ロングトレイルの旅   関東ふれあいの道一周

1都6県をつなぐ自然歩道「関東ふれあいの道」1800Kmを一周するりゅうぞうのブログです。

冬の京都を縦走するよ(京都一周トレイルの旅➀)

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(写真:比叡山延暦寺 転法輪堂)

みなさん、あけましておめでとうございます。

(= ^ω^)ノ

ロングトレイルの旅」ブログも3年目に入りますが、引き続きよろしくお願いします。

 

さて、今回から数回は「関東ふれあいの道」から離れ、2018年の暮れに「京都一周トレイル」を旅した件について書きますね。

「京都一周トレイル」とは京都市街を取り囲むようにコース設定された縦走路です。

りっぱな公式ガイドマップも売ってる。

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一冊500円です。

写真もいっぱい入っているので観光案内としても使えそう。

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今回、冬休みの帰省を活用して、このトレイルを旅しようと考えました。

ルートはこの通り。

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東山の蹴上(けあげ)から出発し、反時計回りに嵐山まで行く計画です。

 

初日は「大」の送り火で有名な大文字山を越え、街に降りて哲学の道へ。

その後は比叡山を登り、京都と滋賀の県境となる山を縦走。

そこから西に山を下り、静原キャンプ場でツェルト泊。

翌日は鞍馬貴船とたどり、そこから山地部に入ります。

最後は清滝川(きよたきがわ)沿いに落合まで行き、渡月橋を渡り嵐山駅へ。

 

完全な一周ではないですが、南側は山がなくルートが設定されていません。

このルートで約65km(コース外の移動も含む).

 

ちなみに、本当のルートは蹴上から南に約10kmの伏見桃山から始まり、嵐山の南に約10kmの桂まで伸びているので、だいたい80kmほどあります。

ということで、2018年12月29日~30日にかけ旅しました。

 

京都には雪がよく似あう

まだほの暗い6時45分、蹴上駅を出発。

昨日から強い寒波が日本全域を覆っていて、京都でも山間部は結構な積雪。市街地でもうっすらと積もっています。

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((((;´Д`))) うー、寒い!

 

まずは、「ねじりマンボ」と呼ばれるレンガのトンネルをくぐり、ルートに入ります。

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確かに、レンガがねじれるように積まれていて、めまいがしそう。

このトンネルは明治時代に作られたものらしいです。

 

少し歩くと、日向大神宮という神社に出ます。

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ここが大文字山への登山口。

雪の白さに鳥居の赤が鮮やか。やはり京都には雪が似合いますね。

 

山道に入ると、倒木の多さが目につきます。

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どうやら、最大瞬間風速58.1mを記録し、今世紀最強とされる台風21号(2018.9.4)の影響らしい。

 

とはいえ、山道は朝日を浴びて惚れ惚れするほどの美しさ。

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薄い白雪と常緑樹の緑が作るトンネルに青空。

 

木々の間からは、時おり京都の街が望めます。

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8時40分に大文字山山頂に到着。

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(  ^Д^)ノ 京都市街が一望!

雪の山頂からの京都も、これもまたよく似合う!

空気は澄んでいて、大阪方面までハッキリです。

あべのハルカスも見えましたよ。

 

鹿ケ谷から哲学の道

大文字山からは、平家打倒の陰謀が練られた「鹿ケ谷」へと下ります。

ここは北斜面のため、日差しもなく、雪も深い。

倒木もすごいです。

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もとの道がわからないくらい。

 

結構な急斜面を下ります。

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谷底へと下る中腹に、俊寛僧都(しゅんかんそうず)忠誠の碑」という石碑が建っていました。

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俊寛平安時代後期のお坊さんです。

鹿ケ谷に山荘を持っており、そこで平家打倒の密談を行っていたところ、密告されてしまい、鬼界が島(鹿児島県)へと流されてしまう。

さらには一緒に流された2人は許されて京に戻れたのに、俊寛は一人許されず、絶望して自害してしまったのでした。

 

さらに下っていくと、街に出ます。

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振り返ると、鹿ケ谷の森がすぐそこに望めます。

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京都の魅力の一つは、このように街と山が近いところでしよう。

たった15分ほどで、都会から深山風のトレイルを歩くことができる。

これはなかなか、他の都市にはない魅力だと思います。

 

ほどなく、哲学の道に出ました。

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哲学の道」とは、京都大学の哲学者である西田幾多郎らがよく散策した、琵琶湖からの水路に沿った約1.5kmの小道で、「日本の道100選」にも選ばれている名所です。

付近には南禅寺銀閣といった名所旧跡も多い。

 

この日は人通りも少なく、溶けた雪が敷石に輝いて情緒がありました。

 

比叡山を目指す山道

哲学の道を経て、しばらく市街地を歩いた後、再び山道へ。

時間は9時50分でした。

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まずは標高差約700mを登り、ケーブル比叡駅を目指します。

登るにつれて、再び雪が多くなってきます。

古くからの信仰の山らしく、途中いくつもの祠がありました。

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ちなみにこれは、カメラが斜めなのではなく、石像が傾いています。

 

中腹あたりには、鳥居が建てられていました。

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ここから先は、比叡へと続く奥深い山道です。

 

凍えるような沢を越え、

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再び登り返し、街を見下ろす尾根を渡っていきます。

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ここにも、台風の被害が。

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「森の大虐殺」と言ってもいいような大規模な倒木です。

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改めて台風の被害の大きさを実感しました。

 

ここから先は、山頂前の急登が続きます。

白い息を吐きながら登っていくと、前方に建物が見えてきました。

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ようやくケーブルカー比叡駅に到着。12時15分でした。

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ちなみに山頂はケーブルカー駅より少し離れたところになります。

 

京都市街の展望。

少し雲が出てきましたね。

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風も吹き始め、体感温度も下がってきます。

計画では11時前に到着する予定だったのですが、写真を撮ったりしているうちに1時間以上も遅れてしまいました。

このままでは、山を下りる前に日没になりそう。

ここから先は、あまり人の立ち入らないような山地となります。

引き返すならこの地点しかありませんが、さて、どうしようか。

この続きは、次回に。

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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

それでは、また。

(^ω^)ノ バイバイ

 

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