中央山 父島の背に乗って
(写真:父島最高峰 中央山の山頂)
どうぞ読者に!⇩
みなさん、こんにちは。
( ´_ゝ`)ノ
新型コロナウイルスの影響で、外出を自粛する日々。
我慢の時期が続きますが、皆で力を合わせて頑張りましょう!
そして一日でも早く、自由な日常が戻ってきますように。
その願いを込めて、過去の旅の記録を綴っていきたいと思います。
ということで、昨年6月の父島縦走の旅の続きです。
前回は大村海岸を出発し、宮之浜から鉤浜(かぎはま)までの旅を書きましたね。
前回の旅はコチラ⇩
縦走の全体像を改めて紹介します。
鉤浜からは再び海を見下ろす稜線に出て、長崎展望台へ。
その後、父島の背ともいえる夜明山から中央山への山地部を南下します。
海を見下ろす稜線の道
鉤浜に到着したのは6時25分。
宮之浜が明るく開けていたのに対し、鉤浜は荒涼とした雰囲気。
5時15分に大村海岸を出発してから1時間少々。
まだまだ元気いっぱいなので、しばし浜辺で佇んだのちにすぐに出発
ジャングルのような道を登り返し、再び舗装道まで戻ります。
するとすぐに、長崎展望台へと続く登山道の入り口を発見
さあ、ここからはどんな風景が待っているんでしょう。
期待に胸が高まります。
地図を見るかぎり、ここから長崎展望台までは、今回の旅で最も景色の良い箇所。
もちろん植生にも左右されますが、きっと絶景が望めるはず!
(*´ω`*) わくわく・・・
5分ほど登ると、稜線に乗ることができました。
しかし予想に反し、低い木々に覆われて眺望はありません。
(’・_・`)・・・
いや、まだまだこれからだ!
気を取り直して先へ進みます。
すると、急な登りが出現
なかなか急です。
階段らしきものはあるけれど、あまり役に立ってない。
登り続けていると、なにやらピークらしき地形が見えてきた。
植生もまばらになってきました。
ここを登ると、見晴らしがよくなりそうだ。
登り切ると、こんな風景。
急な崖の向こうに、狭い海峡を挟んで兄島が!
((゚∀゚) おおー!
兄島は父島のすぐ北に浮かぶ島で、人は住んでいません。
荒々しい岩山が連なるその姿は、「世界の果て」の魔法島みたい。
行ってみたいなぁ・・・
振り返ると、一番奥に今朝出発した大村の街が見えます。
そして進む方向には、期待通りの眺望が!
海を見降ろしながら、稜線の道を進みます。
目まぐるしく変化する風景は島トレイルの醍醐味です。
ほんの数10分前まで、ジャングルと浜辺だったのがこの変化!
進むのが惜しくなるほど、素晴らしい道でしたよ。
島のダイナミックな稜線
兄島を左に見ながら進んでいくと、正面に山が見えてきました。
よく見ると、山腹に沿ってうねうねと長い階段が伸びています。
まるで蛇が絡みついているようだ。
しかも、結構急な登りです。
小さな島なのに、なかなかダイナミックな地形だなぁ・・・
やがて平坦な尾根道は終わり、岩が露出し始めます。
いよいよ、本格的な登りになってきました。
左手側は急峻な崖が海に落ち込んでいます。
気をつけなくては。
標高は低いのですが、海に囲まれているせいか高度感を感じます。
さらに登っていくと、階段が見えてきました。
これがあの蛇のように見えた階段だな。
この階段はなかなか急です。
振り返って見ると、こんな感じ。
なかなかいい角度でしょ。
少し息を切らせながら登り切ると、再び眺めの良い道にでます。
兄島の姿はいつしか後方に去り、広大な太平洋が目の前に。
海は本当に広いなぁ。
こんな広大な水の上に、陸地が突き出ていることが不思議に思える。
やがて道は下りに変わります。
階段の向こうには舗装道が見える。
この美しい稜線歩きも終わりのようです。
舗装道に出る直前に、長崎展望台はありました。
時間は7時15分。
ちょうど出発から2時間経ちました。
お腹もすいたので、ここで少し休憩。
ザックからパンを取り出して朝食にします。
山から海を眺めて食べる朝食は、気持ちいい!
この広大な空間に、たった一人しかいないという贅沢を噛み締めます。
父島の背を歩く
長崎展望台を下ると、すぐに舗装道に出ました。
「夜明道路」と書いてあります。
この先にある夜明山(よあけやま)にちなむものでしょう。
道の先には父島最高峰の中央山がありますが、敢えて「夜明」と名付けるのが憎い。
夜明の道路のほうが、何となくロマンを感じますもんね。
この道は、父島の背骨を通る山地沿いの道路になっています。
ということで、ここから先は夜明道路を南下。
さすが南国、周囲にはエキゾチックな木々が。
大きな電波望遠鏡もあります。
これは国立天文台の小笠原観測局です。
大きいなぁ・・・
天文台を過ぎてさらに進むと、少し開けた場所に出ました。
夜明山と書いてある。
平坦な場所で山らしくないですが、山頂は右手の森の中にあるようです。
父島は全体が世界自然遺産なので、歩道として整備された場所以外の立ち入りはできません。
さらに道路を進むと、前方にドームを備えた施設が見えてきました。
何だか秘密基地みたい。
悪の組織ではありませんよ。
ここはJAXA(宇宙航空開発機構)の施設です。
種子島宇宙センターから打ち上げられたロケットの飛行状況などを追跡するらしい。
何だかスケールの大きい話ですね。
ところで、次第に朝の涼しさが去り、日差しが強くなってきました。
時計を見ると8時20分。
6月とはいえ、父島の日差しは暑い。
少しだけ道路脇の日陰で休憩します。
父島の最高峰 中央山
10分ほど休むと、再び元気が戻ってきました。
JAXAを後にしてさらに20分ほど進むと、道路が分岐している場所に到着
道路の左側には「中央山」との標識が。
右の細い道はどうやら中央山の山頂に通じているようです。
もちろん、登りますよ。
登山道に入ると、これまでの舗装道とは一転、木々に覆われた山道に。
暑い日差しが遮られて、涼しくて気持ちがいい。
やっぱりトレイルはいいな。
5分ほど登ると、トンネルの出口が見えてきました。
そして、トンネルを抜けたその先に・・・
一面の空!
(*´Д`) 広い!
父島最高峰、中央山、319mの山頂です。
時刻は8時50分でした。
海から爽やかな風が吹き渡っていて、思わず叫びたくなる!
気持ち良く開けた山頂を、さらに奥に進みます。
進むにつれ、太平洋が全周を取り囲むように姿を現してくる。
山頂の南端に、展望台がありました。
展望台に登り、来た道を振り返ると、出発点の大村海岸が湾を挟んで見える。
もうあんなに遠い。
その向こうには限りなく広がる太平洋。
さらに、はるか向こうには日本があるはず。
水平線は緩やかに弧を描いていて、地球の丸さを感じます。
展望台の南側を見ると、岩肌を露出させた山塊が。
縦走旅の目的地、ジョンビーチはこの山の向こう。
まだまだ先だ。
ワクワク感を胸に、旅を続けましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
次回も父島縦走の旅の続きを書きますね。
それでは、また。
(^ω^)ノ バイバイ
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