奥多摩の魅力は豊かな水 綾滝 天狗滝
(写真:「鍾乳洞と滝のみち」綾滝)
どうぞ読者に!⤵
みなさん、こんにちは。
(`・ω・´)ノ
2019年9月7日の旅の続きです。
前回は、日の出山から上養沢まで下ったところまで書きましたね。
前回の旅はコチラ⤵
今回は大岳鍾乳洞入口バス停から「鍾乳洞と滝のみち」に入り、奥多摩の秘められた滝を巡る旅のことを書きますね。
ルートの詳細はコチラ⤵
大岳鍾乳洞入口バス停から、大滝を経て富士見台に登り、綾滝、天狗滝を巡ります。
しかし、滝がたくさんあるなぁ。
ぼくは滝が大好きだから、このルートは楽しみ!
それでは、旅を続けましょう。
採石場、大岳鍾乳洞を抜けて
さて、大岳鍾乳洞バス停から再び山に入っていきます。
橋のたもとには、なぜか洗濯物が干してありました。
この道も上養沢の下りと同じく、爽やかなせせらぎ沿いの道。
この沢は大岳沢といって、大岳山(おおだけさん)のほうから流れています。
ゆるゆると気持ちよく登っていくと、こんな場所に出ました。
どうやら、採石場らしい。
砂煙を上げて巨大なドーザーが走り回っている。
向こうでは、石がベルトコンベアに乗せられてガラガラと轟音を立てている。
ちょっと躊躇しますが、道は採石場の真ん中を抜けて続いているようです。
あのトンネルに道が続いてる。
オドオドしながら、ドーザーの脇を抜けてトンネルに。
(゚∀゚) ドキドキ
大きな工場や廃墟が好きなので、こういう雰囲気に興奮してしまう。
特にこういう、ロスト・インダストリー風の雰囲気が大好き!
採石場を過ぎると、大岳鍾乳洞の入り口がありました。
今回は時間の都合で中に入りませんでしたが、以前入った時は中の意外な広さと規模に驚いたことを覚えています。
これは以前の写真ですが、内部には巨大なホールもあるんですよ。
なかなかスリリングな地下探検が体験できますよ!
ぜひ一度いかがでしょう。
大岳沢を登って
鍾乳洞を過ぎると、次第に奥深い山の雰囲気に変わり、15分ほどで舗装道は終了。
ここからトレイルの入り口です。時刻は11時45分でした。
橋を渡り、いざ大岳沢へ!
足元には、溢れんばかりの清水が流れています。
爽やかな水音を聞きながら進むと、滝がありました。
大滝です。
崖の奥から、すらりとした美しい滝が姿を見せている。
落差は23mあり、大岳沢で最も大きい滝です。
ちなみに、小滝は山道に入るまでの舗装道の脇にありました。
大滝を過ぎると、いよいよ大岳沢の中心部に。
谷は深くなり、水の流れはますます豊かになっていく。
石を踏んで沢を渡ったり、高みから流れを覗きこんだり。
渓流に沿った道を歩くのは楽しい。
東京に入る直前の、棒ノ折山へと続く白谷沢も素敵な渓谷でしたが、大岳沢も負けず劣らす美しい。
とにかく、この山系は魅力的な渓谷が多いです。
白谷沢の旅はコチラ⤵
谷底を見ると、沢登りをしている人達を発見。
気持ちよさそうだなぁ。
年配の男性二人組でしたが、無邪気に歓声をあげていました。
ぼくも彼らも、みんなそれぞれの形で、奥多摩の渓流を楽しんでいる。
みんなを分け隔てなく受け入れてくれて、ホントに自然は懐が広い。
大きなお母さんに、子供がじゃれついているようなもの。
そう考えると、山の中にいることに、すごく安心感を覚える。
谷が狭く深くなるにしたがって、包まれているような感じにもなります。
合わせた手のひらの中にいるような気がしてきた。
崖を覆う緑の苔も、やわらかで温かく感じます。
日差しも明るく差し込んでいて、とても気持ちいい。
何度も何度も、美しい水の流れを渡る。
水は軽やかにすじを引いたかと思うと、時には重たげに厚く流れています。
豊かな水だなぁ。
これだけの水を山は蓄えているのかと、改めて驚きました。
さて、こんな感じで45分ほど歩くと、谷を出る登り道に変わります。
さらに登ると、沢を完全に離れ、笹薮の道に変わる。
笹薮を抜けると、木陰から覗く空が大きくなってきた。
どうやら尾根も近いようです。
なかなか急だ。
12時30分に、大岳山へと延びる馬頭刈(まずかり)尾根の上に到着。
右へ行けば大岳山、ふれあいの道は左へ。
草深い尾根のみち
さて、美しい大岳沢に別れを告げ、尾根を南へと進みましょう。
大岳山は人気の山ですが、この馬頭刈尾根ルートは通る人も少なく、野趣たっぷり。
なかなか草深い道です。
かと思えば、岩がむき出しになっている場所も。
ベンチもありました。
そこからは、奥多摩の山並みが一望。
なんと良い景色。
朝は日の出山で関東平野を見降ろし、美しい沢を登り、昼には奥多摩の山並みを望む。
なかなか贅沢な旅です。
さらに、南へと進むと階段のついた登りに行き当たる。
ここを登ると、そこは東屋の建つ広場。
富士見台です。
眺望はありますが、夏草や木々に遮られ、大パノラマとはいきませんでした。
時間は12時45分。
少しお腹が減りました。日陰で涼みながら食事にしましょう。
日差しは強烈で、まだまだ夏の名残を感じさせましたが、秋の気配も。
(*´ω`*) ほら、赤とんぼ。
秋はすぐそこですよ。
奥多摩の魅力は豊かな水
ここからは、再び谷を下り千足バス停へと向かいます。
13時に富士見台を出発。
急な下りが続き、所によっては鉄の階段も設置されている。
こんな看板も。
注意書きの通り、まるで落下していくかのような悪路と急坂
吸い込まれていきそう。
ここを何とか降りると、巨大な岩壁が出現。
この岩壁では、クライミングを練習している人たちがいました。
岩の横を通り過ぎ、さらに急坂は続きます。
富士見台から下ること40分
下りが収まった杉木立の平地に、優雅に落下する水の流れが!
綾滝です!
綾絹を垂らしたかのように、滑らかな岩壁の上を優雅に流れている。
これは見事!
どうです、水の流れが乱れることなく落ちてくるこの姿。
本当に美しい滝でした。
ここからの道は、綾滝からの流れに沿って伸びています。
再び沢歩きを楽しみましょう。
10分ほど歩くと、「天狗滝」とある分岐に。
これはもちろん行くしかない。
分岐からさらに下ると、目の前に見えてきたのは・・・
天狗滝です!
綾滝も優美でしたが、天狗滝も負けず劣らす見事。
落差は38m。綾滝が21mですから2倍近く高い。
太い水の帯を、岩壁に生い茂る草木が縁どって、まるで人外境の雰囲気。
天狗の名にふさわしい滝でした。
天狗の滝からは、千足バス停へと向かいます。
滝を離れ下っていくと、しばらくして林道が見えてきました。
天狗の滝が秘境の雰囲気だったので、意外なほど林道が近くで驚き。
車ならここまで来れるので、アクセスも決して悪くない。
ぜひ訪れてみて欲しい2つの滝でした。
奥多摩の山は決して高くはないし、確かに眺望だって絶景があるわけでもない。
そのため、奥多摩は面白くないという人も中にはいる。
しかし、今日歩いたような美しい沢や滝、豊かな水の流れは奥多摩の魅力です。
奥多摩を歩く時は、ぜひ沢や滝をルートに入れて欲しい!
きっと、山歩きの印象が変わりますよ!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
次回は、千足バス停から浅間嶺に登り、終点の上川乗バス停までの旅を書きますね。
次回の旅はコチラ⤵
それでは、また。
(= ´ ω ` )ノ バイバイ
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