ロングトレイルの旅   関東ふれあいの道一周

1都6県をつなぐ自然歩道「関東ふれあいの道」1800Kmを一周するりゅうぞうのブログです。

まるで水墨画のトレイル(京都一周トレイルの旅③)

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(写真:鞍馬駅前の天狗像)

みなさん、こんにちは。

(^ω^)ノ

京都一周トレイルの旅の第3話です。

前回は、比叡山から京都・滋賀県境の尾根に伸びる回峰行道に沿って、横高山永井山と縦走し、静原キャンプ場でツェルト泊したところまで書きました。

前回の旅はコチラ⤵

trailtravel8hureai.hatenablog.jp 

旅のルートはコチラ⤵

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旅の2日目、2018年12月30日の行程は、静原キャンプ場を6時30分に出発し、嵐山に17時に到着する予定です。

 

水墨画のようなトレイル

昨夜、鍋やモチを食べ、ホットウイスキーで温まったおかげか、この寒さにもかかわらず熟睡しました。

準備を整え、再び里に下ります。

山の向こうから朝日が昇ってきました。

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ほの暗い雪景色の中、金色の光が差し込んできて、息を呑む美しさ。

今日もまた、どんな景色に出会えるのかワクワクしてくる。

 

静原神社を過ぎると、次第に山に入っていきます。

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一つ一つが絵になるというか、美しい。

そして、鞍馬へと向かう山道に入ります。

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この坂を登りきると、薬王坂(やっこうざか)という下りに差し掛かります。

その昔、最澄が鞍馬から比叡山に帰る途中、この坂で薬王如来が姿を現したので、その名がついたとのこと。

 

朝の薬王坂は人気もなく静寂そのもの。

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白い雪と、黒々とした木々や土とのコントラスト。

まるで水墨画の世界の中にいるよう。

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本当に素晴らしいトレイルでした。

 

薬王坂を下ると、そこには鞍馬川沿いの集落が広がっていました。

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このすぐ先に、鞍馬寺が。

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これもまた、水墨画の世界から抜け出してきたようです。

京都はやはり、雪が似合いますね。

 

夜泣峠と盗人谷

鞍馬に入ると、一時的ですが降雪と風が強くなってきました。

ここからは2kmほど鞍馬街道という広い道路を通り、その後再びトレイルに入ります。

まずは夜泣峠という、少しいわくありげな名前の峠へ。

踏切をわたり、トレイルに入っていきます。

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ここから夜泣峠までは、短いですがかなりの急登が続きました。

そして、40分ほど登り続け、9時50分に夜泣峠に到着。

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ちょっと荒れた雰囲気がある峠です。

案内板によれば、平安時代前期、惟喬親王(これたかしんのう)と乳母がここで一夜を明かした時、地蔵に願をかけて夜泣を止めたことからこの名がついたとのこと。

しかし、子供でなくても、ここで一夜を過ごせば泣いちゃうかもね。

 

夜泣峠からは、尾根歩きが続きます。

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この尾根線は南西方向に伸びていて、下るにつれ景色が一変します。

こんな感じに。

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なんだか季節が変わったかのよう。

高度と方角が変わったとはいえ、なんだか不思議な変化でした。

ここを下ると、一旦集落のある平地に出ますが、すぐにまた深い森に入ります。

今度は「盗人谷(ぬすっとだに)」という谷間です。

これもまた、夜泣峠に負けず劣らずいわくありげな名前ですね。

 

谷間は、台風による倒木で埋め尽くされんばかりでした。

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ホントにすさまじい被害です。

しかし、こんな大規模な倒木にもかかわらず、人が通れるようにコースが整備されていて、このトレイルに関わる人たちの思いを強く感じました。

例えば、こんなふうに、倒木に持ち手や足場がつけられています。

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ここには迂回路が設定されています。

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このような整備は盗人谷だけではなく、京都一周トレイルの全域で見られました。

本当に感謝です。

  

盗人谷から出るには、かなり急な登りとなります。

このあたりで気付いたんだけど、京都のトレイルは急坂が多いように感じる。

距離はないんだけど、直登・直降なので、長い旅になるとけっこう疲れるかも。

 

そして高雄へ

盗人谷を出た後は、時おり集落のある平地にも出ますが、5kmほど京都北山の尾根を縦走します。

雪が切れると、京都の街が望めます。 

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京都市街の向こうに見えるのは、昨日通った比叡山でしょうか。

確かに、京都をぐるりと一周の旅だなぁ。

 

この尾根道は、これまでのトレイルとは違い、明るく開けた斜面が多い。

天気が良ければ、京都の街を眺めながら歩けるいい道でしょう。

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倒木はやはり、多かったですが。

 

いくつかの峠を越えると、開けた場所に出ました。

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沢ノ池です。

朝の光は金色ですが、昼の光は銀色に見えますね。

到着したのは13時30分。昼下がりの一番明るい時間でした。

 

沢ノ池を過ぎると、あとは高尾に向かって下るだけ。

川沿いの林道を進みます。

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途中、またまた大規模な倒木がありました。

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本当に痛々しい。

 

林道を下ること約30分、14時25分に高尾に到着しました。

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ここで、山地を縦走する旅は終わり。

ここからは、清滝川沿いの渓谷の旅が始まります。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

次回は、高雄から清滝川沿いに南下し、終点の嵐山まで到着するところを書きますね。

次回の旅はコチラ⤵行ってみたい!と思った人は読んでみて⤵

ではまた。

(^ω^)ノ バイバイ

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