しです。
ニヤニヤしながら眺めているうちに、ずいぶん時間を使ってしまいました。
時計を見ると、もう15時になってる!
これから先、風戸峠を経て、山を越えるまで7kmくらいあるのですが、日没が17時頃とするとあと2時間。
明るいうちに越えるには、少し急いだほうがよさそうです。
で、どちらに行けばいいんだろう?
次の「山菜のみち」の入り口はこのあたりなのですが・・・
困ったことに、水がもう残り少なくなりました。
山越えするには不安なので、自動販売機を探します。
急いでるんですが、こればかりは仕方がない。
どうやら、この橋を渡ったところに、それらしきものがありそう。
自販機で水を買い、再び入口を探します。
20分も時間を使ってしまった。
よく地図を見ると、橋のすぐ横から伸びる道を行くみたい。
この道です。
明らかに、日が傾き始めたのがわかります。
ちょっと、道の雰囲気もイヤな感じですね。
この道に沿って進んでいくと、ようやく入り口が見つかりました。
この時間帯から山の中に入るのは、少し躊躇しますが・・・。
とにかく、スピードを上げて行こう。
と思っていた矢先に、いきなりの急な登り。
これは思ったより、時間がかかるかもしれないぞ・・・
ちょっと登り、振り返るとこんな感じ。
うーん、急だ。
しかも長い!
( ;´Д`) ハアハア
気持ちは焦るけど、スピードは全然出ない。
そうこうするうちに、薄暗くなってきました。
しかし、ようやく登りが緩やかになり始めます。
舗装道に出ました。
だけど、荒れていて、逆に気味が悪い感じです。
山の中の人工物は、かえって不安を掻き立てることがありますね。
もう、どんどん行きましょう。
ここから再び山道に入り、ようやく16時に風戸峠に到着しました。
あずまやが建っています。
ここまでくれば、あとは山を下るだけ。
明るいうちに下山できそうです。
30分ほど下ると、人の気配が感じられるようになりました。
もう、「山菜のみち」の終点は近いです。
16時30分にゴールの恵宝沢バス停に到着しました。
こんな所です。
集落に出たといっても、あまり安心はできません。
人気もないし、もちろん一息付けるような場所もない。
そして、ここからはふれあいの道のルート外なので、道標もありません。
ここからまだ、10kmほど離れた松井田駅まで行かなければならないのです。
そして夜がやってくる
見当をつけて駅のほうへと走りだしましたが、あまり自信が持てない。
ちょうどそこに、おばさんが通りかかります。
道を尋ねると、ぼくは全く逆のほうに向かっていたことがわかりました。
やはり、焦るとだめですね。
ちゃんと地図を読もう。
もと来た道を引き返します。
妙義山が遠くに見えてきました。
もう真っ暗になってしまいました。
山の中ではないとはいえ、街灯も全くなく、かなり暗いです。
かなり寒くなってきました。
地図では、この先に「湯の川温泉」という温泉があるようだ。
ちょっと立ち寄り湯してもいいな、と微かに期待が高まります。
で、到着しました。
ここです。
Σ(゚Д゚) うわああ・・・
もう、廃墟と化していました。
しかも、かなりの雰囲気を醸し出しています。
「いらっしゃいませ」の看板が逆に不気味・・・
好奇心でちょっとだけ足を踏み入れてみましたが、とても写真では伝わらないような荒んだ空気に満ちていました。
もうやだ。
一気に松井田を目指そう。
すると、ようやく「松井田市街」の文字を発見!
と同時に、「軽井沢」の地名を見て、ずいぶん遠くまで来たなぁ、と思います。
とうとう、松井田の灯が見えました!
このまま坂を下り、街に入っていきます。
時間は、18時過ぎでした。
調べてみると、松井田駅発の電車が18時半にあります。
まさに、グッドタイミング。
どうやら、その電車には間に合いそう。
松井田は、昭和の古い建物の残る、静かな街でした。
昼なら、ちょっと散策してみたい。
ところで、奇妙なことに、街の中心部に入ったはずなのに、駅の気配がないのです。
おかしいと思って、よく地図を見てみると、松井田の駅は、街の南を流れる碓氷川の向こう岸にあり、ここから1kmほど離れているのでした。
これはいけない。
時計を見ると、18時15分くらいでした。
このままでは、18時半の電車に乗れなくなってしまう。
もちろん、走ります!
碓氷川沿いに走り、最後は急な上り坂を駆けのぼって、なんとか駅に到着。
間に合ってよかった・・・。
ということで、2018年最初の旅となる、伊香保から榛名を越える2日間の旅も、無事終了。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
それではまた。
(^ω^)ノ バイバイ
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榛名神社とラブラブ道祖神
みなさん、こんにちは。
ヽ(^。^)ノ
前回は、伊香保の街を2018年1月7日の朝に出発し、榛名山の南側尾根を通り抜けたところまで書きました。
前回までの記事はコチラ⤵
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ルートのおさらいです。
天目山を過ぎると、いよいよ榛名神社は目と鼻の先。
榛名神社からは一旦平地に出て、最後に風戸峠を越え松井田駅まで行くよ。
今回の記事は、その途中、双体道祖神までの記録です。
奇観! 榛名神社
榛名南側につらなる尾根の最後は、榛名神社に向かう急な下りです。
下りきると、大きな灯篭が建ってる。
天神峠の石灯篭。
文化十二年(1815年)に作られたものらしいです。
そのまま道を下ると、舗装道に出てしまいました。
どうやら行き過ぎてしまったらしい。
引き返すと、車の停まっている広場が。
ぼくは右に下っている道を進んだのですが、どうやら左の広場のほうに行くのが正しいようです。
広場の脇に、榛名神社へと下る道が見つかりました。
走るのにちょうど良い傾斜なので、気分良く駆け足で降りていきます。
1kmほど下ると、凍り付いた砂防ダムが。
いい感じに凍っています。
このすぐそばに門があり、榛名神社がすぐそこだとわかりました。
門から振り返った砂防ダムです。
そして、ようやく榛名神社に到着。
12時15分でした。
境内のある正面からではなく、いわば裏口から入っていきます。
いきなり奇岩がそびえていてビックリ。
けっこう圧倒されます。
階段をのぼり、本殿へ。
本殿の背後にも、奇怪な巨石が。
いまにも、転げ落ちてきそう。
何百年も前から、絶妙なバランスを保っているんでしょうね。
自然の造形の妙と、厳かな社殿が見事に調和していました。
いくらでも見上げていたかったですが、旅の途中ゆえ先に進みます。
杉の巨木が立ち並ぶ参道を逆に下り、正門(?)に出ました。
門前には、お店がたくさん並んでいます。
そういえば、お腹が減ったなぁ。
ということで、「焼きまんじゅう」を一本。
名前はまんじゅうですが、あんはなく、皮だけ焼いてタレをつけた感じ。
(*´ω`*) うまかった。
ホカホカでお腹の中が暖まりましたよ。
大鳥居を後にして、次のルートに向かいます。
抜けるような青空に、朱塗りの大鳥居が輝いていました。
ウェヘヘな道祖神
大鳥居から2kmほど連絡区間が続き、次のルート「道祖神のみち」の起点は、さわらび保育園入口バス停となります。
ここです。
バス停は写っていませんが・・・
これまでとは異なり、舗装道が主体のルートのようです。
こんな感じ。
起点から40分ほど行くと、集落に出ました。
鳥居が見えます。
戸菜春神社とありました。
この先に、このルートの撮影ポイントである全透院というお寺があります。
写真をパチリ。
ここからは、国道405号と並行に伸びる道を進みます。
うーん。
正直言うと、このルートは全体的にあまり見どころはないかな。
ちょっと連絡区間ぽい。
ということで、あまり写真も撮らずにどんどん走ることにします。
と思っていると、見つけました。
可愛い道祖神。
このように、男女が仲良く手を取り合っているのが、道祖神の一般的なスタイル。
しかしまあ、これなら全国各地にあるわけで、とりたて珍しいわけではありません。
そして現れたのが、これ。
村指定の有形文化財にもなってます。
その理由は・・・
これだ!
まあ、なんとはしたない!
仲良すぎ!
( * ´ Д`*) ウェヘヘ・・・
男の顔が (^ω^) になっていて、めっちゃ楽しそうです。
女のほうも、腕を男の肩に回していて、ラブラブ状態。
まあ、夫婦とはこうありたいもんです。
昔の人も、この道祖神を見て「ウェヘヘ」となってたんだろうなぁ・・・。
いや、ぼくだけかなぁ・・・。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
次回は、風戸峠を越えて松井田駅までの、旅の終わりを書きますね。
ではまた。
( * ´Д`*)ノ バイバイ
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榛名の尾根にそって
(写真:「榛名山へのみち」尾根から見る榛名湖と榛名富士)
みなさん、こんにちは。
(^ω^)ノ
2018年1月6日~7日の旅の続編です。
前回は、赤城のふもとJR敷島駅から伊香保温泉に到着し、そこで一夜を過ごしたところまで書きました。
前回までの記事はコチラ⤵trailtravel8hureai.hatenablog.jp
trailtravel8hureai.hatenablog.jp
いつもはツェルトで野営ですが、今回はスーパー銭湯とはいえ温泉で一泊。
すっかり体力も回復!
今日は、伊香保から榛名の南側尾根を進み、榛名神社、そして風戸峠を経て松井田駅まで行く予定です。
凍てつく朝のみち
朝6時には、宿泊した「黄金の湯」を出ようと思っていたのですが、目覚めたのが6時でした。
今日はちょっと長距離なので、少し急ぎます。
トイレを済ませて出発したのが6時50分。
伊香保神社から、朝の石段街です。
街の向こうには、朝日に赤く染まった山々が。
今日は天気がよさそうだ!
神社の脇に、目立たない登り口がありました。
登っていくと、次第に街並みが低くなっていく。
さようなら、伊香保。また来るよ!
この階段をのぼり、さらにしばらく行くと、なにやら建物が。
スケート場です。
中では、高校生の代表合宿をやっていて、まだ7時というのに多くの選手たちが練習をしていました。
ここから先は「森林公園」という公園になっています。
公園の案内板に、ふれあいの道の道標が、ちゃっかり便乗していて可笑しかった。
公園内の道路を進みます。
道路はまだ日差しが届かず、凍っています。
とても寒い!
ここは公園内の「ワシの巣風穴」という場所です。
案内板には「中は冷凍室にいるようです」と書いてある。
もちろん、入りませんでしたよ。
((( ´Д`))) 寒いもん。
風穴から500mほど行くと、ヤセオネ峠への登り口があります。
登っていきます。
雪に足跡はありません。周囲はすごく静か。
しかし、程なく山道は終わり、再び舗装道に出ます。
この舗装道を下っていくと、ヤセオネ峠に到着。
時計を見ると8時50分でした。
「ヤセオネ」なんていう名前なので、てっきり山中の寂しい尾根を想像していたんですが、こんなに立派な峠でした。
バス停があります。
ここが榛名神社へと続く、「榛名山へのみち」8.2kmの起点。
神域へ入る
もしかすると、この舗装道に沿ってルートが設定されているのか? と思いましたが、
バス停から数100mほど離れたところに、登山道への入り口がありました。
鳥居がずっと先まで並んでいる。
ここからは神域。一礼をして、山道に足を踏み入れます。
と、敬虔な気持ちで山に入ったのですが、直後にお腹が減ってきました。
そういえば、朝から何も食べていなかったのです。
ザックを下ろし、とっておきの食料を取り出しました。
「ぐんまちゃんランチパック」!!
\( ^o ^ )/
現在地は、ぐんまちゃんが抱いている群馬地図の「I」のあたりかな。
お腹にチキンカツが入って、元気を回復。
再び山道を進むと、どうやら最後の鳥居らしい場所に到着。
そこに掛かっている額に注目!
(拡大おねがいします)
なんと「黒髪神社」と書いてある!
これは朗報。ちょっと念入りに拝んでおきましょう。
榛名の尾根にそって
黒髪神社から、道は大きく南西方向に方向を転換。
すると、これまでの森の中の道が一転、開けた尾根道へと変わります。
榛名の南側稜線です。
スケールを感じる風景。途中には四角の巨石も見える。
一番高く見える山が、これから向かう天目山と思われます。
そして、天目山の向こうに榛名神社があるはず。
なんだかワクワクしてきた。
気持ちよく尾根道を下っていくと、東屋が建っています。
ここは磨墨峠。スルス峠と読みます。
背後の榛名富士には、ここから尾根線を外れて北に下ると出ることができる。
時間の余裕があれば、榛名富士にも寄ってみたいと思っていたのですが、ちょっと無理なよう。
スルス峠から西は、急峻な岩塊が並ぶ登り道に。
ここを登ると、今度は急な下り。
一度、舗装道を挟み、再び登り道に。
先が見えないような、長い木段を登ります。
( ;´Д`) ハアハア・・・
坂の上からは、榛名湖がよく見えました。
しっかり凍っていました。
空の青さが、空気の冷たさをひときわ感じさせます。
天目山はもう目の前だ。
気持ちの良い尾根道を進みます。
さらに何度かの登りと下りを繰り返し、10時50分に天目山に到着。
ちょっと道を振り返ってみる。
これもまた、いい眺め。
今日の旅は、本当に気持ちの良い旅だ。
天目山から一度下り、もう一度登ります。
登った先が、この尾根線の最後のピーク、氷室山です。
榛名富士を見るなら、氷室山からが一番。
波打つような山塊と、静かに広がる榛名湖が、一度に目に飛び込んできます。
氷室山からは、榛名湖に落下していくような感じで、急な下りが続きます。
とても楽しい尾根の旅でした。
このルートは本当におすすめですよ。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
次回は、榛名神社へと向かう旅の続きを書きますね。
それでは、また。
(*´ω`*)ノ バイバイ
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