ロングトレイルの旅   関東ふれあいの道一周

1都6県をつなぐ自然歩道「関東ふれあいの道」1800Kmを一周するりゅうぞうのブログです。

子の権現へ がんばれ妻よ!

 

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(写真:「伊豆ヶ岳を越えるみち」子の権現の仁王像)

どうぞ読者に!⤵

みなさん、こんにちは。

(^ω^)

混沌の埼玉編、「伊豆ヶ岳を越えるみち」の続きです。

前回は、正丸駅を出発し、正丸峠を経て伊豆ヶ岳に到着したところまで書きましたね。

ルートの詳細はコチラ⤵

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なんと今回は、奥さんと娘が一緒に旅してくれるという、関東ふれあいの道一周史上、かってなかった状況なのです!

足かけ4年にわたり旅をしていますが、こんなことは初めて!

ようやく、家族の理解が得られたか・・・

もう、喜びもひとしお。

;つД`) 嬉しい・・・

ということで、2019年5月1日の旅の続きです。 

 

首吊り?! 暗い森の中に・・・

伊豆ヶ岳山頂に到着したのが11時50分

岩の多い山頂に腰を下ろし、ザックからお昼ご飯を取り出します。

ジャーン!

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悪魔のおにぎりー!

(どらえもん風に)

噂によると、販売と同時に、おにぎり界の絶対王者、ツナを軽く抜き去り販売数No1になったとか。

パッケージにも「悪魔的うまさ」と書いてある。

確かにうまかったです。

さらに、コッヘルとストーブを取り出し、暖かいお茶をいれる!

一人であれば、おにぎりを食べたらすぐに歩き出すのですが、今日は違う!

(^ω^) フフフ

(どうだい山は楽しいだろ?)

 奥さんと娘ちゃんは笑いながらお茶を飲んでいます。

どうやら、楽しんでくれているみたい!

 

充分休んだのち、子の権現を目指して出発。

いきなり、急な下りが目の前に。

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ぼくの後を、危なげについてくる二人。

何とか下りきり、振り返るとやはり急だった

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ほっとしたのもつかの間、さらにまだ急な下りは続きます。

それが終わると、間髪を入れず、急な登りが出現

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ここもかなりキツイ

振り返ると、娘はすぐ後ろですが、奥さんが遅れ始めた。

何よりも、その表情が暗くなり始めています。

(♯  - _ - )・・・

 

登りきると、暗い森に沿って尾根が続きますが、そこで奇妙なものが。

樹木の中に、白い人影が揺れている・・・

えっ・・・?

首吊り?!

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思わず人影に向かって走り出し、シャツが吊るされているだけだと気付きました。

なんてひどいイタズラ!

しかし、ビックリしました。

 

さて、先に進みますが、ここからもまだ登りが続きます。

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長くはないんですが、一つ一つの登りがかなり急。

伊豆ヶ岳を出発して30分ほど歩くと、古御岳という静かな山の上に出ました。

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時間は12時40分 

子の権現までは、まだ5km弱ほどあります。

娘は元気ですが、奥さんには疲労の色が。

大丈夫かな・・・

 

長い尾根をゆく

次の目標は高畑山ですが、ここ古御岳からの距離は1.2km

平地なら何ということのない距離ですが、山歩きではそうもいきません。

奥さんを励ましながら出発

また急な下りが現れます。

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登れば下りが来るのは山歩きの必然ですが、奥さんにはキツイようです。

下りが特に苦手のようで、足元もおぼつかなくなってきました。

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( - _ - ;)・・・

イカン! 表情が・・・

声をかけますが、反応がどんどん薄くなってきます。

何とか早く、この急下りが終わらないものか。

しかし、なかなか長くて、30分ほど下ってようやく比較的平らな尾根に到着

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なんか、魔女の森っぽい。

馬酔木の群落ですね。

徐々に登りに変わってゆき、なにやら山頂らしき雰囲気に。

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「おお、きっと高畑山だよー!」

と励ますものの、こんな感じで何度もハズレているので、奥さんはあまり信用していないよう。

黙々と登ってくる。

しかし今度は本当の高畑山でした。

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「ナローノ高畑山」と書いてあるけど、「ナローノ」とは?

分からないまま、ベンチに腰を下ろして休みます。

時間は13時30分。

道標にはサラリと、終点の吾野駅まで8.1kmと書いてありますが、これが奥さんには衝撃的な数字だったらしく、ますます生気が失われていきます。

山頂に「げんきにあるこう」と書かれた板がありましたが・・・

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とはいっても、このペースだと途中で暗くなってしまうかもしれない。

ホントは30分ぐらい休ませてあげたいのですが、出発しましょう。

次の天目指(あまめざす)峠は1,6km先です。

幸い、高畑山からはアップダウンが穏やかになり、緩やかな尾根歩きに変わります。

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だか、しかし。

てるてる坊主のパワーが尽きてきたのか、天候が再び下り坂に。

まあ、予報どおりなのですが、ぼくの予想では15時過ぎぐらい崩れ、夕方から雨と思っていたので、ちょっと天気の変化が早いようです。

ほんの僅かですが、頬に雨粒が。

少し気が焦りますが、だからと言って急かすわけにもいきません。

慌てずゆっくり行きましょう。

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歩きやすい道になったので、少し奥さんにも生気が蘇ってきました。

娘ちゃんは相変わらず元気

やはり若いな。

 

1時間ほど歩くと、なにやら木々の間に舗装道が見えてきました。

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これは峠が近いに違いない!

期待を裏切らず、しばらく行くと「天目指峠」の標識が。

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やれやれ・・・

奥さんもホッとしたようです。久しぶりに笑顔を見せ、舗装道へと降りていきます。

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もしかすると、ここから子の権現は林道なのでは?

奥さんと娘ちゃんがニヤリと笑いました。

  

なぜに遠い子の権現 そして雨

ここから子の権現までは1.5km

吾野駅までは6.5km

時間は現在14時25分

もし林道なら、15時までには子の権現に着けるかもしれないな。

そうすると、雨が降る前に吾野駅に到着できるかもしれません。

少し、期待に胸を膨らませました。

だが、しかし・・・

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ふれあいの道の道標は、無情にも山道を指しています。

( ♯ -   - )・・・

いかん・・・

再び、奥さんの心が閉鎖していく。

しかも、また急な登りが続きます。

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そしてまた、急な下り。

奥さんはこれが苦手。

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またまた、急な登り。

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根が縦横に伸びていると、歩きにくいです。

 

登ると、また急な下り。

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下ると、また登り。

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ええーい!

しつこいんじゃーい!

延々と繰り返される登りと下り。

すでに奥さんは表情がないどころか、魂も抜けたようになってる。

(  Д )・・・

もはや、励ますぼくの声など、全く届いていない。

とにかく、早く子の権現に着いてほしい。

そう願って歩き続けていると、祠のある場所に出ました。

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ふれあいの道の案内板もある。

もう、子の権現はすぐそこだ!

すぐそこに違いないっ!

 

そう信じて下ると、鳥居が立っていました。

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これはもう、間違いない。

「子の権現はすぐそこだよっ!」

まるで自分の手柄のように、奥さんと娘ちゃんに告げます。

 

そしてとうとう、開けた場所に出ました。

電線も張ってあるし、道の向こうには車も停まっている。

どうやら子の権現に到着したようです。

時計は15時30分

 

しかし、喜びもつかの間、そのとき雨がザーと降ってきたのです。 

(  Д )・・・・

 

さて、どうなることでしょう。

次回は、子の権現から終点の吾野駅までの旅を書きますね。

次回の旅はコチラ⤵


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

ではまた。

( Д )ノ バイバイ

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いざ伊豆ヶ岳

 

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どうか読者に!⤵

みなさん、こんにちは。

(^ω^)b

混沌の秩父、前回は白石の集落から七つの峠を越え、正丸駅で終了しましたね。

前回の旅はコチラ⤵


なんと、早くも埼玉の旅も残すところ、あと半分ほどになってしまいました。

もう、一山越えればそこは東京との県境。

全体図はコチラ⤵

 

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群馬や千葉の、あの果てしもない長さに比べれば、まるで嘘のような進捗のスピード。

やはり、東西に長い県を南北に縦断していますからね。そこは短い。

ともあれ、旅も終わりが着々と近づいてきた。

嬉しいような、寂しいような・・・。

 

さて、今回の旅の細部ルートです。

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正丸駅を出発し、前回下った谷沿いを逆に登って正丸峠まで。

正丸峠からは南へ伸びる尾根線沿いに伊豆ヶ岳へと登る。

その後、高畑山から天目指峠(あまめさすとうげ)を経て、子の権現(ねのごんげん)へ。

子の権現からは、山を下り吾野(あがの)駅でゴール。

全長14.5kmの「伊豆ヶ岳を越えるみち」です。

 

今回は珍しく、1ルートのみの旅。

そしてなんと、奥さんと娘ちゃんが一緒に旅してくれることに!!

Σ(;゚Д゚) ウオォォォ!!

これは嬉しいっ!!

初めて家族が、ふれあいの道一周に興味を持ってくれた!

ということで、10連休GWのど真ん中、2019年5月1日に旅しましたよ。

 

正丸峠ふたたび

せっかく奥さんと娘が一緒に旅してくれるにもかかわらず、GW前半は見事に雨模様。

5月1日も、かなり怪しい天気です。

ここはやはり、アレに頼るしかない!

ということで、

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てるてる坊主!

心を込めて作りました・・・

そのおかげなのか、電車での移動中、ぐんぐん天候が回復!f:id:trailtravel:20190925232447j:plain

青空が見えてきました!

(*´Д`) ヨシッ!

元気よく正丸駅を出発します。

前回は気付かなかったけど、駅のホームには、ふれあいの道の大きな案内板が。

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ということで、9時20分に元気よく正丸駅を出発。

まずはガードをくぐり、正丸の集落へと入っていきます。

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せせらぎに沿って続く道を登り、正丸峠を目指します。 

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集落のはずれに小さな祠がありました。

ここから、山道に入っていきます。

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杉の森の中を流れる沢に沿って、山道を登る。

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前回も見た、倒木のアーチ。

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しかし、何度見ても絶妙な位置でアーチができていますよね。

ほらほら! と自分の手柄のように自慢げに、奥さんにアーチを見せます。

奥さんは、感心したのか、しなかったのか、「ほぅ・・」という返事。

 

次第に谷が深くなり、登り傾斜がきつくなってきました。

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今日は、奥さんと娘ちゃんがいるので、ゆっくりペースで登ります。

すこし二人が疲れ始めたころ、峠の茶屋の下の階段に出ました。

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これもまた、かなり急。

よいしょ、よいしょと登り、ようやく正丸峠に到着。

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再びの展望記念碑です。

10時30分でした。

 

いざ伊豆ヶ岳

正丸峠からは、南へ伸びる尾根沿いに伊豆ヶ岳へと向かいましょう。

茶屋の裏に登山道の入り口があります。

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ここを登っていくんだ。

しばらく進むと、面白い光景が。

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どうです、尾根を挟んで、左が針葉樹、右が広葉樹。

植生の違いで、森の雰囲気ってこんなに異なるんですね。

ぼくはどちらかと言うと、優しい感じのする広葉樹が好きかな。

針葉樹の森は、樹高も高く暗いので、魔女の森みたい。

 

とはいっても、針葉樹のシャープな感じも捨てがたいんですけどね。

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二つの森を楽しめる、いい尾根道です。

ゆっくり歩いて1時間、小高山の山頂に到着。

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頂上はベンチもあり、一休みするにはピッタリ。
小高山というつつましい名前ですが、見晴らしもなかなか。

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雨が止んでよかった。

奥さんも娘ちゃんも、結構楽しんでくれているようです。

 

さて、この調子で伊豆ヶ岳まで一気に行っちゃいましょう。

小高山から、下ってー

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そして、登ってー

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また、下ってー

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登ってー

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(*´Д`);つД`) ハアハア

いかん!

奥さんと娘ちゃんが疲れ始めている!

たった10分弱の道のりですが・・・・

 

しかし実は、ここからが伊豆ヶ岳への登りになるのです。

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トラロープの先は、男坂といって、急な岩登り。

しかし、落石注意とのこと。

立ち入り禁止ではないですが、男坂を避け、女坂から伊豆ヶ岳へ向かうことにします。

しかし、女坂は崩落しているらしい。

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なので、新女坂?から伊豆ヶ岳へ。

しかし、新女坂もなかなかの難路

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よいしょっ!

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よいしょ、よいしょっ!

そしてようやく、ロープの補助を得ながら、山頂部に到着。

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やっと奥さんと娘ちゃんの顔に笑顔が戻ってきました。

 

伊豆ヶ岳山頂にて

山頂のあたりは、桜の花びらが落ちて、一面のピンク色

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たしかに、葉桜になっていますが、桜の木がたくさん。

もしかすると、隠れた花見スポットなのかも。

 

山頂は、意外に広くなっています。

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この先が、真の山頂らしい。

途中、伊豆ヶ岳の由来を説明してくれる看板が。

たしかに、「秩父なのになんで伊豆?」と不思議に思っていました。

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それによると、アイヌ語で尖った山頂を意味する「イズ」説や、

遠く伊豆まで望めるので「伊豆」

ゆずの木が多く生えていたので「ゆず」

ふもとに温泉が湧いていたので「湯づ」説、などなど。

もっともらしいような、眉唾なような。

 

個人的には、アイヌ語説が一番ピッタリくるかな。

ということは、この辺りまでアイヌの人が住んでいたんですよね。

遠い遠い、昔の話です。

 

11時45分、伊豆ヶ岳山頂に到着。

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標高は851mなれど、ここもまた低山の名山。

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充分な見晴らしです。

さて、ここでお昼にしましょう。

 

ということで、次回は伊豆ヶ岳から子の権現へ向かう旅の続きを書きますね。

次回の旅はコチラ⤵

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

それでは、また。

(= ´ ω `)ノ バイバイ

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七つの峠を越えて

 

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(写真:「峠の歴史をしのぶみち」武甲山を望む)

どうぞ読者に!⤵

みなさん、こんにちは。

(^ω^)

前回の記事からずいぶん日がたってしまった!

前回は、昔ばなしから抜け出てきたかのような白石の集落から出発し、白石峠まで登ったところまで書きましたね。

(覚えてませんよね・・・)

前回の記事はコチラ⤵


今回は、白石峠から正丸峠までの7つの峠を越え、終点の正丸駅までの旅です。

ルートはこちら⤵

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ということで、2019年4月13日の旅の続きです。

 

関東平野を見おろして

さて、第一の峠、白石峠に到着したのはちょうど10時。

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この道をまっすぐ行くと、第二の峠、高篠峠です。

自動車が通行できる、しっかりした舗装道が続く。

 

 10分ほど歩くと広い道路の交点に出ました。

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ここが高篠峠。時間は10時20分。

道標の脇に「峠の歴史」と題した案内板が。

それによると、昔は水害を受けやすい川沿いの道よりも、こういった峠道のほうが求められていて、特に秩父は縦横に峠道が発達していたそうです。

 

この広い交差点を、さらにまっすぐ進む。

しばらく登ると、舗装道の脇に登山道がありました。

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ちょっと舗装道に飽きてきたので、ようやく山道に入れて嬉しい。

所々に雪が残る急坂ですが、張り切って登ります。

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ふもとの集落は花盛りでしたが、ずいぶん季節感が変わります。

この長い坂を登りきると、日当たりのよい笹原の尾根道になりました。

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この道の先に、絶景が。

関東平野が一望!

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Σ( ゚ Д ゚) うわー

これはすごい!

急に視界が開けて、まるで飛んでいるよう。

それもそのはず、ここはパラグライダーの離陸場所でした。

 

10時50分と、お昼には早かったけど、景色がいいので、おにぎりを食べます。

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気持ちのいい昼ごはんでした!


大野峠そして刈場坂峠

この見晴らしのいい広場を下ると、第二の峠、大野峠です。

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杉の樹間に東屋が見えました。

大野峠の立派な標識がたっています。

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ここからは、再び舗装道。

山道が終わるのは残念ですが、仕方がない。

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と思っていたら、道路の脇に山道が。

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再び山道に戻れて嬉しいのですが、意外に雪が残っています。

尾根は、すっかり雪に覆われていました。

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まるい緩やかな尾根は、やがてゴツゴツした岩が多くなってきます。

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ここも雪が残っているので、滑らないように気をつけよう。

けっこう急だ。

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尾根を下ると、もう一度、舗装道に合流。

ただし、ほんの一瞬だけで、再び山道へ。

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尾根線を登ったり、下ったりしていると、広い鞍部に到着。

右に曲がると、このルートの第五の峠、虚空蔵峠に行けるようです。

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しかし、そうすると第四の峠、苅場坂峠を飛ばしてしまうので、このまま真っ直ぐ尾根をたどりましょう。

そのまま進むと、家が見えてきました。

どうやら、山道が終わる気配。

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予想通り、数百メートル進むと駐車場のある舗装道に出ました。

ここが第四の峠、苅場坂峠

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見晴らしが良く、多くのライダーが集まっていました。

峠の標高は818m。

ここも関東平野が一望です。

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時間は12時過ぎ。

先ほどおにぎりを食べたので、ここでは何も食べませんでしたが、景色を眺めながら、しばし休憩。

 

さらに3つの峠を越える

残るは、虚空蔵峠旧正丸峠正丸峠の3つの峠。

たっぷり休憩も取ったし、気分も新たに再スタート。

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虚空蔵峠までは、しっかりした舗装道が伸びていました。

時々、オートバイや自転車が通り過ぎる。

下り基調の道を早足で15分ほど進むと、東屋のあるカーブに着きました。

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ここが第五の峠、虚空蔵峠

東屋の脇に登山道が続いています。

さあ登っていきましょう。

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やがて植生は一変、杉の中の細道に変わります。

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杉林の中で、上を見上げると 、青い空が樹冠の間に見える。

ぼくはこの景色が大好き。

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見通しのない林が続きますが、時折、唐突に展望が開けます。

突然、武甲山が姿を現しました。

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ピラミッドのように均整の取れた山容ですが、人工的に削られていて痛々しい。

採石の跡が、頂上まで階段状に伸びています。

それもまた、美しいといえるのですが、本来の姿は永遠に見られないと思うと残念だし、取り返しのつかないことをしてしまった気がします。

 

この後、平坦な尾根道が続くのですが、しばらく行くと木段が出現。

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何の変哲もない、普通の木段ですが、登るにつれて斜度が急激となり、おまけに崩壊している。

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すごく急になってきた。

ロープを使わなければ、登ることが難しいほどです。

よいしょ、よいしょっ!

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雨の日は、足元が滑って大変でしょうね。

 

ようやく登りきると、お次は岩がちの痩せた尾根。

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急登 ⇨ 細尾根 ⇨ 急登 としばらく連続します。

少し疲れたころ、急な下りの底になにやら鞍部が。

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これは峠に違いないっ!

と、喜んで下ってみると、やはり第六の峠、旧正丸峠でした。

時刻は13時25分。

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古い歴史を感じる峠です。

恐らく、昔のままの姿が残っているんでしょうね。

 

旧正丸峠からは再び急な登り返しが。

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さすがに、ちょっと登りがイヤになってきた。

しかし、お次に現れるのは、またもや登り階段・・・

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(;´Д`) ハアハア

もう本当にイヤになってきたぞ・・・

と、足取りも重く登っていると、ようやくピークに到着

川越山、というらしい。

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樹間から覗く景色はそれなりに良かったけど、すぐに通過。

ようやく、ここから下りです。

 

30分ほど下ると、手すりのついた階段の向こうに、道路が見えてきた。

いよいよ、第七の峠、正丸峠なのか?

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期待に胸を膨らませ、急いで階段を下る。

タッタッタッ・・・

そこには、駐車場と茶店がありました。

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そして、道路の脇に、「正丸峠」の道標が。

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14時15分、ようやく七つ目の峠に到着!

 

ここ正丸峠は、昭和天皇と皇太子(現在の上皇さま)夫妻が訪れた場所らしい。

この場所で、皇居を展望されたそうです。

f:id:trailtravel:20190920004650j:plain確かに、深い谷間の向こうに遠い街並みが・・・

うーん、しかし皇居までは見えなかった。

ざんねん・・・。

 

そして正丸駅

七つの峠を越え、本日は正丸駅へと下るばかりです。

下りの道は、茶店の裏にあって少し分かりにくい。

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茶店の真下に作られた急な階段を下っていきます。

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階段の先は、展望台から見えた深い谷。

日当たりのよい斜面が一転、黒々とした森に。

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森の中には沢が流れていました。

正丸峠から駅まではもう見どころはないと思っていましたが、それはとんだ誤り。

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なかなか奥深い。

谷底を歩くのは、尾根とはまた違った趣がありますね。

神秘的で、幽玄な雰囲気があります。

 

やがて、巨石の向こうに村が見えてきました。

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正丸の集落です。

山を下りると、とたんに目に飛び込んでくる色とりどりの花。

そうだ、春だったんだ。

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白石の花咲き村で始まった今回の旅は、正丸の花咲き村で終わり。

花あり、雪ありの旅でしたね。

のんびり集落の中を歩いているうちに、正丸駅に到着。

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電車まで少し時間があったので、ちょっと一杯。

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これで、七つの峠を巡る旅は終わり。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

次回は、ここ正丸駅から、伊豆ヶ岳を越える旅のことを書きますね。

次回の旅はコチラ⤵
それでは、また。

(^ω^)ノ バイバイ

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まるで昔ばなしの花咲き村

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(写真:「峠の歴史をしのぶみち」白石の集落)

どうぞ読者に!⤵ 

( ^ ω ^ )ノ

みなさん、こんにちは。

さて、「混沌の埼玉編」第3回目の旅です。

全体の進捗はコチラ⤵

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前回は、親鼻駅から出発し、大霧山を経て白石峠、そして白石車庫バス停まで旅しましたね。

前回までの旅はコチラ⤵




今回は再び白石車庫バス停から出発し、西武秩父線正丸駅までの「峠の歴史をしのぶみち」15.6kmの旅です。

旅の詳細図はコチラ⤵

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秩父の山並みを北から南へ。

白石峠高篠(たかしの)峠大野峠刈場坂峠虚空蔵峠旧正丸(しょうまる)そして正丸峠と7つの峠を縦走する日帰りの旅です。

ということで、前回から1週間後の2019年4月13日に旅しました。

 

夢のような花咲き村

白石車庫バス停は前回の旅の終点でしたが、その時も白石の集落は花がたくさん咲いていて、まるで桃源郷のようでした。

しかし、あれから1週間・・・

白石の集落は、さらなる満開を迎えていたのです!

もう、バスを降りた瞬間から、満開の桜がっ!

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(;゚Д゚) うおおー

 青空にピンクが映える!

何だか嬉しくなってきました。

ウキウキして集落の中へと進みます。

ピンクに、白に、黄色の花ばながいっぱい。

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これはすごい!

すごいぞっ!

 

旧家の庭に石造りの蔵がありました。

その白壁に、白い花がまたピッタリ合う!

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(*´Д`) ハァ・・・

なんだか、現実のものとは思えないような村です。

そう、まるで、昔ばなしの「花咲き村」のよう!

 

少し高台から見降ろしてみましょう。

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もう、どこから見ても花咲き村!

そして、不思議なことに、村に入ると人の姿を全く見ないのです。

なんだか夢でも見ているような気になってきた。

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建物はあれど、人影は見えず。

物音もしない・・・

もしかして、狐に化かされているのでは?

それとも、本当に物語の中に入ってしまった?

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だとしても、きれいだ・・・

このまま、この村に残ってもいいような気になってきました。

 

Σ( ゚ Д ゚) ハッ・・・!

これはもしかして、昔ばなしでよくある「気づくと100年経っていました」のパターンでは?

いかん、いかん。

旅を続けなくては。

と、我に返り、再び山へ向かう道を歩き出します。

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進むに従い、徐々に花は少なくなってきました。

それとともに、何やら夢から覚めたような気持ちに。

それが何だか寂しいような気もして、振り返ってみる。

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村の出口には、やっぱり花が咲き誇っています。

振り返ると枯れ野原が広がっていたりはしませんでした。

やっぱり夢じゃなかったんだ。

じゃあ、またいつか訪れることができるでしょう。

そう思いながら、花咲き村を後にしたのでした。

 

白石峠ふたたび

 

花咲き村を後にすると、道は急に鮮やかな色彩を失います。

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4月とはいえ、山の中はまだ冬。

明るい色は少ない。

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とはいえ、葉が落ちているので樹間から日が差して、冬の森の中は明るいのです。

一週間前に下った道を、今日はどんどん登っていきます。

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途中、土に埋もれかけた、ふれあいの道の道標がありました。

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ちょっと傾いていて、それもまた切ない。

 

木に咲く花にはまだ早いですが、地面にはイカリソウが咲いていました。

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これもまた、小さな春の訪れです。

 

かと思えば、僅かですが、まだ雪も残っていました。

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1週間前、ここを下ってきたときには雪はなかったと記憶しますが、あれからまた降ったのかな。

 

徐々に空が開けてきました。

峠が近づいてきた気がします。

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あともう少し。

と思ったら、前方に峠の休憩所が見えてきました。

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白石峠に到着。

時間は10時ちょうど。

バイクの人たちが数人、峠で休憩していました。

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みな元気そうです。

彼らはどこまで行くんでしょうか。

 

ぼくはこれから、幾つもの峠を越えますよ。

次の大野峠は、こちらです。

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右手の階段は、前回旅した大霧山へ向かう登山道の入り口

舗装道をまっすぐ進めば、大野峠です。

それでは、行きましょうか。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

次回は、7つの峠を越える旅を書きますね。

それでは、また。

(*´ω`*)ノ バイバイ

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陽の当たる尾根を越え、桃源郷

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(写真:「大霧山に登るみち」の尾根)

どうぞ読者に!⤵

みなさん、こんにちは。

(= ´ ω`)ノ

前回は、二十三夜寺から大霧山に登ったところまで書きましたね。

前回の旅はコチラ⤵

 

今回はその続き、大霧山を後にして今回の旅の終点、白石車庫バス停までの旅です。

ルートの詳細図はコチラ⤵

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大霧山からは、旧常峯峠常峯峠そして白石峠と3つの峠を越えます。

ということで、2019年4月6日の旅の続きです。

 

獅子に見える? 獅子岩

大霧山の山頂は、広々としていてベンチもあります。

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低山ながら見事な眺望。

ここですこし遅い昼ご飯を食べた後、出発したのは13時20分でした。

大霧山からは南の尾根線を下り、常峯峠へと下ります。

まずは、明るくて穏やかな尾根歩きが続く。

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思わず鼻歌が出てしまうような、のんびりしたトレイルが伸びています。

日当たりも良好。

 

と思っていると、時々は急な登りも出現。

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急な登りがあれば、当然その後には急な下りが。

おっとっと。

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手書きで「気をつけて歩いてください」と書いてあるのが何だか嬉しい。

 

時には、広々とした高原のような場所もあり、

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時には杉林の中を進む。

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杉の中の急坂をこのまま下っていく。

そして、程なく定峰峠に到着。13時45分です。

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峠には、小さな祠がありました。

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薄い岩板で周囲が覆われ、素朴な感じですが、どことなく威厳のある佇まい。

祠自体はそれほど古くはないようでしたが、きっと作り替えを繰り返して信仰が守られているのでしょう。

ぼくもここで、旅の無事を願って一礼

 

峠を過ぎると、「新」定峰峠へと通じる舗装道を横目に見ながら、尾根を進みます。

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舗装道から離れ、再び登りとなったところで、なにやら標識が立っていました。

その名も獅子岩

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うーん、どこが獅子なんだ?

(;´・ω・)

と、しばし岩を凝視。

すると、何となく動物の横顔が見えてきました。

これだな!

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ちょっと、しわくちゃだけど、左を向いた獅子に見えないこともない! かな?

口元が、入れ歯を取った後のフガフガっぽい・・・

ちょっとユーモラスな獅子でした。

 

常峯峠そして白石峠

獅子岩を過ぎても、急な登りは続く。

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短いですが、この辺りは岩っぽい場所で、ちょっと雰囲気が変化します。

ここを登りきると、再び道は穏やかな尾根道に。

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そして、杉の森を下っていくと、人の雰囲気が。

車のエンジン音も聞こえてくる。

舗装道が見えました。

どうやら、定峰峠に着いたようです。

14時20分でした。

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定峰峠には売店があり、オートバイでツーリングを楽しむ人や、ロードバイクで峠を登ってきた人たちなどが、たくさん休んでいます。

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休もうかな、と思いましたが、ちょっと場違いなような気がして、先を急ぐことに。

今日最後の峠、白石峠はもうすぐのはず。

 

登山道の入り口に入ります。

ずいぶんガタガタな階段だ・・・

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そして再び山道を登っていく。

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やがて山道は、長い手すりのつけられた急坂へと出ました。

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山道にしては珍しく、きれいな手すりが、延々と伸びています。

そして対照的に、階段はかなり崩れていて歩きにくい。

けっこう斜度があります。

 

階段を登り切り、やれやれと思っていたら、まだ登りが続く。

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さらに、この先もまだ登りが続く。

f:id:trailtravel:20190815120941j:plain

峠と峠の間の、緩やかな尾根と思っていただけに、ちょっと意外でした。

時間もあるし、ゆっくり登っていきましょう。

木々はまだ葉が茂っておらず、尾根には明るく日が差しています。

山歩きを楽しむには、ちょうどいい感じ。

(*´ω`*) てくてく

 

その後もアップダウンを繰り返しつつ、やがて道は下り基調へと変わっていきます。

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そろそろ白石峠かな。

そう思っていたら、ながーい階段が出現

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旅の終わりを意識しつつ、階段を下っていく。

予想通り、階段の終わりには舗装道が見えてきました。

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白石峠に到着。

15時20分でした。

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常峯峠とは異なり、売店もなく静かな峠でしたが、やはり人気のあるツーリングコースなのでしょう。2人ほどロードバイクで坂道を登ってくる人に会いました。

峠には休憩所があり、バイクのラックも置いてあります。

 

旅の終わりに桃源郷

再び山道に入り、今回の旅の終点、白石車庫バス停へと下りましょう。

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最後まで、日当たり良好で、気持ちのいい山道だ。

木々の間から、今日登った大霧山が見えました。

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20分ほど下っていくと、集落に出ました。

いきなり春のいろどりが復活!

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(*´ω`) おおー

そうそう、里は春だったんだよね。

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きれいだなー。

まるで桃源郷のよう。

春は特に、山と里との植生の差が大きくて、あたかも別世界に感じます。

山ではまだ枯れ木ばかりなのに、里では満開だもの。

これで仙女が軒先にいて、お酒でも進めてくれたらどうしよう。

(*´Д`) いただきますウヘー!

(そして、一杯飲む間に、百年が過ぎ・・・)

 

と、昔話風の空想にふけっていると、バス停に到着。

「大霧山に登るみち」の終点、白石車庫バス停です。

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時間は15時50分。

今日の最終バスが、もう停留所で待っていました。

春とはいえ、まだ夕暮れは早い。

影が長く伸び始めています。

それでは、帰りましょう。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

それでは、また。

( ´  з  `)ノ  バイバイ

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大霧山で「おーい」と叫ぶ

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(写真:「大霧山に登るみち」大霧山山頂)

どうぞ読者に!⤵

みなさん、こんにちは。

(^ω^)ノ

前回は、2019年4月6日に親鼻駅を出発し、美の山公園を経て二十三夜寺までの旅を書きましたね。

花が至る所で咲き、秩父にも春がやってきました。

そんな秩父の春の旅の続きです。

ルートの詳細はコチラ⤵

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今回は、二十三夜寺を後にし、高原牧場入口バス停から「大霧山に登るみち」に入り、仁田峠を経て大霧山までの旅のことを書きますね。

それでは、旅を続けましょう!

 

春の山里を歩く

二十三夜寺から高原牧場入口バス停への道は、参道を降りるのではなく、再び山を通ります。

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大きな桜の木の下を通り、山道へと入っていく。

 

なんだ、このすごいパイプの群れは?

Σ( ゚Д゚) スゴー

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途中、少し分かりにくい分岐がありましたが、すぐに集落に出ます。

ここです。

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ここを登ると、家の裏道のような場所を抜けて、

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静かな集落に出ました。

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ここもまた、花盛りです。

何という名前なんだろう、白い花がいっぱい。

 

集落の中を進んでいくと、ふもとにバス通りらしき道が見えます。

このまま下りそうになりますが、おっと、道端に道標が立っていました。

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どうやら、畑の中の細道に入るらしい。

こういうのが、けっこう見落としがちなんですよね。

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この細道を抜けると、今度は黄色の花が咲く里に出ました。

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さっきは白い花、今度は黄色の花。

里へと下る道には、赤い梅の花

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どこを見ても色鮮やか。美しい山里が広がっていました。

この付近は、昔から江戸と秩父を結ぶ街道が幾本も通っていたそうです。

きっと当時の旅人も、春には咲き誇る花に目を楽しませたことでしょうね。

 

ここを下ると、高原入口バス停に到着。

11時30分でした。

ここで「花の美の山公園を訪ねるみち」8.2kmは終わり、「大霧山に登るみち」13.1kmが始まります。

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高原牧場から粥仁田峠

集落を抜けてしばらくは、田園風景が続きます。

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のどかな山里の雰囲気を楽しみながら、ゆっくり歩きましょう。

やがて道は小川に沿って伸びていきます。

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そして次第に、山の中へ。

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「クマ注意」の看板だ。

冬眠から覚めて、お腹を減らしたクマがいるかもしれない。

気をつけて行きましょう。

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手をパンパンと叩き、熊鈴をはじいてチリンチリンと鳴らします。

 

人気のない山道を緩やかに登り、沢を渡ったり、

ゆっくり上っていると、突然道の横に開けた場所が。

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ここが高原牧場かな?

振り返ると、広々とした草原が広がっています。

f:id:trailtravel:20190804163959j:plain横になって、ゴロゴロゴローと転がってみたい。

柵があって入れなかったのは残念でした。

 

牧場を過ぎるとすぐに分岐に出ます。

右は大霧山、左は粥仁田峠

仁田峠は分岐からほんの数十メートルの位置です。

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仁田峠というのは面白い名前ですね。

言い伝えによると 、昔、武蔵野に大太坊(ダイダラボッチという巨人がいて、羽黒山に向かう途中、常峯峠に腰を下ろし、この峠で粥を煮て食べたとのことです。

付近の地名はこの伝説にちなむものが多く、常峯峠で腰を下ろしたのが休石、箸を置いたのは二本木峠、笠を置いたのは笠山、食べ終わった釜を置いたのが釜伏山。

 大霧山は、粥を食べ終わった後、荒川の水を含んで吹き付けたのでその名がついたらしいです。

 

大霧山で「おーい」と叫ぶ

12時40分に仁田峠に到着しましたが、大霧山はすぐそこなので、休まず山頂に向かうことにします。

昼食は山の上で食べましょう。

ということで、再び分岐に戻り登山道に入ります。

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手書きの指導標識に親しみがわく。

 

春とはいえ山の木々はまだ芽吹いたばかり。

葉はまだ茂っておらず、明るい尾根道です。

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この標識は、手書きで「オススメ」が書いてありました。

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ここは素直に、「オススメ」に従いましょう。

なるほど、緩やかな尾根が続き、歩きやすい。

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最後は少し急な登りに変わります。

ここを登ると、きっと大霧山の山頂でしょう。

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予想通り、登りきると、そこは山頂でした。

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広々として、見晴らし最高!

(*´Д`) おおー

前回の旅の破風山もそうでしたが、秩父盆地周辺の山は、低山とはいえ雄大な見晴らしがあってどれも素晴らしい!

大霧山も800mに満たない低山ですが、山頂の景色は絶景です。

破風山の旅はコチラ⤵

山頂の到着は13時10分。

ちょっと遅いですが、景色を見ながら昼食にしましょう。

東側には、関東平野が一望。

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うわー、いい景色だ!

頭を巡らせると、奥秩父から日光方向まで見渡せる。

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遠く正面に見える山は、榛名か赤城ではないかな?

きっと群馬で旅した山々だぞ。

 

一度でも旅したことのある山は、その姿を見ると、まるで旧友にでも会ったような気がする。

ましてや、あの遠くから幾つもの山を越えて旅してきたなら、なおさら。

見渡す風景全部に、すごく親しみを感じます。

 

誰もいないので、「おーい、元気か―」と叫んでみる。

すると、「気をつけて行けよー」と答えてくた気がした。

うん、そんな気がした!

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

次回は、常峯峠白石峠を通り、終点の白石車庫バス停までの旅を書きますね。

次回の旅はコチラ⤵

 

ではまた。

(= ^ω^)ノ  バイバーイ

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秩父にも春 花咲く美の山公園へ

f:id:trailtravel:20190723210048j:plain(写真:「花の美の山公園を訪ねる道」桜と武甲山

どうか読者に!⤵

みなさん、こんにちは。

「混沌の埼玉編」長瀞渓谷まで進んだところです。

前回の旅はコチラ⤵関東ふれあいの道一周は、現在こんな感じ。

f:id:trailtravel:20190723211013j:plain

ホントに、一周まであと少しになってきました!

がんばるぞっ!

 

さて、今回のルートの詳細です。

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長瀞渓谷沿いの親鼻駅からスタート

親鼻は前回終了した上長瀞駅の隣の駅です。

ここから「花の美の山公園を訪ねるみち」に入ります。

このルートは美の山公園を越え、二十三夜寺に下り、高原牧場入口バス停で終了する8.2kmの道。

高原牧場バス停からは「大霧山に登るみち」13.1kmに入ります。

大霧山に登った後は、3つの峠を越えて、白石車庫バス停まで下り、今回の旅は終了。

全部で20km少々の道のり。

今回はツェルト野営はなし。日帰りの旅です。

ということで、前回の旅から約2ヶ月後の2019年4月6日に旅しました。

 

秩父にも春がきた

さて、今回の旅は4月6日ですから、もう春の気配が漂っています。

乗り換えで降りた御花畑駅が、すでに春満開。

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何と、かわいらしい看板!

御花畑駅は別名「芝桜駅」といい、近くの羊山公園の芝桜が有名です。

 

8時30分に親鼻駅を出発

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今日もいい天気!

駅を後にし、太い道路を渡って住宅地を抜けたのち、美の山公園への入り口に。

裏山への入り口のようで目立ちませんが、しっかり道標があるので迷いません。

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それでは登っていきましょう。

山道に入りますが、緩やかで明るい登りです。

ハイキングにぴったりですね。

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林の中は、まだ少し春には遠いかな。

一度、舗装道を横切りますが、こんな感じの登りが続きます。

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やがて道は舗装された遊歩道に変わります。

向こうに展望台らしき場所が見えてきました。

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展望台から望む景色には、どことなく春の霞が漂っている。

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夏の鮮やかな色彩とも、冬の澄んだ空気感とも違う、春独特の穏やかな雰囲気。

旅をしていると、生き生きとした季節の移り変わりを感じます。

 

展望台を過ぎると、整備された園地に入りました。

09時45分、美の山公園に到着です。

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まだ満開には早いですが、桜の花が!

秩父にも春がきた!

 

花の美の山公園

なにしろこのルートは「花の美の山公園を訪ねるみち」と名付けられています。

やはり、花の季節に訪れるのがおすすめ。

公園の中心部には、大きな桜の木が。

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美の山公園では春はもちろん、ほぼ一年を通じて花が楽しめるようです。

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春はシャガ、アヤメ、ショウブ。

夏にはユリ、スイセン

秋、ヒガンバナ。冬にリンドウ。

 

そして、燃え上がるように桜が咲いている。

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桜の後ろには、これから旅する山並みが。

その山なみの向こうには、関東一周の終点、東京都が待ってる。

 

公園からは、真正面に武甲山が見えます。

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桜と、青空と、武甲山

もう、今にも走り出したい!

 

二十三夜寺へと下る

春の陽気のせいか、なんだか気分が高揚してきました。

この勢いで、一気に山を下り、二十三夜寺まで行っちゃいましょう。

公園を出ると、再び雑木林の道が続きます。

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途中、何度か舗装道を横切りますが、すぐに山道に入ります。

 

こういう箇所は見落としやすい。

道を間違えないように行きましょう。

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勢いがついてると、そのまま舗装道を進んでしまいますからね。

 

このまま下っていくと、静かな集落に出ました。

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ここにも、大きな桜の木が。

やはり、花をつけた桜の木は、存在感が違いますね。

一気に周囲が明るくなる気がします。

 

左側の道を勢いよく下っていくと、再び森へと入る道が正面に。

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よーし、道もしっかり続いてるぞ。

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しかし、どうも違和感を感じる。

あまり理由はないのですが、何となく。

ちょっと気になったので、戻って道を確認してみると、道路わきに鋭角に折れ曲がる道標を発見。

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坂道を勢いよく下ってくると、つい正面に目が行ってしまいますね。

危ないところでした。

 

で、道標のほうに進みますが、これも怪しいなぁ。

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家の裏庭みたいだけど・・・

まぁ、道標が指しているので進んでみよう。

 

しばらく、判然としない道が続きます。

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分岐らしい分岐もないので、このまま進みます。

しばらく行くと、こんな標識が。

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しかし、あたりは茶色い枯草ばかり。

季節が少し早かったのかな。

それでも探してみると、小さな花がちらほら見つかりました。

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これかな?

季節が合えば、もっと咲いているのかもしれませんね。

ちょっと残念。

 

イカリソウを後にして、さらに進んでいきます。

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すると、再び集落に出ました。

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山道はまだ冬の気配ですが、集落に入ると花が咲いていて急に雰囲気が変わります。

 

おっと、また真っ直ぐ行くところだった。

よく見ると、林縁に道標が。

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舗装道になると、そのまま進みがちになってしまいますね。

ここは結構目立つ場所に道標が立っていたので、見落としはしませんでしたが。

 

道標に従って林に入ると、程なく木々の向こうに寺院の屋根が見えてきました。

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二十三夜寺です。

時刻はちょうど11時でした。

 

二十三夜寺も花盛り

二十三夜寺は、聖徳太子がこの地を訪れた際に、自ら薬師如来像を彫り、草ぶきの家に安置したのが始まりとのことです。

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華やかな彩りの本堂。

そして、さらに彩りを添えていたのが、咲き誇る桜でした。

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山門の向こうには、桜の花がいっぱい。

暗がりから覗く、春の色の鮮やかさ。

境内の静けさと、にぎやかな色彩の対照が印象的でした。

 

門を下ると、満開の桜!

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日本のお寺は、どこも独特のよさがあるけど、やっぱり山寺がいい。

自然と一体化していて、とても心地よさを感じます。

 

手水のカエル像も可愛らしかった。

(*´ω`*) ラブリー

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これもまた、のんきな風情で良きかな。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

次回は二十三夜寺を後にし、大霧山に登りますね。

ではまた。

(^ω^)ノ バイバイ

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