ロングトレイルの旅   関東ふれあいの道一周

1都6県をつなぐ自然歩道「関東ふれあいの道」1800Kmを一周するりゅうぞうのブログです。

荒磯と冒険のトレイル 三浦半島

f:id:trailtravel:20170123234647j:plain(写真:「荒磯・潮騒のみち」に立つ道標)

こんにちは、りゅうぞうです。

前回は砂浜沿いに鎌倉まで進みました。

前回の旅はコチラ⤵

trailtravel8hureai.hatenablog.jp

 

 

今回は、三浦半島を南下し、荒々しい岩場沿いに進む旅です。

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いつもの全体図です。

赤はこれまでに走ったルート。青が今回のルートです。

いよいよ神奈川も終盤に差し掛かってきました。

そろそろ、東京湾を挟んで、やけにルートが長い対岸の県が気になってきますが、気にしない、気にしない・・・

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今回はコースで17.8km、駅までの移動などを含んでも20km弱です。

JR逗子駅からバスに乗って一色海岸バス停まで移動。ここから4km少々海岸沿いの道路を進み、その後、三浦半島を一望する大楠山を往復します。これが「佐島・大楠山のみち」です。

次のスタート地点とはルートが連結されていないので、バスで移動。高等工科学校前バス停で下車し「荒崎・潮騒のみち」に入ります。

このルートは漁港を抜けて荒崎公園へ向かったのち、波しぶきがかかるような岩礁を南下していきます。最後はそのまま内陸に入り、矢作入口バス停でゴール。時間の余裕があったので、そのまま京急の三崎口駅まで走って移動しました。

今回の楽しみは、何と言っても今まで経験したことのない岩場のトレイルです。

そんなわけで、2015年の2月28日に出発しました。

 葉山から大楠山へ 春の訪れ

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逗子駅には10時に到着しました。

今回も快晴です。

ここから、スタート地点の一色海岸バス停へ。バスに乗って15分ほどです。

走り始めるとすぐに、海側に立派なお屋敷があります。葉山御用邸です。

道沿いには豪邸も多いですね。県道207号線沿いをザックを背負って走っていると、すごく場違いな感じもします。ちょっと先を急ぎます。

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すぐに長者ヶ﨑に着きました。

2月の末ですが、春の気配が漂う陽気です。走ってみるとすぐに暑くなりました。ここで上着を脱ぎます。

ここからさらに3kmほど舗装道行くと、大楠山へと続く曲がり角に出ます。

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大楠山は、標高250mほどの里山です。

入ってみると、予想を裏切る素敵なトレイルがありました。急な登りもないし、いいハイキングコースです。

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山頂から鎌倉方向を眺めます。

前回走った湘南海岸が見えますね。そしてその奥には丹沢の山すそが。

こうやって見ると、ずいぶん遠くから旅してきたような気がします。そういえば、去年のクリスマス・イブに旅を開始したけど、もう春を感じる季節です。

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そんなことを考えながら山を下っていると、見つけました。

ピンクの梅の花と、黄色い菜の花が、青い海を背景にして咲いています。やっぱり、もう春ですね。

( * ´ Д`) キレイだ・・・

枯れて死んだようになっていた草木から、色彩が溢れ出て、命がほとばしります。

何度見ても、ぼくには、この再生のプロセスが不思議に思えるし、素晴らしいものに感じます。

極地や赤道のような地方でも、四季とは違うかもしれないけれど、やはり何らかの季節の移り変わりがあって、その土地なりの生命の循環が存在しています。

この循環の中に生きているからこそ、栄枯盛衰のリズムがぼくたちの心の中に根付いているし、過去を整理し未来へ向かうメンタリティが形成されているのではないかとも思ったりします。

荒磯と崖、岩洞で冒険気分

さて、大楠山を下るとバス停に出ます。ここで「佐島・大楠山のみち」は終わりです。

ここから次の「荒磯・潮騒のみち」のスタートとなる高等工科学校前までは、少し距離があるのでバスで移動しました。

12時45分にスタート。この付近は、少し道標が曖昧で正確な道がわかりにくいですが、とにかく海岸線沿いに進みます。

しばらく進むと、荒崎漁港に出ました。

静かで素朴な雰囲気です。ワカメ(?)がずらりと干してありました。

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 海沿いの道を行き、小さな入り江を3つか4つほど過ぎると、このルートの撮影ポイントである荒崎公園へ到着しました。

13時30分でした。

ここからも海沿いに同じような舗装道が続くのかと思っていたら、どうやら崖の下へ向かうみたい。

いよいよ、岩礁沿いのトレイルのはじまりです。

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 岩場で親子連れが楽しそうに遊んでいました。

だんだんと、磯が荒々しい地形になってきます。

磯は洗濯板状に横走する岩の床になっていて、崖の下に遊歩道が設置されています。

遊歩道はコンクリートで道が作られているところもあるし、何も人工物がないところもあります。

時には、こんな洞穴を抜けて行ったりします。

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(= ´ ∀ ` )ノ 楽しい!!

正直、かなり楽しいルートです。

なんだか冒険しているみたいで、ワクワクして進みます。

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弁天島という小島が見えてきました。

ほとんど人に会いません。そういえば、岩礁に入ってからは誰とも会っていません。

まさに独り占めですね。

と思ったら、向こうからザックを背負った女性が歩いてきました。

すれ違いざまに、おたがいニヤリと笑います。

きっと、同じこと考えていたんでしょうね。

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前回までの、砂浜を旅するというのもすばらしかったですが、こうやって岩礁のトレイルを歩くというのもまた、これまで経験したことのない楽しさがあります。

磯の香りというんでしょうか、砂浜とはまた違った、野性味のある香りが満ちています。その中で洞穴に入ったり、岩伝いに進んだりしていると、なんだか子供のころの探検ごっこや秘密基地を思い出しますね。

大きな岩壁に沿って歩いていきます。

その向こうには、また岩のトンネルが見えています。

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たまに、こんな感じのところもあります。

気をつけて進みましょう。

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岩場のトレイルは、あまり足元がよくありません。なので、このルートは走ることはお勧めしません。ぼくはこの岩礁は全て歩きました。

いや、むしろ、この楽しい冒険が終わってしまうのがイヤで、わざとゆっくり歩いたり、立ち止まったり。通り抜けたトンネルを、もう一度逆方向からくぐったりしてましたね。

これもまた、スピードや距離を目標にしていたら、味わうことのできない楽しさなのかもしれません。

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なんだか終わってほしくないな、このルート。

と、思っていたら、とうとう小さな浜に出てしまいました。

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名残惜しいですが、磯の冒険も終わりです。

肩幅より細いような、急な階段を上って集落へと向かいます。

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この時点で、14時過ぎぐらいでしたから、次のルートに行こうと思えば行くことができましたが、お腹も減ったのでここで終了にします。

三崎口の駅で、サザエを土産に買って、マグロメンチカツを食べました。

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 おいしかったです。

 

いよいよ、神奈川県のふれあいの道も、残り2ルートを残すばかりとなりました。

次回は三浦半島の先端部、油壷から三崎港、剱崎を旅します。

最後まで読んでくださってありがとうございました。

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ではでは。

(= ´ ω ` )ノ

 

次回の旅はコチラ⤵

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