二つの峠と巨石群
(写真:「山なみのみち」厳島神社境内の巨石)
みなさん、こんにちは。
(;゚Д゚)ノ
「戦慄の栃木編」、田沼駅から足利市を経て北上する旅の続きです。
前回は、足利の織姫神社から、花の咲くトレイルを通り、浄因寺まで到着。
付近の廃止された林道でビバークをしたところまで書きました。
前回の旅はコチラ⤵
trailtravel8hureai.hatenablog.jp
ルートの詳細です。
現在地は浄因寺を少し北に行ったところの山中です。
「山なみのみち」は名草の巨石群まで続き、そこからは何と、約45kmにわたり「ふれあいの道」のルート設定がされていません。
いや、正確に言うと、かつてはルートがあったようなのですが、いまは設定がされておらず、いわば空白地帯になっています。
空白地帯はルートがないので、自分でルートを設定していくことにします。
こんな感じです。
2つほど稜線を横断し、堀の内という部落まで行けばバスがあるようです。
今回はここまで行ってみよう。
巨石群から、稜線の向こうの飛駒部落までは、一直線に越えてみよう。
5万分の1の地形図だと、道があるようだし、尾根線を外さず読図すればたぶん大丈夫でしょ。
二つの峠 のぼりくだり
ビバーク地を、朝の5時過ぎに出発。
巨石群までは8kmぐらいです。
今日の旅程は、何といっても巨石群以降がルートが定められていない空白地帯ということに加え、帰りのバスの時間や利用できるバス停も限られています。
なので、できるだけ時間に余裕をもって進みたいところ。
最初、急な登りが続きましたが、それを越えると緩やかな尾根に変わりました。
走れるところは、どんどん走ります。
どんどん走って、20分少々で馬打峠に到着。
いいペースです。
馬打峠でほんの少し舗装道に。
次の藤坂峠へ向かう登山道への入り口は再び急な登りになっていました。
ここからは次第に山深くなっていきます。
尾根も徐々に痩せてきて、岩が多くなってきます。
人が入らない山で感じる独特の静けさがありました。
登り下りの多いトレイルを一時間ほど走ると、再び舗装道が見えてきました。
藤坂峠です。
開通記念碑がありました。
ここから巨石群までは、あと一登り。
頑張っていきましょう。
見えるのは、山また山。
遠く山なみが伸びています。
今日の行程は長いぞ!
(*´Д`) ハァハァ
巨石の神秘
ようやく下りが続くようになり、登山道の終わりが近づいてきました。
名草の巨石群はもうすぐそこです。
さらに下るとトレイルは終わり、灯篭が並ぶ舗装道に出ました。
どうやら、巨石群は厳島(いつくしま)神社という神社の中にあるようです。
すると、この道は神社へと続く参道なのかな。
標識に従って参道を登っていくと、巨岩に囲まれた神社がありました。
ここも昨日の浄因寺と同じく、全く人の気配がありません。
社務所らしき建物も静まり返っていて、誰もいない。
巨岩が並ぶ異様な光景と相まって、なんだか神秘的な雰囲気に包まれています。
目の前の巨大な岩の前に「胎内くぐり」という案内板が立っていました。
この岩の下をくぐることができるようです。
たしかに、 腰を屈めてようやく入り込めそうな隙間があります。
入ってみよう。
何トンもあるような巨石が微妙なバランスで支え合っています。
何かの拍子で崩れてくるかも。
そう思うと無意識のうちに足音を忍ばせてしまいます。
岩を見上げると、赤い橋が架けられています。
登ってみると、
岩の頂上はご神体になっていました。
橋を渡る前に、本殿の脇で水を補給していきましょう。
冷たくておいしい水でしたよ。
(*´Д`) ウマー
橋を渡り、神社の裏の森に入ると、名草の巨石群です。
石碑には「天然記念物 名草村ノ巨石群」って彫ってある。
巨石がごろごろ転がっていて、その隙間から木が伸びていました。
どうも写真では、うまく伝わらないなあ。
写真がうまくなりたいな。
もののけの森のようで、ここも神秘的な空間でした。
なんだか、大きな石には不思議な雰囲気があります。
気が遠くなるぐらいの時間が巨石には凝縮されていて、ぼくたちとは全然違う時間軸に存在している。
まるで形を得た永遠のよう。
と、しばし巨石群に見とれていました。
さて、次回は巨石群を後にして、いよいよ45kmにもわたるコース無設定の空白地帯へ入ります。
次回の旅はコチラ⤵
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ではまた。
(^ω^)ノ バイバイ