「なんじゃい」という町を経て
みなさん、こんにちは。
(´・ω・`)
妙義を越える旅の最終回です。
前回は、妙義を下り秩父を一望する大桁山に登ったところまで書きました。
前回の旅はコチラ⤵
ここからは大桁山を下り、富岡の平地部を進んで上州一ノ宮駅で終了です。
細部ルートはコチラ⤵
というわけで、2018年3月12日の旅の続きです。
杉の木立を下って
大桁山の山頂から秩父の山並みを一望します。
秩父はもう埼玉県。
いよいよ長かった群馬の旅も終わりに近づき、しばし感慨にふけった後、富岡の平地部へと続く道を下ります。
けっこう急な下りだ。
杉木立の中を通り抜けていきます。
なかなか気持ちがいい。
木々の間から明るい日差しが溢れてきて、歩くのが楽しいです。
やがて森は終わり、丸い池が。
どうやら釣り堀らしいです。
「猪さん、昼間は来ないでね」と書いてある。
ちょっと、顔を出す穴の位置が変だけど、かわいいから許します。
池の先に三差路があり、ここがこれまで下ってきた「大桁山登山コース」と、次の「旧信州街道のみち」の交点。
ふれあいの道の大きな看板が立っています。
これで、山は終わり。
ここからは平地をたどる旅となります。
「なんじゃい」という町
この道は昔「姫街道」と言われ、女性でも楽に信州へと行けた優しいルートだったそうです。
確かに、勾配のない開けた平地に伸びる道は、姫様でも苦ではなかったでしょう
なんだか雰囲気も優しい感じ。
荒々しい妙義の道とは好対照です。
花がたくさん咲いていて、急に華やかになりました。
のんびり歩いて進みます。
すると、こんな地名が。
(´・ω・`) みなみ・・・へび?
いや、これは「なんじゃい」と読むのです。
ご存知の人は「知ってるよ」でしょうが、ぼくにとってはかなりの衝撃的な地名。
ぼくは大阪出身ですが、大阪弁で「なんじゃい」とは、「なんだバカヤロー」的な意味。
うーん、うまく訳せない。
英語で言えば、「What ? Haan?」的な意味を持っていて、ちょっとガラが悪目で、そのくせお茶目な響きもある言葉なのです。
面白い地名過ぎてテンション上がってきた!
一人で盛り上がるぼくを尻目に、東京出身のHさんは、何がそんなに面白いのか? といった感じ。
Hさんごめんよ。
ちょっと寄り道して「なんじゃい駅」が見たくなりました。
で、なんじゃい駅に到着。
(*´Д`) うわー!
「南蛇井」って書いてある。
ぼくにとっては「夜露死苦」的な表現に通じるものを感じます。
ホームものぞいてみよう。
ひらがなで書かれると、これもかなりの破壊力!
さらに・・・
アカン・・・
なんだかもう、可笑しくて笑っちゃう!
Hさんは相変わらず、何がそんなに面白い? とぼくを見ています。
それでも生暖かく笑みを浮かべているところが優しい。
駅前にあった、「なんじゃい観光マップ」もインパクト大でした。
いや、フォントがね・・・。
もう何を見てもおかしい。
旅の終わりは花の色
個人的に「なんじゃい」で十二分に楽しんだ後、再び道に戻ります。
(なんじゃい在住の方、全く悪気はありませんので許してください)
春だなぁ。
道ばたのいたる所で、花が咲いています。
サボテンも元気だ。
いつも思うけど、春の始まりって本当にワクワクしますね。
ただ歩いているだけで、いいことありそうな気がしてくる。
こんな感じで単調なルートなのですが、春の訪れが感じられて楽しい道のりでした。
そしてついに、今回の旅の終着点、宮崎公園に到着。
公園は高台の上にあり、階段を登ります。
特に変わったところはない、普通の公園ですが、落ち着いた雰囲気の良い場所でした。
公園の高台から、2日間の旅を振り返ります。
妙義の稜線は、もうあんなに遠い。
そして、見えないけれど、その奥には榛名があり、赤城があり、そして、これまで通ってきた数えきれない山なみがある。
いくつもの街や、田畑や、神社や寺が、その奥にある。
大小の川や、砂浜や岩礁が、あの向こうにある。
そう考えると、ずいぶん長い道のりを歩いてきたなぁと思います。
さて、公園を出ると、どこか懐かしい感じのする集落が。
子供のころ過ごしたのは、こんな感じの風景だった。
そして最後にたどり着いたのは、宮崎神社。
ここで今回の旅は終わり。
境内は心地の良い静寂が満ちていて、なんだか清々しい気持ちがしました。
あとは駅へと向かうだけ。花の咲く住宅街を歩いていきます。
そして、上州一ノ宮駅に到着。
なんてノスタルジックな駅舎なんでしょう。
切符だって、ほら。
列車が来るまで、女性の駅長さんが、駅から見える山について話してくれました。
すごく気さくで、お母さんみたいな駅長さんでしたよ。
心が温かくなりました。
本当にいい旅でした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
次回は、富岡の平地から埼玉県境の山地に向かう旅のことを書きますね。
次回の旅はコチラ⤵
ではまた。
(= ´ ω`)ノ バイバイ
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