ロングトレイルの旅   関東ふれあいの道一周

1都6県をつなぐ自然歩道「関東ふれあいの道」1800Kmを一周するりゅうぞうのブログです。

何も知らずに笠間城

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(写真:「焼き物とお稲荷さんのみち」笠間城址天守付近)

みなさん、こんにちは。

(^ω^)ノ

疾風の茨城編、前回は筑波連山を縦走し、暗くなってからJR岩瀬駅までたどり着いたところでした。

前回の旅はコチラ⤵ 

trailtravel8hureai.hatenablog.jp

前回の旅は12月10日でしたが、今回はその約2週間後、12月28日に出発し、初めて3日間で旅を計画しました。

一気に茨城を抜けて栃木県に入るつもりです。

全体図としてはこんな感じです。

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今回の旅で、ようやく3県を踏破!

3日間にわたりますので、1日ずつ記事を書きたいと思います。

第1日目の細部ルートはこちらです。

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JR岩瀬駅を出発して北に向かい、富谷観音から富谷山沿いの林道を通り旧飯田バス停までの「観音様をたずねるみち」、約11km。

その後、五大力を経て仏頂山へ続くトレイルを通り、旧片庭バス停で終わる「自然林を歩くみち」、約10km。

最後は長い連絡道を通って笠間市に入り「焼き物とお稲荷さんへのみち」の撮影ポイントである笠間城址で1日目の旅を終わる予定でした。

だいたい30kmぐらいです。

 

岩瀬駅から富谷観音へ

岩瀬駅を9時10分に出発します。

前回は、岩瀬駅には暗くなってからたどり着いたので、よく分かりませんでしたが可愛い駅舎です。

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駅前です。

正面に、これから向かう富谷観音がある富谷山が見えます。

今日はあの稜線を辿って笠間の街に向かいます。

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住宅地を抜け 20分ほど走ると山道に入り、少し登ると富谷観音に到着。

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誰もいません。

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静かな境内です。三重の塔もあり、小さいですがステキな雰囲気。

富谷観音は何と天平7年に行基が開山した由緒ある寺社で、三重塔は国の重要文化財になっています。

ゆっくりしたかったのですが、まだスタートしたばかりということもあり、すぐに山を下ります。

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山を下ると、のどかな田園風景が広がっていました。

この後、富谷山沿いの林道に入り、そこを抜けると「観音様をたずねるみちの終点となる旧飯田局バス停です。

ここです。 

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旧と名付けられるだけあって、すでにバス停は存在しないようです。

その代わり、立派なふれあいの道の案内板が立っていました。

実はこの場所が見つけられなくて、かなり遠くまで違う道を進んでしまいました。

( ;´Д`) はぁ・・・

計画では1時間少々でこのルートを終えるはずが、迷ったこともあり2時間以上かかってしまいました。

 

意外な山道、仏頂山

 気を取り直して、次の「自然林を歩くみち」に入ります。

11時15分に旧飯田局バス停を出発。

しばらく田畑と住宅の続く平地を走ります。

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40分ほどで五大力に到着。

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平将門討伐を祈願した五つの力王像が祭ってあるらしいのですが、中が暗くてよく見えません。

ざんねん。

ここからさらに林道を登り、その後トレイルに入っていきます。

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人里に近いのですが、意外と山深い雰囲気があります。

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稜線に出てみると、意外に眺望がありました。

結構、登り下りがあります。

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仏頂山では、ぼくと同年代ぐらいの男性がお茶を沸かして休憩していたので、しばし一緒に休ませてもらいます。

関東ふれあいの道を一周していると言うと、「がんばって」と励ましてくれました。

(*´ω`*) うれしい。

 仏頂山から東側は、急な階段道になっています。

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ここを一気に下り降りると、楞厳寺(りょうごんじ)というお寺に出ました。

お寺から少し離れた場所に、山門があります。

ここは「自然林を歩くみち」の撮影ポイントになっています。

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この時14時05分でした。

予定より2時間ほど遅れているので、先を急ぎますが、ここでまたまた道を間違えてしまい、40分ほどウロウロとさまよってしまいます。

( ;´Д`) はぁぁ・・・

 

恐怖(と知らず)の笠間城

 次は「焼き物とお稲荷さんへのみち」ですが、そこまでには5kmぐらいコース外の連絡道を進まなければいけません。

連絡道なので、標識がない。

ずいぶんと迷ったあげく、ようやく連絡ルートを発見して笠間市へと向かいます。

笠間に入った時には16時になっていて、日が暮れ始めていました。

通りの向こうにこれから登る佐白山が見えます。

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まずは笠間稲荷神社のほうへ向かいます。

すぐに大きな鳥居が見えました。

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笠間稲荷は日本三大稲荷の一つです。

この日は12月28日だったので、門には「謹賀新年」の文字が。

境内は年の瀬の雰囲気を漂わせていますが、時間が遅いせいか人の姿はほとんどありませんでした。

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お参りを済ませ、本日の目的地笠間城址に向かいます。

笠間城は佐白山という山の上に建てられた山城です。

山すそには佐白山公園という広々とした公園が広がっていますが、その奥に城へと続く道がありました。

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思っていたより登山道です。

この時16時半ぐらい。

写真ではうまく伝わりませんが、かなり暗くなってきました。

小さな山なのですが、なかなか城跡へ続く道が分からない。

ここでも少し迷い、ようやく撮影ポイントの石柱を発見。

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せっかくですから、天守まで登ってみます。

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石垣や、石段が崩れ、なんだか荒れ果てていて不気味な雰囲気です。

あたりは暗いし、もちろんぼくの他に人影はありません。

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木陰の向こうに日が沈んでいきます。

天守へと続く道は、先ほどとは比べ物にならないくらい薄暗くなっていました。

急いで下ります。

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10分とたたないうちに、あたりはすっかり暗くなってしまいました。

少し迷いましたが、お腹も減ったし、山頂付近にちょうど良いテーブルとベンチもあったので、夕食をここで食べていくことにしました。

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途中で買った豚角煮とビールで晩ごはんにします。

バーナーに火をともすと、城跡の不気味な雰囲気も和らいだような気がしました。

それにしても、気味の悪い場所です。

ときどき、遠くや近くでガサガサと音がするのが気になったりします。

とは言え、お腹が膨れ、ビールを飲んでいると、そういう不安な気持ちも薄れてゆき、次第に酔いが回って気分がよくなってきました。

(* ´ з `) ういー 

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お次は、ホットワイン

これがまた、冷えた体に染み渡り、何とも言えず美味いです。

 

そうして気持ちよく飲んでいると、突然、座っていたベンチが下から

「ドン!」と強く突き上げられました。

少しお尻が浮いたほどです。

Σ((( ゚Д゚))) えっ? なに?

ベンチはコンクリート造りで、頑丈なものです。

それがあんなに強く衝撃を感じるなんて、一体何なのか?

下を覗いてみましたが、何もありません。

地震にしては、あまりに急激で単発でした。

(しかしこの後、茨城に震度6地震が発生したのでした)

なんだか腑に落ちないまま、食事を続けましたが、少し気味が悪くなってきました。

さらに気になることには、ふもとのあたりから若い男達らしい複数の騒ぎ声が聞こえてきて、それが徐々に頂上のほうに登ってくるのが分かるのです。

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ぼくはテーブルの上のバーナーや食材を片付け、ライトを消しました。

 

やがて、複数の懐中電灯の光とともに、二つのグループに分かれて10名程度の男たちが昇ってくるのが見えました。きっと肝試しでしょう。

彼らは、ぼくのいるベンチのほうへ向かってきます。

「うわっ!」

彼らもぼくを見て相当ビックリしたようです。

真っ暗な山の上に、得体のしれない男がポツリと座っていたのですから、驚いたのも無理はないと思います。

幸い、彼らはそれ以上何もすることなく、立ち去って行きました。

(;´∀`) ヨカッタ・・・

 

しばらくしてから、ぼくも山を下りました。

後で調べてみたのですが、この笠間城は、茨城県でも有名な心霊スポットなのだそうです。

「笠間城 心霊」で調べると、いろいろ出てきますので、興味のある人はどうぞ。

ぼくはもちろん、そんなことは知らずに訪れたのですが、やはり独特の雰囲気があったような気がします。

そして何より、あのベンチの突き上げは今もよく分かりません。

 

 しかし一番災難だったのは、あの肝試しの若者たちですね。

(^ω^) くわばら、くわばら。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

次回は2日目の笠間から茨城県境までの旅を書きますね。

次回の旅はコチラ↓

trailtravel8hureai.hatenablog.jp

 

では、また。

(= ´ω`)ノ バイバイ

 

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(^ω^)⤵ 

 


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