ロングトレイルの旅   関東ふれあいの道一周

1都6県をつなぐ自然歩道「関東ふれあいの道」1800Kmを一周するりゅうぞうのブログです。

さよなら埼玉! 棒ノ折から東京へ

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(写真:棒ノ折山山頂での蝶)

どうぞ読者に!⤵

みなさん、こんにちは。

(`・ω・´)ノ

2019年9月2日(ぼくの誕生日)、「混沌の埼玉編」最後の旅の続きです。

誕生日ですからね、いい旅になるといいな。

前回は名栗川又バス停を出発し、美しい白谷沢を登ったところまで書きましたね。

前回の旅はコチラ⤵

 

さて、ルートのおさらいです。

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現在は白谷沢を登ったところ。

これからゴンジリ峠を経て棒ノ折山に登ります。

そして、ここでとうとう「混沌の埼玉編」は終了!

2019年2月16日に群馬・埼玉県境の三波石狭を越え、あれから約7ヶ月。

埼玉編のはじまりはコチラ⤵


秩父の山並みを北から南へ縦断し、8ヶ月にして埼玉を縦断。

とうとう関東一周の最後の都県、東京都へ!

;つД`) 感激!

ということで、白谷沢からの旅の続きです。

 

ゴンジリ峠めざして

渓谷を出ると林道があり、そこに少し開けた場所が。

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おじさんが一人、タープを張って休憩中。

挨拶をして先に進むことにします。

さあ、ここからは山登りだ。

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意外にも、いきなりの急登。

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よいしょ、よいしょ!

ここを登りきると、トラバース気味の道に変わります。

先日の台風のせいか、道が崩れていました。

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迂回路をつけて頂いているので、危険なく通過できました。

どうもありがとうございます。

ここから先は、よく整備された歩きやすい道が続く。

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こんな看板がありました。

うまいこと言うなぁ。

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まさにその通り!

(^ω^) ウンウン

 

10時35分に、岩茸石(いわたけいし)という名がつけられた岩に到着

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棒ノ折山の南に、岩茸石山という山があるのですが、それと関係あるのかな。

関係があるにしては、少し場所が離れている気がしますが・・・

この岩からゴンジリ峠までは、もう一息です。

それにしても、ゴンジリ峠って、面白い名前だなぁ。

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尾根線に出たので、陽が差し込むようになってきました。

木の根が露出した道を登っていきます。

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こういう道は、意外と歩きにくいんですよね。

と、思っていたら、階段が出現。

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Σ(゚Д゚) 崩れてる!

 

傾斜も急なうえに、階段がこの状態なので歩きにくいです。

丸太を跨ぎながら、急登を登る。

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( ;´Д`) ウヘー

けっこう疲れましたよ。

 

さよなら埼玉!

苦労しながら登りきると、ゴンジリ峠でした。

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峠は少し開けていて、ベンチもありますよ。

関東ふれあいの道の案内板も立っています

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ちょっと一息。時間は10時55分でした。

せっかくだから、案内板を読んでみましょう。

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「ゴルジュ(細い谷筋)の通過はスリル満点」

「初心者向きの沢歩きが楽しめる、関東ふれあいの道の中では異色のコース」

ホントにそうでしたね。

数多くの道を歩いてきましたが、5指に入る良コースだと思います。

ぜひみんなに歩いてもらいたいなぁ。

 

ゴンジリ峠から棒ノ折山はほんのすぐそこ。

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まずは、開けた歩きやすい道が伸びています。

これは快適!

しかし、この道は長くは続きません。

棒ノ折山の直前からは、杉林の中の急登に変わります。

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根っこがすごい。

足もとに気をつけて登っていきましょう。

やがて、植生が変わり、何となく前方が開けている感じがしてきました。

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これはもう、山頂は近い!

期待に足が速まります。

そしてこの茂みを抜けると・・・

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棒ノ折山、山頂!

(*゚∀゚)  ウワァ!

 

とうとう到着しました。

時間は11時05分。

気持ちの良い風が、山頂に吹きわたっています。

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目の前には、秩父の山並みが、青く幾重にも連なっている。

あの連なりを、何ヶ月もかけて越えてきたんだ!

そしていま、とうとう東京に入ったんだ!

 

秩父の山並みの隣には、広大な関東平野が広がっている。

この平野の周りを、何年もかけてぐるりと回ってきたんだ。

そう思うとなんだか胸が熱くなってきて、少し涙が出そうになりました。

 

気付くと、傍らに置いたザックに、きれいな蝶が羽を休めています。

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この蝶も、遠くから飛んできたような気がしました。

ゆっくりと上下に動く羽が、旅の疲れを休めているように見える。

「キミも遠くから来たのか?」

心の中でそう話しかけると、頷くように羽が上下します。

「ぼくももすごく遠くから来たんだぜ!」

再び、頷くように上下する羽。

なんだか、同じ仲間のよう。

しばらく二人で秩父の山並みを見つめていました。

 

さよなら、埼玉!

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

次回からいよいよ「悠久の東京編」開始です!

それでは、また。

(`・ω・´)ノ

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奥多摩の美しい水源 白谷沢を登って

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(写真:「水源のみち」白谷沢の巨石)

どうぞ読者に!

みなさん、こんにちは。

(^ω^)ノ

関東ふれあいの道一周「混沌の埼玉編」もいよいよ大詰め。

前回は竹寺から入間川に下り、そこで水遊びをしたところまで書きましたね。

前回の記事はコチラ⤵

埼玉・東京県境の棒ノ折山はもう目の前。

今回は、その棒ノ折山を越え、とうとう東京都に入る旅です。

旅の全体図はコチラ⤵

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どうです(ドヤ顔)

とうとう関東一周も、最終段階ですよ!

(* ´ Д`) おぉー

東京・神奈川県境を出発して4年、とうとう東京に戻ってきました!

抑えきれない気持ちをぐっと抑えて、今回のコースを説明します。

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埼玉県最後のルート「水源のみち」は、名栗川又バス停から名栗湖を経て白谷沢に入ります。

白谷沢を登るとゴンジリ峠、そこから棒ノ折山に。

棒ノ折~ゴンジリの稜線は埼玉と東京の県境になっていて、ここで埼玉県にお別れ。

いよいよ東京都に入りますっ!

東京の最初のルート「山草のみち」は一部「水源のみち」と重複しています。

棒ノ折山から再びゴンジリ峠に下り、そこから南に転じて岩茸石山惣岳山を縦走してJR御岳駅へ。

さらにここから次のルート「杉の木陰のみち」に入り、御岳山を登ってケーブルカーの御岳山駅で終了。

ということで、2019年9月2日に出発。

ちなみにこの日は、ぼくの誕生日。

いい旅になるといいなぁ・・・

 

可愛い道祖神みつけた

飯能駅からバスに乗り、「水源のみち」の起点、名栗川又バス停へ。

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バス停の近くに、何とも愛らしい道祖神が。

f:id:trailtravel:20191201122309j:plain道祖神はいつ見ても、仲睦まじくて微笑ましい。

心が和んだところで、8時40分にバス停を出発。

15分ほど歩くと、名栗湖に到着しました。

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名栗湖は別名が有馬ダム

ダム堤の上を歩いて湖を渡り、湖面に沿った道を進みます。

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名栗湖の最奥部に橋があり、ここを渡ると白谷沢への登山道です。

工事の看板の脇に入り口が。

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それでは、埼玉県最後のルート、楽しんでいきましょう!

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埼玉のゆるキャラコバトンが案内してくれますよ。

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さあ行こう! 埼玉最後のみち!

 

美しい水源のみち

さて、この白谷沢は、名栗湖周辺で最も美しいと言われる沢です。

(と、案内板に書いてありました・・・)

どんな風景に出会えるのか楽しみ!

ワクワクしながら進みます。

まずは、シダの下草が茂る森を登っていく。

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緩やかな斜面はやがて渓谷沿いの細い道に変わる。

大きな岩もチラホラ出現。

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足もとに気をつけながら進みましょう。

水音が聞こえてきます。

しばらくすると、崖の下に渓流を発見!

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段々になった滝を、清水がしぶきをあげて流れている。

どうやら渓谷の核心部に入ったようです。

それとともに道は渓谷へと降りてゆき、沢歩きの様相に。

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清らかな水が、白いしぶきを上げて足元を流れています。

f:id:trailtravel:20191207224813j:plain9月に入ったとはいえ、まだまだ上旬。涼しげな渓流の響きが心地いい。

しかし、豊かな水の流れだなぁ。

それでもまだ、渓谷の入り口です。

これからどんな道に変わるのか楽しみ。

進むうちに谷の幅が狭くなり、周囲の岩が巨大になってきました。

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両側から岩がそそり立って、門のようになってる。

ワクワクしてきた!

 

巨岩の廊下を抜けて

さて、冒険心が掻き立てられてきましたよ。

左右を見上げながら、岩の門をくぐります。

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まるで岩の廊下だ!

いつも思うんですが、岩は不思議な威厳を持っていますよね。

恐らく、何万年も存在しているという重みかな。

時間の流れがそのまま凍り付いて、形を持った永遠のよう。

こんな巨石の間を通り抜けるとき、自分がとてもちっぽけに感じます。

それはそうだよね。

ほんの数十年のぼくと、ほぼ永遠の岩石とでは、比べ物にならない。

ということで、身を任せる気持ちで巨岩の中を進んでいきます

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水の流れが岩に磨かれ、水が岩を削っていく。

谷間にはごうごうと響く水音。

 

渓流に沿って、沢を登っていきます。

そして現れたのが、さらに巨大な岩の門!

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(;゚Д゚) うわー!

両側にそびえる巨岩の門!

この両巨岩の幅が数メートルと狭いので、その迫力がすごい。

まるで、上から押しつぶされそう。

圧倒的な重量感。

門をくぐると、さらに岩の廊下が続いています。

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両側からは引き続き、巨岩が覆いかぶさるように迫ってくる。

岩を覆う植生が、ジャングル風で冒険心を刺激します。

何と楽しい道でしょう。

もうワクワクが止まりません。

 

やがて、沢から出る急斜面に到着。

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もっと岩の廊下を歩きたかったのですが、気をつけて登っていきましょう。

名残惜しいので、上から振り返ってみました。

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こんな感じです。

見降ろしてみると、ほんとに岩の廊下ですね。

 

渓谷を後にして

ここからは、ふたたび緩やかに沢を登っていきます。

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深い谷が徐々に浅くなり、陽の光が差し込んできました。

少し気が緩みがちになりますが、良いところにこんな看板が。

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「すべるから」という言葉遣いに、なんとなく親しみを感じる。

こんな看板も。

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水辺はマムシもいますからね。

気をつけて進みましょう。

やがて、右手に階段が見えてきました。

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どうやら、沢歩きの終わりは近いようです。

いくつか階段がつけられた場所を過ぎ、これまでとは雰囲気の違う階段が出現。

ここが渓谷の出口でしょう。

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やはりそうでした。

階段を上ると、林道に出ます。

楽しかった渓谷歩きもここで終了。

ここからは、いよいよ県境に向かって棒ノ折山に登りましょう。

白谷沢、本当に美しい渓谷でした!

ぜひ一度、訪れてみてください!

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

次回はいよいよ「混沌の埼玉編」最後の道ですよ!

;つД`)ノ バイバイ

 

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トムラウシ山遭難にみる低体温症の恐怖

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(写真:羽根田治他『トムラウシ山遭難はなぜ起きたのか』ヤマケイ文庫、2012年、表紙)

どうぞ読者に!⤵

みなさん、こんにちは。

今回はふれあいの道の旅はお休みして、久しぶりの「山の本、旅の本」紹介です。

前回は7月に羽根田治さんの『ドキュメント道迷い遭難』を取り上げましたから、このコーナーは4ヶ月ぶりですね。

前回の「山の本、旅の本」はコチラ⤵

 

今回紹介するのはヤマケイ文庫から2012年に出版されたトムラウシ山遭難はなぜ起きたのか』です。

なんか遭難系の本が続きますが、ぜひ読んでもらいたい本、ということで。

 

山登りに興味のない人でも、2009年7月16日に起きた北海道トムラウシ山での大量遭難のニュースは知っている人も多いでしょう。

8人が死亡するという大惨事に加え、夏にもかかわらず低体温症で死亡ツアー登山での大量死ということで、多くの人々の驚きを集めた遭難事故です。

ちなみに著者は羽根田治、飯田肇、金田正樹、山本正嘉の4氏です。

またまた羽根田さん登場ですが、日本の遭難検証本の第一人者ですから、これも当然といえば当然。

羽根田さん以外の3氏は、トムラウシ山遭難事故調査特別委員会のメンバーで、それぞれの専門分野からこの事故を詳細に分析・検証されています。

 

低体温症の段階

2007月7月16日の午前05時30分、前日から引き続く風雨のなか、ヒサゴ沼避難小屋を出発したツアー18名(ガイド3名、参加者15名)は、北沼から前トム平の間で8名(ガイド1名、参加者7名)が死亡します。

その原因は低体温症でした。

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(『トムラウシ山遭難はなぜ起きたのか』の図表(43頁)を引用)

ヒサゴ沼分岐から南は吹き晒しの稜線で、木道に掴まらなければ吹き飛ばされるほどの強風が吹き、北沼付近は登山道に水が氾濫。

気温は6℃前後で推移し、夕方には3.8℃まで下がる。

とくに悲惨だったのは北沼以降で、氾濫部位を渡るのに時間がかかり、その場で長く待機したことも原因となって、多くの人が急速な低体温となり命を落としています。

 

この本は6章から構成されています。

第1章「大量遭難」羽根田治

第2章「証言」

第3章「気象遭難」飯田肇

第4章「低体温症」金田正樹

第5章「運動生理学」山本正嘉

第6章「ツアー登山」羽根田治

羽根田さんが第1章で遭難の概要について述べた後、ツアーガイドの証言が紹介され、その後専門家による検証が続きます。

いずれの章からでも読むことができ、どれも読みごたえのある内容になっています。

なかでも、僕にとって金田さんの「低体温症」は多くの発見がありました。

僕も一応、山に登るものとして、低体温症の症状と対処要領については最低限の知識を持っていたつもりでしたが、この本を読み、認識が誤りだったと知りました。

他の症状も同じですが、低体温もその兆候を見逃さずに発見することが重要です。

大まかに、

➀ まず寒気を感じ(体温36℃)

② 次に震え、しびれ、感覚の麻痺、動作への影響(同35℃)

③ 激しい震え、意味不明の言動、無関心、眠気、判断力低下(35~34℃)

④ 行動不能、意識の喪失、半昏睡、脈拍・呼吸低下、硬直(34℃~28℃)

(④はさらに細かく区分でき、金田さんもそうしているが、ここでは省略)

⑤ 昏睡、心停止(28~26℃)

の順で症状が現れるとされています。僕もそう認識していました。

山行では③以上で応急処置をしなければ死に至ることが多い。

すなわち、体温34℃のラインに乗ると生死のバランスが大きく死に傾き始める。

激しい震えや、言動の異変は34℃ラインに乗ったという危険信号なので、それを見逃してはいけない。

 

このような知識は持っていたのですが、ぼくの大きな誤解は二つ。

その一つは、これらの症状はそれなりに時間をかけて現れると思っていたこと。

昔は低体温症を「疲労凍死」といっていたように、まずは時間をかけて疲労が現れ、そして数時間の➀②段階が続くと思っていました。

第二は、これらの段階をある程度順に追って症状が現れると思っていました。

なので、まず震えの症状を見逃さないことだ、と考えていたのです。

 

トムラウシ遭難に見る新たな発見

この事故で明らかになったのは、生死ラインの34℃に到達するスピードの速さです。

最初に症状が出た方は、歩行が不安定になり始めたのが9時30分、心停止したのが11時30分過ぎと推測されます。

僅か2時間で②から⑤の段階に到達。これは体温が1℃下がるのに15分であったことを意味します。

(ある程度、最初はゆっくり、最後は加速度的に低下すると思いますが)

体温が1℃下がり34℃になれば、処置が間に合う最後の③段階になるのに、その間たったの15分!

15分といえば、大抵は「ちょっと様子を見よう」と判断するのではないでしょうか。

しかしこのスピードでは、「ちょっと様子を」の間に、応急処置に最も大事な段階が過ぎ去ってしまう。

重要兆候の「言動の異変」の観察などしている間もないスピード!

これは、深く考えさせられる事実でした。

 

次に、明らかになったのは症状は時に段階を踏まないという事実。

震えや寒気は、低体温症の重要な兆候です。

 特に激しい震えは、危険段階の重要なサインと考えられる。

しかし、ある生還者は「歩行はふらふらした状態で、ストックで体を支えながら歩いたが、震えは自覚していない」と証言。

また、同じ日に同コースをたどった別グループも危険な状態にありましたが、その証言も同様に、

仲間の一人は支えきれないほどふらつき、無関心で受け答えもスローだったにもかかわらず、震えが伴わなかった、と述べています。

この両者はいずれも、寒さによる脳へのダメージを受けており、②~③の段階に移行しつつあります。

しかし、どちらも震えていない。

脳を守るため、身体は震えにより熱生産するはずですが、なぜなのでしょう?

 

金田さんの見解では、「震えを起こすだけのエネルギーがなかった」です。

震えは筋肉の運動であり、筋肉を動かすにはエネルギーが必要です。

しかし、既に運動量が過多でエネルギーを使い果たしていたり、出発前や行動中に十分な補給を取っていないと、筋肉を動かす十分なエネルギーが残っていない。

これに先ほどの急速な体温低下が加わると、どうなるでしょう。

身体は震える間もなく体温を失っていく。

すなわち、「震えずに凍える」可能性があるのです。

 

さらに、震えは感じていたが、その次の段階を一気に飛び越した例も。

北沼を渡る際の待機で強烈な寒さを感じていた人が、行動再開後200mほど歩いたところで突然直立不動になり、その場で亡くなっている。

これは④でも最終段階の「硬直」(体温30℃)であり、この前には行動や意識の障害(34~32℃)が「発生するはず」なのですが、確認されていません。

これは、待機時に冷やされていた血液が、一気に全身をめぐり急速に体温低下したと考えられます。

つまり、段階的に低体温の兆候が現れるというのは状況によっては当てはまらず、危険な思い込みでした。

 

低体温症はなぜ恐ろしいか

金田さんがこの本で書いているように、過去の遭難例で低体温症を医学的に解明されたデータはなく、医学書では低体温について一般的なことしか記述されていません。

その意味で、このトムラウシ山遭難はなぜ起きたのか』は、体験証言と医学的データを結びつけて検証した貴重な本であり、山に登る人はもちろん、あらゆる野外活動をする人たちに読んでもらいたいと思います。

 

なぜ、低体温症が恐ろしいか。

金田さんはこれらの事実が、「低体温症の適切な処置をとる猶予が全くない」ことを示していると書いています。

最も顕著な兆候である「震え」さえ起らないうちに症状が進んでしまえば、なすすべがないような気もする。

これは本当に恐ろしい事実。

単独であれパーティであれ、歩行が困難になった段階で相当危険な状況です。

これが何の兆候もなく現れたうえ、15分で1℃の体温低下が生じたら、あなたは何ができるでしょう?

 

こんなにスピードの速い危険には、予防と迅速な対応しかないと思います。

症状のスピードと、段階が必ずしも順を踏まないという事実を知っていれば、かなり早期から様々な観点で症状の進行を把握でき、処置をすることができるはずです

事前や途中でしっかり補給をとることに着意したり、よろめくのは疲労ではなく低体温の兆候かもしれないと注意喚起できるかもしれません。

また、症状の恐ろしいスピードを知っていれば、多少面倒でも早めの防寒処置や、思い切った着替えを行おうという気になるかもしれません。それが急速な体温低下を防ぐことになるのです。

 

ぜひ、一読いただきたい本です。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

次回はまた、ふれあいの道に戻りますね。

いよいよ、埼玉県境を越えますよ!

ではまた。

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入間川の初夏、冷たい水

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(写真:入間川にて)

どうぞ読者に⤵

みなさん、こんにちは。

(=  ´  ω  `)ノ

前回は「奥武蔵の古刹を訪ねるみち」の途中、竹寺への到着まで書きましたね。

前回の旅はコチラ⤵

竹寺は初夏の深い緑の中にたたずんでいて、その静けさが神秘的でした。

この竹寺を出れば、あとは入間川沿いの平地へと下るのみです。

ルートの詳細はコチラ⤵

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入間川まで出れば、東京と埼玉の県境は目と鼻の先です。

とうとう、ここまできたなぁ・・・

ということで、2019年5月26日の旅の続きです。

 

竹寺とたくさんの神仏

本殿の軒先をお借りして、昼食を食べたのが12時30分

深い静寂に包まれていましたが、人の声も聞こえてきました。

お腹も満足したので、境内のほうに降りてお寺の見物でもしましょう。

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本殿から下る石段の先には、なぜかお寺なのに鳥居が。

案内によると竹寺は、明治維新の折に神仏習合の寺になったそうです。

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ということで、本殿からの石段を下りると、竹で作られた鳥居が続いています。

境内には、何やらいい雰囲気の食事処もありました。

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そばでも食べたいと思いましたが、さっきお昼を食べたところなのでガマン。

このお寺の面白いのは、たくさんの彫刻があるところです。

本殿にも、焼け焦げた彫刻がありましたが、同じような雰囲気の彫り物が至る所に。

これは何の像でしょう。

f:id:trailtravel:20191117205311j:plainなにやら表情が豊かですね。

こちらもまた、何とも言えない味のある表情をしている。 

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サルのような邪鬼を踏みつけてます。

けっこう粗い感じの彫りなのですが、それがまた素朴でいい感じ。

この強そうな方は、竹寺のご本尊、牛頭天王です。

もっと強そうな牛頭天王像を見つけましたよ。

見てください。

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この迫力! 

(;゚Д゚)ウワァ・・・

この盛り上がった胸の筋肉!

どことなく、少年漫画風ですよね。

ちょっと見惚れてしまいました。 

 

あっ、これは彫刻ではありませんよ。

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誰かが忘れたのでしょうか、柵にゾウの縫いぐるみが引っかかってました。

なんと、境内にはあの幻の金の竹、キンメイチクも発見!

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みなさん覚えていますか?

栃木の旅で、このキンメイチクがあったことを。

その時の旅はコチラ⤵ 


金色の節が交互に現れるのがとても不思議なんです。 

久しぶりの再会にビックリ。

竹寺は見どころが多くて、30分ぐらい境内をウロウロしていました。

そうこうするうちに、寺の入り口に。f:id:trailtravel:20191117205419j:plain

ここから町へ下るのかな、と思いしばらく進んでみましたが、どうやら違うようだ。

しばらく迷った結果、再び本堂まで戻ると、山から下りてきた地点に入間川へと向かう分岐を発見。

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ここで竹寺に別れを告げ、ふたたび山道に入ります。

 

そして入間川 旅の終わりにドボン

竹寺を出発したのは13時30分。

ここから終点の小殿バス停までは、山を下るだけの目と鼻の先です。

のんびり行きましょう。

山に入ると、再び深い静けさ、そして眩しいような初夏の緑に包まれます。

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いい気持ち。

しばらくすると、植生が変わり、杉林の急な下り道に。f:id:trailtravel:20191117210148j:plain

こういう景色もまた大好き。

直線的な杉の群れと、急な下りって、絵的に相性がいい。

下り終わると、送電線が立っていました。

 

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鉄塔の向こうには、家の屋根が見えます。

もう入間川は近い。

この先を下っていくと、杉の樹間に道路が見えてきました。

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道路の脇には、登山者が自由に使える杖が。

そう言えば、竹寺には、この杖を返す場所がありました。

日本の山道らしい、優しい心遣いです。

f:id:trailtravel:20191117210453j:plain「なぐりづえ」とあるのは、「殴り杖」ではなくて、「名栗」という地名にちなんでいるんですよ。

さて、とうとう山道から出て、舗装道に。

今回の旅ももう終わりです。

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この道をまっすぐ進んでいくと、明治風の建物がありました。

薄い緑色が美しいです。

洋風の建物の隣に、土蔵が同じトーンで並んでいるのが面白い。

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現役で使われている建物なのかな。

シャッターが閉まっていたのでわからないのですが、もしかしてJAの事務所になっているのかも。

そして、この建物の脇が今回の旅の終点、小殿バス停でした。

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到着は14時05分。

まだまだ時間に余裕があります。

せっかくなので、入間川のほうに散歩に行ってみましょう。

道路を渡り、ちょっとした集落の並びを抜けると、子供の歓声が聞こえてきます。

僕はこの声が大好き。

ワクワクして進んでいくと、キャンプ場がありました。

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川遊びをする子どもたちの歓声が響き渡っています。 

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5月とはいえ、日差しはもう夏の暑さですから、子供たちも水遊びに大喜び。

その姿を見ていると、ぼくも急に水に入りたくなってくる!

キャンプ場に入るのははばかられたので、川沿いに水遊びができる場所を探してみます。

すると、こんな板橋が架けられているのを見つけました。

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この辺りまで来ると、キャンプ場からは離れているし、人気もありません。

ウキウキして橋を渡って対岸へ行き、河原に降ります。

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そして、靴を脱ぎ、シャツを脱いで・・・

ヽ(^。^)ノ ドボーン! 

腹ばいになって水に浸かってみる。

ううー冷たいっ!

気持ちいいっ!

今日一日の汗が流れて、身体中からスゥーと熱が引いていく。

川の真ん中まで行き、大きめの石に腰かけて、足で水を蹴ってみる。

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(*´Д`) 気持ちいい―!

旅の終わりに、川で涼むことの贅沢さ。

そう言えば、群馬の旅でもわたらせ渓谷で水遊びしたなぁ。

その時の旅はコチラ⤵


身体的に気持ちいいのはもちろん、心が解放されて、とてもいい気持ちです。

川の流れは本当に心にプラスだなぁ。

こども心に帰ったようで、精神的な澱みみたいなものが、ぐんぐん落ちていく気がする。

 

さて、十分に川で遊んだ後、着替えをしてバス停へと向かいます。 

川のそばの集落も、子供時代を思い出させるような懐かしい雰囲気。

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気持ち良く歩いていくと、正面に山が見えました。

あれは次回の旅で登る棒の折山かな? 

だとすると、あそこが東京と埼玉の県境。

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あの山を越えれば、とうとう東京に戻って来るんだ!

関東を一周して、とうとう戻ってきたんだ!

そう思うとと、なんだか静かな興奮が胸の中にこみあげてきます。

さあ、いよいよ旅も終わりだ!

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

次回はいよいよ県境を越え、東京に入る旅のことを書きますね。

次回の旅はコチラ⤵


それでは、また。

(^ω^)ノ バイバイ

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子の権現と竹寺 二つの古刹を訪ねて

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(写真:子の権現「手」)

どうぞ読者に!⤵

みなさん、こんにちは。

(*´ω`*)ノ

前回は「奥武蔵の古刹を訪ねるみち」の途中、あまりに無防備なネコに出会ったところまで書きましたね。

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前回の旅はコチラ⤵

 

しかしまだ、吾野駅を過ぎたばかり。

まだ子の権現への途中、浅見茶屋にすら到着していない。 

ルートの詳細はコチラ⤵

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ということで、2019年5月26日の旅の続きです。

 

子の権現でアイスを食べる

しかしこのネコですが、本当に人懐っこい。

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でも、もうキリがないから行くぞ!

人間には悪い奴もいるから、あんまり無防備じゃダメだぞ!

そう思いながら、後ろ髪を引かれる思いで立ち上がり、先に進みます。

なんと、その後も後をついてくるんですよ・・・

 

いつまでもついてくるので、少し走ります。

100mぐらい走ると、もうついてくるのを止めて、その場に座っていました。

その姿が小さくて、なんだか悲しくなってしまいました。

 

しかし気持ちを切り替えて旅を続けましょう。

しばらくすると、浅見茶屋に到着。

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前回は閉店でしたが、今回は開いています。

しかし、まだ休む時間でもないので通り過ぎる残念。

浅見茶屋を過ぎ、ここから子の権現への山道が始まります

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そして10時30分、子の権現に到着。

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前回は雨に煙っていた参道も、今日は陽の光で明るい。

しかし、5月の末とはいえ、夏のような暑さです。

なので、ちょっと茶店に立ち寄って休憩。

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もちろんアイスはガリガリ君

(*´ω`*) ウマー

食べ終わって、ちょっと境内でお参り。

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巨大鉄わらじと巨大下駄、やっぱりデカいです。

そして、前回もっと見たかった「手」に向かう。

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よーし、今日は時間もあるし、下に降りて近くで見てみよう。

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( ゚Д゚) 大きい・・・
指先に握手させてもらいました。

 

境界と空気のはなし

さて、これで子の権現に別れを告げ、豆口峠を経て竹寺へと向かう山道に入ります。

時刻は11時20分でした。

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右は前回下ってきた伊豆ヶ岳方面への道。
竹寺へは、左にまっすぐ伸びる道を進みます。

 

明るい杉林の中の道が続く。

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初夏の杉林は、明暗のコントラストが鮮明で美しい。

広葉樹は日差しを受けて葉の色が鮮やかになる。

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もう夏も近いなぁ。

気分良く進んでいると、掘っ立て小屋のようなものが立てられた場所に。

豆口峠です。

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なんだか異質な空気が漂っています。

案内板が立てられていたので読んでみる。

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なるほど、ここは疫病神を追いはらう境界だったんだ。

うまく伝えることが難しいのですが「境界」には独特の雰囲気があります。

何と言ったらいいのかな、空気が変わる、といった感じ。

昔はそれが、それぞれの土地の神様の領域だったんだろうな。

とすると、追い払われた疫病神はどこへ行く?

もしかして、どちらの領域にも入れずに、この小屋に留まるのでは?

そう考えると、なんだか気味が悪くなって、小屋の中を除くのをためらいました。

 

ということで、「境界」を越えて新たな領域に入りましょう。

時刻はちょうど12時。

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何となくですが、やはり空気が変わった気がしますね。

ここはもう竹寺の領域なのでしょう。

 

初夏と静寂と竹寺

20分ほど進むと、道が下り基調になってきました。

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谷に沿って下っていく。

おそらく、竹寺は近い。

と思っていたら、急に森が開けました。

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竹寺です。

森を抜けて、とつぜん明るい光があたり一面に溢れる。

生命力に満ちたその輝きと、静かにたたずむ古寺との対照が鮮烈で、少し言葉を失いました。

すごく静か。怖いくらいの静寂があたりを包んでいます。

不思議な畏敬の念に打たれ、息をひそめて境内へ。

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誰もいません。

緑の中に、奇妙な木像が立てられていました。

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よく見ると、焼けて黒く焦げている。

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案内板によれば、この本殿は平成11年に焼失し、平成15年に再建されたとのことです。

たぶん、この像もその時に焼けてしまったんでしょう。

炎に耐えて残った像に一礼。

 

境内にいるうちに静寂にも慣れ、なんとなく僕も、この場に受け入れられたような気がしてきました。
となると、急にお腹が減ってくる。

時刻は12時30分。

少し本殿の軒先を借りて、昼食にしましょう。

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お茶を飲みながら、静寂と新緑を心ゆくまで楽しみます。

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もう夏は近い。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

次回は、竹寺から山を下り、終点の小殿バス停までの旅を書きますね。

では、また。

(*´ω`*)ノ

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なんとも無防備ネコ ふたたび吾野へ

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 (写真:「奥武蔵の古刹を訪ねるみち」路上の無防備ネコ)

どうぞ読者に!

みなさん、こんにちは。

(^ω^)ノ

関東ふれあいの道一周、いよいよ「混沌の埼玉編」も終わりが近くなってきました。

前回は、初めて奥さんと娘ちゃんが旅に付き合ってくれたのですが、やはり20kmを越える道のりはキツかったようで・・・

最後は雨の中、何とか吾野駅まで到着したのでした。

前回の旅はコチラ⤵ 


さて、旅の進捗状況を見てみましょう。

 

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2019年2月16日から始まった埼玉の旅も、約3ヶ月を経て、いよいよ終わりが近くなってきました。

今回は東京との県境間近まで行く予定。

では、ルートの詳細図です。 

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「奥武蔵の古刹を訪ねるみち」吾野駅を出発し、子の権現までは前回通った「伊豆ヶ岳を越えるみち」と同じ道を逆にたどります。

子の権現からは山道を南に進み、豆口峠をへて竹寺へ。

竹寺からは名栗湖方面に下り、小殿バス停で終了する9.5kmの道です。

名栗湖の向こうはもう東京都の県境ですよ!

ということで、2019月5月26日に旅しました。

 

再びの吾野駅

吾野駅に到着したのは8時20分ごろ。

前回は雨の中到着しましたが、今日は夏を思わせる快晴

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この日は「飯能新緑2dayマーチ」という縦走イベントが秩父一体で行われていたようで、駅前には多くの参加者やスタッフの姿が。

ぼくも参加者の一人と思われたらしく、ボランティアの中学生たちが「がんばってくださーい」と声をかけてくれる。

(^ω^)ノ ありがとうー

誤解なんだけど、なんだか嬉しいよ!

と、ちゃっかり声援を頂戴して、8時30分に吾野駅を出発。

 

前回の記事にも書いたけど、吾野駅には洞窟のようなアンダーパスがあります。

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改めて見ても、なかなかすごい。

アンダーパスを抜けると線路沿いに歩きます。f:id:trailtravel:20191104133543j:plain

線路を見降ろす崖を通り、一旦林の中へ。

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この林を抜けると、集落に出ます。

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気持ちのいい5月の朝。

こういう日は、歩くのが楽しい。

夏を目前にして、あらゆるものが活気づいている感じがします。

さらに5分ほど歩くと、東郷公園に到着。

ここから子の権現への山道に入っていきます。

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今日はコースの距離が短いので、時間はたっぷりあります。

のんびり行きましょう。

 

無防備ネコ現る!

ここからまだ2kmぐらいはしっかりした舗装道が続きます。

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川沿いに涼しげな日陰が続いていて、気持ちがいい。

きれいなトンボも見つけました。

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ちょっとボケていますが・・・

青い胴体が陽に輝いて美しい!

 

その時、

気分良く歩いていると、目の前に何やら行く手を阻む白い物体が。

(;゚Д゚) なんだなんだ?

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ネコだっ!

 

まぁ、路上に堂々と・・・

近づいていくと、やおら立ち上がりますが、逃げる様子もない。

それどころか、こちらに近づいてきます。

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ドスドス・・・

けっこう太ってます。

そして、ぼくの足元に来ると・・・

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ゴロン・・・

そして、毛づくろいを始めます。

 

Σ(;゚Д゚) なんなんだコイツは?

さらに・・・

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大あくび

なんでコイツはこんなに無防備なんだ?

見たところ、毛も汚れていて飼いネコでもないようだけど・・・

お尻にニャン玉を確認しましたので、オスには違いありません。

 

さらにさらに・・・

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ゴロゴロゴロ・・・

うう、かわいい・・・

しかし、こんなに無防備でいいのか?

こんなので、厳しい動物界を生き抜いてていけるのか?

ひとごと(ネコごと)ながら、心配になるくらいの無防備、無警戒。

でも、憎めないなぁ。

太っているし、きっとこの愛想よさでバカな人間どもを転がしているに違いない!

(* ´ Д`) ウェヘヘ(←こういう人間ども)

 

ぼくも思いっきり、転がされてしまいましたよ・・・

今日は行程に時間があるので、かれこれ30分ぐらいゴロゴロやってました。

 

だってほら、こんな顔で見つめられたら、ねぇ・・・

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(*´Д`) ウェヘヘへ・・・

もう、転がされすぎて理性が。

 

後でいろんな人にこの話をすると、このネコを知っている人が何人かいました。

けっこう有名なネコのようです。

みんな転がされているんだなぁ・・・

やっぱり、ネコが一枚上手、人間はバカだなぁ。

 

おっと、今回はネコ話になってしまって全然前に進みませんでした。

次回は、子の権現から竹寺までの旅を書きますね。

次回の旅はコチラ⤵

 


それでは、また。

(* ´Д`)ノ バイバイ

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雨の権現 そして吾野駅まで

 

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(写真:子の権現、巨大鉄わらじ)

どうぞ読者に!⤵

みなさん、こんにちは。

(´・ω・`)ノ

「伊豆ヶ岳を越えるみち」の最終回です。

前回は伊豆ヶ岳に登った後、古御岳高畑山天目指峠(あまめさすとうげ)を経て、子の権現(ねのごんげん)まで到着したところまで書きましたね。

今回はなんと、ふれあいの道一周史上、初めて奥さんと娘ちゃんが同行してくれるというサプライズ!

しかし、伊豆ヶ岳からの過酷なアップダウンに奥さんが次第にグロッキー状態に・・・

前回の旅はコチラ⤵ 

さらに、子の権現に到着すると、これまでパラパラだった雨がかなり強く・・・

これが奥さんにさらなるダメージを与える。

( Д )・・

既に目が死んでいます・・・かなり心配。

しかし、あとは吾野駅へ下るだけ。

ルートの全体図はコチラ⤵

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ということで、2019年5月1日の旅の続きです。

 

巨大な手! わらじ! 下駄!

天目指峠から再びの登り下りを経て、ようやく子の権現の裏に到着。

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時刻は15時30分。

ここで雨が降ってきました。

(写真にうまく写ってないのですが、割と強かった)

ちょうど、屋根のついた資材置き場があったので、その中に入り雨衣を着用。

ついでにちょっと休憩。

(~_~;) (-_- #)

奥さんと娘ちゃん、その表情から「なんでこんなとこ連れてきたんじゃボケェ」と読み取れる。

これはいかん・・・

その時、面白いものが目に入りました。

「おっ! あれは何だ? みてみて!」

と場を盛り上げようとする。

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なんと、谷の中腹に巨大な手が!

なんじゃ、こりゃ?

二人の顔も、すこし生気が蘇ってきました。

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どうやら、手だけの巨大な像のようだ。

下って近くで見たいと思いましたが、そこまでするとまた二人のテンションを下げてしまいそうなので止めておきます。

しかし、突如山中に巨大な手が出現するのでビックリ!

 

すこし笑顔が戻ったこのチャンスを利用し、先へ進みます。

少し歩くと、子の権現の境内に入りました。

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子の権現といえば、健脚祈願。

ということで、有名な巨大鉄わらじを見に行きます。

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わらではなく、鉄製のワイヤで編まれている。

健脚祈願の奉納品です。

巨大下駄も奉納されてました。

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雨に打たれて、ちょっと寂しそう・・・

 

雨に気持ちは迷う

さて、時間はそろそろ16時ですから、あまりゆっくりはしていられません。

まして今回は奥さんと娘が一緒なので、暗くなる前に下山しなければ。

子の権現から吾野駅までは約5km。15km以上歩いた奥さんたちにとっては、とても長い距離です。

山の向こうも少し暗くなってきました。

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雨はやむ気配がありません。

境内を出て、参道を下ります。

振り返ると、仁王像が雨に煙っていました。

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雨のせいか、茶屋も人気がありません。

f:id:trailtravel:20191104000103j:plain道にはすでに、水たまりが浮いてきています。

さあ、いそごう!

幸いなことに、下り道はしっかりした舗装道が伸びています。

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(*´Д`) (*´ω`*) パァァ・・・

おぉ・・・奥さんと娘ちゃんの表情が明るく!

そうだよねー、雨も降ってきたし、山歩き辛くなってきたよね。

よかったねーとみんなで喜びながら下っていく。

 

すると、なんと!

吾野駅に下る道の分岐が、再び山の中に伸びている!

舗装道は続いているが、どこに向かうのかはハッキリしない。

地図を見てみます。

すると、このまま舗装道を下れば高麗川沿いの国道に出るようです。

しかし、そこから駅までの距離が少しある。

時間と距離を考えると、暗いなか雨の中を国道沿いに歩くことになりそうです。

もしかすると、さらに10km近く歩くことになるかもしれない。

 

考えていると、いままで黙っていた娘が

(´・ω・`)  舗装道がいい(ポソッ)・・・

と口を開きました。

 

ううっ・・・

わかるよ、その気持ち・・・

ただ、冷静になって考えてみると、山道の下りはそれほど距離がない。

恐らく、吾野駅までは1時間半ほどで到着するでしょう。

そうすると、山道はせいぜい1時間弱。

とすると、明るいうちに山は出ることができる・・・

 

うん、山道を下ろう。

(`・ω・´) こっち行くよ!

心を鬼にして、山道を選択。

(;´・ω・) (-_-;)

二人の顔が一気に暗くなります。

しかし、これが最良の選択。

 

以前、子連れ登山の際には、子供を思いやるあまり、目の前の容易な経路を選択しがちな危険があることを記事を書きました。

子を思いやる気持ちが、かえって仇となる、極めてコントロールが難しいリスク。

その記事はコチラ⤵
今回はもちろん、遭難の危機が迫っているような状況ではなかったのですが、奥さんや娘に楽をさせてやりたい気持ちが強く湧いてきて、判断が鈍りそうになったことは事実。

これがもし、道に迷ったあげく迫られた判断だったらどうだったでしょう。

もと来た道を登り返すのではなく、子供が望む下りを選んだのではないでしょうか。

そう思うと、単独行とはまた異なる、子連れ登山の危険を改めて感じました。

 

そして吾野駅

舗装道を離れ、再び山道に入ります。

雨は降り続けていて、足もとが滑る。

気をつけて行こう。

奥さんと娘は、黙って僕の後ろをついてきます。

この間は雨も強く、写真を撮る余裕がありませんでした

30分ほど下ると、道標があり、さらには電柱も立っているのを確認。

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おぉ・・・

「もうすぐ山道は終わりだよー!」

奥さんと娘ちゃんに声をかけます。

この言葉に何度も騙されてきた二人は、まだ半信半疑。

しかし、さらに下っていくと、今度は明瞭に人家が見えました。

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「家が見えたよー!」

ここでようやく、二人の顔に再び光が・・・

(*´Д`) (*´ω`*) パァァ・・・

ホントにわかりやすい人たち・・・

 

人家に降りると、ここからは舗装道が伸びています。

そして、浅見茶屋というお店がありました。

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本日閉店でした。ざんねん。

ここからは心配のない歩きですが、意外と駅までが遠い!

30分ほど歩き、ようやく国道に。

やれやれ、国道沿いに駅かと思えば、なんと最後の最後で再び山に入っていく・・・

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えぇ、もう駅前でしょ?

再び暗くなる二人の顔。

(;´・ω・) (-_-;)・・・

やっぱり分かりやすい人たちだ・・・

 

幸い、少し登っただけで山道は終わり、線路を見降ろす崖沿いの細い道を進むと、ようやく駅近の雰囲気が出現。

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最後に、洞窟のように真っ暗なアンダーパスをくぐります。

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しかし、ここを通勤通学するのってイヤだな。

しかもけっこう長いです。

そして、とうとう・・・

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吾野駅にとうちゃーく!

時刻は17時40分。

見積通り、何とか明るいうちに着きました。

(*´ω`*) (*´Д`)

さすがに奥さんと娘ちゃんはホッとした表情です。

 

駅前のベンチで、少し着替え、電車が来るのを待ちます。

「次も行く? 関東ふれあいの道?」

娘ちゃんにそう聞いてみると、

(^ω^) 行かない!

と、さわやかな答えでした。

 

今日はたまたま天気が悪かったんだよ・・・

また行こうね・・・

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

次回はいよいよ、東京都の県境まで迫りますよ!

次回の旅はコチラ⤵ 

 

それでは、また。

(^ω^)ノ バイバイ

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