最後の旅へ 陣馬山ふたたび
(写真:「鳥のみち」陣馬山の山頂)
どうぞ読者に!⤵
みなさん、こんにちは。
ヽ(^o^)丿
「悠久の東京編」も2回の旅を終え、いよいよ最終段階へ。
前回の旅は、御岳山から大岳沢を経て浅間嶺を越えました。
前回の旅はこの4記事です⤵
今回は、前回終了した上川乗バス停から高尾山口駅までの旅。
そして、これで東京の旅は終わりです。
それはつまり、関東ふれあいの道一周の旅の終わりということ。
旅の全体像を見てみましょう。
2014年12月に高尾山口駅を出発して以来、4年9ヶ月。
ついに輪の閉じる日がやってきました。
まさか、この日が来るとは、自分でも信じられない。
嬉しい!
そして、本当に終わってしまうのかという、微かな寂しさ。
ともあれ、旅を続けましょう。
それでは、今回のルートの詳細です。
まずは前回終了した上川乗(かみかわのり)バス停を出発
ここから「富士見のみち」に入ります。
浅間峠(せんげんとうげ)に登り、尾根を東に進んで和田峠へ。
翌日はまず高尾山へ。
「鳥のみち」は高尾山をそのまま下山するルートですが、ぼくは小仏城山に戻り、東京最後のルート「湖のみち」に。
小仏城山からは大垂水峠を越え、三沢峠に向かいます。
三沢峠は神奈川の最初のルート「峰の薬師へのみち」との交点です。
つまり、ここで関東一周が完了!
その後、「湖のみち」の終点となる梅ノ木平バス停を経て、高尾山口駅で終了。
この3ルートを2日かけて歩く最後の旅
それでは、行きましょう!
2019年9月15に出発です。
さあ行こう 最後は仲間と
ぼくはほとんど一人で旅をするのですが、今回は最後の旅ということで、2人の山友、MさんとHさんが付き合ってくれることに。
分水嶺トレイルという山岳縦走大会にも、2回3人でチーム出場した仲です。
これはやっぱり嬉しい!
(*´ω`*) ありがとう友よ
ということで、3人そろって上川乗バス停を9時50分に出発
一人、変なものを履いている男がいますが、気にしないでおきましょう。
(ちなみにぼくではありません)
今日もいい天気、抜けるような青空です。
天気予報は明日にかけて下り坂なのですが、このまま晴れが続くといいな。
まずはゆっくりおしゃべりしながら、舗装道を歩きます。
3人が揃うのは久しぶりなので、自然と話も弾みますね。
10分ほどで、浅間峠への登山道に到着。
ゆるゆると登っていきましょう。
途中、お堂があります。
さらに登っていきます。
植生が対照的で面白い場所がありました。
道を挟んで、人工林と自然林が向かい合ってる。
かたや垂直、かたや地形に合わせて斜めというのも面白いですよね。
そうこうするうちに、浅間峠の東屋が見えてきました。
到着は10時50分。
ここですこし休憩して、今度は生籐山(しょうとうさん)に向かいます。
笹尾根を生籐山へ
浅間峠から生籐山を経て醍醐丸までは、笹尾根と名付けられた尾根道。
笹尾根と言いつつも、樹木に覆われた奥多摩らしい尾根です。
きれいなキノコが生えていました。
見てください、この滑らかさ!
この形状も、自然物とは思えない幾何学性がありますよね。
そろそろ生藤山も近くなった辺りに、軍刀利神社があります。
時計はちょうど12時だし、一休みしたい広さですが、もう少し先へ。
神社を下ると、ちょっと怖い雰囲気の道標がありました。
この道標を三国山の方向へ。
三国山山頂には、テーブルやベンチもあります。
一休みするにはいい場所ですが、ぼくたちはそのまま生籐山へ向かいました。
生籐山までの道は、意外に険しい。
巻き道もありますが、ルートは生藤山山頂となっていて、こんな標識も立っている。
こう書かれては、登るしかない。
よいしょ、よいしょ。
さらに続く、岩の多い急斜面を登ります。
そして、12時40分、生藤山の山頂に到着
まるで、尾根の途中のような、狭くて樹木に覆われた山頂です。
花を咲かせた木々に囲まれていて、落ち着いた雰囲気でした。
醍醐丸から和田峠
生藤山からの下りも、岩がちな細尾根が続きます。
途中、鮮やかな色彩のキノコを見つけました。
今度は黄色です。
小さくて可愛いですね。
急な下りを過ぎると、尾根は再び平坦に変わります。
木々の間から覗く空は明るい。
アップダウンを繰り返し、東へと尾根をどんどん進む。
眺望はないけれど、樹木に囲まれている感じが心地良いです。
奥多摩の尾根は、こんな雰囲気の道が多い。
木々の間から、明るい光が差し込む感じも好き。
生籐山から1時間半ほど歩いたころ、醍醐丸に到着
時間は14時15分でした。
ここも、山頂というよりは尾根道の途中といった感じ。
ここまでくれば、和田峠までは下るだけです。
杉の森の中を下っていくと、40分ほどで和田峠が見えてきます。
和田峠は、車が通れる広い峠です。
駐車場もあるので、ここまで車で来て陣場山に登る人も多い。
峠の脇に、ふれあいの道の大きな案内板がありました。
写真もついていて、なかなか親切な内容です。
さて、喉も乾いたので、茶店で一休みしましょう。
Mさん、Hさんもザックを下ろし一休み。
コーラが冷えていておいしかった!
(*´Д`) プハァ・・・
やっぱり、夏の山はコーラですよね!
陣馬山ふたたび
登山口は茶の脇にあり、どちらを使っても頂上に着く。
左の方が緩そうだったので、迷わず左へ。
予想通り、のんびり道でした。
20分ほど登ると、山頂に到着
時間は15時25分です。
山頂に白くそびえるのは、陣馬山のシンボル、白馬の像!
そそり立ってて立派・・・などど不謹慎なことを言う輩もいますが、鋭角に切り取られたラインが秀逸。
この像を見るのは6~7年ぶりぐらいかな。
当時ぼくは、ロングトレイルどころか山登りもやっておらず、無趣味でした。
子供が小さい時はそれでも、休日は一緒に公園に遊びに行ったりして、特に何も思っていなかったのですが、子供が大きくなると一人で過ごす休日が多くなり、ハタと気付いた。
「もしかして、自分は仕事以外のことは何もない人間なのでは?」
さらにその頃、ぼくは将来のことで岐路に立っていて、悶々とした気持ちを常に抱えていました。
そんな時、小学校以来の友人が高尾~陣馬のハイキングに連れ出してくれたのです。
その日は大雨で、道は川のようになっていて、もう雨をよけるどころじゃない。
お互い、小学生の頃のように水たまりに突進したり、泥遊びをしながら陣馬山に到着。
山頂は激しい雨の水煙に包まれていて、誰一人いませんでした。
初めての山歩き、こんなに遠くまで歩けるもんなんだ。
そう思いながら、この白い馬の像を眺めたことを思い出します。
それが今では、ロングトレイルの旅に出て、関東一周が終わろうとしている。
人は数年でこんなに変わるものかと、改めて驚きます。
今から思えば、あの日の陣馬山が、ロングトレイルの旅の始まりだったのかも。
そんな感慨を秘めて、この白馬の像を眺めたのでした。
開けた山頂からは、雲が遠くまで伸びているのがよく見えます。
世界はこんなにも広がっていて、それを知るのに遅すぎるということはない。
何年かぶりに、再び陣馬の山頂に立ちながら、そんなことを考えていました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
次回は陣馬山から高尾山へと向かう旅のことを書きますね。
次回の旅はコチラ⤵
それでは、また。
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