谷川岳馬蹄形の完成 ぐんま県境稜線トレイル②
(写真:谷川岳から天神平への下り)
どうぞ読者に!⤵
みなさん、こんにちは。
( ;´Д`)ノ
ぐんま県境稜線トレイルの旅の続きです。
この100kmに及ぶトレイルは大きく5つのエリアに分かれています。
群馬県境に沿い、そのほとんどが稜線という日本でもまれなロングトレイルです。
前回の記事は、その一番最初の部分、谷川エリアの谷川岳馬蹄形として知られる逆U字型の稜線を、清水峠まで進んだところまで書きましたね
前回の記事はコチラ⤵
土合橋駐車場を2017年の6月17日、朝4時30分に出発し、馬蹄形の中間点となる清水峠に到着したのが9時25分。
詳細図はコチラ⤵
天気は朝から快晴で、日差しはかなり暑い。
かなりのスピードで登ってきたせいか、清水峠に到着したころにはかなりバテてしまいました。
果たして無事に馬蹄形を完成させることができるのでしょうか?
それでは、旅を続けましょう。
雪を越えて蓮峠
これまでの快晴が一転、清水峠ではガスが出てきました。
しかし、 暑さに参っていたぼくにとっては、このガスは幸い。
元気満タンのFさんを待たせ、避難小屋の軒先で一休みです。
足もとのお花を見つめ、しばし佇む・・・
お花はイイなぁ・・・・
などと考えつつ、残りの行程を計算してみる。
すると天神平まではコースタイムで8時間以上
今は9時30分だから、それでいくと到着は18時前
天神平から下るケーブルカーの最終はたしか17時だったなぁ。
とすると、引き続きそれなりの速度で行かないとなぁ・・・
(´・ω・`)・・・
ということで、再び馬蹄形を再開!
5分ほど休憩したので、少し体力も蘇ってきた!(気がする)
清水峠を時計の12時とすると、次の七ツ小屋山は11時、蓮峠は10時ぐらいの位置かな。
ちなみに谷川岳は7時ぐらいの位置
七ツ石小屋山までの稜線は、北側吹きっさらしの尾根です。
するとやはり現れました、残雪の急斜面・・・
6月半ばとはいえ、まだまだ雪は残っています。
涼しいのは有難いですが、やはり急斜面はつらい。
足もとに気をつけて、ゆっくり登りましょう。
七ツ小屋山を越えると、再び南向き斜面に 。
すると、手のひらを返したかのように、初夏の尾根道に変わります。
手前に見えるのは蓮峠の蓮ヒュッテ。
ガスも取れて青空が再び見えてきました 。
茂倉岳まで 最高の稜線歩き
この付近は眺望も抜群、かつ歩きやすい尾根なので、馬蹄形でも最高のトレイルです。
ぼくも疲れが急に吹っ飛んで、気持ちよく尾根歩きを楽しめました。
蓮峠には10時40分に到着。
清水峠で休んでから間もないので、ここでは特に休憩することなく道を続けます。
さて、馬蹄形の最高の稜線歩きを楽しみましょう。
どこまでも続く、ひろーい稜線
見てください、この広々とした尾根!
官能的な曲線のライン!
やがて稜線の向こうに、谷川岳が見えてきます。
(*´Д`)うわー! すごい!
最高の稜線でしょ!
どこまでも続く見晴らしの良い道
これは本当に絶景ですよ。
現金なもので、いきなり疲れも吹っ飛びます。
気分が上がると天気も上がる!
いつしか稜線上は雲が取れ、さわやかな青空が広がっていました。
波打つように登り下りを繰り返しながら、はるかかなたまで伸びていく稜線。
気持ちいいー!
しかし、ガスが取れると再び気温がグングン上昇
そのせいか、急に体が重くなってきます。
ちょっと疲労が戻ってきたかな。
依然として元気いっぱいのFさんには先に行ってもらい、少しスピードを落として進むことにします。
疲れはあるけど、この絶景の稜線を見ながら進むのは楽しい。
茂倉岳の手前で、今日初めて他の登山者とすれ違いました。
みんな笑顔で、誰もがご機嫌だった。
この極上の稜線を、この好天のもと歩くのですから、みんな幸せ。
挨拶をかわしつつ、お互い笑顔ですれ違いました。
そして、ここを登ると12時55分、茂倉岳山頂に到着。
山頂ではFさんが待っていてくれました。
ちょうどその時、オバサマさまたちが2人谷川岳方向からやってきます。
キャピキャピと笑いあって、とても楽しそう。
これからお昼にするとのことで、2人はザックからお弁当を取り出します。
そしてなんと、ぼくたちに甘くて酸っぱいサクランボをおすそ分け!
( * ´ω`) なんとおいしい!
疲れた体に、ほのかに冷たいサクランボが染み渡る。
思えば、朝からろくなものを食べていないのです。
本当においしくて、身体が震えるほどでした。
オバサマたちはそんなぼくの姿を見て、また笑います。
ぼくたちも、2人が楽しそうに笑うので、楽しい気持ちになってくる。
山では、こんな感じの明るい女性に出会うことが多いですが、この日であったオバサマたちはこれまでであった誰よりも明るくて、本当に楽しそうで、幸福感がとても伝わってきましたよ。
絶景の稜線を歩き、幸せそうな人の笑顔を見る。
本当に素晴らしい時間でした・・・
そして谷川岳へ
茂倉岳から谷川岳(オキの耳)までは、一ノ倉岳を挟み1時間ほど。
いよいよ馬蹄形の旅も最終区間です。
オバサマたちに別れを告げ、13時10分に茂倉岳を出発
まずはもっさりと雪を乗せた尾根道が見える。
このピークが一ノ倉岳です。
一部分だけ残る雪が、まるでケーキに乗ったクリームみたいだなー
(*´Д`) うまそうだなー
空腹のせいか、そんなことをのんきに考えていたら、意外に急な登りでした。
少し足場の悪い場所も。
こうして一ノ倉岳を越えると、ようやく間近に谷川岳の姿が。
この荒々しく切れ落ちた岩壁
そして、シャープにエッジがきいた稜線
馬蹄形のこれまでの山々とは違って、ピリッとしたオーラが伝わります。
崖のような岩場も出現
先ほどまでの滑らかに優しい広い尾根とは、すっかり様相が変化
馬蹄形の内側、稜線の東側には切り立った崖
さすが谷川岳!
尾根筋の道も、細くゴツゴツした様相に。
いよいよ山頂が手の届くところに。
と、思っていたら、鳥居が出現しました。
山で鳥居が出現したら、それはもう山頂
そのすぐ上が、谷川岳山頂の「オキの耳」です。
時間は14時10分でした。
土合橋駐車場を4時30分に出発したので、10時間弱でようやく到着
疲れはありましたが、山頂からの絶景がそれを上回る喜びを与えてくれます。
素晴らしい稜線トレイルの最後に、たどり着く谷川岳の山頂
その充実感は、何ものにも替え難いものがありましたよ。
馬蹄形の完成 天神平へ下る
さて・・・
10分ほど眺望を楽しみ、いよいよ最後の行程に出発
充実しすぎたせいか、オキの耳以降はかなりのガス欠状態に陥ります。
ご存じのように、谷川岳は二つの山頂を持つ双耳峰
オキの耳(1977m)の隣にはトマの耳(1963m)という、もう一つの山頂があります。
これです。
トマの耳方向へ行かなければ天神平にも下れないので、この稜線を進みます。
しかしながら、尾根道の直上にあるトマの耳へはもう登る気がしない・・・
ということで、トマの耳はパスしてそのまま稜線を直進しました。
( ; ´Д`) 体が重い・・・・
まあ、オキの耳には登ったからいいだろう・・・
ということで、谷川岳肩ノ小屋に到着
腕の時計は14時45分を指しています。
オキの耳から肩ノ小屋までの標準タイムは10分ほど。
それに比べて25分ぐらいかかっているので、いかに疲れていたかよくわかる。
( ´ Д`) ハァハァ・・・
ところで、この写真の右には平標山に続く新潟県沿いの稜線が続いています。
これが、馬蹄形に続くさらなるぐんま県境稜線トレイル
しかし、今回はここまで。
あとは天神平へと下ります。
あとは下るだけ、と思いきや最後に難所
肩ノ小屋からの下り、残雪の積もった長く急な下りです。
結構滑ります。
やはりこの時期でも軽アイゼンは必要ですね。
振り返ると、白い急登の背後に青い空
ここを渡りきると、その後は長い下りが続く。
しかし、この辺りでぼくの気力も終了。
写真を撮る気力もなく、ただただひたすら下り続けます。
1時間ほど下り、ようやく天神平ロープウェイ乗り場が見えてきました。
時間は15時55分
ロープウェイの最終時刻まで1時間の余裕を残して到着です。
これにて、馬蹄形は完成
(Fさんはさらに田尻尾根を下り完全に一周したかったようですが・・・)
(; ´ ∀`) ホッ
文明の利器はすごい。
あっという間に、土合口に到着
ここから土合口駐車場までは歩いて10分ほど。
16時40分過ぎ、無事にスタート地点に戻ってきました。
約12時間の旅はこれにて終了
かなり疲れはしましたが、素晴らしい稜線の旅でした。
さて、次回のぐんま県境稜線トレイルの旅は、谷川岳肩ノ小屋から西に伸びる稜線。
それが再開されるのは、2年後の2019年夏となるのですが、それはまた次回に。
次回の旅はコチラ⤵
それでは、また。
(^ω^)ノ
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