ロングトレイルの旅   関東ふれあいの道一周

1都6県をつなぐ自然歩道「関東ふれあいの道」1800Kmを一周するりゅうぞうのブログです。

さよならふれあいの道  

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(写真:関東ふれあいの道、終起点の掲示

どうぞ読者に!⇩

みなさん、こんにちは。

(=  ´  ω ` )ノ

とうとうこの日が来てしまいました。

関東ふれあいの道一周、4年9ヶ月に及ぶ旅の終わりです。

前回は、陣馬山から高尾山までの旅を書きましたね。

前回の記事はコチラ⇩

今回は、高尾山を後にして小仏城山に戻り、東京編の最後のルート「湖のみち」に入り、大垂水峠を経て三沢峠へ。

ルートの詳細はコチラ⇩

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三沢峠で、関東一周の輪が閉じることになります

そして最後は、関東ふれあいの道の終起点となる梅ノ木平で、長かった旅は終わり。

その時、どんなことを感じるんだろうか。

嬉しさか、それとも寂しさか、はたまた全く別の感情か。

ともあれ、まずは旅を続けましょう!

 

高尾から大垂水峠

雨が降り続く高尾山の山頂

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四阿ですこし休んだ後、再び小仏城山に戻ります。

モミジ平を通らずに巻き道を使いました。

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どうです、高尾山にもこんなワイルドな道がありますよ。

一丁平を過ぎ、小仏城山の手前あたりから、また雨が強くなってくる。

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雨に視界が煙ります。

再び小仏城山に登りましたが、やはり人影はありません。

時刻は9時40分でした。

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さて、ここからいよいよ東京最後のルート、そして、ふれあいの道一周の最後のルートとなる「湖のみち」に入ります。

山頂を少し下ったところにある分岐を、大垂水峠の方向へ。

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曲がったとたん、整備された高尾の登山道とは違う雰囲気が。

まずは急な下りを進みます。

足もとが滑りやすいので、気をつけて行きましょう。

下り切ると、今度は急な登りに変わる。

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少し雨が止んだよう。

森の中が明るくなってきました。

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さらに進むと再び下りとなり、沢沿いの道に。

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このまま沢沿いに進んでいくと、舗装道が木々の隙間に見えてきました。

鉄の手すりがつけられた階段が続いています。

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この階段を下り、10時30分に大垂水峠に到着。f:id:trailtravel:20190916103311j:plain

少しづつ、残りの道が少なくなっていく。

終点まで、あと8kmほどでしょうか。

 

一周の輪はつながった

峠に架かる歩道橋を渡り、先へ進みましょう。

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この先が、関東一周の輪が閉じる三沢峠へと通じる道です。

※この先はその後崩落で通行止めとなりました(2020.3現在)。通られる際は最新の情報を確認ください。

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歩道橋を渡ると、まずは大洞山への登りです。

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それほど大した登りではありません。

すぐに山頂に到着。

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すでに雨はやみ、気温が上がってきました。

暑いのでここでレインウェアを脱ぎます。

気温が上がってきたせいか、ガマ君も表に出てきましたよ。

(カエルが苦手な人はサッと写真を飛ばしてください)

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誰かに踏みつぶされないようにね。

ガマ君に別れを告げて、先へ進みます。

なだらかに続く尾根を三沢峠へ向かいますよ。

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残り少ない道のりを、愛おしむように、刻みながら進みます。

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三沢峠まで、あと2.9kmの標識が立っていました。

あと、たった2.9kmで関東一周の輪が閉じる。

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関東ふれあいの道は全1800km。

ぼくは全踏破ではなく一周しただけですからもっと短い距離です。

1500km弱ぐらいかな。もう少し短いかな。

それでも、残り3kmで一周!

これまでの遠い道のりの記憶が次々に蘇ってきて、なぜか心が乱れます。

何だか感無量になってきましたが、まだ早い。

ぐっとこらえて先に進みましょう。

ここからは西山峠を経て三沢峠に出る津久井湖沿いの尾根道です。

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途中、見晴台という場所に出ました。

晴れていれば、ここから東京・神奈川県境の津久井湖が一望できますが・・・

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今日はこの通り何も見えない・・・

4年7ヶ月前、第1回目の旅で見た津久井湖はこんな感じでした。

(写真を撮った場所は違いますが)

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今日も津久井湖が見れると良かったんですが。

第1回目の旅の記憶がある場所まで出現し始め、いよいよ旅も終わりです。

そして三沢峠の手前、西山峠に到着

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標識には、三沢峠まで1.2kmとあります。

さぁ! 関東一周まであと1.2km!

目と鼻の先です!

そしてとうとう、下りの先に、何やら記憶のある場所が。

木々に囲まれた広場と、その脇にある案内板!

もしかして、ここが三沢峠!

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(*´Д`) 三沢峠だ!

その時、慌てて下り降りようとするぼくを、MさんとHさんが引き留めます。

「目をつぶって、ちょっと待っていて」とのこと。

そう言い残し、2人は先に峠に下っていく。

「いいぞー」

と声が聞こえてきたので目を開くと、

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何と、2人がゴールテープを張って待っていてくれています!

嬉しかったなぁ・・・

実は、少し涙が出てしまいました。

一周できたことも嬉しかったし、一緒にそれを喜んでくれる友がいることも嬉しい。

とにかく、嬉しかった。

カッコ悪いので涙は隠し、満面の笑みでテープを切らせてもらいました。

そして、ふれあいの道の道標の前で、記念写真。

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本当に嬉しかったよ。

ありがとう友よ。

 

さよならふれあいの道

これが4年9ヶ月前の同じ場所の写真です。

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これが第1回目の関東ふれあいの道一周の旅。

最初の旅はコチラ⇩


とうとう、一周の輪がつながりました。

始めた時は、正直言って自分でも一周なんかできないと思っていた。

冒険や挑戦は、「スゴイ」人たちだから許されるものと思っていた。

もちろん、関東一周はそんなすごい冒険ではないけれど、ぼくのような一般人にはそれすら無理だと思っていました。

体力や山の経験だって自慢できるものはないし、仕事だって忙しい。お金だってない。

そんなぼくでも、少しづつ続けて行けば、自分なりの冒険ができた。

誰にでもできる冒険。

冒険や挑戦は誰にでもできる、それを確かめたかったのがこの旅でした。

そして、それを馬鹿にせず、喜んでくれる人がいた。

ぼくにとっては、それがとても嬉しかった。

旅を始めた時の思いはコチラ⇩

あとは、ふれあいの道の終点、梅ノ木平へと向かいます。

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この沢沿いの道、とてもよく覚えています。

ほどなくすると、森を抜けて里に出る。

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いつもと同じです。

幾つも山を越えて旅をして、そして人里に出た時の、あの懐かしい雰囲気。

このホッとする感じを、何度繰り返したことでしょう。

この道標もよく覚えている。

この細道を抜けたところが、旅の終点、梅ノ木平バス停です。

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見えてきました。

道ばたの大きな木と、その下に立つふれあいの道の道標。

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そして、道標の背後の木に、無造作に取り付けられたこの説明板。

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ここは「関東ふれあいの道」の起終点 梅ノ木平です。

そう書いてある。

確かにそう書いてある。

ぼくは万感の思いを込めて、この文を読みました。

「高尾山、奥多摩秩父妙義山、大平山、筑波山霞ケ浦九十九里浜、房総、三浦半島、丹沢などを結んでいます」と書かれている。

何気なく列挙されているこれらの地名は、ぼくにとっては何と重いことか。

三浦半島の荒磯、熱中症になった房総の深い山、海を見ながら歩いた九十九里、行けども行けども続いた霞ケ浦、日が暮れた筑波連山の尾根、栃木の古い街並みと大平山神社、奇岩に圧倒された妙義山、歴史と眺望の秩父の低山、奥多摩の豊かな沢と滝。

 

どの旅も鮮明に覚えています。

そしてここに挙がられていないけれど、どの山も、海も、里も忘れられない。

その記憶はぼくのなかで、今も悠久に流れる美しい時間です。

何とすばらしかった4年9ヶ月。

本当に幸せな旅でした。

ともあれ、これでぼくの長い旅は、ひとまず終わった。

さよなら、ふれあいの道!

 

これまで読んでいただき、本当にありがとうございました。

そして、ブログを通じ一緒に旅をしていただき、とても感謝しています。

次の旅もまた、ぜひ一緒に旅してください!

 

それでは、また!!

(*´ω`*)ノ バイバーイ!!

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