そして赤城へ
(写真:「黒檜山から花見ヶ原のみち」黒檜山から大沼を一望)
みなさん、こんにちは。
(*´ω`*)ノ
わたらせ渓谷から赤城山までの旅の最終回です。
前回は、道に迷いつつも、何とか花見ヶ原キャンプ場まで到着したところまで書きました。
前回の記事はコチラ⤵
trailtravel8hureai.hatenablog.jp
ルートの詳細です。
平成29年11月25日に小中駅を出発し、水沼駅付近でビバーク。
翌26日に本宿駅を出発し、花見ヶ原森林公園に到着したのが12時05分でした。
ここからは「黒檜山から花見ヶ原へのみち」に入り、赤城山最高峰の黒檜山(くろひやま)を越えて大沼に下り、赤城ビジターセンターでバスに乗って帰る予定です。
熊笹をかき分けて黒檜山
ザックの中からパンを取り出し、昼食をとった後、12時15分に花見ヶ原キャンプ場を出発します。
このルートは大沼までの7.7km、これに赤城ビジターセンターまでの距離を加えて約8kmといったところでしょうか。
地図では、だいたい3時間半の所要と書いてあります。
すると、普通に歩いても16時ごろにはビジターセンターに到着するでしょう。
最終バスは16時55分ビジターセンター発なので、ここまでいろいろと道に迷い時間をロスしましたが、バスに乗り遅れるということはなさそうです。
ただし、余裕は1時間ほどですから、次に道に迷うと一気にピンチに陥ることも。
慌てず慎重に。
と、頭の中でざっくり計算し、最後の行程に向かいます。
まずは、キャンプ場の脇から伸びる、平坦な登山道を進む。
正面に黒檜山が見えます。
黒檜山は赤城山の最高峰で、標高は1828m。
ここからの標高差は約600mといったところでしょうか。
雪がなければいいな。
次第に熊笹が深くなってきました。
まだ道跡はしっかり確認できます。
平坦だったトレイルは、徐々に傾斜が出てきました。
熊笹は深く、地面全体を覆うように生えているので、道が分かりにくくなってきました。
しかし、ピンクのテープがしっかりつけられていて、進む方向はよく分かります。
ここなんか、テープがなければ迷ったかも。
それにしても静か。
風が熊笹をサワサワと揺らす音だけが響きます。
登山者の気配も全くありません。
冬の山は、木々の葉が落ちて、見通しが良くなります。
すこし、陽が傾いてきたかな。
中腹ぐらいから、木道が現れました。
木道は、道迷いの心配がないので安心。
標高が上がってくると、僅かですが雪もあります。
この坂を登ると、どうやら頂上のようです。
そして、この急坂を登ると、神社がありました。
ここで足を休めてお参り。
実は山頂はもう少し先。
もうちょっとだけ登ります。
5分ほど行くと、とうとう山頂に到着。
14時10分でした。
この先に「絶景スポット」があるらしい。
ちょっと行ってみましょう。
すると、水上から武尊山へと連なるパノラマが開けていました。
山なみが、白い雪をかぶっています。
遠いなあ。
いつか、歩いて旅してみたいなあ。
大沼へと下る 旅の終わり
しばし、黒檜山からの絶景を楽しんだのち、いよいよ大沼方向へ下山します。
14時25分に下山を開始しました。
右手に見える大きな湖が大沼、正面に見える小さな湖が小沼。
小沼の右、アンテナの立つ山が地蔵岳。
現在地から小沼の間に、一つ山がありますが、これが駒ケ岳。
目的地の赤城ビジターセンターは、駒ケ岳を越え、大沼と小沼の中間あたりになります。
黒檜山から大沼を眺めつつ、駒ケ岳方向へと下ります。
結構、急だ。
下るにつれ、大沼がどんどん大きく見えてくる。
下り終えると、駒ケ岳まではしばし平坦な鞍部です。
眺望のある、気持ちの良いトレイル。
しかし、すぐにまた駒ケ岳への登りに変わります。
そして、15時に駒ケ岳山頂に到着。
もう大沼は目の前。
湖のなかに、半島風に突き出た場所がありますが、あれが赤城神社です。
ここからはもう下るだけ。
時間も余裕があります。
のんびり行きましょう。
最後は、急な階段が続きます。
延々と続く。
ずーっと下って、15時30分にようやく下山。
すごく立派な案内板が立っていました。
ここから赤城ビジターセンターまでは数百メートルです。
で、10分ほど歩いて到着。
わたらせ渓谷から始まった2日間の旅も、ここで終わりです。
ビジターセンターは4時で閉館になってしまうので、バスが来るまでの間は建物の前のベンチに座り、お湯を沸かして味噌汁を作りました。
(*´Д`)=3 ほっ
冷えた体には、暖かい味噌汁が一番。
バスが来るまでの間、今回の旅を振り返ります。
ビバーク地がなくてさまよったり、道に迷ったりしましたが、ようやく赤城までたどり着きました。
今回の旅はコチラ⤵
trailtravel8hureai.hatenablog.jp
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わたらせ渓谷に入った時は、夏だったのに、もう季節は変わり、これからは本格的な冬の訪れです。
景色も、渓谷と滝がつづく涼しげな風景から、山なみが連なる重厚なパノラマへと変化していきました。
歩いて旅を続けていると、そういった変化がはっきりとわかります。
そして、背後に積み重ねてきた距離の長さもまた、ひしひしと感じます。
遠くまで来た。
そして、まだまだ遠くまで行きたい。
正面に見える地蔵岳の上に、月が昇っていました。
次回からは、あの山を越えて、いよいよ群馬ルートの核心部、上毛三山(赤城山、榛名山、妙義山)を横断する旅のはじまりです。
次はどんな景色が待っているんでしょうか。
次回の旅はコチラ⤵
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最後まで、読んでいただきありがとうございました。
それではまた。
(= ´ ω`)ノ バイバイ