ロングトレイルの旅   関東ふれあいの道一周

1都6県をつなぐ自然歩道「関東ふれあいの道」1800Kmを一周するりゅうぞうのブログです。

奇怪な「山海経」の世界

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平凡社ライブラリー山海経高馬三良訳、表紙)

みなさん、こんにちは。

( ゚Д゚)/

 

「山の本、旅の本」の紹介です。

これまでに、黒部の山賊」八甲田山死の彷徨」の話をしました。

trailtravel8hureai.hatenablog.jp

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 今回紹介する山海経はこの2冊とは全く異なる本です。

「黒部の山賊」も「八甲田山」も、山でおこった体験談、実話をもとにしたエッセイ、物語です。

しかしこの「山海経」にはそういったストーリー性や現実性は全くありません。

ただただ、空想上の土地に存在する、空想上の生物・種族について淡々と解説するというスタイルの本です。

 

そもそもこれが「山の本、旅の本」といえるかどうかも怪しい。

 

「・・・南海の外、赤水の西、流砂の東に獣がいる。左と右に首あり。名はチュッテキ。三匹の青い獣が互いに(一つになって)くっついている。

 ・・・羽民の国あり、その民はみな羽毛を生やす。卵民の国あり、その民はみな卵を生む」

 

こんな調子で、延々と奇怪な土地の解説と文物、人獣の説明が続きます。

小説のように最初から最後まで通して読むと、とてつもなく退屈な本ですが、適当にページを開いてチラ見すると大変面白い。

昔の人は、こんな世界に取り囲まれていると信じていたんでしょう。

旅をする時はどんな気持ちだったんでしょうか。

きっと、恐れとともに、とてつもない好奇心に駆り立てられていたに違いない。

そう想像すると、古代の旅人のドキドキ感やワクワク感を身近に感じます。

ぼくがこの本を好きな理由です。

 

この本は、人獣の絵が添えられているのも楽しい。

こんな感じです。

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右上は、三身国の人。

一つの頭に三つの体があるという、極めてファンキーないでたち。

ぜひ、後ろがどうなっているのか見てみたい。

(お尻は一体いくつに割れているのか?)

 

その左下が、形天(ぎょうてん?)

むかし争いに負けて首を切られ、おっぱいを目に、へそを口に変えられたらしい。

罰とはいえ、悪ふざけにもほどがある。

その割には、結構楽しそうな様子で何よりです。

 

そして、ぼくのおすすめがこれ。

ていこう君。f:id:trailtravel:20180724232801j:plain

 こんなふうに書かれています。

「・・・さらに西に三百五十里、天山といい、金・玉多く青雄黄あり。・・・神がいる。その姿は黄色い袋のごとく、赤いことは丹の火のよう。六つの足、四つの翼、こんとんとして顔も目もないが、この神は歌舞にくわしい。まことこれぞ帝・江である」

 

踊りや歌が得意な神らしいのですが、お尻に足が生えているとしかみえない。

しかもまんまるとして、絵からもモッチリ感が伝わってくる。

翼があるけど、絶対飛べないだろこれ。

山で見つけたら、絶対ハグしますね。

やわらかそうだし・・・

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

本の話ならコチラもどうぞ⤵

 

ではまた。

(*´ω`*)ノ バイバイ

 

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