ロングトレイルの旅   関東ふれあいの道一周

1都6県をつなぐ自然歩道「関東ふれあいの道」1800Kmを一周するりゅうぞうのブログです。

峠を越えて夜 松井田までの道

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(写真:松井田駅へ向かう途中の廃温泉)

みなさん、こんにちは。

(  * ´Д`*)ノ

2018年1月6日から7日にかけての旅の最後です。

前回は、榛名神社からちょっとエッチな双体道祖神までの旅を書きました。

前回の旅はコチラ⤵

 

今回は、そこから風戸峠を越え、秋間梅林付近まで続く「山菜のみち」と、そこから松井田駅までの旅です。

ルートのおさらいはコチラ⤵

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それでは、旅を続けましょう。

 

夜の前に山を越えたい 

道祖神は通常、男女が仲良く手をつないでいる像ですが、双体道祖神はちょっと仲が良すぎてエッチでした。

お気に入りなので何度でも貼ります。

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めっちゃ仲良しです。

 

ニヤニヤしながら眺めているうちに、ずいぶん時間を使ってしまいました。

時計を見ると、もう15時になってる!

これから先、風戸峠を経て、山を越えるまで7kmくらいあるのですが、日没が17時頃とするとあと2時間。

明るいうちに越えるには、少し急いだほうがよさそうです。

 

で、どちらに行けばいいんだろう?

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次の「山菜のみち」の入り口はこのあたりなのですが・・・

困ったことに、水がもう残り少なくなりました。

山越えするには不安なので、自動販売機を探します。

急いでるんですが、こればかりは仕方がない。

どうやら、この橋を渡ったところに、それらしきものがありそう。

 

自販機で水を買い、再び入口を探します。

20分も時間を使ってしまった。

よく地図を見ると、橋のすぐ横から伸びる道を行くみたい。

この道です。

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明らかに、日が傾き始めたのがわかります。

ちょっと、道の雰囲気もイヤな感じですね。

 

この道に沿って進んでいくと、ようやく入り口が見つかりました。

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この時間帯から山の中に入るのは、少し躊躇しますが・・・。

とにかく、スピードを上げて行こう。

と思っていた矢先に、いきなりの急な登り。

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これは思ったより、時間がかかるかもしれないぞ・・・

ちょっと登り、振り返るとこんな感じ。

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うーん、急だ。

しかも長い!

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( ;´Д`) ハアハア

気持ちは焦るけど、スピードは全然出ない。

そうこうするうちに、薄暗くなってきました。

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しかし、ようやく登りが緩やかになり始めます。

 

舗装道に出ました。

だけど、荒れていて、逆に気味が悪い感じです。

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山の中の人工物は、かえって不安を掻き立てることがありますね。

もう、どんどん行きましょう。

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ここから再び山道に入り、ようやく16時に風戸峠に到着しました。

あずまやが建っています。

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ここまでくれば、あとは山を下るだけ。

明るいうちに下山できそうです。

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30分ほど下ると、人の気配が感じられるようになりました。

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もう、「山菜のみち」の終点は近いです。

16時30分にゴールの恵宝沢バス停に到着しました。

こんな所です。

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集落に出たといっても、あまり安心はできません。

人気もないし、もちろん一息付けるような場所もない。

そして、ここからはふれあいの道のルート外なので、道標もありません。

ここからまだ、10kmほど離れた松井田駅まで行かなければならないのです。

 

そして夜がやってくる

 

見当をつけて駅のほうへと走りだしましたが、あまり自信が持てない。

ちょうどそこに、おばさんが通りかかります。

道を尋ねると、ぼくは全く逆のほうに向かっていたことがわかりました。

やはり、焦るとだめですね。

ちゃんと地図を読もう。

もと来た道を引き返します。

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妙義山が遠くに見えてきました。

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松井田駅は、妙義山のふもとです。

 

もう真っ暗になってしまいました。

山の中ではないとはいえ、街灯も全くなく、かなり暗いです。

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かなり寒くなってきました。

地図では、この先に湯の川温泉という温泉があるようだ。

ちょっと立ち寄り湯してもいいな、と微かに期待が高まります。

 

で、到着しました。

ここです。

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Σ(゚Д゚) うわああ・・・

 

もう、廃墟と化していました。

しかも、かなりの雰囲気を醸し出しています。

「いらっしゃいませ」の看板が逆に不気味・・・

好奇心でちょっとだけ足を踏み入れてみましたが、とても写真では伝わらないような荒んだ空気に満ちていました。

 

もうやだ。

一気に松井田を目指そう。

すると、ようやく「松井田市街」の文字を発見!

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と同時に、「軽井沢」の地名を見て、ずいぶん遠くまで来たなぁ、と思います。

 

とうとう、松井田の灯が見えました!

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このまま坂を下り、街に入っていきます。

時間は、18時過ぎでした。

調べてみると、松井田駅発の電車が18時半にあります。

まさに、グッドタイミング。

どうやら、その電車には間に合いそう。

 

松井田は、昭和の古い建物の残る、静かな街でした。

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昼なら、ちょっと散策してみたい。

 

ところで、奇妙なことに、街の中心部に入ったはずなのに、駅の気配がないのです。

おかしいと思って、よく地図を見てみると、松井田の駅は、街の南を流れる碓氷川の向こう岸にあり、ここから1kmほど離れているのでした。

これはいけない。

時計を見ると、18時15分くらいでした。

このままでは、18時半の電車に乗れなくなってしまう。

 

もちろん、走ります!

碓氷川沿いに走り、最後は急な上り坂を駆けのぼって、なんとか駅に到着。

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間に合ってよかった・・・。

 

ということで、2018年最初の旅となる、伊香保から榛名を越える2日間の旅も、無事終了。

次はいよいよ、上毛三山の最後、妙義山への旅です。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

それではまた。

(^ω^)ノ バイバイ

 

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榛名神社とラブラブ道祖神

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(写真:「榛名山へのみち」榛名神社の奇岩)

みなさん、こんにちは。

ヽ(^。^)ノ

前回は、伊香保の街を2018年1月7日の朝に出発し、榛名山の南側尾根を通り抜けたところまで書きました。

前回までの記事はコチラ⤵

trailtravel8hureai.hatenablog.jptrailtravel8hureai.hatenablog.jp

trailtravel8hureai.hatenablog.jp

ルートのおさらいです。

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天目山を過ぎると、いよいよ榛名神社は目と鼻の先。

榛名神社からは一旦平地に出て、最後に風戸峠を越え松井田駅まで行くよ。

今回の記事は、その途中、双体道祖神までの記録です。

 

奇観! 榛名神社

榛名南側につらなる尾根の最後は、榛名神社に向かう急な下りです。

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下りきると、大きな灯篭が建ってる。

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天神峠の石灯篭

文化十二年(1815年)に作られたものらしいです。

 

そのまま道を下ると、舗装道に出てしまいました。

どうやら行き過ぎてしまったらしい。

引き返すと、車の停まっている広場が。

ぼくは右に下っている道を進んだのですが、どうやら左の広場のほうに行くのが正しいようです。

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広場の脇に、榛名神社へと下る道が見つかりました。

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走るのにちょうど良い傾斜なので、気分良く駆け足で降りていきます。

 

1kmほど下ると、凍り付いた砂防ダムが。

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いい感じに凍っています。

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このすぐそばに門があり、榛名神社がすぐそこだとわかりました。

門から振り返った砂防ダムです。

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そして、ようやく榛名神社に到着。

12時15分でした。

境内のある正面からではなく、いわば裏口から入っていきます。

いきなり奇岩がそびえていてビックリ。

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けっこう圧倒されます。

 

階段をのぼり、本殿へ。

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本殿の背後にも、奇怪な巨石が。f:id:trailtravel:20181107225137j:plain

いまにも、転げ落ちてきそう。

何百年も前から、絶妙なバランスを保っているんでしょうね。

自然の造形の妙と、厳かな社殿が見事に調和していました。

 

いくらでも見上げていたかったですが、旅の途中ゆえ先に進みます。

杉の巨木が立ち並ぶ参道を逆に下り、正門(?)に出ました。

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門前には、お店がたくさん並んでいます。

そういえば、お腹が減ったなぁ。

ということで、焼きまんじゅうを一本。

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名前はまんじゅうですが、あんはなく、皮だけ焼いてタレをつけた感じ。

(*´ω`*) うまかった。

ホカホカでお腹の中が暖まりましたよ。

 

大鳥居を後にして、次のルートに向かいます。

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抜けるような青空に、朱塗りの大鳥居が輝いていました。

 

ウェヘヘな道祖神

大鳥居から2kmほど連絡区間が続き、次のルート道祖神のみち」の起点は、さわらび保育園入口バス停となります。

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ここです。

バス停は写っていませんが・・・

 

これまでとは異なり、舗装道が主体のルートのようです。f:id:trailtravel:20181107232308j:plain

こんな感じ。

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起点から40分ほど行くと、集落に出ました。

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鳥居が見えます。

戸菜春神社とありました。

この先に、このルートの撮影ポイントである全透院というお寺があります。

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写真をパチリ。

 

ここからは、国道405号と並行に伸びる道を進みます。

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うーん。

正直言うと、このルートは全体的にあまり見どころはないかな。

ちょっと連絡区間ぽい。

ということで、あまり写真も撮らずにどんどん走ることにします。

 

しかし、道祖神のみち」というのに道祖神がない・・・

と思っていると、見つけました。

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可愛い道祖神

このように、男女が仲良く手を取り合っているのが、道祖神の一般的なスタイル。

しかしまあ、これなら全国各地にあるわけで、とりたて珍しいわけではありません。

 

そして現れたのが、これ。

「落合の道祖神」。別名、双体道祖神

村指定の有形文化財にもなってます。

その理由は・・・

 

これだ!

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まあ、なんとはしたない!

仲良すぎ!

(  * ´ Д`*) ウェヘヘ・・・

 

男の顔が  (^ω^) になっていて、めっちゃ楽しそうです。

女のほうも、腕を男の肩に回していて、ラブラブ状態。

まあ、夫婦とはこうありたいもんです。

昔の人も、この道祖神を見て「ウェヘヘ」となってたんだろうなぁ・・・。

 

いや、ぼくだけかなぁ・・・。

 

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

次回は、風戸峠を越えて松井田駅までの、旅の終わりを書きますね。

ではまた。

( * ´Д`*)ノ バイバイ

 

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榛名の尾根にそって

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(写真:「榛名山へのみち」尾根から見る榛名湖と榛名富士)

みなさん、こんにちは。

(^ω^)ノ

2018年1月6日~7日の旅の続編です。

前回は、赤城のふもとJR敷島駅から伊香保温泉に到着し、そこで一夜を過ごしたところまで書きました。

前回までの記事はコチラ⤵trailtravel8hureai.hatenablog.jp

trailtravel8hureai.hatenablog.jp

いつもはツェルトで野営ですが、今回はスーパー銭湯とはいえ温泉で一泊。

すっかり体力も回復!

今日は、伊香保から榛名の南側尾根を進み、榛名神社、そして風戸峠を経て松井田駅まで行く予定です。

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凍てつく朝のみち

朝6時には、宿泊した「黄金の湯」を出ようと思っていたのですが、目覚めたのが6時でした。

今日はちょっと長距離なので、少し急ぎます。

トイレを済ませて出発したのが6時50分。

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伊香保神社から、朝の石段街です。

街の向こうには、朝日に赤く染まった山々が。

今日は天気がよさそうだ!

 

神社の脇に、目立たない登り口がありました。

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登っていくと、次第に街並みが低くなっていく。

さようなら、伊香保。また来るよ!

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この階段をのぼり、さらにしばらく行くと、なにやら建物が。f:id:trailtravel:20181105005942j:plain

スケート場です。

中では、高校生の代表合宿をやっていて、まだ7時というのに多くの選手たちが練習をしていました。

 

ここから先は「森林公園」という公園になっています。

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公園の案内板に、ふれあいの道の道標が、ちゃっかり便乗していて可笑しかった。

 

公園内の道路を進みます。

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道路はまだ日差しが届かず、凍っています。

とても寒い!

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ここは公園内の「ワシの巣風穴」という場所です。

案内板には「中は冷凍室にいるようです」と書いてある。

もちろん、入りませんでしたよ。

((( ´Д`))) 寒いもん。

 

風穴から500mほど行くと、ヤセオネ峠への登り口があります。

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登っていきます。

雪に足跡はありません。周囲はすごく静か。 

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しかし、程なく山道は終わり、再び舗装道に出ます。

この舗装道を下っていくと、ヤセオネ峠に到着。

時計を見ると8時50分でした。

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「ヤセオネ」なんていう名前なので、てっきり山中の寂しい尾根を想像していたんですが、こんなに立派な峠でした。

バス停があります。

ここが榛名神社へと続く、「榛名山へのみち」8.2kmの起点。

 

神域へ入る

もしかすると、この舗装道に沿ってルートが設定されているのか? と思いましたが、

バス停から数100mほど離れたところに、登山道への入り口がありました。

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鳥居がずっと先まで並んでいる。

ここからは神域。一礼をして、山道に足を踏み入れます。

 

と、敬虔な気持ちで山に入ったのですが、直後にお腹が減ってきました。

そういえば、朝から何も食べていなかったのです。

ザックを下ろし、とっておきの食料を取り出しました。

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「ぐんまちゃんランチパック」!!

\( ^o ^ )/ 

現在地は、ぐんまちゃんが抱いている群馬地図の「I」のあたりかな。

 

お腹にチキンカツが入って、元気を回復。

再び山道を進むと、どうやら最後の鳥居らしい場所に到着。

そこに掛かっている額に注目!

(拡大おねがいします)

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なんと「黒髪神社」と書いてある!

これは朗報。ちょっと念入りに拝んでおきましょう。

 

榛名の尾根にそって

黒髪神社から、道は大きく南西方向に方向を転換。

すると、これまでの森の中の道が一転、開けた尾根道へと変わります。

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榛名の南側稜線です。

スケールを感じる風景。途中には四角の巨石も見える。

一番高く見える山が、これから向かう天目山と思われます。

そして、天目山の向こうに榛名神社があるはず。

 

なんだかワクワクしてきた。

気持ちよく尾根道を下っていくと、東屋が建っています。

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ここは磨墨峠スルス峠と読みます。

背後の榛名富士には、ここから尾根線を外れて北に下ると出ることができる。

時間の余裕があれば、榛名富士にも寄ってみたいと思っていたのですが、ちょっと無理なよう。

 

スルス峠から西は、急峻な岩塊が並ぶ登り道に。

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ここを登ると、今度は急な下り。

一度、舗装道を挟み、再び登り道に。

先が見えないような、長い木段を登ります。

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( ;´Д`) ハアハア・・・

 

坂の上からは、榛名湖がよく見えました。

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しっかり凍っていました。

空の青さが、空気の冷たさをひときわ感じさせます。

 

天目山はもう目の前だ。

気持ちの良い尾根道を進みます。

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さらに何度かの登りと下りを繰り返し、10時50分に天目山に到着。

ちょっと道を振り返ってみる。

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これもまた、いい眺め。

今日の旅は、本当に気持ちの良い旅だ。

 

天目山から一度下り、もう一度登ります。

登った先が、この尾根線の最後のピーク、氷室山です。

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榛名富士を見るなら、氷室山からが一番。

波打つような山塊と、静かに広がる榛名湖が、一度に目に飛び込んできます。

 

氷室山からは、榛名湖に落下していくような感じで、急な下りが続きます。

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とても楽しい尾根の旅でした。

このルートは本当におすすめですよ。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

次回は、榛名神社へと向かう旅の続きを書きますね。

それでは、また。

(*´ω`*)ノ バイバイ

 

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温泉の夜 伊香保の夜

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(写真:「榛名から水沢のみち」:伊香保温泉の石段街)

みなさん、こんにちは。

(= ´ ω `)ノ

2018年1月6日~7日の旅の続きです。

前回は、赤城のふもと敷島駅から伊香保までの旅を書きました。

前回の旅はコチラ⤵

trailtravel8hureai.hatenablog.jp

 

今回の旅のルート図です。 

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敷島駅から伊香保を経て榛名を越え、妙義山を臨む松井田駅までの約70kmの旅です。

今回は何と、いつものツェルト野営ではなく、温泉に宿泊する計画です!

(*´ω`*) わくわく

 

まずは露天風呂

さて、伊香保に到着したので、まずは街の中心部へ。

有名な石段街の入り口です。

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この石段を登ると、頂上には伊香保神社があります。

その途中に、幾つもの飲食店や旅館、土産物屋が軒を連ねている。

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この華やかさは、一日一人で旅をしてきた身には心地よく感じます。

砂漠を越えてきた旅人が、オアシス都市に入るとこんな気持ちになるのかも。

夕方の喧騒にもまれながら、そんなことを考えました。

 

多くの文人墨客が、この石段街を愛したということです。

与謝野晶子の詩が刻まれていました。

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「ローマ時代の、野外劇場のごとく」と石段街を歌っています。

ちょっと大げさなような気もしますが、詩人ならずとも歌ってみたくなるような風情のある町並みです。

 

石段は365段。

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登りきると、伊香保神社です。

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ぼくも、今日の旅の無事を感謝してお参り。

鳥居の向こうには、越えてきた赤城の山並みが見えました。

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今回の旅で楽しみにしていたことの一つは、伊香保の公衆露天風呂に入ることでした。

地図によれば、神社の先、少し山側にあるはずです。

神社の裏に回ると、たしかに道が続いていました。

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川には、温泉水が流れているんでしょうか。 

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色がもう、すっかり温泉です。

 

道の途中に、温泉が飲める場所がありました。

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さすが、温泉街だなぁ。

 

この道を、行き止まりまで歩くと、ありました。

公衆露天風呂です。

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なかなか、情緒たっぷり。

湯の中では写真は取れませんでしたが、なかなかいいお風呂でした。

みんな旅館の湯に入るんでしょうか、人は少なかったです。

でも、こんなにいい風呂に入らないのはもったいない!

しかもたった450円だし、皆さんも伊香保を訪れたならぜひ。

 

石段街を歩く

露天風呂を出ると、街は人気がなくなっていました。

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ほんの一時間前までは、あんなに賑やかだった石段街が、すっかり静かに。

ぼくは石段を下りながら、ゆっくりと店を眺めて歩きました。

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灯りが暖かい。

 

かわいい下駄が並んでいます。

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欲しくなりました。

 

たまにはお土産でも買って帰ろうか。

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それとも、射的でもして、遊んでみようか。

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いつものふれあいの道の旅とは異なり、そんな気持ちにもなりました。

 

街の中心部から離れるにしたがい、自分の足音が響いて聞こえます。

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さて、今夜の宿営地(?)へ向かいましょう。

 

もうツェルトには戻れない?

ここが本日の宿営地、「黄金の湯館」です。

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(この写真は翌朝撮ったものです)

日帰り温泉で、通常は1000~2400の営業ですが、深夜特別営業日というのがあって、その日は翌朝0800まで利用できます。

今回は、その日を利用して、ここで一晩過ごすことにしました。

 

まずは夕食です。

食堂へ行きましょう。

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今日は11時過ぎに敷島駅を出発して以来、ほとんど何も食べていなかったので、腹ペコです。

迷いましたが、カレーを食べることに。

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食べ終わると、ようやく落ち着きました。

そして大浴場へ。

先ほど露天風呂に入ったばかりですが、何度でも入る!

 

風呂から上がると、大広間でくつろぐことにします。

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さいわい、人があまりおらず、ゆっくり過ごせそうです。

 

風呂上がりの一杯は、大好物の唐揚げと一緒に。

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(*´ω`*) 最高!

 

一杯やりながら、地図を見る。

地図を見ていると、いくらでも酒が進む。

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(*´Д`) プハー

ツェルトなら今頃、震えて寝袋に入っているころだな。

こりゃ、もうビバークには戻れない!

 

と、いい気分になっていると、どやどやと20名以上の団体がやってきた。

あっという間に大広間が占領されました。

そのうるさいこと、うるさいこと。

ぼくは追い出される形で、大広間を後にしました。

やっぱり、ツェルト野営もいいとこあるかもね。

 

まだ眠るにはもったいなかったので、少し館内をウロウロ。

卓球台もあります。

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その向こうに見える部屋は、読書ルーム。

 

 

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ソファとマンガ本や雑誌が置いてあります。

でっかいプーさんが座っていました。f:id:trailtravel:20181023014851j:plain

なんだか、不満げな表情だな。

キミも大広間がうるさくて困ってるのか。

 

そうこうしているうちに、眠くなったので、シアタールームに移動。

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壁の向こうからは、まだ大広間の騒ぎ声が聞こえてくる。

( ;´Д`) ハァ・・・

 

いつまでやっているのか、と思いつつ、いつしか眠ってしまいました。

まあ、こういう騒音系のストレスは野営にはないかな。

とはいえ、それを除けば大いに満足しつつ、ぐっすりと休んだのでした。

 

とはいっても、ツェルトの旅はやっぱりいいよ⤵

trailtravel8hureai.hatenablog.jp

  

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

次回はこの翌日の旅、黄金の湯を出発し、榛名へと向かう旅を書きますね。

次回の旅はコチラ⤵

trailtravel8hureai.hatenablog.jp

 

それでは、また。

(= ´ ω ` )ノ バイバイ

 

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伊香保温泉を目指して

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(写真:「榛名から水沢のみち」伊香保温泉の街並み)

みなさん、こんにちは。

( ^ω^ )ノ

ずいぶん間隔があいてしまいましたが、再びふれあいの道一周の旅です。

前回は、赤城山を越え、JR敷島駅までの旅を書きました。

前回の旅はコチラ⤵trailtravel8hureai.hatenablog.jp

ということで、上毛三山の一つ、赤城山を越え、いまや榛名山が目の前に !

いよいよ群馬ルートの核心部へと迫ります。

全体図はコチラ⤵

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今回は、敷島駅から、温泉で有名な伊香保を通り、さらに榛名山を越えて、一気に妙義山のふもとまで行ってみようと思います。

残すところ、群馬もあと少し。

いよいよ旅もクライマックス!

 

で、今回の旅の詳細図です。

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まず、初日は、敷島駅から子持神社を経て北群馬橋までの約11.5Km、子持山若人のみち」

北群馬橋からは、伊香保の手前まで続く「しぶかわのみち」8.5Km。

ここから「榛名から水沢へのみち」に合流し、この日は伊香保で一泊。

今回は、せっかく温泉街に泊まるということで、ツェルトで野宿ではなく、温泉で一泊する計画です。

 

2日目は、「榛名から水沢のみち」の残り、伊香保からヤセオネ峠まで行き、ヤセオネ峠からは榛名山へのみち」にはいります。

榛名山の南を通る尾根道を抜け、天目山を越えて榛名神社まで。

さらに榛名神社を下りて道祖神のみち」に入り、双体道祖神まで進んだのち、最後に「山菜のみち」へ。

風戸峠を越え秋間梅林の手前でルートは終了。

ただし、その後は自力で松井田駅まで進んで電車に乗る予定でした。

 

2日あわせて約70Kmの道のりです。

2018年1月6日~7日にかけて旅しました。

 

赤城と榛名のあいだで

さて、到着しましたJR敷島駅

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ホームの向こうには、榛名山が。

凸凹した山なみが冒険心を掻き立てます。

山のふもとに見える白い街並みが、今日の目的地の伊香保でしょうか。

準備を整えて、11時15分に駅を後にしました。

 

子持山若人のみち」の起点は、駅から北に1.5kmほど行った、井熊バス停です。

ここです。

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ここから、道を渡り、山のほうへ。

こんな感じの道が続きます。

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道ばたに、いくつも石仏が点在していました。

なかでも、この像は表情がユーモラス。

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悪友(おやじ)っていう感じ。

 

次第に雪が多くなってきました。

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子持神社に到着。

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道が凍っていて、結構滑る。

しかし、寒いなぁ・・・

冷気で空気が澄んでいて、景色がクリアに見えます。

振り返れば、懐かしい赤城の山並み。

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山を下っていくと、子持神社の松並木が現れます。

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この広々とした道を下っていくと、雙林寺という大きなお寺に到着。

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七不思議があるらしい。

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さらに進むと、見晴らしの良い原っぱのような場所に出ました。

榛名山がよく見えます。

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説明板が立っていて、そこには黒井峯遺跡とあります。

約1500年前の古墳時代、ここには集落があったのですが、榛名山の大噴火によって瞬時にして灰に埋もれてしまったらしいのです。

まるで日本のポンペイ

 

振り返ると、榛名山に相対するかのように赤城山が。

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赤城山も火山なんですよね。

しばし古代の人の視点になって、両側にそびえる山なみを眺めました。

この二つの勇壮な火山の間で、古墳時代の人たちは、どんな暮らしをしていたんでしょう。

  

いざ伊香保温泉へ

黒井峯遺跡を2kmほど行くと、子持山若人のみち」も終わりです。

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細い路地を通り抜けると、ルート終点の北群馬橋に到着。

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13時25分でした。 

そのまま、次のルートの「しぶかわのみち」に入ります。

最初の見所は、甲波宿禰(かわすくね)神社

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山の神の神社は多数ありますが、この神社は全国でも珍しい、川の神を祭った社とのこと。

なるほど、だから「かわすくね」神社という名前なんだ。

 

やがて道は、すっかり人の気配がなくなりました。

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どこからか奇妙な音楽が聞こえてくる。

なんだろう?

ちょっと不気味な感じです。

 

道の脇に、巨大な墓地がありました。

どうやらここから聞こえてくるようです。f:id:trailtravel:20181017233723j:plain

白い墓石が、整然と並んでいました。

 

さらに行くと、西群馬病院という所に出ます。

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立派な病院ですが、奇妙なほど静かです。

どうやら、廃病院のよう。

なんだか、このルートは寂しい・・・。

先を急ぐことにします。

いや、別に怖いとかじゃありませんよ・・・。

 

ようやく、人の気配がある場所に出ました。

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伊香保グリーン牧場です。 

ちょっと、一安心。

 

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お腹が減っていたので、「MouMou焼き」を食べようかどうか迷いましたが、我慢することに。

代わりにザックからチョコレートを出して口に入れます。

 

渋川市総合運動公園の入り口に着きました。

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大きな公園です。

クロスカントリーコースもありました。

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今日は、一日中舗装道ばかりだったので、ちょっとでも土の道はありがたい!

 

この公園を抜ければ、伊香保の町までは3kmほど。

もう目と鼻の先です。

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ちょっと暗くなってきましたが、明るいうちに伊香保に到着するでしょう。

 

そして、16時過ぎ、ようやく伊香保の街に着きました。

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さて、温泉に入るぞー!

(^ω^)

 

ということで、次回は伊香保温泉の夜について書きますね。

旅の続きはコチラ⤵trailtravel8hureai.hatenablog.jp

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

ではまた。

(= ^ ω ^)ノ  バイバイ

 

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奇怪な「山海経」の世界

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平凡社ライブラリー山海経高馬三良訳、表紙)

みなさん、こんにちは。

( ゚Д゚)/

 

「山の本、旅の本」の紹介です。

これまでに、黒部の山賊」八甲田山死の彷徨」の話をしました。

trailtravel8hureai.hatenablog.jp

trailtravel8hureai.hatenablog.jp

 今回紹介する山海経はこの2冊とは全く異なる本です。

「黒部の山賊」も「八甲田山」も、山でおこった体験談、実話をもとにしたエッセイ、物語です。

しかしこの「山海経」にはそういったストーリー性や現実性は全くありません。

ただただ、空想上の土地に存在する、空想上の生物・種族について淡々と解説するというスタイルの本です。

 

そもそもこれが「山の本、旅の本」といえるかどうかも怪しい。

 

「・・・南海の外、赤水の西、流砂の東に獣がいる。左と右に首あり。名はチュッテキ。三匹の青い獣が互いに(一つになって)くっついている。

 ・・・羽民の国あり、その民はみな羽毛を生やす。卵民の国あり、その民はみな卵を生む」

 

こんな調子で、延々と奇怪な土地の解説と文物、人獣の説明が続きます。

小説のように最初から最後まで通して読むと、とてつもなく退屈な本ですが、適当にページを開いてチラ見すると大変面白い。

昔の人は、こんな世界に取り囲まれていると信じていたんでしょう。

旅をする時はどんな気持ちだったんでしょうか。

きっと、恐れとともに、とてつもない好奇心に駆り立てられていたに違いない。

そう想像すると、古代の旅人のドキドキ感やワクワク感を身近に感じます。

ぼくがこの本を好きな理由です。

 

この本は、人獣の絵が添えられているのも楽しい。

こんな感じです。

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右上は、三身国の人。

一つの頭に三つの体があるという、極めてファンキーないでたち。

ぜひ、後ろがどうなっているのか見てみたい。

(お尻は一体いくつに割れているのか?)

 

その左下が、形天(ぎょうてん?)

むかし争いに負けて首を切られ、おっぱいを目に、へそを口に変えられたらしい。

罰とはいえ、悪ふざけにもほどがある。

その割には、結構楽しそうな様子で何よりです。

 

そして、ぼくのおすすめがこれ。

ていこう君。f:id:trailtravel:20180724232801j:plain

 こんなふうに書かれています。

「・・・さらに西に三百五十里、天山といい、金・玉多く青雄黄あり。・・・神がいる。その姿は黄色い袋のごとく、赤いことは丹の火のよう。六つの足、四つの翼、こんとんとして顔も目もないが、この神は歌舞にくわしい。まことこれぞ帝・江である」

 

踊りや歌が得意な神らしいのですが、お尻に足が生えているとしかみえない。

しかもまんまるとして、絵からもモッチリ感が伝わってくる。

翼があるけど、絶対飛べないだろこれ。

山で見つけたら、絶対ハグしますね。

やわらかそうだし・・・

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

ではまた。

(*´ω`*)ノ バイバイ

 

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④(終わり) 何もない夏は、本当に何もなかったか

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みなさん、こんにちは。

もう3回にわたり、父のことを書いていますが、今回で最後です。

前回は、父が死んでしまったところまで書きました。trailtravel8hureai.hatenablog.jp

 

今も残る自責の念

正直に言うと、今でも自責の念に駆られて、思い出すと苦しくなります。

ぼくのせいで、父は不必要な苦痛の中で死んだのではないかと考えます。

鎮静剤を使いたいといった父に反対したのはぼくだけでした。

医者も、母も、妹もみな父に賛成していたのです。

しかしぼくには、この数日、夜もよく眠り、アイスクリームも食べ、阪神タイガースの試合もテレビで一緒に見ていた父に対し、二度と目覚めないような薬を使うことは、どうしても賛成できなかったのです。

また、今から思えば、ぼくは心のどこかで、「父は死なない」と思っていたのかもしれない。

無意識のうちに、子供のころに抱いていた、「強くて、スーパーマンのようなお父さん」のイメージを、捨てきれなかったのかもしれません。

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そして考えたこと

父の死の直後は、葬式のこと、相続のこと、残されたさまざまなことなど、片付けていかなければならないことが山ほどあって、目も回るような忙しさでした。

それに加え、ぼくは夏に転勤があり、それに伴って引越しもあり、単身赴任も始まりましたから、もう無我夢中です。

聞くところによると、人間がストレスを感じる3大イベントとして、肉親の死、引越し、転職があるらしいです。

ぼくの場合、それらが全て同時に来たので、正直言って父の死を悲しんだりする余裕がありませんでした。

 

そしてようやく、つい最近、四十九日の法要も済ませ、父の死についてゆっくりと考えることができるようになりました。

ぼくは幸いに、父の最後の2ヶ月において、非常に密接な時間を過ごすことができました。

しかし、それはやはり限られた時間であって、父はその与えられた時間が過ぎると、一人で行ってしまった。

そこから先は、ぼくは一緒に行けないのです。

 

よく考えてみると、同じように、ぼくが生まれる前の父の人生の前半でも、ぼくは父とは一緒にいなかったのです。

そう考えると、例え身内であっても、最初から最後まで一緒にいることはできない。

もちろん、一緒にいる間は、かけがえのない素晴らしい時間を共有しているのですが、それはやがて終わり、また一人で歩いていかなければならない。

そしてまた、誰かと出会い、一緒に歩いて、そしてまた、ある時がくれば別々の道に分かれていく。

そう考えると、やはり人生は旅と似ているのかもしれません。

いろんな人と出会いながら、結局は一人で歩き続けなければならない。

 

人生を旅に例えることは、よく聞くフレーズです。

しかし、父の死を目の当たりにし、ここから先は一緒に歩いていけないという事実を体感すると、その使い古されたフレーズが、何とも意味深く感じられました。

 

 

旅に意味はあるか

もし人生が旅だとするなら、それに意味はあるのでしょうか。

父の旅に意味があったかどうか、ぼくにはわかりません。

ぼくは、ほんの一部分、父の旅に同行したに過ぎないからです。

自分の旅の意味を知ることができるのは本人だけで、

旅の最後に、これまでの道を振り返った時、知ることができるのでしょう。

 

父の旅の意味や価値は、父にしか分からないとしても、

ぼくが理解できるのは、この人はずいぶん遠い道を旅してきたこと。

そして、目的地に着いたのだということです。

旅の途中で、どんなことがあったのかは知るよしがなくとも、

その事実だけで、父の旅には意味や価値があったのだと、ぼくは信じます。

 

歩き続けること、そして何らかの目的地に到達すること。

これがあるからこそ、最後に振り返った時、旅に何らかの意味を見出すことができるのではないでしょうか。

だからぼくは、父が最後の日々を迎えて、自分の旅に何らかの意味を見出したのだと思います。

それを知ることはできませんが。

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何もなかった夏は、本当に何もなかったか

こう考えると、この何もなかったかに見える夏は、多くのことがあったような気がします。

少なくとも、父の旅の最後の行程に、同行できた。

そして、旅の意味について、もう一度考えることができました。

 

実は、父の死後、関東ふれあいの道一周をやめようと思いました。

2014年の12月に開始し、もう4年。

ずいぶん長く続けてきました。

しかし、何らかの目的地に到着することが、旅に意味を与えるとするならば、ここでやめてはいけないと考えました。

そしてそれは、この旅を始めたときにも、そう考えていたのです。

trailtravel8hureai.hatenablog.jp

この時ぼくは、「目的地があり、始まりがあって、終わりがある」ことが旅だと考えていました。

だとすると、ここで旅を止めるわけにはいかないのでしょう。

ましてや、父の旅の終わりに同行した夏を契機に、止めてしまうわけにはいかない。

 

何もなかった夏は、ぼくにとっては多くのものを得た夏でした。

 

長い記事でしたが、最後まで読んでいただき、どうもありがとうございました。

次回からは、これまで通りの記事に戻ります。

ではまた。