そして高尾 雨に煙る山頂
(写真:「鳥のみち」雨の高尾山山頂)
どうぞ読者に!⇩
みなさん、こんにちは。
(^ω^)ノ
関東ふれあいの道一周、最後の旅の続きです。
前回は、浅間峠から和田峠を経て、陣馬山に登ったところまで書きましたね。
前回の記事はコチラ⇩
今回はその続き、陣馬山から景信山を経て高尾山へ登るところまで書きますね。
ルートの詳細はコチラ⇩
それでは、旅を続けましょう!
夕暮れの尾根を行く
ロングトレイルの旅を始めるきっかけとなった陣馬山へのハイキング。
その記憶を振り返り、陣馬山のシンボル「白馬の像」を眺めしばし感慨にふけります。
次にこの像を見るときは、今日この日の記憶も加わるんだろうな。
そう思いながら、白馬像から離れました。
陣馬を立ち去る前に、山頂下の売店に寄ってみる。
今日の夜に備えて、缶ビールを買っておきました。
店のおじさんに最新の天気予報を聞いてみます。
残念ながら、朝の予報から変わっていませんでした。
天候は下り坂で、明日未明からは雨が降るとのこと。
空を見上げると、さっきよりも明らかに雲量が増え、雲高も低くなっています。
白馬像を見上げていた時は、青空のほうが多かったのに。
これは予報よりも早く崩れるかもしれない。
少し先を急ぐことにします。
陣馬から高尾山に連なる尾根線は、人気のハイキングルート。
道も広く、よく整備されていて歩きやすい。
こういった豆知識の表示も、いたるところにあって楽しいです。
陣馬を後にして30分ほど進むと、なにやら小屋が見えてくる。
ここが明王峠です。
茶店なのですが、ぼくはここに人がいるのを見たことがありません。
きれいな上着も壁に掛けられているので、たまたま人のいない時にぼくが訪れていると思うのですが、なんだか不思議。
ここから今日は野営地に向かい終了です。
まずはビールで乾杯!
そして肉!
(*´Д`) ウマー
ぼくは一人旅が基本なのですが、やはり食事はワイワイやるのが楽しいですね。
久しぶりに会ったということもあって、日が沈んでも話は尽きない。
そしていつしか夜は更けて、それぞれのツェルトに帰ります。
いい一日でした。
おやすみなさい。
ホラー映画のよう景信山
未明より雨の予報でしたが、降り出しはそれよりも早くやってきました。
真夜中、ふと目を覚ますとツェルトを叩く雨粒の音が。
音の様子では、けっこう強い雨。
朝には弱くなっているといいな、そう思いながら再び目を閉じます。
翌朝、雨は弱くなっていて、撤収時にはそれほど濡れずに済みました。
さあ、いよいよ関東ふれあいの道一周の最後の一日です。
それでは、出発しましょう。
霧雨が森を静かに濡らしています。
森の奥は霧が立ち込め、神秘的な雰囲気に。
ぼくは雨の日の山歩きも好き。
こういう幽玄な雰囲気は、晴れの日では味わえませんからね。
そうこうするうちに景信山に到着
景信山には大きな茶屋があります。
普段は大勢の人で賑わいますが、雨の早朝ということもあり、人の姿はありません。
誰もいない・・・
何だか、ホラー映画の場面みたい。
少し強くなり始めた雨音だけが耳元に響く。
見てください、この「禁断の土地」感
もちろん、普段は登山者の笑い声が響くくつろぎの場所ですよ。
雨おどる山道を行く
景信山を後にしたのは7時過ぎ。
次第に雨は強さを増し、この頃には登山道に雨粒が跳ね返るほどに。
水たまりに、あえて突っ込んで歩くのも楽しいぞ。
ウオータースライダーみたいな道もあって面白い。
大人になると、雨と遊ぶことって避けちゃうんですよね。
子供の時は、大雨だと逆に喜んで泥遊びしてたりしたんだけど。
雨の山を歩くのは、そんな時代に戻ったようで楽しい。
時々は、敢えて雨の山を歩いてみるのもオススメですよ、ぜひどうぞ!
この急坂を下ると、小仏峠に到着。
時間は7時25分でした。
そんなことはいざ知らず、峠の隅ではタヌキたちが雨に打たれていました。
ますます激しくなる雨は、タヌキに跳ね返りリズミカルな音を立てます。
タヌキの前には大きな水たまりができ、踊るように水が跳ねていました。
小仏峠をさらに進むと、7時40分に小仏城山に到着。
山頂の天狗像が、しかめっ面で立っていました。
人が来ないので退屈しているようです。
ここにも大きな茶屋がありますが、やはり人の姿はありませんでした。
ここから道は二つに分かれます。
一つはふれあいの道一周の最後のルート「湖のみち」へと続く大垂水峠への道。
もう一つは高尾山へと続く「鳥のみち」。
ぼくの目的はふれあいの道一周なので、ここから大垂水峠へ向かうべきなのですが、ここまで来て高尾山に行かないのも寂しい。
ということで、まずは高尾山へと道を取ります。
そして高尾へ
少し雨足が弱くなり、霧雨のようになってきました。
と同時に、明るさも増してきたようです。
一丁平という場所には、こんな案内板が。
「東海自然歩道」の標識です。
東海自然歩道は、高尾山から大阪の箕面公園に連なる総延長約1700kmのロングトレイルです。
もともと、ぼくがロングトレイルの旅をやってみようと思ったのも、この東海自然歩道のことを知ったからでした。
その時の話はコチラ⇩
なので、いつかは歩いてみたいトレイルです。
ふれあいの道を一周したら、次は東海自然歩道に挑戦してみようか。
そんなことを密かに思いつつ、先へと進む。
一丁平を過ぎ、モミジ平へと続く階段を登ります。
ここは延々と長い階段が続く登りで、ちょっと気持ちが疲れます。
高尾山には8時40に到着しました。
再び雨が強くなってきて、山頂は雨に煙っていました。
人影はほとんどありません。
ここまで人のいない高尾山頂は初めてです。
山頂下の山びこ茶屋も、ひっそりと静まり返っていました。
前回の記事でも書きましたが、友達に連れて行ってもらった初めての山歩きの日も、こんな雨の日でした。
その山歩きがきっかけでトレイルの旅を始めたのだから、関東一周の終わりが雨というのも何やら感慨深いものがあります。
あの日も水たまりに突っ込みながら、子供のように素直に山道を楽しんだのでした。
結局、旅というのは、そういった素朴な喜びや、単純な好奇心に動かされるものなのかもしれません。
雨の日の旅は、そういったストレートな感情を呼び起こしてくれるような気もします。
登山者には人気のない雨の日ですが、ぜひ一度、雨の中を歩いてみませんか。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
次回は、とうとう関東一周の完成です。
それでは、また。
(= ´ ω ` )ノ バイバイ!
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