なんでだろう涙が出た 皇海山の夕日
(写真:「湿原とせせらぎのみち」皇海山(すかいさん)の夕日)
みなさん、こんにちは。
\(^o^)/
栃木県の旅もいよいよ大詰めになってきました。
前回は、長い空白地帯を経て、ようやくふれあいの道に復帰したところまで書きました。
前回の旅はコチラ⤵
trailtravel8hureai.hatenablog.jp
細部のルートはこちら。
そこから長い空白地帯を経て石割桜に到着し、「湿原とせせらぎのみち」に。
しかしなんと、その途中で急激な眠気に襲われ、林の中で眠ってしまったのでした。
さて、その続きです。
そして井戸湿原
Σ(゚Д゚) ハッ
林の奥に川が流れていて、その水の音が急に大きくなったような気がして目が覚めました。
無防備で倒れているので、少し慌てます。
「どのくらい寝てたんだろう?」
時計を見ると15分ぐらいなので安心しました。
まだ眠気は全然取れませんが、こんなところで熟睡するわけにもいかず、先に進みます。
時々立ち止まり、襲ってくる眠気に耐えながら登っていくと、登山道の入り口がありました。
井戸湿原まで2.7kmらしい。
平地の舗装道ならゆっくり走っても15分ほどですが、山道はそうはいかない。
まあ、でもあと5kmとかじゃなくて良かった。
山道はまずは木道が続いていました。
こういった木道は湿原に多く見られるので、もしかするとこのまま湿原に出るような気がしました。
が、やがて木道は消え、そのかわり小川が道の脇を流れ始めます。
小川を何度か渡りながら、徐々に登りが続くようになってきました。
なんでしょう、小川の音を聞いていると、再び強烈な眠気が襲ってきます。
サラサラと水の流れる響きは気持ちの良いものですが、今はただその心地よさが眠気を掻き立てるばかり。
(*´Д`) アカン・・・
ポケットからチョコレートを取り出して食べてみたり、川で顔を洗ったりしますが、やはり眠気が取れない。
我慢できなくなって、そのへんに横になって目を閉じることにします。
バタリ・・・
川辺の石に身を投げ出します。
今度は10分ほど眠っていたようです。
目を覚ますと、若干ですが楽になった気がします。
何とか早く井戸湿原に到着したい一心で、再び山道を登りました。
それでもなんとか登り続けると、林の向こうに人工物らしき白いものが。
牧場の柵でした。
柵に扉がついているので、それを開けて、牧場を横切ります。
ここを渡ると、林は終わって高台に出ました。
「象の鼻」と呼ばれる高台です。
名前の由来は、象の横顔に似た岩があるからでした。
これです⤵
どうかな?
像に似てるかな。ちょっと微妙かも。
ここに到着したのが15時40分でした。
井戸湿原までは1km、今日の目的地の前日光ハイランドロッジまでは、もう3kmほどです。
象の鼻から緩やかに下っていくと、10分ほどでとうとう井戸湿原に着きました。
いやー、長かった。
(´Д`) 眠かった・・・
なんでだろう、涙が出た
しかしここまで来ると、ようやく眠気も覚め、元気が戻ってきました。
予定では、このまま前日光ハイランドロッジに向かうつもりでしたが、時間もあるし、せっかくなので湿原を一周することにします。
まだ5月なので、花の盛りには早かったようですが、それでもちらほらと。
花の季節なら、きっと素晴らしい景色だったでしょうね。
ちいさな湿原ですが、山の奥にあり、まるで秘密の庭園のようでした。
昔話などで、山奥に桃源郷を見つける話がありますが、きっとこういう場所なんでしょうね。
さて、後は本日の目的地、前日光ハイランドロッジ。
湿原を出ると、牧場に沿って歩いていきます。
これまでとは打って変わって、広々とした風景です。
ハイランドロッジが見えてきました。
(^ω^) よーし
まずは、キンキンに冷えたビールや!
飢えた犬のごとく、ロッジのレストランに突入します。
だがしかし・・・
「すいませんねー。もう終わりましたよー」
と店のおじさん。
時計を見ると、17時20分です。
(;゚Д゚) えっ
ぼくの落胆ぶりが、あまりにひどかったのか、おじさんはしばらくして、
「いいよ、一杯だけなら」
と言ってくれました!
さらになんと、「余ったやつだから」と言って、小皿にごぼうの天ぷらまでつけてくれたのです!
(;´Д`) ありがとうございます!
このビールの美味しかったこと。
今でも忘れることのできない味でしたよ。
店を出た後は、缶ビールを買って見晴らしのいい場所へ。
今日一日の旅を振り返りながら、一人で乾杯。
向こうに見える美形の山は、男体山です。
次第に日が暮れてきました。
辺りがどんどん夕陽に照らされて、真っ赤に染まっていく。
三角形の皇海山(すかいさん)の向こうに、日が落ちていきます。
ああ、遠くまで来たなぁ。
自分の足で、何年もかかって来たんだなぁ。
大げさですね。
だけど、そう思うと、なんだか胸が一杯になって、ちょっとだけ涙が出てきました。
なんでだろう。
でも、ぼくはその時、すごく幸せな気持ちでした。
日が山脈の向こうに落ちて、あたりが紫色に暮れたあとも、ずっと幸せな気持ちでした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
次回は、いよいよ山を越え、渡良瀬渓谷ぞいの足尾銅山へと向かいます。
次回の旅はコチラ⤵
trailtravel8hureai.hatenablog.jp
ではまた。
(= ´ ω`)ノ バイバイ
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