御岳山 神代銀杏と杉並木のみち
(写真:「杉の木陰のみち」ろくろっ首の立札)
どうぞ読者に!⤵
みなさん、こんにちは。
(^ω^)ノ
前回は棒ノ折山を越えて東京都に入り、御岳駅(みたけえき)まで下ったところまで書きましたね。
前回の旅はコチラ⤵
いよいよ、関東ふれあいの道一周の最後、「悠久の東京編」開始です。
御岳駅からは、次のルート「杉の木陰のみち」に入ります。
途中、ケーブルカーの滝本駅がありますが、そのまま歩いて御岳山(みたけさん)の参道を登る。
参道を登ったら、ケーブルカー御岳山駅で今回の旅は終了。
ということで、2019年9月2日(ぼくの誕生日)の旅の続きです。
ネコに見送られ滝本駅へ
御岳駅前には、関東ふれあいの道の案内所がありましたね。
ここで、案内のお姉さんと、しばし歓談。
聞くと、東京のルートも見どころがたくさんのよう。
ということで、期待に胸を弾ませながら、本日最後の行程「杉の木陰のみち」に入り、御岳山に向けて出発
まずは駅前から伸びる大きな橋を渡ります。
時刻はちょうど15時でした。
橋の上から望む景色は、東京とは思えない風情。
橋を渡ると、まずは御岳山ふもとのケーブルカー滝本駅を目指します。
この道が、結構長い。
歩道がない場所もあります。気をつけて行きましょう。
20分ほど進むと、大きな鳥居が立っていました。
ここが御岳山への入り口です。
さあ、いよいよだ!
道ばたに、黒ネコが寝そべっていて、ぼくを見つめています。
(^ω^)ノ 行ってくるよー
見送られている気がしたので、ネコにあいさつ。
ネコはニャーと一声鳴いて、相手をしてくれましたよ。
しかし、この鳥居からの道が、うんざりするくらい長い。
実際の距離はそうでもないのでしょうが、ぼくは舗装道が苦手なので、とても長く感じます。
とにかく斜面が急。
急だなぁ・・・・
まだ着かないの?
と思っていたら、ようやくバス停の広場に到着。
その奥にはもう、滝本駅が見えていますが、ここもかなりの傾斜。
頭の上を、ケーブルカーが音を立てて通ります。
真下から見ると、ずいぶんな迫力だ。
この高架をくぐると、滝本駅に到着。
時間は15時45分
鳥居をくぐってから30分も歩いていないのですが、なんだかとても疲れました。
一瞬「ケーブルカーで登ると楽だろうな・・・」との邪念が。
その思いを断ち切り、滝本駅の向かいにある参道へと向かいます。
さあ、もうひと頑張りだー!
さよなら神代銀杏
参道の入り口に、とても大きな銀杏の木があります。
その名も、神代銀杏(じんだいいちょう)
高さは約45m、幹回りは5.3mもある樹齢500年の巨木です。
どうですこの神々しさ。
何人の旅人や参拝者が、この銀杏を見上げて感嘆したことでしょう。
ぼくもその一人です。
しかし、この偉大な霊木がなんと、この11日後に倒れてしまうとは。
強風を伴った台風15号が、9月8~9日に関東を直撃
この台風により送電線が破壊され、千葉では多くで停電が発生しました。
神代銀杏はその時は耐えたのですが、13日午前に突如倒れてしまいます。
それを聞いた時、ぼくは言葉も出ませんでした。
もちろん、直前にその姿を見ていたので、信じられないという思い。
もしかすると、すでに寿命は尽きていたのに、それを隠して立ち続けていたのでは。
そうは思えないほどの堂々とした姿でしたが、誰にもそれを悟られないよう、最後まで神木としてあり続けたのかもしれませんね。
ぼくは、その最後の姿を見ることができて幸せでした。
さようなら神代銀杏、ゆっくり休んでください。
杉並木の参道を登る
神代銀杏がこの数日後に倒れるとは知らぬぼくは、その大きさに感嘆しながら、御岳山へと登る参道へと入っていきました。
その姿を惜しむように、振り返って写真を一枚。
本当に立派な姿です。
さて、この御岳山の参道は3kmほどの長さがあるのですが、江戸時代に植えられたという杉の巨木が山頂まで並んでいます。
なかには幹回り6mもある巨木もあり、その総数600本を越えるそうです。
御岳山に登る人はほとんどがケーブルカーを使いますが、たまにはこの杉並木を歩いてみてはいかがでしょう。
とは言ってみたものの、結構急な登りもあります。
ハアハア・・・
傾斜が急なので、曲がりくねった道が、うねうねと続いている。
すると、突然ギョッとする標示が!
(;゚Д゚) ろくろっ首!!
どういうこと?
まさか、ろくろっ首が出るってこと?
動揺していると、案内板があったので読んでみます。
(*´Д`) なーんだ
道が曲がりくねってるから「ろくろっ首」なのか。
安心しました。
なにしろ、人っ子一人いない道ですからね。妖怪はちょっと・・・
妖怪が出ないとわかり、勇気百倍、さらに登っていきます。
するとまた、面白い標識が。
(( ゚∀゚)? うまたてば?
説明を読むと、ろくろっ首の急坂を登り終え、ここで馬を休ませた場所らしいです。
なるほど、ここは傾斜も緩いし、馬を休める空き地もある。
この参道は、こんな風に昔のいわれを示す標識が至る所に立っていて、とても面白い。
面白いと言えば、道端の杉並木も、いろんな形態をしていて面白いです。
これなんか、足が生えて歩き出しそうに見える。
そんな感じで、結構楽しみながら長い参道を登っていきます。
途中、ケーブルカーの線路をくぐりました。
静かな山中に、ケーブルが巻き上がる機械音が響いていて、不思議な感じでした。
さらにさらに登り続けていくと、ようやく御岳山頂付近の集落が見えてきます。
時計を見ると16時40分。
参道に入ってから、1時間弱です。
そして最後の登りを進んで、
ようやく、集落の入り口に到着。
このまま真っ直ぐ行けば、引き続き「杉の木陰のみち」をたどり御岳神社へ向います。
しかし、本日の旅はここから反対方向に進み、ケーブルカー御岳山駅で終了です。
次回訪れる御岳神社の方向を眺めながら、御岳山駅へ。
そして、16時50分、御岳山駅に到着
さて、今回の旅はここで終わり。
ケーブルカーに乗って下山しましょう。
下る途中、一瞬ですが今日登ってきた参道が垣間見えました。
あの場所覚えてるぞ!
そう一人ほくそえみながら、今日の旅を静かに振り返ります。
車内には、男の子とイヌが一匹。
二人とも、何も言わず、じっと窓の外を眺めています。
もしかすると、ぼくと同じく、今日一日の旅を振り返っているのかも。
この二人は、今日どんな冒険をしたのでしょう。
ぼくの旅と彼らの旅、それぞれの旅があって、それぞれに素晴らしい一日でした。
そうそう、今日はぼくの誕生日でした。
名栗湖から白谷沢を登り、棒ノ折山を経て、御岳山へ。
とっても素晴らしい誕生日になりましたよ。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
次回は、御岳神社へと向かいますよ!
次回の旅はコチラ⤵
それでは、また。
(^ω^)ノ バイバイ
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