新ステージ開始! 秘境です千葉の山①
(写真:「ニホンザルと出会うみち」高宕山からの山並み)
こんにちは、りゅうぞうです。
前回は三浦半島南端の岩礁のトレイルをまわり、ようやく神奈川編が終了したところでした。
⇩前回の旅はこちら
trailtravel8hureai.hatenablog.jp
神奈川編が終わったのは平成27年の3月29日ですが、それからいろいろありまして、千葉編を開始するのはかなり時間が空いてしまいます。
思えば、この時が関東ふれあいの道一周存続の最大の危機だったかも・・。
なんとなく、面倒臭かったというか、モチベーションが出なかったというか。
「もう、やめようかな・・」
そんな気持ちを振り切り、再開したのは5か月後の8月でした。
今回のコース全体図です。
とにかく、スタート地点まで行くのが遠いです・・・
そして、ゴール地点はさらに遠く、もう「秘境」です。
本当は、電車が通っている海側まで行く予定だったんですが、途中で力尽きて、山の中で終了してしまいました。この件は次回でお話しますね。
今回のルートの前に、東京湾からのコースがあるのですが、今回はどうしてもうまくつなぐことができなくて、その次のコースからスタートしました。
さて、細部ルートです。
これが1日目です。
電車でJR内房線佐貫町駅まで行き、そこからバスで神野寺というお寺まで行きます。
マザー牧場で有名な鹿野山です。
ここからずーっと林道と山中を通り、一山越えて豊英(とよふさ)湖に出て、近くのキャンプ場でビバーク。
「九十九谷をたどるみち」と「ニホンザルと出会うみち」です。
(なお、この地図は千葉県のホームページに掲載されているルートマップですが、西が上になっていたりしてすごく分かりにくい!)
きっと、この細部ルートを見ても、どこなのか分からないですよね。まあ、千葉の一番山奥の地域です。だいたいそのぐらいで十分です。
次に2日目
これもまた、わかりにくい・・。
豊英湖から一山越えます。これが「滝のあるみち」。
次の「モミ・ツガのみち」と連結していないため、鴨川有料道路を通ります。
その後、金山ダムからルートに入って山に入り、清澄山まで。
本当は、ここからもう一つのルートに入って山を下り、太平洋まで出ようと計画していたんですよね・・・
ということで、平成27年の8月22日~23日にかけて旅をしました。
秘境感たっぷり、九十九谷から石射太郎山
家を出てから、はるばる3時間・・・
いかにも「ぼくの夏休み」風のJR佐貫町駅に到着です。季節は巡って8月です。
ここからさらに、バスに乗って山奥へ。
バスの乗客は、ぼく一人です。
バスの床は板張りだし、タイムスリップ感が尋常じゃない。どんどん山の中に入っていきます。
30分ほど神野寺に到着します。12時ちょうどでした。
バスから降りると、強烈な日差しでクラクラします。寺の前にある売店で水とポカリを買いました。
スタート地点はここから1kmほど行った白鳥神社です。白鳥神社まで行って、また神野寺の前を通り、マザー牧場の近くから山へ入っていきます。
途中、こんなガソリンスタンドの廃墟があったり、
「なんだこれ?」っていう感じの看板があったりして、
そんなこんなで、徐々に人気のない林道に入っていきます。
こんなところも通るけど、これって絶対人通ってないですよね・・・
( ´ Д`) 道が見えない・・・
不安感は募りますが、進むしかない。
とにかく静かです。ほんとに人の気配がしません。
真夏の日差しが照り付け、セミも鳴いていますが、逆にそれが静けさを倍増させているみたい。
だんだんと、神奈川のふれあいの道との違いを実感し始めます。
と、ちょっと心細くなったところに、
出ましたよ・・
トンネル。
ぼくは、以前トンネルで不審者に追いかけられるという恐怖体験をしたこともあり、トンネルが苦手なんですよね。
まあ、向こうが見えてるし、何のことはないトンネルなんですが、人っ気のない静かな林道で、これが出てくるとドキドキします。
もう、全速力で通過します!
低い山なんですけどね、えらく山奥の感じがします。
ほんとに、誰とも会わない。というか、気配がしない。
ほんとに静かです。
と思ったら、
また出た・・・
再び、全速力で駆け抜けます。
100m走のスピードです。そして、こんな不必要なダッシュを繰り返したことで、体力が徐々に奪われていったのでした・・・
お次は竹やぶが現れました。
道がよく分からない・・・
ちょっと眠ります、高宕山
そんなこんなで、石射太郎(いしいたろう)山のあたりまで登ったころには、ずいぶん疲れてしまいました。
変わった名前の山ですが、山頂にあった説明板によると、鹿野山から巨人が弓を射るとデカい石に当たったらしいです。で、「石、射ただろう」と言ったのでこの名前になったとのこと。
そんなダジャレのような山のせいか、ちょっと頭がぼんやりしてきました。
すごく汗が出るし、なんだか力が入らない感じ。
低山なので、とにかく暑いです。
石射太郎山では、とうとう横になって休みました。20分ほど。
「とにかく眠い!」
バテるのと反比例して、山はどんどん深くなっていきます。
なんだか秘境感があるんですよね。
低山ゆえに人があまり来ないのか、道も荒れています。
でも、高宕山というところまでいけば、観音さまがあるらしいし、ということは寺があって、「ちょっとは人の気配もあるんだろうなー、もしかしたら、冷たい水でも飲めるかもなー」などと期待して進みます。
でも、こんな淡い期待が裏切られたこと、前にもありましたね。
⇩その時の旅はこちら
trailtravel8hureai.hatenablog.jp
で、到着しましたよ、高宕観音。
(;゚Д゚) ううっ・・・
あるのは、岩壁と寂れたお堂。
もちろん、誰もいません。
いわれによると、行基や源頼朝ゆかりの観音で、「訪れる人が絶えなかった」と書いてあるんですが、かなり人の気配が絶えてます・・・
行き止まりかな、と思ったら、岩壁をくりぬいて道が伸びてます。
まあ、人影こそありませんが、なかなか素敵な観音様です。
ここもまた、すざまじいばかりの秘境テイストです。
岩壁に穿たれたトンネルをくぐり、さらに少し登ると、高宕山の頂上に出ました。
短いですが結構急な登りです。鎖も使います。
そしてこの登りで、とうとう最後の力が尽きてしまいます。
標高300mに死す・・・
眠気がどうにも我慢できなくなって、頂上で靴と靴下、Tシャツを脱いで眠ってしまいます。この段階で16時をだいぶ過ぎていたような気がします。
この先も山道が続くので、急いだ方がいいんですが、もう目玉が勝手にぐりーんと上に向いてしまう状態で、転がり落ちるように眠ってしまいました。
写真は山頂からの写真ですが、標高300mとは思えないほど高度感あります。
苦あれば楽あり、幸せのビバーク
30分ぐらい、眠っていたかもしれません。
相変わらず、静かです。もちろん、人の気配もありません。
夏なので、まだ暗くなるには時間がありますが、まだ下山道も2kmほどあるし、少し急いだ方がいいかと思いました。
あと、急ぐ理由がもう一つありました。
それは、本日ビバークするキャンプ場に、千葉に住む友人が遊びに来てくれることになっていたからです。
これは本当にうれしかったですね。
ふれあいの道、といいながら、あまり人とも出会わなかったし。
下山する途中も、まだバテが残っていて、途中で15分ぐらい横になったりしていましたが、それでも何とか陽が沈む前に人里まで降りてくることができました。
あとは、キャンプ場に向かって急ぎます。
日が暮れてくると、暑さも少しは和らいで、楽になってきました。
オートキャンプ場なので、サイトが大きいです。
とりあえず、暗くなる前にツェルトを立てることができました。
この後、キャンプ場のシャワーを使って汗を流して、友達の到着を待ちました。
あまりに楽しくて、写真を撮るのを忘れてしまったのは残念。
真っ暗な中、よく星が見えました。
次回は、この次の日、再び千葉の秘境を旅したことについて書きますね。
最後まで読んでくださってありがとうございました。
よろしければ、コメントや読者登録いただけると励みになります。
ではでは。
(= ´ ω ` )ノ
次回の旅はコチラ⤵
trailtravel8hureai.hatenablog.jp