比叡山から修行の道へ(京都一周トレイルの旅②)
(写真:静原キャンプ場でのツェルト泊)
みなさん、こんにちは。
(= ´ω `)ノ
京都一周トレイルの旅の第2話です。
前回は、蹴上を出発して大文字山に登り、哲学の道を通って比叡山に登ったところまで書きました。
trailtravel8hureai.hatenablog.jp
旅のルートはコチラ⤵
今回は、ケーブル比叡駅から京都・滋賀県境に伸びる尾根沿いに下り、横高山・永井山を経て静原キャンプ場で野営するところまで書きますね。
雪の延暦寺
ケーブルカー比叡駅に到着したのが、予定より1時間以上遅れた12時15分。
このままでは、明るいうちに山を出れるか怪しい
おまけに雲が出て日差しも乏しくなり、風も冷たくなってきた。
駅舎の中に入り、少し悩みます。
しかし、「寒い」以上の悪天は予想されず、時間の遅れは取り返せる程度のものだったので、このまま先に進むことに決定。
ここから延暦寺の入口までは、車が通れる道路が通じています。
途中、スキー場の跡がありました。
さらに下ってゆき、道路脇の川を渡ると、延暦寺への参道が現れます。
薄く積もる雪が、神域の厳かさを引き立てているよう。
石段を下りたところに「浄土院」がありました。
ここに12年籠もって、最澄に仕える修業があるそうです。
これは「にない堂(西塔)」と呼ばれる建物です。
両側の建物をつなぐ渡り廊下をくぐります。
すると眼下に、ひときわ巨大なお堂が見えてきました。
転法輪堂(釈迦堂)です。
延暦寺最古の建物で、この地域の中心的な堂宇とのこと。
雪のせいか、人影もほとんどなく、静寂に満ちている。
白と黒のコントラストが神秘的でした。
修行の道をゆく
転法輪堂を後にすると、ここから先は人気のない山道に変わります。
この道は回峰行道といって、修行のためのみち。
尾根ぞいに南北に延び、京都と滋賀の県境となっています。
だいぶ雪が深くなってきました。
天候の悪化はないのですが、弱いスノーバンドが周期的に訪れ、その時は風と降雪が強くなる。
かなり急な斜面に差し掛かりました。
どうやら最初のピーク、横高山の山頂が近づいてきたようです。
かなり急です。
どうやら、これは登山道から外れているな・・・
まあ、山頂が明瞭なのでこのまま頑張ります。
で、山頂に到着。14時10分でした。
グズグズしてはいられない、先を急ぎましょう。
しかしここからは通う人も少ないのか、足跡もまばらとなり、積雪も深い。
ひざ下ぐらいまで埋もれる箇所も。
かなり急に。
( ;´Д`) よいしょ、よいしょっ・・・
さらにさらに急になる・・・
これも修行の道、がんばろう!
( ;´Д`) よいしょっ!
おそらく、ここも本来の登山道からは外れていたのかもしれません。
ただし、尾根沿いの道で、かつ正確な方位が得られていたし、引き返すことも可能だったので、そのまま直登。
そして、20分ほど登り続け、ようやく永井山の山頂に到着しました。
残念ながら、山頂は全く展望がありませんでした。
だいぶ足も冷えてきます。
修行者も寒かっただろうなぁ・・・。
鍋とモチの夜
永井山は京都一周トレイルの最高標高点(794m)なので、ここから先は下りです。
よーし、ちょっと飛ばすぞ。
雪のトンネルみたいで楽しい。
かと思えば、落ち込んでいくような急坂。
急な下りは、一歩ごと雪に大きく足が沈んで疲れます。
1時間ほどかかって、ようやく谷底に到着しました。
なかなかタフな道でした。
ちょっとは修行になったかな。
とうとう大原の里に出ました。時刻は15時55分。
そう、♬京都大原三千院~ の歌で有名な大原です。
キャンプ場のある静原へは、さらに正面の山を越えなければいけません。
(* ´ Д`) ハアハア・・・
この先が本日最後の峠、江文峠(えぶみとうげ)です。
そして、とうとう、静原キャンプ場に到着。
時間は17時20分。
写真では明るく見えますが、実際にはかなり薄暗くなっていました。
キャンプ場と言っても、この時期は管理の人が常駐しておらず、無人。
使用の際は、事前に申請を出すことになります。
さて、ツェルトを張ったら、お待ちかねの夕食!
ホットウイスキーを飲みながら・・・
まずは、鍋っ!
(* ´ ∀ `) うまいっ!
お次は、モチっ!
(*´Д`) うーん!
すっかりお腹もいっぱいになり、身体も温まります。
酔いも回って、いい気持ち。
このイイ感じが冷めないうちに、ツェルトに戻り、寝袋に潜り込みました。
零下の夜でしたが、ぐっすり眠りましたよ。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
次回は、京都一周トレイル二日目の旅を書きますね。
次回の旅はコチラ⤵
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(* ´ω`*)ノ バイバイ
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