浅間嶺 奥多摩の夏の終わり
(写真:「歴史のみち」浅間嶺からの奥多摩の山並み)
どうぞ読者に!⤵
みなさん、こんにちは。
(= ´ ω `)ノ
前回は大岳沢から馬頭刈尾根(まずかりおね)に登り、綾滝、天狗滝と滝巡りを楽しんだところまで書きましたね。
前回の旅はコチラ⤵
さて御岳山から始まった「悠久の東京編」第2回目の旅も、いよいよ最後です。
旅のルートはこちら⤵
今回は、千足バス停に出て浅間嶺(せんげんれい)に登り、終点の上川乗(かみかわのり)バス停までの旅を書きますね。
これで、2019年9月7日の旅は終わり。
それでは、旅を続けましょう。
コーラを飲んで払沢の滝へ
天狗滝はその名にふさわしく、秘境の雰囲気を漂わせていました。
しかし、滝を離れて少し下ると、すぐに舗装林道に出て少し驚き。
ここを真っ直ぐ下っていくと、やがて集落に出て、「鍾乳洞と滝のみち」終点の千足バス停に到着。
時間は14時15分でした。
ここから本日最後のルート「歴史のみち」起点の払沢の滝入口バス停までは、この道沿いに1kmほど行かなければなりません。
しかし暑いなぁ・・・
ちょうど途中に自動販売機があったので、コーラを買って休憩。
山歩きをすると、なぜかコーラが飲みたくなる・・・
普段、コーラはほとんど飲まないし、飲みたくもならないのに不思議。
さらに不思議なことに、この時ばかりはスプライトやCCレモンではダメなんですね。
コーラでないとダメ。
しかも、500mlを一気に飲まないと、身体が満足しない・・・
ということで、一気に飲み干します。
( ゚∀ ゚) プハー!
うまいっつ!
グングンと力が蘇ってくるのを実感!
よし、元気出していくぞ!
やっぱり暑い・・・
さっきまで、奥多摩の豊かな水に癒されていたのが嘘のよう。
アスファルトは熱気を含み、上からは激しい日光が照りつける。
早くもコーラパワーが尽きかけてきたころ、払沢の滝入口バス停に到着。
時間は14時35分。
20分ぐらいしか歩いていないのに、かなり疲れました。
早く山道に戻りたい。
ちなみに、このバス停の向かいには、美味しい豆腐屋さんがありますよ。
ちとせ屋さんです。
奥多摩に訪れた際はぜひどうぞ。
払沢の滝を訪ねる
ここから始まる「歴史のみち」は、払沢の滝には寄らないルートとなっています。
しかし、大滝、綾滝、天狗滝と滝巡りをしてきて、奥多摩で最も名高い払沢の滝に行かないというのは、どうもスッキリしない。
これから浅間嶺に登るのですが、まだ15時前。立ち寄れない時間でもない。
ということで、ちょっと寄り道をして払沢の滝を訪ねることに。
滝に続く遊歩道の入り口には、こんなオシャレな建物もあります。
ここから進むこと5分、払沢の滝に到着。
滝までの道は、ウッドチップの敷かれた歩きやすい遊歩道です
滝つぼには、沢山の人が。
東京都で唯一、日本の滝百選に選ばれているだけあって、さすがに美しいです。
滝は4段になっていて、落差は62mですから、綾滝の21m、天狗滝の38mと比べてもはるかに大きい。
しかし、人が多いせいか、綾滝や天狗滝のような秘境感や神秘性は乏しかった気が。
でもこれは、払沢の滝のせいじゃないよね。
時間は14時55分、あまりのんびりしていられないので、そそくさと引き返します。
途中、こんな面白い建物もありました。
そして、浅間嶺への入り口に到着。
ここは払沢の滝の駐車場になっています。
この広場に、こんな案内板がありました。
「檜原村滝めぐりマップ」
おおー、13もの滝が!
全部の滝をまわってみるのも面白い旅になりそうだ。
いつかやってみよう、絶対!
時坂峠から峠の茶屋へ
時間は15時05分、少し急ぎましょう。
まずは浅間嶺につながる時坂峠まで。
駐車場を後にし、坂道を登っていくと登山道の入り口を発見。
なんだか裏庭っぽい道を通っていく。
すると再び、舗装道に合流。
と思ったら、またもや舗装道から外れて裏山風の道。
そしてまた、舗装道に合流。
どうやらここが時坂峠のようです。時刻は15時30分。
もっと山の中を想像していたので、ちょっと拍子抜け。
でも、急いでいる時は舗装道はありがたいです。
ということで、歩きやすい舗装道をどんどん行くと、10分後に峠の茶屋に到着。
大きな看板だなぁ・・・
しかし、茶屋は閉まっていて人の気配はありませんでした。
茶屋を抜け、少し行くと分岐が。
ここを左に進み、山道に入っていきます。
沢を左に見ながら、登っていく。
ここもまた、豊かな水の道です。
やがて、尾根らしい場所が見えてきました。
まるでトンネルを抜ける感覚。
そして、森を抜けると、明るい尾根が待っていました。
時刻は16時ちょうど。
開放感が押し寄せてきて、思わず大きく深呼吸しました。
浅間嶺、奥多摩の夏の終わり
明るい尾根には涼しい風が吹いていました。
千足バス停での激しい暑さが嘘のように、気持ちの良い空気です。
緩やかに尾根は登りになっていて、登るにつれ開けた雰囲気になっていきます。
木の枝から漏れてくる光は、僅かに秋の気配を感じさせる柔らかなものでした。
浅間嶺の山頂が近づくと、徐々に木が疎らになってきます。
そして16時半、浅間嶺の山頂に着きました。
浅間嶺の山頂は、緩やかな一続きの尾根でした。
向かいの峰々が山肌の陰影をくっきりと浮かび上がらせています。
穂をつけ始めたススキの群れが風に揺れて、夏が終わることを感じさせる。
もう、秋だ。
誰もいない山頂には、ススキの葉が触れ合う音だけが聞こえます。
サワサワという心地よい響きは、どことなく囁き声に似ている。
耳を傾けていると、自分も植物の一員になって、会話に参加している気がします。
それは不思議な感覚で、なんだか心地よいものでした。
さて、日が暮れる前に山を降りましょう。
山頂を少し下ったところには広場があって、東屋が建てられています。
広場を横切り、下山道へ。
30分ほど下ると、人里が見えてきました。
上川乗(かみかわのり)の集落です。
楽しかった今日の旅もそろそろ終わり。
御岳山に始まり、日の出山、美しい沢と滝、そして浅間嶺。
変化に富んで、奥多摩の魅力が凝縮されたような旅でした。
時刻は17時10分、とうとう終点の上川乗バス停に到着。
まだ少し、バスが来るには時間がありました。
少し待ちましょう。
見上げると、月が。
いよいよ、東京も残すところあと50km少々。
つまり、関東一周の旅もあと50km少々です。
恐らく、次回の旅が関東ふれあいの道一周の最後の旅になるでしょう。
あれほど目指してきた終点がもう目の前なのに、なぜかそこに到着するのが惜しいような気がする。
なぜだろう?
終点に立ったらどんな気持ちがするんだろうか。
そんなことを、月を見上げながら、ぼんやりと考えていました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
次回は、いよいよ最後の旅のことを書きますね。
次回の旅はコチラ⤵
ぜひ最後まで一緒に旅してください!
では、また。
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