三浦半島縦走の旅② 表情豊かな尾根を行く
(写真:乳頭山から海を見る)
どうぞ読者に!⤵
みなさん、こんにちは。
(^ω^)ノ
「三浦半島縦走の旅」の続きです。
前回は、森戸川のジャングルトレイルを経て二子山に登ったところまで書きました。
前回の旅はコチラ⤵
ルートの全体像はコチラです。
今回は、二子山の尾根をたどって乳頭山、畠山と下り、阿部倉温泉を経て大楠山から沢山池までの記録です。
表情豊かな尾根を行く
さて、二子山山頂を出発したのが9時40分。
いったん下って、先ほど通過した森戸川、二子山、乳頭山のそれぞれに至る道の交点まで戻ります。
そしてここからが乳頭山までの尾根道のスタート。
まずはなだらかな広い尾根を進んでいきます。
森戸川沿いには及びませんが、けっこう密な植生。
と思えば、見通しの良い杉林を抜けて行く。
若葉の間から降り注ぐ、初夏の日差しが気持ちいい!
そしてまた植生が変わる。
今度は両脇に竹が生い茂る細道。
肩に笹の葉が触れて、山を身近に感じます。
お次は、深くえぐれた溝のような道。
半分地面に潜ったような感じで進みます。
もう、面白くてしょうがない。
たった2km程度の間に、これだけの変化が詰め込まれてる。
次はどんな道になるのか、予測ができません。
こんなにバリエーション豊富で、表情豊かな尾根道は初めてです。
30分ほど進み、少し道が落ち着いてきたころ、案内板が立っていました。
「馬頭観音」の説明板です。
どうやら、この尾根道はかつて逗子と横須賀を結び、炭や薪を運ぶ人が往来したそうです。往来の無事を祈って、馬頭観音像が文政3年(1820年)に立てられました。
この案内板から少し離れたところに、馬頭観音像はありました。
この人里離れた尾根で、旅人が行き交う姿を200年近くも見続けていて、ぼくもその一人だと思うと、この小さな像がとても大きな意味を持つように感じました。
少し足を止めて、旅の無事を祈ります。
そして、このように何人もの旅人が、この小さな観音様に手を合わせたことでしょう。
さあ、ここから乳頭山までは距離にして1km程度でしょうか。
先へ進みます。
少し、道が不明瞭になってきました。
とは言っても、馬頭観音から乳頭山、畠山を連なる尾根線には、送電線が並行して伸びていることが地図で分かります。
そのため、正確に地点を標定することが可能で、あまり不安はありません。
時々は案内標識もあります。
これは地面に直接置かれていましたが・・・
やがて見晴らしのいい場所に出ました。
ここを過ぎると、少し岩を登ります。
そして11時ちょうど、乳頭山に到着!
いい景色、海が一望です。
正面に見えるのは、横須賀の港湾ですね。
ホントに海が近い!
途中のバリエーション豊かなトレイルに加え、海まで見えて、何と表情豊かな尾根道なんでしょう。
すっかり好きになってしまいました。
畠山をくだって
乳頭山からは畠山に向かい南へ進み、そのまま集落へと下っていきます。
しかしこの先は、若干登山道が整備されていない箇所もあるようです。
しっかり地図を見て進みましょう。
乳頭山を下ると、まずは道標のある分岐に出ました。
ここを右に進むと、もはや道が分からないぐらいの茂みが。
枝をかき分けるようにして進みます。
道跡はしっかりついているので、見た目ほど迷う感じではありません。
しばらく進むと、こんな標柱を発見。
「東京湾要塞第一区」
どうやら戦時中のものらしい。
横須賀港は軍事的に重要地域でしたから、その背後の山地部は要塞化されていたんでしょうね。
さっきの馬頭観音とは、また違った歴史の重みを感じます。
ところで、標柱の上に「畠山→」と黒マジックで書いてある。
あまり関心はしませんが、おかげでルートを外していないことがわかりました。
さらに南へと進みます。
樹木がトンネルのように生い茂っている。
枝の伸び方が、何となくエキゾチックな雰囲気です。
このような道を進んでいくと、あっけなく畠山に到着しました。
ホットケーキのような、平べったい山頂です。
時間は11時25分でした。
少し休もうかと思いましたが、ここは蚊が多く、頭の周りをウンウン唸っている。
なので、すぐさま山を下りることにします。
少し下ると、完全に植生が変化し、竹林に変わりました。
竹はいつ見ても涼しげです。
だいたい、竹が出てくると人里が近くなるので少し緊張が解れます。
もうすぐ集落かな。
どんどん行きましょう。
木々のトンネルの向こうが、何となく明るくなってきました。
どうやら、出口が近いみたい。
そして、とうとう、
集落に出ました!
さらに下っていくと、不動橋という横浜横須賀道路わきの地点に到着。
時間は11時50分。
これで縦走ルートの第一の山地部を通過しました。
交差点の向こうに見えている高架道路が横浜横須賀道路です。
残るは大楠山から沢山池の第二の山地部、武山から三浦富士の第三の山地部。
できれば、12時までには大楠山に登っておきたかったのですが、ちょっと遅れてしまいました。
ということで、休むことなく大楠山を目指して進みます。
さて、これからどうなることやら。
次回は、この続き、大楠山から沢山池までの旅を書きますね。
続きはコチラ⤵
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
それでは、また。
(^ω^)ノ バイバイ
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