北アルプスを縦走したよ 完(薬師峠~新穂高温泉)
みなさん、こんにちは。
(= ´ω `)ノ
さて、本編の関東ふれあいの道から遠ざかって久しいですが、今回は夏休みに行った北アルプス縦走の最終回です。
これまでの北アルプスの記事はコチラ⤵
trailtravel8hureai.hatenablog.jp
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前回は、五色ヶ原キャンプ場から雲ノ平キャンプ場まで行く予定が、薬師峠キャンプ場に目的地を変更したところまで書きました。
そして天候も、この日から雨となってしまいます。
4日目の目的地は、槍ヶ岳山荘ですが、果たしてたどり着けるでしょうか?
ルートを変更して黒部五郎岳へ
前回も書いたとおり、薬師峠キャンプ場で宿泊したことで、雲ノ平を回って槍ヶ岳に行くことが時間的に難しくなってしまいました。
そのため、ルートを変更して黒部五郎岳をまわる稜線から槍ヶ岳に向かうことにします。
薬師峠キャンプ場を4時40分に出発しました。
朝もやの中、しばらくは開けた台上を歩きます。
木道がつけられていて、歩きやすいです。
昨日の五色ヶ原もそうだったのですが、晴れていれば、きっと素晴らしい景色を見ることができるんでしょうね。
しかし霧雨が降るあいにくの天気です。
黙々と歩き続けます。
で、この間、何も写真がなくて申し訳ないのですが、9時45分に黒部五郎岳の頂上に到着します。
いきなりですが、山頂です。
真っ白です。
登ってきた道を振り返ります。
やはり真っ白です。
残念ですが、しかたありません。
先に進みます。
登ってきた道(黒部五郎の西側)は、急坂ではありましたが広い尾根線で危ないところはありませんでしたが、下り(黒部五郎の東側)は、断崖も多く、細い尾根もちらほらとあります。
1時間半ほど進むと、黒部五郎小屋が見えてきました。
(真っ白で写真も撮っていないため、ブログの展開が早い!)
11時30分に小屋に到着しました。
この時、少し天候が回復して日が差してきます。
昨日の雨で、濡れたワカメのようになったツェルトを干しながら、お昼ご飯にします。
親子丼を食べました。
(* ´ω` *) うまいです
今日は少し、体調も回復してきて、調子がいい感じがします。
少しですが、黒部五郎も顔をのぞかせてくれました。
登るべきか・・・悩みどころ
黒部五郎小屋を12時に出発しました。
ここからは三俣蓮華岳へ向かう登りが続きます。
しかし今日は調子がいいせいか、あまりスピードを落とさず登っていくことができます。
コースタイムでは、小屋から三俣蓮華岳までは2時間20分ほどかかるのですが、1時間半で登ることができました。
またもや真っ白です。
晴れていれば、ここからは槍ヶ岳に続く稜線や鷲羽岳が豪快に見えるはずなのですが、真っ白で何も見えません。
冷たい風も結構吹いています。なので、先を急ぐことにしました。
ここを過ぎると、次は双六小屋に到着します。
ここが今日の悩みどころで、双六小屋を過ぎると、次は槍ヶ岳山荘しか宿営をする場所がありません。
しかしそこまでは約5時間の険しい西鎌尾根を登らなければなりません。
現在時間が13時半だったので、最後の1~2時間は日が沈んでしまいます。
さらに、そんな遅い時間に小屋をたずねてテントを張るというのも、山では非常識な行動です。
かといって、双六小屋のキャンプ場で宿営すると、翌日は1時ごろに出発しないと上高地のバス停に15時までに到着できなくなってしまいます。
ぼくは上高地→新宿の15時発のバスを予約していましたから、この後の旅程はこのバスに間に合うようにしなければなりません。
こんなことを悩みながら、三俣蓮華岳まで進みましたが、とりあえず双六小屋に到着した時の状況で決心しようと考え、先を急ぎます。
双六小屋に到着したのは14時50分でした。
天候はやはり、あまり良くありません。
小雨も降っていて、肌寒い気温です。風も結構吹いています。
体はかなり冷ていて、特に下半身は濡れてしまっていたので寒さを感じました。
槍ヶ岳に向かう西鎌尾根は、低くガスが被さり白くなっていました。
今から登れば、今日のペースが維持できれば恐らく3時間半、まだ暗くなる前の18時半には槍ヶ岳山荘に到着できそうでしたが、この段階で双六小屋キャンプ場にツェルトを張ることを決心します。
昨夜の雨でびしょ濡れになったツェルトでも、雨風は凌ぐことができます。
とりあえず汗と雨で濡れた服を脱ぎ、温かく乾いた服に着替えてツェルトに潜り込みました。
さよなら槍ヶ岳
問題はこの後です。
ぼくはまだ槍ヶ岳に行くという当初の計画をあきらめきれませんでした。
なので、今夜の1時に出発し、槍ヶ岳に登った後、上高地バスターミナルに14時までに到着して15時のバスに乗ろうと考えていました。
「よし、それまでとりあえず眠ろう」
と決め、バタバタと風に煽られるツェルトの音を聞きながら眠ります。
夜中の23時に起きてツェルトから出てみると、あたりは一面、濃いガスに包まれていました。
(;´д`)・・・
残念だけど、夜間の行動は難しいと感じました。
こうなっては仕方がありません、このまま槍ヶ岳にはいかず、新穂高温泉に降りて、予約していたバスは別の停留所から乗り込むことにします。
ちなみに、2時過ぎの段階でツェルトから出てみると、3時間前とは打って変わってガスは取れ、一面の星空になっていました。
一瞬、今から荷物をたたんで登山を開始しようという衝動に捉われましたが、今から登っても上高地のバスには間に会わない可能性が高いのです。
悔しかったですが、これも山の天気です、あきらめることにしました。
朝6時、双六小屋を後にします。
振り返ると、昨日は全く見えなかった、黒部五郎岳が鮮やかに見えます。
あの山の、その後ろの山並みの、そのまた奥から来たんだよな、なんて感慨にふけりながら、下山の道を歩きました。
槍ヶ岳が見えます。
登ることができず、本当に残念でした。
でも、また来るよ!
青空に白い雲が浮かんでいます。
槍ヶ岳には登れませんでしたが、なんだか幸せな気持ちが込み上げてきました。
とても楽しい夏休みでした。
途中のワサビ平小屋で、冷たい水トマトとキュウリが泳いでいました。
冷えたトマトの美味しかったこと!
高速バスを待つ間に、立ち寄り湯に入りました。
風呂から上がると、小屋のおじさんが「一緒にお茶でも飲んでけ」と言ってくれたのでお邪魔すると、なんとそうめんをご馳走してくれたのです。
これもおいしかったなぁ。
(*´ω`*) おじさんありがとう
バスが来るまで、足湯に入りながら、ツェルトを干して待ちました。
とても楽しい冒険の旅でした。
また、行こう!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
次回からはまた、関東ふれあいの道に戻って旅を続けますね。
ではまた。
(*´ω`)ノ バイバイ
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