ロングトレイルの旅   関東ふれあいの道一周

1都6県をつなぐ自然歩道「関東ふれあいの道」1800Kmを一周するりゅうぞうのブログです。

旅はつづく 父島のトレイルへ

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(写真:父島南部の中山峠)

どうぞ読者に!⇩

みなさん、こんにちは。

(^ω^)

お久しぶりです。

関東ふれあいの道一周」の記事が完結して3週間。

旅が終わった今、このブログをどうするか。

これで終わりにすることも一案。

ですが、この世界には、まだまだ行ってみたいトレイルがたくさん。

旅が終わったその瞬間から、次の旅へのあこがれが募ってきます。

ということで、引き続きこのブログでは、様々なロングトレイルの旅を紹介していきたいと思います。

どうぞこれからも、一緒に旅をしてくださいね!

(*´ω`*)よろしくお願いします!

 

ということで、新たな旅を続けましょう。

ます最初は、2019年の初夏に旅した父島のトレイルのお話をしますね。

 

父島とは?

皆さんご存知の通り、父島とは小笠原諸島に位置する島。

東京より約1000km南方の太平洋上にあります。

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国土地理院地図をもとに作成)

父島はその近くに所在する兄島弟島などと父島列島を構成しています。

その南には母島があり、同じく姉島妹島母島列島を構成。

なるほど、男グループと女グループなわけですね。

さらに、父島の北には聟島(むこじま)があって、嫁とともに聟島列島を成している。

これは外様グループということかな。

父、母、兄、姉、弟、妹、姪、聟、嫁の9人でなかなかの大家族。

ただし、父母以外は全て無人島です。

 

父島の人口は2,167人ですが、日本全体の少子化をものともせず、なんと年々増加中!

(2020.2.1現在。小笠原村発行の『村民だより』より。ちなみに2010.2.1は2,033人、2002.4.1は1,914人)

それもそのはず、父島には人を惹きつける魅力がたっぷり。

のどかな環境に加え、豊かな観光資源に恵まれています。

美しい海はもちろんですが、険しい断崖と荒々しい山々もある。

なにしろ、この島々は歴史上一度も大陸と繋がったことがない真の海洋島。

そう聞くだけでワクワクしませんか。

 

父島の面積は約24㎢。

千代田区の2倍少々の大きさです。

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小笠原村観光協会「デジタルパンフレット」より)

島の北側にある二見港を囲んで大村の集落があり、そこが島の中心部。

大村の北西に三日月山、島の中央部を縦断するように夜明山中央山躑躅(つつじ)と連なっていて、島の南部は人の住まない山地になっています。
 

いざ父島へ

2019月6月のこと、機会あって父島に行くことができました。

これは嬉しいっ!

どうやら滞在間、自由な時間が1日取れそうです。

とすると、父島縦断のトレイル旅ができるかもしれない!

気持ちの中は、一気に盛り上がり始めます。

( * ´Д`) わくわく!

 

ということで、東京の竹芝桟橋から「おがさわら丸」に乗船。

父島、母島には空港がなく、船が唯一の交通手段です。

「おがさわら丸」は週1便の定期船で、父島への所要時間はおよそ丸一日。

母島へは、父島からさらに「ははじま丸」という別の船に乗り替えます。

 

意気揚々とレインボーブリッジをくぐり出発!

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船の旅はいいですね。

なんだか冒険に出るみたいじゃないですか。

そうこうするうちに、船はどんどん進み、いつしか東京湾を出て外洋に。

ずいぶん長い時間が経ったと感じたころ、水平線に島影が見えました。

八丈島です。

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海面からそそり立つ八丈富士の姿が美しい。

いつか歩いてみたい山容です。

 

さらに長い長い船旅は続く。

夜を跨ぎ、翌朝。ようやく父島の姿が近づいてきました。

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(= ゚ ∀ ゚)  おおーっ!

太平洋から突き上がる荒々しい山塊!

改めて気持ちが盛り上がってくる!

早く上陸したいぞーっ!

と、焦る気持ちをよそに、船はのんびりと港に入っていきました。

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港の背後にも険しい稜線が見えます。

心躍らせて上陸すると、まるで外国のような街並みが。

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色彩が鮮やかですよね。

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教会もありました。

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港のそばには、広々とした公園が。f:id:trailtravel:20200329141210j:plain

もちろん、太平洋戦争の後、1968年まで米国の施政下だったことも街の雰囲気に影響しているでしょう。

しかし、このナチュラルな異国感は、沖縄とはまた違った空気です。

無人島だった父島に住み着いた最初の住民は、アメリカ人のセーボリー一家であり、明治になるまでは欧米系の家族が定住していたことに理由があるのかもしれません。

ぼくが泊まった宿のおばさんも、その最初の父島住民の血を引くのでしょう、見た目は金髪で彫の深い白人そのものでした。

そんな感じで、どこの国にも属さない不思議な異国感が日常として根付いているのかもしれませんね。

 

ところで、上陸したら、すぐにお昼ごはんです。

父島の名物料理定食を頂きました。

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メインは「島寿司」

一見マグロのようですが、白身魚を醤油やみりんで漬け込んであります。

ワサビではなくカラシで食べるのですが、旨かったですよ!

そして、アカバと呼ばれる赤魚の味噌汁。

島野菜の天ぷらも美味しかった。

天ぷらの下にある里芋のようなものは、実はウミガメの卵です。

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濃厚な味わい。

これは本当に美味しかったなぁ・・・

(*´Д`) ハァ・・・

 

街の中心の公園ではお祭りが行われていて、子供たちが踊っていました。

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とにかく、子供たちや若い夫婦の姿が多かった!

やっぱり人口が増えている土地は、若々しさがありますね。

無国籍風の雰囲気に、若いエネルギーが合わさって、とても開放感あふれる空気が満ちています。

 

街の北西側には三日月山という山があります。

トレイルの旅に先立ち、下見も兼ねて登ってみました。

山の展望台までは車の通れる舗装道が続いています。

その途中、港の全景が見降ろせました。

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まずは三日月山の登れる限界まで進みます。

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断崖が所々にそそり立っている。

やがて、父島中央部を貫く稜線が望めました。その奥の稜線は兄島です。

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この稜線に沿って旅するんだ。

そう考えると、胸が高鳴ります。

この高台でしばし旅に思いをはせた後、展望台へと下りました。

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この広々とした場所で少し休憩。

やっぱり、海は広いなぁ・・・

水平線の向こうには何があるんだろう、否が応でもそう思ってしまう。

映像やネットで、世界の果ての出来事でも即時に知ることができる時代だけど、水平線の向こうに未知なるものを探そうとするのは、人間の本能のようなものだなぁ。

この好奇心や憧れは、たとえどんなに技術が進んでも消すことはできない。

そんなことを考えながら、日が暮れかかるまで海を見ていたのでした。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

次回は父島のロングトレイルに出発。

次回の記事はコチラ⇩ 

ぜひ一緒に父島を旅してみてください!

それでは、また。

(=^ω^)ノ バイバイ

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