圧倒! 白衣観音を仰ぎ見る
みなさん、こんにちは。
Σ (;゚Д゚)
前回は上州一ノ宮駅を出発し、富岡の北側に伸びる里山を東に進み、長学寺から中高尾バス停までの旅を書きました。
前回の旅はコチラ⤵
旅の詳細図はコチラ⤵
今回は、中高尾バス停から連結区間を経て、すみれ保育園バス停~千人隠れ~白衣観音~高風園前バス停までの「白衣観音めぐりのみち」約19km、そして高崎での夜のことを書きますね。
燃える初夏の日
中高尾バス停近くで、アイスを食べて一休み。
この日は2018年5月20日ですが、5月とは思えないほどの暑さ!
時刻は13時15分。
すでに朝の涼しさは失われ、照り付ける太陽が帽子越しに頭を焦がします。
アイスがどんどん溶けていく!
ここから2kmほどの連結区間を挟み、次の「白衣観音をめぐるみち」の起点となるすみれ保育園バス停に到着しました。
ここです。
錆びついた看板が、かわいい名前とは裏腹の、いい味を醸し出してる。
しばらく、こんな感じの道を通ります。
アスファルトが熱い・・・
早く山に入りたい。
14時05分に小桑観音に到着。
村の鎮守様といった感じの、素朴なお堂でした。
小桑観音から集落を見降ろしてみる。
みんな暑くて家で休んでるんだろうか?
そう思うほど静まり返っていました。
誰もいない集落を横切ります。
田地を抜けると、ようやく道は山に入っていく。
とは言っても、やはり里山。
一向に涼しくはならない。
むしろ、植物の吐く湿気で、よけいに息苦しく感じたりする。
と思っていると、山道は終わり、再び舗装道に。
やっぱり、暑い!
高台に出ても、やっぱり暑い!
暑いのはさておき、のどかな田舎風景が続きます。
山道も大好きだけど、こういう里歩きも好きだなぁ。
千人隠れを見る
なおも日の照り付けるアスファルトの道を進みますが、やがて雰囲気が変わります。
草木が多くなり、人の気配がなくなってきました。
このあたりから、「高崎自然歩道」の標識が目立つように。
ふれあいの道の標識がちゃっかり便乗してる。
このあたりは、ふれあいの道の標識が、結構おざなりな感じでつけられていました。
こんなふうに。
こりゃ、見落とすぞ。
カーブミラーに取り付けられている。
これも相当てきとう感がある。
標識の設置は地元の自治体が行っているようです。
なので、地域によって違いが激しく、観察していると結構おもしろいです。
まっすぐ進んでいくと、「千人隠れ」の標識が立っていました。
これも「関東ふれあいの道」と「高崎自然歩道」のコラボですね。
千人隠れへと下る道は、山道になっています。
一度、再び道路に出ますが、道の脇に下り口があり、そこをさらに谷に降りていくと、千人隠れに15時50分に到着しました。
写真の撮りようがうまくなくて、あまり良く分かりませんが、谷底沿って崖が長く伸びています。
結構大きい。
いわれでは、戦いで敗れた武士が身を隠したり、浅間山が噴火した時には村人が避難したとのこと。
確かに、千人隠れても十分収まりそう。
千人隠れを後にすると、一旦は元の道路に戻りますが、すぐにまた山道に。
ここも道標が木の根っこに取り付けられていて、いい加減な気がしますが、一応目立つところに下がっているから良しとしましょう。
日陰なので、ちょっと落ち着きます。
しかしそれもつかの間、すぐにまた舗装道に戻ります。
Σ(゚Д゚) あれっ!
木の向こうに、なんだか白いものが見える!
もしかして、あれが白衣観音では?
だとすると、かなりの巨大観音像です。
はやる気持ちを抑えきれず、走り出します。
圧倒! 白衣観音
やはりそうでした。
枝の間から姿を見せる白い巨像。
白衣観音です。
まさかこんな巨大観音とは、想像もしていませんでした。
観音像を見上げながら進むと、お寺の境内に入ります。
時間は16時40分でした。
そして、左手の階段を上ると、そこには・・・・
天にそびえる、大白衣観音像!
ドーン!
Σ(゚Д゚) 大きいっ!
もっと近寄ってみます。
ドドーン!
何という威容!
圧倒的迫力!
それもそのはず、高さは41.1mです。
たっぷり20分は見上げていましたよ。
白衣観音の迫力冷めやらぬまま、高崎を目指し山をくだる。
この2件の土産物屋さんの間の道をまっすぐ進みます。
「洞窟観音」かぁ・・・。
行こうと思ったけど、すごく急な階段が、薄暗い森の中に続いていたのでやめました。
このまま山を下ります。
15分ほどで市街地に出て、それから程なく高風園前バス停に到着。
17時25分でした。
ここで「歴史を尋ねるみち」11.5kmと「白衣観音めぐりのみち」17.5kmは終了。
今日はこれで旅を切り上げて、ここから5kmほど離れた高崎の町で一夜を過ごすことにします。
高崎の夜は更けて
地図を頼りに歩いていくと、街が見えてきました。
大きな川を渡ります。碓氷川です。
上流のほうには、前回の旅で越えた妙義の山並みが。
ずいぶん遠くなったなぁ。
さて、橋を渡って街に入ろう。
いつも思うけど、トレイルを終えて街に入る時って、すごくワクワクする。
砂漠を旅するキャラバンも、オアシス都市に入るときはこんな気持ちだったのかな。
この街で、旅装を解き、冷たい水を飲み、食べ物を買って、足を休める。
街の人と会話をし、ほかの旅人と情報を交換し、そしてまた旅を続ける。
何かが待ってる、というワクワク感が、街に入る時にはある。
そして、高崎駅前に到着。
時刻は6時55分。
駅ビルの上に月が出ています。
ちょっと風が強くなってきて、肌寒くなってきました。
お腹も減っていたけれど、まずはお風呂にしよう。
ということで、高崎駅から2kmほど南にある「さくらの湯」という温泉に行きました。
古民家のような建物で、すごく落ち着く温泉でしたよ。
そしてもちろん、風呂上りには・・・
(*´Д`) プハー!
うまい!
最高です!
ほろ酔い加減で、ご機嫌のまま高崎駅に戻り、夕食に。
駅前にイオンがあったので、入ってみます。
中には、買った食材を食べられるスペースもありました。
で、コレ。
寿司にトンカツっ!
(子供かよ・・・)
そして、
刺身っ!
なんと、どちらも100円っつ!
そのおかげで、ビールがグレードアップしております。
たいへん豊かな夕食でした。
(*´ω`*) まんぞく・・・
その後、人生初のネットカフェへ。
「群馬レジャーランド」
いかにも旅人が集まりそうな? 場所で一夜の宿を求めます。
ネカフェの感想?
すぐに寝てしまったので、何ともはや・・・
次回は高崎を出発し、上野(こうずけ)三碑を巡りながら埼玉県境に向かう旅を書きますね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ではまた、
(* ´ з `)ノ バイバイ
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富岡の初夏 色とりどりの道
(写真:「歴史を尋ねるみち」長学寺の山門)
みなさん、こんにちは。
(* ´ з `)ノ
群馬の旅も、上毛三山を越え富岡の平地部へと到達。
埼玉県境は、もう目と鼻の先です。
前回の旅はコチラ⤵
今回は、富岡の平地部から高崎を経て、県境山地部までの旅を書きますね。
全体図はコチラ⤵
埼玉まで、もう少しだ!
そして、関東一周も!
今回の旅の詳細図です。
スタートは、前回の終着点である上州一ノ宮駅。
ここから貴前神社へ。この後、富岡の北側に広がる丘陵地帯を横断し、中高尾バス停までが「歴史を尋ねるみち」11.5kmです。
この後2km弱の連絡区間を挟み、すみれ保育園前のバス停から「白衣観音のみち」となります。このルートは少し長くて17.5km。
1日目はここで終了、高崎駅近辺で宿泊。ネカフェなるものに初めて泊まってみるかな。
2日目は高風園前バス停から「石碑めぐりのみち」に。
上野(こうずけ)三碑として知られる石碑のうち、金井沢碑、山ノ上碑をめぐる14.8kmのルート。
最後は残る多胡碑を経て県境の山地部に入り、牛伏山から小梨峠を越え、上鹿島バス停までの「小梨峠から牛伏山へのみち」。
このルートは20kmもある。
最後が長く、しかも山地部で、そのうえバス停が終点というのは、時間管理を間違うと大変な目にあうのでイヤなのですが、まあ仕方がない。
2日間の合計で、だいたい75kmぐらい。
ということで、前回の旅から約2ヶ月後の2018年5月20日から21日にかけて旅しました。
色とりどりの道
電車を乗り継ぎ、10時25分に上州一ノ宮駅に到着。
木造の昔懐かしい駅舎です。
前回の旅では、女性の駅長さんがいたのですが、今日は見当たりませんでした。
駅からは1kmほど交通量の多い道を歩きます。
大きな鳥居が目に入ってきました。
どうやら貴前神社の入口らしい。
青空に鳥居の朱が映えます。
鳥居をくぐり、坂を登ると神社です。
神社はたいてい山や高台の上に社殿が置かれるのですが、ここは窪地の下にある珍しい造り。
急な石段を下った先に、建物が緑に囲まれて佇んでいます。
ちょっとお参りしてきました。
貴前神社を後にして、しばらくはのんびり集落を歩きます。
天気も良くて、気持ちがいい!
ご機嫌で歩いていると、突如こんなものを発見。
ハスの花の群生!
(´゚д゚`) うわー!
これはすごい!
特に珍しくもない普通の池だったけど、水面を埋め尽くす勢いでハスが咲き誇っていたのは見事でした。
道は次第に集落のはずれに。
草木が異様に繁った家があります。
山すそに飲み込まれそう。
この家が集落の境界。
ここから山に入っていきます。
少し歩くと、見晴らしの良い場所に。
いいですね。
若葉の緑と空の青が鮮やかです。
登り終わると、そこは開けた台地になっていました。
初夏の花が咲き誇っています。
どうですか、この色とりどりの世界!
幸せな里山歩きです。
山を越え長学寺へ
台地の上には畑が広がっていました。
土起こしも終わり、肥えた土の香りがします。
広いなぁ。
畑地を過ぎると、再び森に入ります。
「結婚の森」ってなんだろう?
森の中に結婚式場があるのかな。
まずはよく整備された道が続きます。
明るくて雰囲気のいい森。
しかし、徐々に裏山風の寂れた感じに。
轍がついているので、車が通るみたい。
金網沿いに進むと、開けた場所に出ました。
轍は真っ直ぐ先に伸びています。
そのまま進もうとしたところ、ふと左手に何か立っているのに気付きました。
あっ、ふれあいの道の道標だ!
真っすぐではなく、左の荒れた山道に入るようです。
気づいて良かった!
ということで、広場から山道へ。
道は下り基調です。
どんどん下っていこう。
すると、なにやら悩ましい地点に。
右か、左か?
道標がないので、少し考えます。
ふれあいの道は、基本的に僕の進む方向とは逆方向でルートが設定されている。
この分岐も、逆から来れば迷いようのない場所なので、特に道標を設置する必要がないのでしょう。
こういう場所は多いので、逆回りでふれあいの道を歩く人は注意してください。
全般的に判断し、左に行くことにしました。
するとどうでしょう。
樹木が生い茂り、道が塞がっているように。
しかし足元を見ると、しっかり道がついている。
このまま進んでみることにします。
しかし、その道跡も怪しくなってきた。
うーん。
やっぱり間違えたかな・・・
少し不安になりながら前進すると、しばらくして道は開け、木々の隙間から白いものが見えてきました。
長学寺のようです。
どうやら、道は正しかったみたい。
よかった、よかった。
静寂の寺
長学寺の山門に到着。
12時50分でした。
お腹も減ったし、喉も渇いた。
5月とはいえ、日差しは強く暑いです。
山門にはベンチも置いてあるし、涼しい風も吹いている。
ザックを下ろし、パンを取り出します。
それにしても、静か。
まるで寺には誰もいないかのよう。
なんだか仙境にいるような、不思議な感じ。
一休みして元気が回復したので、山門を下り先へと進みます。
長く急な石段を下ると、ちょっと変わった石像がありました。
赤ん坊にお乳をあげているお母さんでしょうか?
どうやら、子安観音というらしい。
しかしなぜ、観音さまがお乳をあげてるんでしょう。
敵に追われた妊婦さんが、ここで赤ちゃんを産み落としたのですが、追手に見つかり殺されたとのこと。
(´;Д;`) なんと悲しい…
しかし、どの土地でも、女性が主人公の伝説は、悲しい話が多いなぁ…
さて、寺から里へ下ると、市民桑園なるものを発見しました。
市民なら桑畑を借りることができるらしい。
絹の生産が盛んな富岡ならではですね。
街に出ました。
「歴史を尋ねるみち」11.5kmもそろそろ終わりです。
終点の中高尾バス停近くで、アイスを食べて一休み。
アイスの黄色も青空に映える!
時計は13時15分。
まるで夏のような暑さです。
さて、次回はこの続き、白衣観音から高崎で夜を迎えるまでの旅を書きますね。
次回の旅はコチラ⤵
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
ではまた。
(=´∀`)ノ バイバイ
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旅人は「一日の王」
(写真:北杜夫編『日本の名随筆 山』作品社、1983年、表紙)
みなさん、こんにちは。
Σ (´゚д゚`)
今回は「山の本、旅の本」シリーズです。
前回の「山の本、旅の本」はコチラ⤵
前回は、南極探検をアムンセンと争ったスコット隊の遭難を記録した『世界最悪の旅』のお話をしました。
5名の極点隊が全員死亡するという悲劇を扱った本なので、愉快に読むというわけにはいきません。特に、皆の足手まといにならないようにと、自ら死を選んだオーツという隊員の最後は、読んでいて強く心を打たれます。
今回紹介する『日本の名随筆 山』は、その名の通り山をテーマにした随筆集ですから『世界最悪の旅』とは違って気楽に読める。
ここに収められた30編の随筆は、どれも素晴らしいものですが、なかでもぼくの大好きな、尾崎喜八の「一日の王」という作品を紹介しましょう。
一日の王
ほんの6ページの小品ですが、山を一人で旅するときに感じる、あの豊かな気持ちや、心地よい孤独感、人里に到着した時に覚える暖かさが見事に描かれている。
随筆というより、短編小説のように読めます。
作者は尾崎喜八、『山の絵本』などの著作があり、山の詩を多く書いた詩人です。
「背には嚢、手には杖、一日の王が出発する。・・・・・そして彼は今日の山路のすがすがしい美しさと、その明るい広がりとを思う」
この書き出しだけで、一人旅の高揚感や自由な気持ちが伝わってくる。
誰に従うわけでもなく、自分が歩きたい道を、自分で考えたように歩く。
確かにこの瞬間、旅する人は「一日の王」に違いありません。
この後、山を登る描写のあと、岩に腰かけて昼食をとる場面となります
「いま彼は単純な中食にとりかかる。
先ず鞣革(なめしがわ)に包んだ切子のコップを取り出して、小瓶に詰めた葡萄酒を注いでぐっと飲む。
旨い! もう一杯。
それからフロマージュ入りの棒パンをかじりながら水筒の水を飲む。」
どうですか、おいしそうな昼食の様子!
パンとチーズの、決して贅沢とは言えない食事ですが、山上で食べる食事のすばらしさが伝わってくると思いませんか。
まさに「王の食事」!
これはぼくの昼食。
これも「一日の王」の食事です。
そして彼は食事を終え、旅を続けます。
「彼は午後の大半を、尾根から山頂へ、山頂からまた尾根へと、一日の太陽の鳥が大空をわたって、その西方の金と朱に飾られた巣のほうへ落ちていく頃まで歩いた。」
「尾根では、いつものとおり暖かでひっそりして、自分自身がおとなしい野山の鳥やけものや、(略)草や木とちっとも変った者でないことが感じられた」
このくだりもすごく共感を覚えます。
広大な山塊を独り占めする満足感と同時に、自分も山々の一部となって取り込まれていくような不思議な感覚。
独りで旅する人ならみな、きっと感じたことがあると思います。
やがて日は暮れ始め、彼は山を下ります。
「彼はようやく出逢った最初の部落を、(略)脇目もふらず通り過ぎるには忍びない。
老人に、若者に、娘に、彼は道をきくだろう。(略)彼らと二言三言口をきくために、彼は求めて道をたずねるだろう。
トレイルの旅の魅力の一つは、自然の中にいて感じる孤独と、里に降りたときの人の懐かしさが交互にやって来ること。
里に出た時の安心感が緊張をほぐし、人に対する愛情に変わります。
「そうして、たちまちにして、彼は初めて見たこの谷奥の寒村を、旧知の場所のように思ってしまうだろう」
そして、旅の終わりには今日歩いた道のりを思い返しながら、誰もがこう思うに違いありません。
「かくて、貧しい彼と言えども、値無き思い出の無数の宝に富まされながら、、また今日も、一日の王たることができたであろう」
この一文で「一日の王」は終わります。
ぼくは、この文以上に、旅することの喜びを語っているものはないと思います。
旅を終えた人、あるいは山から下りてくる人は、たいてい薄汚れ、疲れ切っているように見える。
旅をしなかった人には、なぜこんなことが楽しいのか不思議に思える。
でも、見えないかもしれないけど、彼は「無数の富」を持って帰ってきたのです
「一日の王」として。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ではまた。
そのほかの「山の本、旅の本」の記事もどうぞ⤵
もう遅いけどネコの日
みなさん、こんにちは。
(*´ω`*)ノ
もう3月になってしまいましたが、2月22日は「ネコの日」です。
(ニャーニャーニャーだから)
猫好きのぼくとしては、毎年ネコの日にはネコ関連の記事を書いていたのですが、今年は仕事もろもろで忙しく、この日を忘れてしまうという痛恨のミス。
過去のネコ記事はコチラ⤵
旅の途中でネコを見つけると、必ず写真に撮る!
が、しかし・・・
ネコは警戒心が強く、すばしっこいので、たいていロクな写真が撮れません。
( `゚Д゚) いたっ!
目の前を横切って、悠然と歩いてる。
しかし「撮ったる!」という気配が伝わるのか、突然走り出して繁みに入ってしまう。
うわー、めっちゃ警戒してる・・・
こうなると、もうダメですね。
絶対に心を開いてくれません。
ネコの写真って難しいなぁ。
岩合さんはスゴイや。
その一方で、「キミ大丈夫か?」と心配になるくらい無防備なヤツもいる。
(*´ω`) いたぞっ!
もうこの段階で「撮ったる!」オーラが全開なのですが、動く気配がない。
それどころか、アクビをしてる。
この後、小移動しましたが、やはり眠そうです。
しかし、不細工やねキミ。
生まれつき、困った系の顔なんでしょうか・・・
おそらく飼いネコなんでしょうが、もう少し知らない人には警戒した方がいいかもよ。
まあ、足を畳んでいないので、無防備ではないということかな。
あの前足をたたむと、いわゆる「香箱すわり」というやつですね。
ぼくはあの座り方が大好き。
おっ! 香箱すわり発見!
Σ(゚Д゚)
と、思ったら・・・
ハトでした・・・
ざんねん・・・
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ではまた。
( ^ ω ^ )ノ バイバイ
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「なんじゃい」という町を経て
みなさん、こんにちは。
(´・ω・`)
妙義を越える旅の最終回です。
前回は、妙義を下り秩父を一望する大桁山に登ったところまで書きました。
前回の旅はコチラ⤵
ここからは大桁山を下り、富岡の平地部を進んで上州一ノ宮駅で終了です。
細部ルートはコチラ⤵
というわけで、2018年3月12日の旅の続きです。
杉の木立を下って
大桁山の山頂から秩父の山並みを一望します。
秩父はもう埼玉県。
いよいよ長かった群馬の旅も終わりに近づき、しばし感慨にふけった後、富岡の平地部へと続く道を下ります。
けっこう急な下りだ。
杉木立の中を通り抜けていきます。
なかなか気持ちがいい。
木々の間から明るい日差しが溢れてきて、歩くのが楽しいです。
やがて森は終わり、丸い池が。
どうやら釣り堀らしいです。
「猪さん、昼間は来ないでね」と書いてある。
ちょっと、顔を出す穴の位置が変だけど、かわいいから許します。
池の先に三差路があり、ここがこれまで下ってきた「大桁山登山コース」と、次の「旧信州街道のみち」の交点。
ふれあいの道の大きな看板が立っています。
これで、山は終わり。
ここからは平地をたどる旅となります。
「なんじゃい」という町
この道は昔「姫街道」と言われ、女性でも楽に信州へと行けた優しいルートだったそうです。
確かに、勾配のない開けた平地に伸びる道は、姫様でも苦ではなかったでしょう
なんだか雰囲気も優しい感じ。
荒々しい妙義の道とは好対照です。
花がたくさん咲いていて、急に華やかになりました。
のんびり歩いて進みます。
すると、こんな地名が。
(´・ω・`) みなみ・・・へび?
いや、これは「なんじゃい」と読むのです。
ご存知の人は「知ってるよ」でしょうが、ぼくにとってはかなりの衝撃的な地名。
ぼくは大阪出身ですが、大阪弁で「なんじゃい」とは、「なんだバカヤロー」的な意味。
うーん、うまく訳せない。
英語で言えば、「What ? Haan?」的な意味を持っていて、ちょっとガラが悪目で、そのくせお茶目な響きもある言葉なのです。
面白い地名過ぎてテンション上がってきた!
一人で盛り上がるぼくを尻目に、東京出身のHさんは、何がそんなに面白いのか? といった感じ。
Hさんごめんよ。
ちょっと寄り道して「なんじゃい駅」が見たくなりました。
で、なんじゃい駅に到着。
(*´Д`) うわー!
「南蛇井」って書いてある。
ぼくにとっては「夜露死苦」的な表現に通じるものを感じます。
ホームものぞいてみよう。
ひらがなで書かれると、これもかなりの破壊力!
さらに・・・
アカン・・・
なんだかもう、可笑しくて笑っちゃう!
Hさんは相変わらず、何がそんなに面白い? とぼくを見ています。
それでも生暖かく笑みを浮かべているところが優しい。
駅前にあった、「なんじゃい観光マップ」もインパクト大でした。
いや、フォントがね・・・。
もう何を見てもおかしい。
旅の終わりは花の色
個人的に「なんじゃい」で十二分に楽しんだ後、再び道に戻ります。
(なんじゃい在住の方、全く悪気はありませんので許してください)
春だなぁ。
道ばたのいたる所で、花が咲いています。
サボテンも元気だ。
いつも思うけど、春の始まりって本当にワクワクしますね。
ただ歩いているだけで、いいことありそうな気がしてくる。
こんな感じで単調なルートなのですが、春の訪れが感じられて楽しい道のりでした。
そしてついに、今回の旅の終着点、宮崎公園に到着。
公園は高台の上にあり、階段を登ります。
特に変わったところはない、普通の公園ですが、落ち着いた雰囲気の良い場所でした。
公園の高台から、2日間の旅を振り返ります。
妙義の稜線は、もうあんなに遠い。
そして、見えないけれど、その奥には榛名があり、赤城があり、そして、これまで通ってきた数えきれない山なみがある。
いくつもの街や、田畑や、神社や寺が、その奥にある。
大小の川や、砂浜や岩礁が、あの向こうにある。
そう考えると、ずいぶん長い道のりを歩いてきたなぁと思います。
さて、公園を出ると、どこか懐かしい感じのする集落が。
子供のころ過ごしたのは、こんな感じの風景だった。
そして最後にたどり着いたのは、宮崎神社。
ここで今回の旅は終わり。
境内は心地の良い静寂が満ちていて、なんだか清々しい気持ちがしました。
あとは駅へと向かうだけ。花の咲く住宅街を歩いていきます。
そして、上州一ノ宮駅に到着。
なんてノスタルジックな駅舎なんでしょう。
切符だって、ほら。
列車が来るまで、女性の駅長さんが、駅から見える山について話してくれました。
すごく気さくで、お母さんみたいな駅長さんでしたよ。
心が温かくなりました。
本当にいい旅でした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
次回は、富岡の平地から埼玉県境の山地に向かう旅のことを書きますね。
次回の旅はコチラ⤵
ではまた。
(= ´ ω`)ノ バイバイ
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ジャイアント大黒、そして大桁山
(写真:「さくらの里と石門のみち」中之岳神社の巨大大黒像)
みなさん、こんにちは。
(* ´ з `)ノ
さて、妙義の旅の続きです。
前回は、奇岩・巨石が続く妙義の中腹を抜け、第四石門に到着したところまでを書きました。
前回の旅はコチラ⤵
ルートの詳細です。
今回は、第四石門から中之岳神社へ下り、さくらの里を経て大桁山までの道のりを書きますね。
2018年3月11日から12日の旅の記録です。
圧巻! ジャイアント大黒
妙義の登山道も、第四石門からはいよいよ最後の下りとなります。
ところどころ巨石が姿を見せますが、すでに奇観の雰囲気はありません。
あとは一路、足を速めて下っていきます。
お堂が岩陰に見えてきました。
どうやら、中之岳神社に到着したようです。
お堂の下には、長い階段が続いている。
しかし、まず先に目に飛び込んできたのは、その横にそびえる奇妙な黄色い物体!
何やら、像のよう。
しかも、かなりの大きさだ!
はやる気持ちをおさえ、階段を下り降りるとそこには・・・
「日本一の大黒さま」!
(;゚Д゚) おおっ!
高さ20m、重さ8.5t・・・
「やる気、元気が出るパワースポット」って書いてある。
平成17年制作なので、かなり後付け感があるものの・・・
いや、もう何も言うまい。
突如現れたジャイアント大黒のその圧倒的存在感に、ただただ感服した次第です。
さて、このとき時刻は16時15分。
そろそろ日暮れが近づいてきました。
さくらの里のほうへ下り、夜の準備をすることにします。
もちろん夕食は・・・。
(^ω^) 鍋っ!
今回は、〆にラーメンを入れてみる。
大変うまかった。
Hさんと二人で酒を飲みながら、楽しい夜が過ぎていきます。
モルゲンロート妙義
翌、3月12日の朝。
暗いうちから目覚め、出発の準備を整えます。
やがて朝日が昇り、あたりが明るくなってきました。
そして、
振り返ると、そこには!
(*´Д`) モルゲンロート!
妙義の岩肌が、朝日に赤く輝いてる!
これは素晴らしい!
しばし、手を止めて壮大な景色に見入りました。
ここから先は、舗装道路を下っていきます。
しばらくの間、振り返れば、赤く染まった妙義を見ることができました。
さようなら妙義山。
今度はきっと、あの頂上に登ってみるぞ!
30分ほど下ると、集落に出ました。
「さくらの里と石門のみち」の終点となる中村バス停までは、もうすぐそこです。
で、中村バス停に到着しました。
7時5分でした。
ここから次の「大桁山登山コース」の起点、虻田バス停までは、2kmほどの連結区間を挟みます。
なぜか、ヤギが顔を出していました。
めぇ。
かわいいな。
この子の他にも、たくさんいましたよ。
で、虻田バス停に到着。
7時45分。意外に時間がかかりました。
妙義山も、ずいぶんと遠くになりました。
大桁山から秩父をのぞむ
バス停の近くに、大桁山への登り口があります。
なぜか、ここが見つからず、Hさんと二人で20分ほど探しました。
途中、バスが捨ててありました。
ずいぶん古い型式のバスのようでした。
車が通れる林道がずいぶん長く続きましたが、山頂近くになって登山道に入ります。
日当たりの良い尾根道を登っていく。
9時35分に大桁山山頂に到着。
広くて展望のある山頂。
ベンチもあって、一休みには最適。
ここでしばし、景色を楽しみながらお茶を飲みましょう。
ブラッド・オレンジ・ティー
普段は全く飲まないハイカラなお茶ですが、山では特別。
秩父の山並みが目の前に見えました。
あの山なみは、もう埼玉県です。
長かった群馬の旅も、この山を下って、あの平地を横切れば終わり。
そこからは新しく、秩父を越える埼玉の旅が始まります。
ようやくここまで来た、という喜びと、
あと少しで旅が終わるという、寂しさ。
何となく複雑な感傷に浸りながら、秩父の山並みを眺めていました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
次回は、山を下り富岡の平地部を横切る旅に続きます。
ではまた。
(= ´ ω`)ノ バイバイ
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奇岩城 第四石門を通る
(写真:「さくらの里と石門のみち」第四石門)
みなさん、こんにちは。
(^ω^)ノ
妙義山を抜ける旅の続きです。
前回は、横川駅から妙義神社を訪れ、妙義山へと続くトレイルに入ったところまでを書きました。
ルートの詳細はコチラ⤵
今回は、妙義山の中腹を通り、第四石門までの旅を書きますね。
ということで、2018年3月11日の旅の続きです。
妙義のふところへ
第二見晴という場所まで来ましたが、ここまでは歩きやすいトレイルでした。
岩稜を行く上級者ルートとは違い、このまま普通の道が続くのかな。
少し拍子抜けしつつ、先へ進みます。
「石門」とあるくらいだから、岩の下をくぐるのでしょうか。
ちょっと期待。
そして、このあたりから道の雰囲気が変わってきました。
岩が目立つようになり、巨石が道に覆いかぶさるような場所が増えてきます。
ここは、かなり低い!
圧迫感があります。
かと思うと、こんな箇所もある。
道が崩れているので、迂回します。
荒々しい岩ばかりではありませんよ。
こんな可愛らしい岩も。
「本読みの僧」!
(^ω^) たしかに!
本に熱中している姿が、なんともユーモラス 。
しばらく進むと下りとなり、東屋のある開けた尾根に出ました。
関東ふれあいの道の石碑も建ってる。
振り返ると、やはり圧倒的な存在感を示す稜線がそこに。
いよいよ、妙義のふところに入り込みました。
岩壁のみちをたどる
東屋のある開けた尾根を下っていくと、再び登りが始まりました。
今度は、急角度の階段です。
階段が設置されている場所は、かなりの細尾根。
ここ以外には、ルートがないという感じ。
ようやく階段を登りきると、次は断崖の下に作られた桟道。
Σ( ゚ Д ゚) うわっ!
岩がでかい!
そして、低い! 足場が脆そう!
もう、押しつぶされそうな感じ。
腰を屈めなければ通れません。
岩壁に、か細く取り付くような道は続く。
道がついているので安全に通ることができるのですが、そびえる岩塊の重さが頭にひしひしと伝わってくる。
山が本気になれば、人間なんか一瞬でペチャンコ。
「通らせていただいている」という感じでした。
まさに奇岩城
岩壁の道を通り抜けると、ゴツゴツとした岩の一群が見えてきました。
案内板の脇に、何か張ってある。
見てみると・・・
(;゚Д゚) ゴクリ・・・
確かに、あの奇妙な形の岩が並ぶ地帯は、ここから見ても危険な香りが。
こんな感じで、奇岩が密集しているらしい。
とりあえずこの先には、「天狗の標定」や「胎内くぐり」があるらしいです。
このまま右に下れば、目指す第四石門。
ちょっと悩んだものの、この不思議なネーミングに好奇心があらがうことは難しい。
行けるところまで行こう、ということで、先へ進みます。
まずはクサリ場を登る。
(^ω^) ほいほい!
そしてまた、クサリ場を登る。
(; ´ Д`) ううっ・・・
ちょっと、足を置く場所が少ない崖になってます。
このあたりから、イヤな予感が。
ここを登りきると、見えました、「天狗の標定」
写真だと、すぐそこのように見えるけど、実はここから結構な崖を降りた向こうにある。
しかも降りたところがかなり細い尾根になっていて、なおかつ尾根を外すと深い断崖。
もう無理はよそう、ということで、引き返すことに。
とは言っても、ここから見える巨石の群れは、いくら見ていても飽きません。
垂直にそびえる岩肌
塔のようにそそり立つ怪石
不思議な形の岩塊
まさに、自然が作った壮大な城
『奇岩城』という名の推理小説があったけど、まさにこの地こそ、奇岩城と呼ぶにふさわしい。
(読んだことはないけれど・・・)
奇岩城の巨大な門
ふたたび山道に戻り、下っていくと、突然不思議なものが目に入ってきました。
アーチのような巨大な岩!
Σ( ゚ Д゚) すごい!
これこそが「第四石門」!
奇岩城を守る、壮大な門です。
近くで見ると、その迫力に圧倒!
岩は見事なアーチを描いていますが、どうやって作られたのでしょう。
自然の偉大さを実感できた旅でした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
次回は、妙義を後にして里へと下り、秩父を一望する大桁山へ登る旅のことを書きますね。
次回の旅はコチラ⤵
trailtravel8hureai.hatenablog.jp
ではまた。
(= ´ ω`)ノ バイバイ
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