妖狐が化かす小梨峠へ
(写真:牛伏山の牛像)
どうぞ読者に!⤵
みなさん、こんにちは。
(^ω^)ノ
富岡から埼玉県境へ向かう旅の最終回です。
前回は、上野(こうずけ)三碑をめぐる旅のことを書きました。
前回の旅はコチラ⤵
金井沢碑、山ノ上碑を経て、多胡碑に到着したのが11時45分のこと。
「小梨峠から牛伏山へのみち」は残り18kmほど。
詳細図はコチラ⤵
ここから牛伏山に登り、小梨峠を越え、埼玉県境に近い上鹿島バス停で終了の予定。
さて、明るいうちに到着できるでしょうか?
そして牛伏山へ
多胡碑を後にして、南へ。
正面に見える山が牛伏山のようです。
なるほど、牛が寝そべっているようにも見える。
しかし、結構遠いなぁ。
ちょっと、スピードを上げたほうがよさそうだ。
しかし何と、町の中で、かなり迷ってしまいます。
30分ほどかかりようやく町を抜けると、車通りの多い道に出ました。
道標はあるのですが、車道を横切った向こうにある崖を指しています。
一体どっちに行けばいいんだ?
(((;´Д`))) アセアセ
結局、ここで道を探して行ったり来たり。
さらに30分ほど時間を使ってしまいます。
で、ようやく見つけたのがこの道。
それなりの太さもあるし、決して見つけられない道じゃない。
だけど何か奇妙な先入観があって、最初に見たとき、ここじゃないと思ってしまった。
思い込みは怖いなぁ。
さて、この道をまっすぐ進むと、やがて両脇が草木ばかりになってきます。
そろそろ牛伏山のふもと。
道は舗装がなくなり、山の中へと入っていきます。
と、ここでまた、微妙な場所が。
ここで迷うと、ちょっと危うい時間になりつつあるので、慎重に。
右に進みました。
なんだか、道らしいのは左側のような気もしますが・・・。
しかし、右で正解だったようで、しばらく行くとこんな標示が。
「山頂まで700M」
ここが登山道の入り口のようです。
うっそうと木々が被さる橋を越えると、下草の伸びる登りが続きます。
中腹あたりから 整備された感じの登山道となりましたが、意外に急な登り道でした。
そしてようやく、牛伏山の山頂に到着
時刻は13時55分でした。
ちょっと疲れました、もうヘトヘト・・・
さらに奥へと
牛伏山は標高500m足らずの低山ですが、平地を見降ろす地形なので、なかなか見晴らしが良いです。
目の前の丘陵部が、今朝がた苦労した里山地獄一帯かな。
里山地獄の話はコチラ⤵
山頂には、鐘楼がありました。
時間は少し押していたのですが、やはりここはひと突き。
ゴーンという太い音が、ふもとの町並みにもに届くような気がしました。
20分ほど山頂で遊んだ後、山を下ります。
西側の尾根線を下っていくと、舗装道とぶつかりました。
ここからは舗装道を進んでいきます。
下りきったあたりで、人気のない交差点に到着しました。
交差点とも言えないような、樹木に囲まれた場所です。
こういった場所は、山の中よりもむしろ寂しい感じがします。
先を急ぎましょう。
人も車もあまり通らないのでしょうか、ちょっと荒れた雰囲気。
そして、道は竹林へと入っていきます。
もしかすると、こんな感じで小梨峠まで続くのか?
このあたりで15時ぐらいでしたから、少し不安になってきます。
しかし、竹林の中は意外に道がハッキリしていて順調でした。
ところどころ、草が生い茂り道が不明瞭な個所もありましたが、無事に通過。
草の向こうに舗装道が見えてきました。
(*´Д`) ホッ
この最後の箇所は、一番不明瞭な場所でした。
そして、この舗装道を進んでいくと、集落が見えてきます。
これでようやく一安心。
さらに、集落から小梨峠方向へ向かう道は、なんとなくしっかりしている感じが。
この時、時刻は15時15分。
このまま舗装道が続けば、何とかバスの時刻には間に合いそうです。
よかった、よかった。
妖狐が化かす小梨峠へ
しかし、やはりここは関東ふれあいの道。
このままきれいな舗装道が続くわけもありません。
早くも、雰囲気たっぷりな道へと変わってきました。
とはいえ、引き続き簡易舗装の道が続きます。
まあ、これならあまり時間をかけることもなく、峠に到達できるでしょう。
やがて道は渓流から離れ、登り一辺倒となります。
少し日が傾いてきました。
どんどん進んでいきましょう。
振り返ると、ずいぶん登ってきたことがわかります。
登るにつれ、直登気味だった道は曲がりくねるようになり、舗装もいつしかなくなりましたが、それでも一本道なので、たやすく進むことができました。
しかし、やがていくつかの細かい分岐が出現し始めます。
そしてとうとう、どちらが正しい道か判然としない分岐にぶつかりました。
ここでぼくは誤った道を選んでしまい、どうも峠には続かないと判断して引き返すまでにさらに20分ほど使ってしまいます。
ようやく正しい道に戻り、急いで小梨峠を目指しました。
どこまで行けば、峠に着くんだろう。
気持ちは少し焦り始めていました。
そしてようやく、道の先になにやら赤い旗のようなものが・・・
どうやら、小梨峠に到着したようです。
(;´Д`) ヨカッタ
峠には、古い石仏が一つ、ポツンと祀られています。
とても静かでした。
道の脇に案内板が立てられています。
それによると、その昔この峠には老狐が出て、人を化かしたとのこと。
この峠にこうして一人で立っていると、それは伝説や昔ばなしではなく、リアルな現実だと感じられました。
ぼくと同じように、日暮れ時にこの峠を通った旅人は、やはり不安な気持ちだったのでしょうね。
今もなお、狐狸妖怪が棲んでいそうな実感がありました。
さて、時刻はもう16時半を過ぎています。
急いで上鹿島バス停へと下りましょう。
下る前に、振り返って小梨峠を見やります。
深い木々に囲まれて、妖狐が覗いているような気がしましたよ。
あとは一目散に下るだけです。
20分ほど行くと、ようやく集落が見えてきました。
集落の出口には、小さなお地蔵さんが並んでいました。
ここを曲がると、今回の旅の終点、上鹿島バス停です。
バスを待つ間に、どんどん日が暮れてきました。
小梨峠のほうは、もう山が真っ黒です。
バスがやってきました。
これで、富岡から白衣観音、高崎、上野三碑、牛伏山とめぐり、小梨峠を越えた2日間の旅も終わり。
そして、長かった群馬の旅も終わろうとしています。
次回は、とうとう県境を越え、埼玉県に入る旅のことを書きますね。
次回の旅はコチラ⤵
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ではまた。
(; ´ ∀`)ノ バイバイ
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