ぼくが関東を一周する理由
(写真:神奈川県「湘南海岸・砂浜のみち」)
⇩「湘南海岸・砂浜のみち」の記事はこちら
trailtravel8hureai.hatenablog.jp
こんにちは。りゅうぞうです。
前回は、関東ふれあいの道って何だ? ということを書きましたね。
⇩関東ふれあいの道って何だ?はこちら
trailtravel8hureai.hatenablog.jp
気をつけて見ていると、結構いろんなところに「関東ふれあいの道」の標識や道標が立てられていることに気づきました。
以前からその標識や道標は気になるところでしたが、一周しようと思うほど関心があったわけではありませんでした。
なにしろ、全行程だと1800kmですからね。
ではなぜ、一周することにしたのか?
高尾山で見た案内板
高尾山の一号路登山口に、自然歩道の大きな案内板が立っているのをご存知ですか?
これです。
この看板は関東ふれあいの道(首都圏自然歩道)の案内板ではなくて、東海自然歩道という別の自然歩道の案内板なんですが、なんとここが起点らしいんですね。
で、これがどこまで続いているかというと、
なんと大阪まで続いている!
その距離1734km。しかも、終点の箕面公園って、ぼくの実家にそこそこ近くて、小学生の時は仲間と自転車で行ったりした記憶もある旧知の場所なわけです。
(公園にたくさんサルがいて、からかっていたら逆に襲われた思い出が・・・)
なんだか急に身近に感じて、「一度、この道を大阪まで行ってみたいな」と思ったわけです。
しかし、なにぶん遠いですからね。
1ヶ月ぐらい仕事を休まないとゴールできないでしょ。じゃあ、週末ごとに部分部分で区切るとしても、最後になればなるほど遠くに出かけなければならない。岐阜とか三重とか何度も出かけていたら、旅費だけで相当かかってしまう。ちょっと現実味がないですよね。
もちろん、奥さんと子供たちも反対。というか、真面目に相手にしてくれない。
でも、冒険心をそそるし、ロマンチックじゃないですか、ロングトレイルを旅するって。だから、なかなか諦めきれないわけです。
何とか現実的にロングトレイルを最初から、最後まで旅する方法はないものか?
そこで思いついたのが、関東ふれあいの道を一周することでした。
これなら、東京を中心とした環状ルートだから、どこで区切ってもそんなに出かける距離は変わらない。ぼくの家から千葉のコースに行くのも、栃木のコースに行くのも、それほど時間もお金も変わらないわけです。
これならできる!
(写真:茨城県「水の恵みと水田地帯のみち」)
なぜロングトレイルを旅するのか?
つまり、関東ふれあいの道を選んだのは、それが現実的にロングトレイルを踏破できるルートだからですが、これだと、なぜロングトレイルを旅するかの理由になってませんね。
ぼくは3年ほど前から、トレイルランニングを始めたのですが、始めてみて、何となく慣れてくると、遅いくせに、えらくタイムが気になる。順位も気になる。他の大会に出るためのポイントも気になる。他人がどんな大会に出ているのかも気になる。実は他人の成績もずいぶん気になりました。
最初はただ、完走することで満足していたし、それよりも、自然の中を駆け抜けるという爽快感がすばらしかったはずなのに、なんとなく目的が変わってしまった感じがしました。
楽しむために行っていた山が、単なる練習や試走の場所になってしまった。
きっと、トレランをやっているほとんどの人はそんなことないんだと思います。楽しむことと競うことのバランスをうまくとっています。トレイルランは、それが両立するすばらしいスポーツだとぼくは思ってます。見ていると、実力のある人ほど、それが両立されているような気がしますね。
だけど、ぼくは少しバランスを崩してしまった。まあ、性格ですね。
そもそも、ぼくがトレイルランを始めたのは、トレイルに旅の要素があったからでした。
今まで見たことのない景色や、出会ったことのない人に触れる。
冒険を通じて自分と対話し、自分を再確認する。
遠くへ行くことで、人間だれしもが持つ本能的な憧憬を呼びさます。
こういった旅の要素が、トレイルにはあると感じたので、ぼくはトレイルランを始めたわけです。よく考えてみれば、こういった要素は、大会に出たり、他人のタイムを気にしなくても得られるものでした。
でも、その時のぼくは、こういった旅の要素からちょっとずつ離れていると感じました。まるで、山を使ってマラソンをやっているような感覚になりつつあったわけです。
で、ぼくはもう一度、自分の中でトレイルと旅を結びつけたいと思ったわけです。
それが、ロングトレイルの旅でした。
もちろん今もトレランは続けていますよ。時々ですが、大会にも出てます。これはこれで素晴らしい。僕は登山も趣味なんですが、いまはロングトレイルの旅とトレランそして登山がうまくバランスを保っている感じですね。
次回は、ぼくがどんなふうにして関東ふれあいの道を一周しているかについて書きますね。
ではまた。
(=´ω`)ノ