七つの峠を越えて
(写真:「峠の歴史をしのぶみち」武甲山を望む)
どうぞ読者に!⤵
みなさん、こんにちは。
(^ω^)
前回の記事からずいぶん日がたってしまった!
前回は、昔ばなしから抜け出てきたかのような白石の集落から出発し、白石峠まで登ったところまで書きましたね。
(覚えてませんよね・・・)
前回の記事はコチラ⤵
今回は、白石峠から正丸峠までの7つの峠を越え、終点の正丸駅までの旅です。
ルートはこちら⤵
ということで、2019年4月13日の旅の続きです。
関東平野を見おろして
さて、第一の峠、白石峠に到着したのはちょうど10時。
この道をまっすぐ行くと、第二の峠、高篠峠です。
自動車が通行できる、しっかりした舗装道が続く。
10分ほど歩くと広い道路の交点に出ました。
ここが高篠峠。時間は10時20分。
道標の脇に「峠の歴史」と題した案内板が。
それによると、昔は水害を受けやすい川沿いの道よりも、こういった峠道のほうが求められていて、特に秩父は縦横に峠道が発達していたそうです。
この広い交差点を、さらにまっすぐ進む。
しばらく登ると、舗装道の脇に登山道がありました。
ちょっと舗装道に飽きてきたので、ようやく山道に入れて嬉しい。
所々に雪が残る急坂ですが、張り切って登ります。
ふもとの集落は花盛りでしたが、ずいぶん季節感が変わります。
この長い坂を登りきると、日当たりのよい笹原の尾根道になりました。
この道の先に、絶景が。
関東平野が一望!
Σ( ゚ Д ゚) うわー
これはすごい!
急に視界が開けて、まるで飛んでいるよう。
それもそのはず、ここはパラグライダーの離陸場所でした。
10時50分と、お昼には早かったけど、景色がいいので、おにぎりを食べます。
気持ちのいい昼ごはんでした!
大野峠そして刈場坂峠
この見晴らしのいい広場を下ると、第二の峠、大野峠です。
杉の樹間に東屋が見えました。
大野峠の立派な標識がたっています。
ここからは、再び舗装道。
山道が終わるのは残念ですが、仕方がない。
と思っていたら、道路の脇に山道が。
再び山道に戻れて嬉しいのですが、意外に雪が残っています。
尾根は、すっかり雪に覆われていました。
まるい緩やかな尾根は、やがてゴツゴツした岩が多くなってきます。
ここも雪が残っているので、滑らないように気をつけよう。
けっこう急だ。
尾根を下ると、もう一度、舗装道に合流。
ただし、ほんの一瞬だけで、再び山道へ。
尾根線を登ったり、下ったりしていると、広い鞍部に到着。
右に曲がると、このルートの第五の峠、虚空蔵峠に行けるようです。
しかし、そうすると第四の峠、苅場坂峠を飛ばしてしまうので、このまま真っ直ぐ尾根をたどりましょう。
そのまま進むと、家が見えてきました。
どうやら、山道が終わる気配。
予想通り、数百メートル進むと駐車場のある舗装道に出ました。
ここが第四の峠、苅場坂峠。
見晴らしが良く、多くのライダーが集まっていました。
峠の標高は818m。
ここも関東平野が一望です。
時間は12時過ぎ。
先ほどおにぎりを食べたので、ここでは何も食べませんでしたが、景色を眺めながら、しばし休憩。
さらに3つの峠を越える
残るは、虚空蔵峠、旧正丸峠、正丸峠の3つの峠。
たっぷり休憩も取ったし、気分も新たに再スタート。
虚空蔵峠までは、しっかりした舗装道が伸びていました。
時々、オートバイや自転車が通り過ぎる。
下り基調の道を早足で15分ほど進むと、東屋のあるカーブに着きました。
ここが第五の峠、虚空蔵峠。
東屋の脇に登山道が続いています。
さあ登っていきましょう。
やがて植生は一変、杉の中の細道に変わります。
杉林の中で、上を見上げると 、青い空が樹冠の間に見える。
ぼくはこの景色が大好き。
見通しのない林が続きますが、時折、唐突に展望が開けます。
突然、武甲山が姿を現しました。
ピラミッドのように均整の取れた山容ですが、人工的に削られていて痛々しい。
採石の跡が、頂上まで階段状に伸びています。
それもまた、美しいといえるのですが、本来の姿は永遠に見られないと思うと残念だし、取り返しのつかないことをしてしまった気がします。
この後、平坦な尾根道が続くのですが、しばらく行くと木段が出現。
何の変哲もない、普通の木段ですが、登るにつれて斜度が急激となり、おまけに崩壊している。
すごく急になってきた。
ロープを使わなければ、登ることが難しいほどです。
よいしょ、よいしょっ!
雨の日は、足元が滑って大変でしょうね。
ようやく登りきると、お次は岩がちの痩せた尾根。
急登 ⇨ 細尾根 ⇨ 急登 としばらく連続します。
少し疲れたころ、急な下りの底になにやら鞍部が。
これは峠に違いないっ!
と、喜んで下ってみると、やはり第六の峠、旧正丸峠でした。
時刻は13時25分。
古い歴史を感じる峠です。
恐らく、昔のままの姿が残っているんでしょうね。
旧正丸峠からは再び急な登り返しが。
さすがに、ちょっと登りがイヤになってきた。
しかし、お次に現れるのは、またもや登り階段・・・
(;´Д`) ハアハア
もう本当にイヤになってきたぞ・・・
と、足取りも重く登っていると、ようやくピークに到着
川越山、というらしい。
樹間から覗く景色はそれなりに良かったけど、すぐに通過。
ようやく、ここから下りです。
30分ほど下ると、手すりのついた階段の向こうに、道路が見えてきた。
いよいよ、第七の峠、正丸峠なのか?
期待に胸を膨らませ、急いで階段を下る。
タッタッタッ・・・
そこには、駐車場と茶店がありました。
そして、道路の脇に、「正丸峠」の道標が。
14時15分、ようやく七つ目の峠に到着!
ここ正丸峠は、昭和天皇と皇太子(現在の上皇さま)夫妻が訪れた場所らしい。
この場所で、皇居を展望されたそうです。
確かに、深い谷間の向こうに遠い街並みが・・・
うーん、しかし皇居までは見えなかった。
ざんねん・・・。
そして正丸駅へ
七つの峠を越え、本日は正丸駅へと下るばかりです。
下りの道は、茶店の裏にあって少し分かりにくい。
茶店の真下に作られた急な階段を下っていきます。
階段の先は、展望台から見えた深い谷。
日当たりのよい斜面が一転、黒々とした森に。
森の中には沢が流れていました。
正丸峠から駅まではもう見どころはないと思っていましたが、それはとんだ誤り。
なかなか奥深い。
谷底を歩くのは、尾根とはまた違った趣がありますね。
神秘的で、幽玄な雰囲気があります。
やがて、巨石の向こうに村が見えてきました。
正丸の集落です。
山を下りると、とたんに目に飛び込んでくる色とりどりの花。
そうだ、春だったんだ。
白石の花咲き村で始まった今回の旅は、正丸の花咲き村で終わり。
花あり、雪ありの旅でしたね。
のんびり集落の中を歩いているうちに、正丸駅に到着。
電車まで少し時間があったので、ちょっと一杯。
これで、七つの峠を巡る旅は終わり。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
次回は、ここ正丸駅から、伊豆ヶ岳を越える旅のことを書きますね。
次回の旅はコチラ⤵
それでは、また。
(^ω^)ノ バイバイ
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