雨の権現 そして吾野駅まで
(写真:子の権現、巨大鉄わらじ)
どうぞ読者に!⤵
みなさん、こんにちは。
(´・ω・`)ノ
「伊豆ヶ岳を越えるみち」の最終回です。
前回は伊豆ヶ岳に登った後、古御岳、高畑山、天目指峠(あまめさすとうげ)を経て、子の権現(ねのごんげん)まで到着したところまで書きましたね。
今回はなんと、ふれあいの道一周史上、初めて奥さんと娘ちゃんが同行してくれるというサプライズ!
しかし、伊豆ヶ岳からの過酷なアップダウンに奥さんが次第にグロッキー状態に・・・
前回の旅はコチラ⤵
さらに、子の権現に到着すると、これまでパラパラだった雨がかなり強く・・・
これが奥さんにさらなるダメージを与える。
( Д )・・・
既に目が死んでいます・・・かなり心配。
しかし、あとは吾野駅へ下るだけ。
ルートの全体図はコチラ⤵
ということで、2019年5月1日の旅の続きです。
巨大な手! わらじ! 下駄!
天目指峠から再びの登り下りを経て、ようやく子の権現の裏に到着。
時刻は15時30分。
ここで雨が降ってきました。
(写真にうまく写ってないのですが、割と強かった)
ちょうど、屋根のついた資材置き場があったので、その中に入り雨衣を着用。
ついでにちょっと休憩。
(~_~;) (-_- #)
奥さんと娘ちゃん、その表情から「なんでこんなとこ連れてきたんじゃボケェ」と読み取れる。
これはいかん・・・
その時、面白いものが目に入りました。
「おっ! あれは何だ? みてみて!」
と場を盛り上げようとする。
なんと、谷の中腹に巨大な手が!
なんじゃ、こりゃ?
二人の顔も、すこし生気が蘇ってきました。
どうやら、手だけの巨大な像のようだ。
下って近くで見たいと思いましたが、そこまでするとまた二人のテンションを下げてしまいそうなので止めておきます。
しかし、突如山中に巨大な手が出現するのでビックリ!
すこし笑顔が戻ったこのチャンスを利用し、先へ進みます。
少し歩くと、子の権現の境内に入りました。
子の権現といえば、健脚祈願。
ということで、有名な巨大鉄わらじを見に行きます。
わらではなく、鉄製のワイヤで編まれている。
健脚祈願の奉納品です。
巨大下駄も奉納されてました。
雨に打たれて、ちょっと寂しそう・・・
雨に気持ちは迷う
さて、時間はそろそろ16時ですから、あまりゆっくりはしていられません。
まして今回は奥さんと娘が一緒なので、暗くなる前に下山しなければ。
子の権現から吾野駅までは約5km。15km以上歩いた奥さんたちにとっては、とても長い距離です。
山の向こうも少し暗くなってきました。
雨はやむ気配がありません。
境内を出て、参道を下ります。
振り返ると、仁王像が雨に煙っていました。
雨のせいか、茶屋も人気がありません。
道にはすでに、水たまりが浮いてきています。
さあ、いそごう!
幸いなことに、下り道はしっかりした舗装道が伸びています。
(*´Д`) (*´ω`*) パァァ・・・
おぉ・・・奥さんと娘ちゃんの表情が明るく!
そうだよねー、雨も降ってきたし、山歩き辛くなってきたよね。
よかったねーとみんなで喜びながら下っていく。
すると、なんと!
吾野駅に下る道の分岐が、再び山の中に伸びている!
舗装道は続いているが、どこに向かうのかはハッキリしない。
地図を見てみます。
すると、このまま舗装道を下れば高麗川沿いの国道に出るようです。
しかし、そこから駅までの距離が少しある。
時間と距離を考えると、暗いなか雨の中を国道沿いに歩くことになりそうです。
もしかすると、さらに10km近く歩くことになるかもしれない。
考えていると、いままで黙っていた娘が
(´・ω・`) 舗装道がいい(ポソッ)・・・
と口を開きました。
ううっ・・・
わかるよ、その気持ち・・・
ただ、冷静になって考えてみると、山道の下りはそれほど距離がない。
恐らく、吾野駅までは1時間半ほどで到着するでしょう。
そうすると、山道はせいぜい1時間弱。
とすると、明るいうちに山は出ることができる・・・
うん、山道を下ろう。
(`・ω・´) こっち行くよ!
心を鬼にして、山道を選択。
(;´・ω・) (-_-;)
二人の顔が一気に暗くなります。
しかし、これが最良の選択。
以前、子連れ登山の際には、子供を思いやるあまり、目の前の容易な経路を選択しがちな危険があることを記事を書きました。
子を思いやる気持ちが、かえって仇となる、極めてコントロールが難しいリスク。
その記事はコチラ⤵
今回はもちろん、遭難の危機が迫っているような状況ではなかったのですが、奥さんや娘に楽をさせてやりたい気持ちが強く湧いてきて、判断が鈍りそうになったことは事実。
これがもし、道に迷ったあげく迫られた判断だったらどうだったでしょう。
もと来た道を登り返すのではなく、子供が望む下りを選んだのではないでしょうか。
そう思うと、単独行とはまた異なる、子連れ登山の危険を改めて感じました。
そして吾野駅へ
舗装道を離れ、再び山道に入ります。
雨は降り続けていて、足もとが滑る。
気をつけて行こう。
奥さんと娘は、黙って僕の後ろをついてきます。
この間は雨も強く、写真を撮る余裕がありませんでした
30分ほど下ると、道標があり、さらには電柱も立っているのを確認。
おぉ・・・
「もうすぐ山道は終わりだよー!」
奥さんと娘ちゃんに声をかけます。
この言葉に何度も騙されてきた二人は、まだ半信半疑。
しかし、さらに下っていくと、今度は明瞭に人家が見えました。
「家が見えたよー!」
ここでようやく、二人の顔に再び光が・・・
(*´Д`) (*´ω`*) パァァ・・・
ホントにわかりやすい人たち・・・
人家に降りると、ここからは舗装道が伸びています。
そして、浅見茶屋というお店がありました。
本日閉店でした。ざんねん。
ここからは心配のない歩きですが、意外と駅までが遠い!
30分ほど歩き、ようやく国道に。
やれやれ、国道沿いに駅かと思えば、なんと最後の最後で再び山に入っていく・・・
えぇ、もう駅前でしょ?
再び暗くなる二人の顔。
(;´・ω・) (-_-;)・・・
やっぱり分かりやすい人たちだ・・・
幸い、少し登っただけで山道は終わり、線路を見降ろす崖沿いの細い道を進むと、ようやく駅近の雰囲気が出現。
最後に、洞窟のように真っ暗なアンダーパスをくぐります。
しかし、ここを通勤通学するのってイヤだな。
しかもけっこう長いです。
そして、とうとう・・・
吾野駅にとうちゃーく!
時刻は17時40分。
見積通り、何とか明るいうちに着きました。
(*´ω`*) (*´Д`)
さすがに奥さんと娘ちゃんはホッとした表情です。
駅前のベンチで、少し着替え、電車が来るのを待ちます。
「次も行く? 関東ふれあいの道?」
娘ちゃんにそう聞いてみると、
(^ω^) 行かない!
と、さわやかな答えでした。
今日はたまたま天気が悪かったんだよ・・・
また行こうね・・・
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
次回はいよいよ、東京都の県境まで迫りますよ!
次回の旅はコチラ⤵
それでは、また。
(^ω^)ノ バイバイ
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