山に日は落ちて 九十九里から笠森寺②
(「観音様のみち」ゴールの笠森バス停)
みなさんこんにちは。
平成28年1月10日に行った千葉の旅の続編です。
前回は、太東崎灯台から九十九里浜を経て、千葉の田園地帯を抜けた旅でした。
⇩ 前回の旅はこちら
trailtravel8hureai.hatenablog.jp
今回は、さらに千葉の内陸部に入り、坂東31番霊場の笠森寺まで向かいます。
古墳の宝庫です千葉県
次のコースは「先住民のあるいたみち」ですが、「先住民ってだれやねん!」と思いますよね。
どうもこれは、古墳時代に千葉に住んでいた人たちのことを指しているらしい。
というのも、このコースには古墳がたくさんあるからです。
なんと、千葉県は1万3000基を超える古墳があって、なんと全国第4位の古墳県(?)なのでした。
Σ(゚Д゚) しらんかった!
ちなみに1位兵庫、2位鳥取、3位京都とのこと。
ぼくのイメージでは、奈良とか大阪が上位県かと思っていたんですが、奈良はなんと8位(約9600基)、大阪に至っては13位(約3400基)でした。
まずは裏山チックな竹やぶを登っていきます。
ぼくは子供のころ、よく竹やぶで竹の棒を剣に見立てて修行したり、秘密基地を作ったりして遊んだので、今でも竹やぶに入るとワクワクします。
青竹がすがすがしいです。森とはまた違った趣がありますね。
実は、この道標の後ろの、盛り上がった部分が古墳でした。
もう、古墳が山と一体化していて、言われなければ見分けがつかないです。
能満寺古墳、長さ75mもあるかなり大きな古墳です。
能満寺古墳の竹やぶを下ると、ふたたび田園地帯に出ました。
おばあちゃんが歩いています。
どこか懐かしい風景ですよね。
懐かしいと言えば、キリンオレンジの250mml缶が自動販売機に!
現役の自動販売機らしいですが、買えるのかな。
試してみればよかった。
お次は、油殿古墳群です。
もう、里山にしか見えない。
しかし、これだけ古墳があるということは、やはり昔から豊かな土地だったんでしょうね。
そして夜がやってくる
こうして古墳と田園地帯を通り、「先住民のあるいたみち」が終わったのは、15時30分でした。
季節は1月ですから、もう日が傾き始めています。
日が沈むのは17時前ぐらいなので、明るいのはあと1時間少々・・・
次の「観音様のみち」は11.3kmで、その半分が山の中です。
これは山の中で夜になるかも、というか、夜になる!
(._.) ちょっと不安・・・
ちょっと悩みましたが、ここで終わると、次回またここまで来て再開しなければならず、交通が大変です。
なので、頑張って進むことにしました。
何もないバス停です。まるで交通標識のようにバス停の看板が立ってます。
ここでは終われない!
徐々に日が傾いて影が長くなってきました。急いで出発です。
山に続く道を走って行くと、「ユートピア笠森」という保養施設が出現しました。
「ユートピア」という名前なんですが、すでに閉鎖されているらしく、雰囲気的にはディストピアに近いです。
全く人の気配はありません。
バス停の標識が不気味です。
太陽はますます山の向こうに傾いて、もはや薄暗くなってきました。
(; ・`д・´) 急がなきゃ・・・
だんだん悲壮な気持ちになってきます。
ユートピア笠森から数百メートル行くと、とうとう登山道の入り口が出現しました。
(゚Д゚;) 荒れてるやん!
ここからトレイルは5kmほどなので、たいした距離ではないんですが、ユートピア笠森のディストピア効果もあって、不安が募ります。
思っていたよりも、アップダウンが急で、なかなかスピードが上がりません。
明るいうちに、トレイルを通過してしまいたいのですが、ちょっと無理みたい。
とうとう、日が暮れてきました。
あたりが暗くなってきます。
山は静かです。あたりは何の物音もしません。
ちょっと休みます。ランプを取り出し、夜に備えます。
すっかり日が沈んでしまいました。
真っ暗です。
やっぱり、一人で夜の山に入るのはドキドキします。
30分ほど走ると、ようやく笠森寺に到着しました。とはいえ、お寺の敷地内も真っ暗です。当然人の姿は全くありません。
さらに、バス停への降り口を見つけられず、間違って別の山道へ入ってしまいました。
ようやく山門を見つけて下っていきます。両脇に立っている力士像が怖い・・・
夜の山道も苦手ですが、夜のお寺はさらに苦手です・・・
ゴールの笠森バス停に到着したのは、17時35分でした。
とにかくここも真っ暗です。
本当にバスが来るのか? と心配していたら、最終バスがやってきました。
「このバスは茂原駅行ですよね」
(ホッ。でも一応聞いとこ)
「いやいやー、茂原行は終わりましたよ。これは反対方向の営業所行ですよー」
運転手さんが答えます。
その口調は、高校球児のようにさわやかです。
(;゚Д゚) ええっ!
その後、ぼくを心配した運転手さんが教えてくれるには、この途中に、別の茂原駅行の最終バスが停まる停留所があるので、そこで降りて乗り換えればなんとか帰れるとのこと。
ありがとう運転手さん。
で、その停留所で降りて、茂原駅行の最終バスを待ちました。
寒いし、お腹が減るし、かなりつらい。
結構古い町並みですが、売店もないし、もちろん食堂もありません。
1時間以上待って、ようやく最終のバスが到着
(;´Д`) もう感激です・・・
バスの中って暖かい・・・
そして、ようやくJR茂原駅に到着しました。
何ですかこの大都会!
正直、今のぼくには新宿以上の大都会に見えました。
電気がついてるし、コンビニもあるし・・・
こうして、第3回目の千葉の旅も無事終了しました。
次回は、笠森寺からさらに千葉を北上していきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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ではまた。
(=´ω`)ノ
次回の旅はコチラ⤵
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