子の権現へ がんばれ妻よ!
(写真:「伊豆ヶ岳を越えるみち」子の権現の仁王像)
どうぞ読者に!⤵
みなさん、こんにちは。
(^ω^)
混沌の埼玉編、「伊豆ヶ岳を越えるみち」の続きです。
前回は、正丸駅を出発し、正丸峠を経て伊豆ヶ岳に到着したところまで書きましたね。
ルートの詳細はコチラ⤵
なんと今回は、奥さんと娘が一緒に旅してくれるという、関東ふれあいの道一周史上、かってなかった状況なのです!
足かけ4年にわたり旅をしていますが、こんなことは初めて!
ようやく、家族の理解が得られたか・・・
もう、喜びもひとしお。
;つД`) 嬉しい・・・
ということで、2019年5月1日の旅の続きです。
首吊り?! 暗い森の中に・・・
伊豆ヶ岳山頂に到着したのが11時50分
岩の多い山頂に腰を下ろし、ザックからお昼ご飯を取り出します。
ジャーン!
悪魔のおにぎりー!
(どらえもん風に)
噂によると、販売と同時に、おにぎり界の絶対王者、ツナを軽く抜き去り販売数No1になったとか。
パッケージにも「悪魔的うまさ」と書いてある。
確かにうまかったです。
さらに、コッヘルとストーブを取り出し、暖かいお茶をいれる!
一人であれば、おにぎりを食べたらすぐに歩き出すのですが、今日は違う!
(^ω^) フフフ
(どうだい山は楽しいだろ?)
奥さんと娘ちゃんは笑いながらお茶を飲んでいます。
どうやら、楽しんでくれているみたい!
充分休んだのち、子の権現を目指して出発。
いきなり、急な下りが目の前に。
ぼくの後を、危なげについてくる二人。
何とか下りきり、振り返るとやはり急だった
ほっとしたのもつかの間、さらにまだ急な下りは続きます。
それが終わると、間髪を入れず、急な登りが出現
ここもかなりキツイ
振り返ると、娘はすぐ後ろですが、奥さんが遅れ始めた。
何よりも、その表情が暗くなり始めています。
(♯ - _ - )・・・
登りきると、暗い森に沿って尾根が続きますが、そこで奇妙なものが。
樹木の中に、白い人影が揺れている・・・
えっ・・・?
首吊り?!
思わず人影に向かって走り出し、シャツが吊るされているだけだと気付きました。
なんてひどいイタズラ!
しかし、ビックリしました。
さて、先に進みますが、ここからもまだ登りが続きます。
長くはないんですが、一つ一つの登りがかなり急。
伊豆ヶ岳を出発して30分ほど歩くと、古御岳という静かな山の上に出ました。
時間は12時40分
子の権現までは、まだ5km弱ほどあります。
娘は元気ですが、奥さんには疲労の色が。
大丈夫かな・・・
長い尾根をゆく
次の目標は高畑山ですが、ここ古御岳からの距離は1.2km
平地なら何ということのない距離ですが、山歩きではそうもいきません。
奥さんを励ましながら出発
また急な下りが現れます。
登れば下りが来るのは山歩きの必然ですが、奥さんにはキツイようです。
下りが特に苦手のようで、足元もおぼつかなくなってきました。
( - _ - ;)・・・
イカン! 表情が・・・
声をかけますが、反応がどんどん薄くなってきます。
何とか早く、この急下りが終わらないものか。
しかし、なかなか長くて、30分ほど下ってようやく比較的平らな尾根に到着
なんか、魔女の森っぽい。
馬酔木の群落ですね。
徐々に登りに変わってゆき、なにやら山頂らしき雰囲気に。
「おお、きっと高畑山だよー!」
と励ますものの、こんな感じで何度もハズレているので、奥さんはあまり信用していないよう。
黙々と登ってくる。
しかし今度は本当の高畑山でした。
「ナローノ高畑山」と書いてあるけど、「ナローノ」とは?
分からないまま、ベンチに腰を下ろして休みます。
時間は13時30分。
道標にはサラリと、終点の吾野駅まで8.1kmと書いてありますが、これが奥さんには衝撃的な数字だったらしく、ますます生気が失われていきます。
山頂に「げんきにあるこう」と書かれた板がありましたが・・・
とはいっても、このペースだと途中で暗くなってしまうかもしれない。
ホントは30分ぐらい休ませてあげたいのですが、出発しましょう。
次の天目指(あまめざす)峠は1,6km先です。
幸い、高畑山からはアップダウンが穏やかになり、緩やかな尾根歩きに変わります。
だか、しかし。
てるてる坊主のパワーが尽きてきたのか、天候が再び下り坂に。
まあ、予報どおりなのですが、ぼくの予想では15時過ぎぐらい崩れ、夕方から雨と思っていたので、ちょっと天気の変化が早いようです。
ほんの僅かですが、頬に雨粒が。
少し気が焦りますが、だからと言って急かすわけにもいきません。
慌てずゆっくり行きましょう。
歩きやすい道になったので、少し奥さんにも生気が蘇ってきました。
娘ちゃんは相変わらず元気
やはり若いな。
1時間ほど歩くと、なにやら木々の間に舗装道が見えてきました。
これは峠が近いに違いない!
期待を裏切らず、しばらく行くと「天目指峠」の標識が。
やれやれ・・・
奥さんもホッとしたようです。久しぶりに笑顔を見せ、舗装道へと降りていきます。
もしかすると、ここから子の権現は林道なのでは?
奥さんと娘ちゃんがニヤリと笑いました。
なぜに遠い子の権現 そして雨
ここから子の権現までは1.5km
吾野駅までは6.5km
時間は現在14時25分
もし林道なら、15時までには子の権現に着けるかもしれないな。
そうすると、雨が降る前に吾野駅に到着できるかもしれません。
少し、期待に胸を膨らませました。
だが、しかし・・・
ふれあいの道の道標は、無情にも山道を指しています。
( ♯ - - )・・・
いかん・・・
再び、奥さんの心が閉鎖していく。
しかも、また急な登りが続きます。
そしてまた、急な下り。
奥さんはこれが苦手。
またまた、急な登り。
根が縦横に伸びていると、歩きにくいです。
登ると、また急な下り。
下ると、また登り。
ええーい!
しつこいんじゃーい!
延々と繰り返される登りと下り。
すでに奥さんは表情がないどころか、魂も抜けたようになってる。
( Д )・・・
もはや、励ますぼくの声など、全く届いていない。
とにかく、早く子の権現に着いてほしい。
そう願って歩き続けていると、祠のある場所に出ました。
ふれあいの道の案内板もある。
もう、子の権現はすぐそこだ!
すぐそこに違いないっ!
そう信じて下ると、鳥居が立っていました。
これはもう、間違いない。
「子の権現はすぐそこだよっ!」
まるで自分の手柄のように、奥さんと娘ちゃんに告げます。
そしてとうとう、開けた場所に出ました。
電線も張ってあるし、道の向こうには車も停まっている。
どうやら子の権現に到着したようです。
時計は15時30分
しかし、喜びもつかの間、そのとき雨がザーと降ってきたのです。
( Д )・・・・
さて、どうなることでしょう。
次回は、子の権現から終点の吾野駅までの旅を書きますね。
次回の旅はコチラ⤵
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ではまた。
( Д )ノ バイバイ
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