五竜岳から白馬岳へ①
(写真:五竜岳と五竜山荘)
みなさん、こんにちは。
(* ´ω`*)ノ
最近、ふれあいの道がすっかりご無沙汰になっています。
8月は北アルプスの剱岳から新穂高温泉まで縦走の旅をしましたが、今回もまたまた別の縦走旅の話です。
前回の縦走の旅はコチラ⤵
trailtravel8hureai.hatenablog.jp
今回は北アルプス後立山連峰の五竜岳から白馬岳まで縦走してみました。
白馬は、学生時代はスキー場で2シーズン働いたことがあり、今も9月に開かれるトレイルランの大会に参加したりと、僕にとって特別な思い入れがある場所です。
人も暖かいし、美しい川の流れる里の雰囲気も大好き。
そして、白馬村を見下ろすように並ぶ勇壮な峰々を旅してみたいと、いつも思っていました。
(=´∀`) わくわく
さて、今回のルートです。
JR神城駅で降りてゴンドラに乗り、アルプス平まで。
そこから遠見尾根を登って五竜岳へ。
この日は五竜山荘のテント場で宿泊を予定しますが、時間があればさらに進んで唐松小屋のテント場まで行くつもりでした。
2日目は、唐松岳から不帰の劍(かえらずのけん)を通り白馬三山(白馬鑓ヶ岳、杓子岳、白馬岳)を縦走、大雪渓から猿倉に下山する計画です。
ということで、平成29年の9月9日〜10日にかけて旅しました。
松本駅の難民たち
五竜までは高速バスでのんびり行くつもりだったのですが、なんと満席になっていました。
なので、仕方なく松本までのバスを確保し、始発電車で五竜に向かうことにしました。
松本には1時45分に到着。
始発電車まであと3時間ほど。
この微妙な時間をどう乗り切るか?
駅に入ってみると、同じような登山難民たちがたくさんいました。
みなさん爆睡してます。
床に直接寝ている人もいれば、エアマットと寝袋を広げている人も。
その堂々たる睡眠ぶりに、少々戸惑いましたが、僕もその末席に加わりチョコンと座って休むことにしました。
お花畑から五竜への道
待つこと3時間。
ようやく改札が開き、ホームで列車の到着を待つことにします。
そして、やって来ました、
ムーンライト信州号です!
小学生の頃に見た特急列車みたいでかっこいい!
なんともノスタルジックで旅情を感じさせる外見です。
すっかり気に入りました。
(*´∀`*) イイ!
列車で1時間ほど揺られていると、神城駅に着きました。
ずいぶん霧が出ています。
ここから歩いてゴンドラ乗り場まで30分。
ゴンドラ乗り場も霧の中。
7時30分からの運行なので、1時間以上あります。朝ごはんに奥様が持たせてくれたおにぎりを食べて待ちます。
ようやくゴンドラに乗り込みます。
すっかり霧も晴れていい天気!
もうワクワクが止まりません。
アルプス平まで10分弱、一気にゴンドラで登って行きます。
そして着いたところは、美しいお花畑でした。
背後に後立山連峰の山々が見えます。
ゆっくり散策したい気持ちをグッと抑えて五竜への道を進みます。
なにしろ、まだまだ先は長い!
トンネルのような樹林帯の道を登っていくと、
白馬の村が遠く眼下に望めます。
このあたりまでは、ハイキングコースなので「登山はちょっと…」という人でも楽しく歩けますよ。
とても綺麗な場所なので、ぜひ一度!
ここから先は登山道です。
長い遠見尾根を登って行きます。
すごい存在感!
道は細い尾根筋に沿って延びています。
急な階段や、
ガレた急坂を登り、
ようやく五竜山荘が見えてきました。
(=´∀`)ノ 着いた!
7時40分にアルプス平を出発して、11時に到着しました。
いいペースです。
この調子で行けば、今日中に唐松小屋まで行けるかも。
この続きは次回!
続きの旅はコチラ⤵
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ではまた。
(=´∀`)ノ バイバイ
県境を越えて 栃木県へ
(写真:「青少年旅行村のあるみち」朝日に伸びる影)
みなさん、こんにちは。
(=´ω`)ノ
疾風の茨城編も、とうとうラストです。
2日間にかけて旅してきた茨城の旅も、3日目を迎えいよいよ栃木県に突入することとなりました。
前回、前々回の記事はコチラ⤵
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この3日間にわたる旅の全体図はこんな感じです。
今回は、この青いルートの最後の1/3を通ります。
細部のルートはこんな感じです。
2日目にビバークした青少年旅行村を出発し、茨城県最後のコースとなる「青少年旅行村のあるみち」の残りを下飯野バス停まで進みます。
ここからは栃木ルートに入り「アユおどる清流のみち」を鎌倉山まで。
鎌倉山からは「鯉と山あいのみち」を通って真岡鉄道茂木駅でゴールする計画です。
だいたい25kmほどでしょうか。
県境を越える! 栃木県へ
12月28日の朝、6時40分に青少年旅行村を出発します。
山裾を下ると、那珂川沿いに開けた平地に出ました。
凍てつくような寒い朝です。
田畑が真っ白に氷っていました。
しばらく行くと道端にベンチがあったので朝ごはんにします。
出発の時にアルファ米に水を入れておきました。時間的にはちょうど出来上がりのタイミングです。
しかし、水が冷た過ぎたので、氷のようなエビピラフができてしまいました。
( ;´Д`) うぅ……
気を取直して進みます。
平地を通っていた道は、やがて那珂川に迫る崖に沿って伸びる曲がり道に変わっていきます。
そして、とうとう…
(= ´ ∀`) ノ 県境です!
嬉しい!
神奈川、千葉と旅し、そしていま茨城も踏破したんです!
自分の足で!
三浦半島の岩礁や、熱中症になった千葉の山、どこまでも続く霞ヶ浦の湖畔、印旛沼のバーベキューなどの記憶が、頭の中で巡ります。
ずいぶん色んな道を歩いたし、振り返ればたくさんの思い出が積み重なっている。
殺風景な県境の道の上で、しばらく感慨にふけっていました。
「戦慄の栃木編」はじまり
県境を越えて栃木県に入ると、一面にキャベツ畑が広がっていました。
畑の中を通ったり、住宅地を通ったりします。
途中、おばあちゃんが車にひかれそうになっていました。
写真では伝わらないかもしれませんが、危機一髪でした。
がんばれおばあちゃん。
(; ・`д・´)
面白い形に植木を剪定した庭を見つけました。
舗装道から山道に入るあたりで、こんな案内が出ていました。
どうやら、倒木のため通行できなくなっているようです。
とりあえず、鷹の巣までは行けるようです。
鷹の巣まで行ってみて、様子を見て引き返し、迂回路へ向かうことにしました。
道はやがて、里山風のトレイルへと変わっていきます。
落ち葉でフカフカの気持ちの良いトレイルです。
冬の山らしく、枝の葉が落ちて、見晴らしもよく、日当たりも上々です。
抜けるような青空です。
12月の末とは思えないくらい、暖かな日差しでした。
やがて、那珂川を見下ろす崖の上に出ました。
ここが鷲の巣です。
那珂川の水の色は、深い青で、水面に白い雲が映っていました。
鷲の巣の隣には、鷹の巣があります。
もう少し進めそうです。
鷹の巣を過ぎると、一転急な下りとなり、沢沿いを進みます。
そして、しばらく行くと・・・
Σ( ´ Д `) ハッ!
とうとう出現しました。
倒木です。
予想していたより、かなり大規模な倒木でした。
何本もの木が倒れていて、けっこうな長さに渡って道を塞いでいます。
左は沢、右は崖で、どうやら通り抜けることは難しそうです。
しかたがありません。迂回路のほうに戻ることにします。
迂回してから、逆に戻って見てみると
かなり広範囲にわたって倒木が発生していました。
危険な個所もありますので、もしまだ通行禁止の看板が出ているのであれば、ぼくのように鷹の巣・鷲の巣で引き返すか、最初から迂回路を使用することをお勧めします。
さて、鎌倉山までの道は整備された舗装道です。
頂上には駐車場もあります。
到着したのは11時35分でした。
那珂川を見降ろす景色の良いところで、お昼ご飯にしました。
ここで那珂川とはお別れです。
ここからは「鯉と山あいのみち」に入り、茂木城跡に向かいました。
次第に人里が近くなってくる気配がします。
谷の向こうに、茂木の街が見えてきました。
街に降りきる手前に、城山公園という小さな山があります。
そこが、かつて茂木城の建っていた跡なのでした。
やぐらに登ってみます。
ここからは茂木の街が一望できました。
驚くほど静かな町です。
まるで眠っているかのような、静けさです。
その音もない街の中心を、優雅に曲線を描いて川が流れていました。
並ぶ建物こそ、コンクリート造りですが、やぐらから見下ろす町のたたずまいは、昔もこんな感じだったのかもしれませんね。
名残惜しかったのですが、山を下り、真岡鉄道茂木駅で電車に乗ります。
これで3日にわたる旅は終わりました。
茨城を終え、いよいよ栃木に。
関東一周も、もう半分、まだ半分です。
次回は、茂木駅から栃木の平地部を旅しますね。
最後まで読んでいただき、どうもありがとうございました。
ではまた。
(= ′ ω `)ノ バイバイ
北アルプスを縦走したよ 完(薬師峠~新穂高温泉)
みなさん、こんにちは。
(= ´ω `)ノ
さて、本編の関東ふれあいの道から遠ざかって久しいですが、今回は夏休みに行った北アルプス縦走の最終回です。
これまでの北アルプスの記事はコチラ⤵
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前回は、五色ヶ原キャンプ場から雲ノ平キャンプ場まで行く予定が、薬師峠キャンプ場に目的地を変更したところまで書きました。
そして天候も、この日から雨となってしまいます。
4日目の目的地は、槍ヶ岳山荘ですが、果たしてたどり着けるでしょうか?
ルートを変更して黒部五郎岳へ
前回も書いたとおり、薬師峠キャンプ場で宿泊したことで、雲ノ平を回って槍ヶ岳に行くことが時間的に難しくなってしまいました。
そのため、ルートを変更して黒部五郎岳をまわる稜線から槍ヶ岳に向かうことにします。
薬師峠キャンプ場を4時40分に出発しました。
朝もやの中、しばらくは開けた台上を歩きます。
木道がつけられていて、歩きやすいです。
昨日の五色ヶ原もそうだったのですが、晴れていれば、きっと素晴らしい景色を見ることができるんでしょうね。
しかし霧雨が降るあいにくの天気です。
黙々と歩き続けます。
で、この間、何も写真がなくて申し訳ないのですが、9時45分に黒部五郎岳の頂上に到着します。
いきなりですが、山頂です。
真っ白です。
登ってきた道を振り返ります。
やはり真っ白です。
残念ですが、しかたありません。
先に進みます。
登ってきた道(黒部五郎の西側)は、急坂ではありましたが広い尾根線で危ないところはありませんでしたが、下り(黒部五郎の東側)は、断崖も多く、細い尾根もちらほらとあります。
1時間半ほど進むと、黒部五郎小屋が見えてきました。
(真っ白で写真も撮っていないため、ブログの展開が早い!)
11時30分に小屋に到着しました。
この時、少し天候が回復して日が差してきます。
昨日の雨で、濡れたワカメのようになったツェルトを干しながら、お昼ご飯にします。
親子丼を食べました。
(* ´ω` *) うまいです
今日は少し、体調も回復してきて、調子がいい感じがします。
少しですが、黒部五郎も顔をのぞかせてくれました。
登るべきか・・・悩みどころ
黒部五郎小屋を12時に出発しました。
ここからは三俣蓮華岳へ向かう登りが続きます。
しかし今日は調子がいいせいか、あまりスピードを落とさず登っていくことができます。
コースタイムでは、小屋から三俣蓮華岳までは2時間20分ほどかかるのですが、1時間半で登ることができました。
またもや真っ白です。
晴れていれば、ここからは槍ヶ岳に続く稜線や鷲羽岳が豪快に見えるはずなのですが、真っ白で何も見えません。
冷たい風も結構吹いています。なので、先を急ぐことにしました。
ここを過ぎると、次は双六小屋に到着します。
ここが今日の悩みどころで、双六小屋を過ぎると、次は槍ヶ岳山荘しか宿営をする場所がありません。
しかしそこまでは約5時間の険しい西鎌尾根を登らなければなりません。
現在時間が13時半だったので、最後の1~2時間は日が沈んでしまいます。
さらに、そんな遅い時間に小屋をたずねてテントを張るというのも、山では非常識な行動です。
かといって、双六小屋のキャンプ場で宿営すると、翌日は1時ごろに出発しないと上高地のバス停に15時までに到着できなくなってしまいます。
ぼくは上高地→新宿の15時発のバスを予約していましたから、この後の旅程はこのバスに間に合うようにしなければなりません。
こんなことを悩みながら、三俣蓮華岳まで進みましたが、とりあえず双六小屋に到着した時の状況で決心しようと考え、先を急ぎます。
双六小屋に到着したのは14時50分でした。
天候はやはり、あまり良くありません。
小雨も降っていて、肌寒い気温です。風も結構吹いています。
体はかなり冷ていて、特に下半身は濡れてしまっていたので寒さを感じました。
槍ヶ岳に向かう西鎌尾根は、低くガスが被さり白くなっていました。
今から登れば、今日のペースが維持できれば恐らく3時間半、まだ暗くなる前の18時半には槍ヶ岳山荘に到着できそうでしたが、この段階で双六小屋キャンプ場にツェルトを張ることを決心します。
昨夜の雨でびしょ濡れになったツェルトでも、雨風は凌ぐことができます。
とりあえず汗と雨で濡れた服を脱ぎ、温かく乾いた服に着替えてツェルトに潜り込みました。
さよなら槍ヶ岳
問題はこの後です。
ぼくはまだ槍ヶ岳に行くという当初の計画をあきらめきれませんでした。
なので、今夜の1時に出発し、槍ヶ岳に登った後、上高地バスターミナルに14時までに到着して15時のバスに乗ろうと考えていました。
「よし、それまでとりあえず眠ろう」
と決め、バタバタと風に煽られるツェルトの音を聞きながら眠ります。
夜中の23時に起きてツェルトから出てみると、あたりは一面、濃いガスに包まれていました。
(;´д`)・・・
残念だけど、夜間の行動は難しいと感じました。
こうなっては仕方がありません、このまま槍ヶ岳にはいかず、新穂高温泉に降りて、予約していたバスは別の停留所から乗り込むことにします。
ちなみに、2時過ぎの段階でツェルトから出てみると、3時間前とは打って変わってガスは取れ、一面の星空になっていました。
一瞬、今から荷物をたたんで登山を開始しようという衝動に捉われましたが、今から登っても上高地のバスには間に会わない可能性が高いのです。
悔しかったですが、これも山の天気です、あきらめることにしました。
朝6時、双六小屋を後にします。
振り返ると、昨日は全く見えなかった、黒部五郎岳が鮮やかに見えます。
あの山の、その後ろの山並みの、そのまた奥から来たんだよな、なんて感慨にふけりながら、下山の道を歩きました。
槍ヶ岳が見えます。
登ることができず、本当に残念でした。
でも、また来るよ!
青空に白い雲が浮かんでいます。
槍ヶ岳には登れませんでしたが、なんだか幸せな気持ちが込み上げてきました。
とても楽しい夏休みでした。
途中のワサビ平小屋で、冷たい水トマトとキュウリが泳いでいました。
冷えたトマトの美味しかったこと!
高速バスを待つ間に、立ち寄り湯に入りました。
風呂から上がると、小屋のおじさんが「一緒にお茶でも飲んでけ」と言ってくれたのでお邪魔すると、なんとそうめんをご馳走してくれたのです。
これもおいしかったなぁ。
(*´ω`*) おじさんありがとう
バスが来るまで、足湯に入りながら、ツェルトを干して待ちました。
とても楽しい冒険の旅でした。
また、行こう!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
次回からはまた、関東ふれあいの道に戻って旅を続けますね。
ではまた。
(*´ω`)ノ バイバイ
よろしければ、コメント、読者登録などしていただけると嬉しいです。
北アルプスを縦走したよ② (五色ヶ原〜薬師峠)
(写真:薬師峠キャンプ場で焼いたモチ)
みなさん、こんにちは。
(=´∀`)ノ
北アルプス縦走の続きです。
しかし、どうもこの日は体調が悪くてスピードも上がらず、暗くなる前にキャンプ場へたどり着くのがやっと。
さらに夜には突然吐いてしまうような状態でした。
( ´Д`) やばい…
翌日は雲ノ平キャンプ場に行く計画ですが、今回の縦走で最も長いルートです。
「果たして大丈夫か?」
不安がよぎります。
さらに、疲れていたせいか、朝の2時に出発する予定が寝坊してしまい、30分ほど遅れてしまいました。
険しい道が続く
30分ほど遅れたとはいえ、五色ヶ原を出発した時は、まだ真っ暗でした。
しかし、整備された木道が続いていて、道に迷う心配もなく安心して歩けます。
暗くなければ、きっと一面のお花畑が見えるはずなんですが…
しかし、やがて木道が果て、徐々に険しい稜線に変わっていきます。
( ;´Д`) うへー
急だなぁ…
急激に登り、急激に降りる。
これを繰り返す道が続きます。
まだまだ続く…
これを3時間ほど繰り返して、なんとかスゴ乗越小屋を望むスゴの頭に到着しました。
写真で、小屋が見えるのが分かりますか?
まだまだ続く尾根線の上の、中ほどに、小さな茶色の点が見えませんか?
これがスゴ乗越小屋です。
ぼくは何となく、スゴの頭からは下るだけだと思っていたんですが、またもや急な下りのあと、登り返しです。
(*´Д`) ハァハァ・・・
しかし、止まっていても無駄ですからがんばって進みます。
さらに1時間半ほどかかって、小屋に到着しました。
予定より1時間以上遅れの8時20分です。
色とりどりの布がはためいていて、なんだかヒマラヤの小屋みたい。
お腹は減っていましたが、昨日の夜に吐いたこともあって、ガッツリしたものを食べることに躊躇します。
なので、桃の缶詰を食べることにしました。
そして定番のコーラ。
疲れた体に桃の甘みとコーラの刺激が染み渡ります。
やむなく計画を変更・・・
さて、少し元気を取り戻したところで、これからの行程を考えてみます。
すでに計画からは1時間以上遅れていますが、どうも現在の体調から見て、この後急激に遅れを取り戻せる気がしない・・・
しかし、本日の行程は長く、計画通りに進んだとしても暗くなるギリギリのタイミングで雲ノ平キャンプ場に到着する予定でした。
そうすると、このまま進めば、雲ノ平キャンプ場には21時とか22時といったとんでもない時間に到着する可能性もありました。
ということで、計画を変更して別の宿泊場所を考えることにします。
今日中に到着できる宿泊地としては、薬師沢小屋と薬師峠キャンプ場がありました。
場所的に一番いいのは薬師沢小屋です。
ここなら、明日の朝早く出て、水晶岳の登山をパスすれば、計画通り雲ノ平を通って槍ヶ岳山荘まで到達できそうでした。
もう一案は、薬師峠キャンプ場でした。
しかしここで泊まってしまうと、翌日、雲ノ平を通って槍ヶ岳山荘に向かうのは時間的に無理でした。なので、この場合は黒部五郎だけのほうから回って双六岳から予定のコースに復帰しなければなりません。
( ;´Д`) うーん・・・
雲ノ平は日本最後の秘境と呼ばれている場所で、今回どうしても行ってみたいと思っていた場所でした。
しかし、雲ノ平に行くには、薬師沢小屋のあたりから、かなり急な登りを2時間ほど進まなければなりません。
以前、雲ノ平からその坂を下ってきたという人に会ったので、ちょっと聞いてみたことがありました。
( ;´Д`)「その下りって、登るとかなりきついでしょうね」
(^ω^)「ええ、相当きついと思いますよ。登った人に会いましたけど、2度と登りたくないって言ってました」
( ;´Д`)「暗いうちに登ると、どうでしょうかね」
(^ω^)「結構、大きな石がごろごろしていて、それが苔にまみれて滑るんですよね。止めといた方がいいんじゃないですか」
( ;´Д`)「・・・・」
この会話の記憶がよみがえってきます。
あと、気になるのは財布の中身でした。
そもそも小屋泊は考えていなかったので、あまりお金を持ってきていませんでした。
見ると残りは1万2千円ほど。
北アルプスの小屋は素泊まりでも6千円以上かかる小屋がほとんどです。
薬師沢で小屋泊まりをしてしまうと、残り5~6千円になってしまう。
まあ、足りると言えば足りるのですが、途中何か不測事態が起きた時に心もとないのも確かです。
で、ずいぶん悩みましたが、今夜は薬師峠キャンプ場を目的地にすることにして、雲ノ平はあきらめることにしました。
次回は必ず行こう・・・
薬師峠キャンプ場へ
そう決めると、急に今日の行程に余裕が出てきました。
ここから薬師峠までは6時間ほどです。
そうすると、15時ぐらいには到着することができそうです。
と、若干のんびり気分で出発したのですが、北薬師岳に近づくに従い、徐々に険しい岩稜地帯となってきました。
さらに、天候も下り坂になってきます。
見渡す限り(といっても、真っ白であまり見渡せませんが)、鋭い岩が横たわっています。
ぼくは岩歩きが苦手です。
またもやスピードがガクンと落ちます。
こんな道を1時間半ほど進んでいると、かなり疲れも出てきました。
転げ落ちないように、慎重に進むことにします。
薬師岳に到着したのは、12時30分でした。
深田久弥はこの山を「厳とした気品がある」と書いていますが、この日は天気が悪く、その気品ある姿を眺めることはできず、ただ足元の岩が目に入るのみで残念でした。
さて、ここから薬師峠までの下りは、これまでの細い岩稜とは打って変わって、広々とした尾根をなだらかに下る道です。
ちょっと走ってみたりもします。
途中で雷鳥と出会いました。
のんきに登山道を横切っています。
ホントに人が近づいても逃げない。
30分ほど下ると、薬師岳山荘に到着しました。
スゴ乗越小屋では、桃缶しか食べれませんでしたが、ようやく何かしっかりしたものを食べる気力が出てきました。
で、ラーメン(しかも卵入り)を食べることにしました。
(*´ω`*) おいしかった!
食べていると、雨が激しく降ってきます。
雨が小やみになるまで、1時間ほど休んでいました。
その後、薬師峠に至る沢沿いの道を下ります。
薬師峠キャンプ場が見えてきました。15時30分でした。
ツェルトを張ろうとすると、また雨が降ってきたりして、なかなか落ち着けませんが、雨の止み間を見て、楽しみにしていたモチを焼くことにします。
ビールも飲むことにします。
山で焼いたモチは、とてもおいしくて、疲れていた心も安らぎました。
この日は早々にツエルトに潜り込んで寝ることにします。
雨が降り続いています。
明日は、槍ヶ岳まで行けるでしょうか。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
次回は黒部五郎岳を経て、槍ヶ岳を目指す第3日目のことを書きますね。
次回の記事はコチラ⤵
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ではまた。
(= ´ω`)ノ バイバイ
北アルプスを縦走したよ①(剣岳〜五色ヶ原)
(写真:劒沢キャンプ場から望む剣岳)
みなさん、こんにちは。
(=´∀`)ノ
前回、関東ふれあいの道から離れて北アルプスに来ました、とブログに書いてから二週間近くそれっきりになっていました。
前回のブログはコチラ⤵
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ご心配をおかけしました。
計画の変更はありましたが、無事に下山することができました。
ε-(´∀`; ) ホッ
あこがれの劔岳
初日は劔沢キャンプ場でビバークしましたが、夕方には天気が回復し、目の前にドーンと劔岳が!
うわー、やっぱり凄い!
そして、険しい!
これほど、その雰囲気、佇まいと、その名が一致している山もないでしょう。
切れ味鋭い剣を目の前にした時のように、緊張し、そして同時に逆らい難い魅力を感じます。
翌朝もいい天気でした。
ワクワクしながら、3時45分に出発します。
30分ほど暗い道を下っていくと、剣山荘に到着しました。
ここは通り過ぎる予定だったのですが、どうもお腹の調子が悪かったので立ち寄ってトイレを済ませることにします。
ちなみに、この小屋のトイレは山とは思えないほどキレイです。
剣山荘を出発したのは4時40分でした。
予定より30分以上も遅れてしまったので、少し急いで登ります。
振り返ると、剣山荘があんなに小さくなっています。その向こうには昨日宿営した劒沢キャンプ場が見えました。
岩稜の向こうに朝日が昇ってきます。
太陽が昇ってくると、緊張が解れていくのを感じますね。
まだまだ道のりは遠いです。
まだまだ登ります。
振り返ると、けっこう高度感を感じます。
有名なカニのタテバイ。
ここも高度感のある岩登りです。
ここを過ぎると、もう山頂も近いはず・・・
まだまだ。
えんえんと続く岩また岩。
この地球がどれだけ固い岩石で作られているかを実感します。
おっ、稜線に祠らしきものが見えてきた!
山頂です!
少し前まで、ガスがかかっていたのですが、ぼくが山頂に着いた時にはきれいに取れてくれました。
(^ω^) ヨカッタ
山頂には7時5分に到着しました。
計画では6時45分の到着ですから、やはりトイレの分だけ遅れています。
10分ほど山頂で絶景を楽しんだのち、次の立山を目指して下山します。
まだまだ、先は長い!
下りは楽チンかと思いきや、急なハシゴやクサリが続き、気が抜けません。
剱岳を下山して、再び劒沢キャンプ場に戻ってきたのは、なんと計画より1時間半も遅れた10時25分でした。
このあたりから、どうも体調がすぐれないことに気がつきます。
お腹の調子が良くないし、なんだか体が重い。
このままでいくと、今日の目的地の五色ヶ原キャンプ場に到着するころには、暗くなってしまうかもしれません。
体は重いのですが、ちょっと頑張ることにします。
立山から五色ヶ原へ急ぐ
そんなこんなで、ようやく立山の3つの峰の一つである富士ノ折立へと続く尾根にたどり着きました。
ゴロゴロと岩のころがる尾根を登っていきます。
ようやく立山の主峰、大汝山の頂上に到着。12時55分でした。
大汝山からは、もう目と鼻の先に立山の中心部で神社のある雄山が見えています。
30分ほどで雄山の山頂に到着しました。
頂上の祠でお参りをしたかったのですが、時間があまりなかったので、この場所から手を合わせました。
目を南に転じると、今日の目的地の五色が原に続く稜線がずらりと並んでいます。
あと幾つの峰を越えるんだろう。
まだまだ遠い・・・
明るいうちに着くだろうか・・・
ちょっと不安になります。
ちなみに、立山の下りは一般の観光客も多く、かなり渋滞しました。
急な下りなので、チビッ子やおばあさんたちは、おっかなびっくり降りていきます。そのため、ここを下った一の越山荘に到着するまで50分もかかってしまいました。
14時30分になっていました。
やはり体調はあまり良くない。
暗くなるまであと4時間ぐらい。
ここから先は、ほとんど人に会いません。
立山周辺の喧騒が嘘のよう。
しかし、かなりはっきりと道しるべ(岩に記された赤い線)がつけられていて、一安心です。
鬼岳の東側は、大きな雪渓を横切ります。
ここは室堂で登山届を出す際に、危険だから気を付けるようにと注意されていた場所でした。
しかし今日は天気も良く、特に危険はありませんでした。
獅子岳の急斜面を下ると、ようやくザラ峠に到着しました。
17時すぎです。
目的地の五色ヶ原までは、あと一登り。
少しガスが出てきました、急ぎます。
30分ほど登ると、ようやく見えてきました。
五色ヶ原山荘です。
何とか明るいうちに到着しました。
山荘で受付を済ませ、10分ほど離れたキャンプ場に向かいます。
花畑の中にある、静かなキャンプ場でした。
ここでツェルトを張り、縦走2日目の夜を迎えました。
しかし何と、その夜突然気持ち悪くなり、吐いてしまいます。
うーん、やっぱりどうも体調が良くない。
しかし明日は、日本最後の秘境と呼ばれる雲ノ平まで、約16時間の行程という今回の縦走でも最長のルートをたどらなくてはなりません。
果たして、たどり着けるのか?
この続きは次回!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。ではまた。
(*´ω`)ノ バイバイ
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よろしければ、読者登録やコメントなど頂けると励みになります。
(*´Д`)⤵ コチラ
北アルプスを縦走してみる
みなさん、こんにちは。
(=´∀`)ノ
夏休みを使って、北から南に縦走する計画です。
ルートはこんな感じ↓
劒岳から立山を経て、薬師岳、雲ノ平、水晶岳、鷲羽岳、双六岳、槍ヶ岳と縦走し、上高地まで。
4日間の予定です。
(*´∀`*) わくわく
富山から電車を乗り換えて立山へ。
かわいい電車です。
途中、田んぼの真ん中に建つ家の前に、車椅子に乗ったおばあさんと、彼女の両脇に家族が並んで、走る電車に向かって手を振っている光景を見ました。
なぜだか涙が出そうになりました。
もちろん、思い切り手を振り返しましたよ!
立山からケーブルカーに乗って美女平へ。
そこからバスに乗って室堂に向かいます。
室堂バスターミナルが見えてきました。
雲が取れないなぁ…
登山届を出して、14時から登山開始。
雷鳥沢を渡り、劔沢キャンプ場を目指します。
1時間ほどガレた登りを進むと、劔御前小屋が見えてきました。
キャンプ場まではここから30分ほどです。
見えてきました。
ツェルトを張ると、劔岳が姿を見せてくれました。
地面がガタガタでうまくツェルトが張れなかった。
眠り心地はどうだろう…
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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ではまた
(=´∀`)ノ バイバイ
那珂川をめざして
(写真:「青年旅行村のあるみち」から那珂川を望む)
みなさん、こんにちは。
(*´ω`)ノ
疾風の茨城編、いよいよクライマックスです。
前回は、JR岩瀬駅を出発し、笠間城址まで到着したところまで書きました。
笠間城が茨城県有数の心霊スポットとも知らず、のんきに夕食を食べていたところ、謎のベンチ「ドン!」があったり、肝試しのグループと遭遇したりしてエライ目にあったところです。
前回の旅はコチラ⤵
trailtravel8hureai.hatenablog.jp
全体図はこんな感じ。
青の部分の1/3ぐらいを1日目に進みました。
2日目は40km弱ぐらいです。
2日目の細部ルートです。
笠間城址を出発して 石寺バス停まで、「焼き物とお稲荷さんのみち」の残りが約8kmくらい。
その後4kmほどの連絡区間を経て、徳蔵局前バス停から「伝説の山と僧兵ゆかりのみち」を7km進みます。
塩子支所バス停からは再び山に入り「杉並木の美しいみち」へ。このルートは13kmです。
御前山からはいよいよ那珂川沿いの尾根道です。「青少年旅行村のあるみち」という名のルートで、これが茨城最後のルート!
この日は青少年旅行村のキャンプ場でビバークする予定でした。
(=´∀`) 青少年じゃないけどねw
凍える朝とおにぎり
明け方前の4時50分、誰もいない笠間の街を後にします。
街灯の灯が冷たく輝いていました。
街を出ると真っ暗です。
何度も迷ってようやくルートを発見。
道はいつしか田舎道に変わっていました。
田んぼが真っ白に凍っています。
朝ご飯にとっておいたおにぎりも凍っていました。
肌に触れるようにしていたんですが、プラスチックのようにパサパサに…
勘定台という高台から振り返ると、笠間城址の建つ佐白山が朝日に燃えていました。
見えた! 那珂川!
この後、殺風景な連絡区間を走ります。
嫌だけど、トンネルも通ります。
ようやく次のルート「伝説の山と僧兵ゆかりのみち」のスタート地点、徳蔵局前バス停に到着しました。
8時10分でした。
特徴のない普通の郵便局ですが、ふれあいの道の案内板が不釣り合いに目立ちます。
このルートは、そんな感じの場所が多いです。
ここも、標識だけが寒々しく立っていました。
しかし、ここを過ぎると、小川沿いに細かいカーブの続くトレイル風の舗装道が続き、ワクワク感が復活。
再び山に入り、仏国寺に到着。
お寺の入り口に、ふれあいの道の案内板が立っていました。
さらに道を登っていくと、三叉路に。
三叉路を左に曲がると、待望のトレイルが伸びていました。
枯葉に覆われたフカフカのトレイルです。
やがて山道は、川沿いの緩やかな下りに変わります。
これを下り終わると、小さな集落がありました。ここから御前山に登ります。
この山を登れば、那珂川が見えるはず!
小さな山ですが、道が入り組んでいて迷ってしまいます。
青少年旅行村に向かう尾根から、とうとう見えました。
那珂川です!
川沿いに広々とした風景が望めます。
千葉県境の利根川から、ここまで自分の脚で茨城を縦断したかと思うと、何だか感慨が込み上げてきます。
しばし足を止めて、景色を眺めました。
青少年旅行村の夜は更けて
那珂川を見下ろす崖に沿って、尾根道は続きます。
気持ちのいいトレイルです。
とても楽しい!
1時間ほど進むと、最後に急な階段がありました。
ここを登ると、
展望台がありました。
ここを下ると青少年旅行村です。
階段道を降りていくと、立派なコテージが並んでいます。
年の瀬の12月29日ということもあり、利用客はほとんどいないようでした。
テント場は僕一人です。
管理棟の傍にビールの自販機がありました!
ビールを3本買って、飲みながら夜を待ちます。
ε-(´∀`; ) プハー
やがて木々の向こうに日が沈み、夜がやってきます。
寒いですが、星がきれいです。
いよいよ、明日は栃木に入ります。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
ではまた。
(=´∀`)ノ バイバイ