北アルプスを縦走したよ② (五色ヶ原〜薬師峠)
(写真:薬師峠キャンプ場で焼いたモチ)
みなさん、こんにちは。
(=´∀`)ノ
北アルプス縦走の続きです。
しかし、どうもこの日は体調が悪くてスピードも上がらず、暗くなる前にキャンプ場へたどり着くのがやっと。
さらに夜には突然吐いてしまうような状態でした。
( ´Д`) やばい…
翌日は雲ノ平キャンプ場に行く計画ですが、今回の縦走で最も長いルートです。
「果たして大丈夫か?」
不安がよぎります。
さらに、疲れていたせいか、朝の2時に出発する予定が寝坊してしまい、30分ほど遅れてしまいました。
険しい道が続く
30分ほど遅れたとはいえ、五色ヶ原を出発した時は、まだ真っ暗でした。
しかし、整備された木道が続いていて、道に迷う心配もなく安心して歩けます。
暗くなければ、きっと一面のお花畑が見えるはずなんですが…
しかし、やがて木道が果て、徐々に険しい稜線に変わっていきます。
( ;´Д`) うへー
急だなぁ…
急激に登り、急激に降りる。
これを繰り返す道が続きます。
まだまだ続く…
これを3時間ほど繰り返して、なんとかスゴ乗越小屋を望むスゴの頭に到着しました。
写真で、小屋が見えるのが分かりますか?
まだまだ続く尾根線の上の、中ほどに、小さな茶色の点が見えませんか?
これがスゴ乗越小屋です。
ぼくは何となく、スゴの頭からは下るだけだと思っていたんですが、またもや急な下りのあと、登り返しです。
(*´Д`) ハァハァ・・・
しかし、止まっていても無駄ですからがんばって進みます。
さらに1時間半ほどかかって、小屋に到着しました。
予定より1時間以上遅れの8時20分です。
色とりどりの布がはためいていて、なんだかヒマラヤの小屋みたい。
お腹は減っていましたが、昨日の夜に吐いたこともあって、ガッツリしたものを食べることに躊躇します。
なので、桃の缶詰を食べることにしました。
そして定番のコーラ。
疲れた体に桃の甘みとコーラの刺激が染み渡ります。
やむなく計画を変更・・・
さて、少し元気を取り戻したところで、これからの行程を考えてみます。
すでに計画からは1時間以上遅れていますが、どうも現在の体調から見て、この後急激に遅れを取り戻せる気がしない・・・
しかし、本日の行程は長く、計画通りに進んだとしても暗くなるギリギリのタイミングで雲ノ平キャンプ場に到着する予定でした。
そうすると、このまま進めば、雲ノ平キャンプ場には21時とか22時といったとんでもない時間に到着する可能性もありました。
ということで、計画を変更して別の宿泊場所を考えることにします。
今日中に到着できる宿泊地としては、薬師沢小屋と薬師峠キャンプ場がありました。
場所的に一番いいのは薬師沢小屋です。
ここなら、明日の朝早く出て、水晶岳の登山をパスすれば、計画通り雲ノ平を通って槍ヶ岳山荘まで到達できそうでした。
もう一案は、薬師峠キャンプ場でした。
しかしここで泊まってしまうと、翌日、雲ノ平を通って槍ヶ岳山荘に向かうのは時間的に無理でした。なので、この場合は黒部五郎だけのほうから回って双六岳から予定のコースに復帰しなければなりません。
( ;´Д`) うーん・・・
雲ノ平は日本最後の秘境と呼ばれている場所で、今回どうしても行ってみたいと思っていた場所でした。
しかし、雲ノ平に行くには、薬師沢小屋のあたりから、かなり急な登りを2時間ほど進まなければなりません。
以前、雲ノ平からその坂を下ってきたという人に会ったので、ちょっと聞いてみたことがありました。
( ;´Д`)「その下りって、登るとかなりきついでしょうね」
(^ω^)「ええ、相当きついと思いますよ。登った人に会いましたけど、2度と登りたくないって言ってました」
( ;´Д`)「暗いうちに登ると、どうでしょうかね」
(^ω^)「結構、大きな石がごろごろしていて、それが苔にまみれて滑るんですよね。止めといた方がいいんじゃないですか」
( ;´Д`)「・・・・」
この会話の記憶がよみがえってきます。
あと、気になるのは財布の中身でした。
そもそも小屋泊は考えていなかったので、あまりお金を持ってきていませんでした。
見ると残りは1万2千円ほど。
北アルプスの小屋は素泊まりでも6千円以上かかる小屋がほとんどです。
薬師沢で小屋泊まりをしてしまうと、残り5~6千円になってしまう。
まあ、足りると言えば足りるのですが、途中何か不測事態が起きた時に心もとないのも確かです。
で、ずいぶん悩みましたが、今夜は薬師峠キャンプ場を目的地にすることにして、雲ノ平はあきらめることにしました。
次回は必ず行こう・・・
薬師峠キャンプ場へ
そう決めると、急に今日の行程に余裕が出てきました。
ここから薬師峠までは6時間ほどです。
そうすると、15時ぐらいには到着することができそうです。
と、若干のんびり気分で出発したのですが、北薬師岳に近づくに従い、徐々に険しい岩稜地帯となってきました。
さらに、天候も下り坂になってきます。
見渡す限り(といっても、真っ白であまり見渡せませんが)、鋭い岩が横たわっています。
ぼくは岩歩きが苦手です。
またもやスピードがガクンと落ちます。
こんな道を1時間半ほど進んでいると、かなり疲れも出てきました。
転げ落ちないように、慎重に進むことにします。
薬師岳に到着したのは、12時30分でした。
深田久弥はこの山を「厳とした気品がある」と書いていますが、この日は天気が悪く、その気品ある姿を眺めることはできず、ただ足元の岩が目に入るのみで残念でした。
さて、ここから薬師峠までの下りは、これまでの細い岩稜とは打って変わって、広々とした尾根をなだらかに下る道です。
ちょっと走ってみたりもします。
途中で雷鳥と出会いました。
のんきに登山道を横切っています。
ホントに人が近づいても逃げない。
30分ほど下ると、薬師岳山荘に到着しました。
スゴ乗越小屋では、桃缶しか食べれませんでしたが、ようやく何かしっかりしたものを食べる気力が出てきました。
で、ラーメン(しかも卵入り)を食べることにしました。
(*´ω`*) おいしかった!
食べていると、雨が激しく降ってきます。
雨が小やみになるまで、1時間ほど休んでいました。
その後、薬師峠に至る沢沿いの道を下ります。
薬師峠キャンプ場が見えてきました。15時30分でした。
ツェルトを張ろうとすると、また雨が降ってきたりして、なかなか落ち着けませんが、雨の止み間を見て、楽しみにしていたモチを焼くことにします。
ビールも飲むことにします。
山で焼いたモチは、とてもおいしくて、疲れていた心も安らぎました。
この日は早々にツエルトに潜り込んで寝ることにします。
雨が降り続いています。
明日は、槍ヶ岳まで行けるでしょうか。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
次回は黒部五郎岳を経て、槍ヶ岳を目指す第3日目のことを書きますね。
次回の記事はコチラ⤵
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ではまた。
(= ´ω`)ノ バイバイ
北アルプスを縦走したよ①(剣岳〜五色ヶ原)
(写真:劒沢キャンプ場から望む剣岳)
みなさん、こんにちは。
(=´∀`)ノ
前回、関東ふれあいの道から離れて北アルプスに来ました、とブログに書いてから二週間近くそれっきりになっていました。
前回のブログはコチラ⤵
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ご心配をおかけしました。
計画の変更はありましたが、無事に下山することができました。
ε-(´∀`; ) ホッ
あこがれの劔岳
初日は劔沢キャンプ場でビバークしましたが、夕方には天気が回復し、目の前にドーンと劔岳が!
うわー、やっぱり凄い!
そして、険しい!
これほど、その雰囲気、佇まいと、その名が一致している山もないでしょう。
切れ味鋭い剣を目の前にした時のように、緊張し、そして同時に逆らい難い魅力を感じます。
翌朝もいい天気でした。
ワクワクしながら、3時45分に出発します。
30分ほど暗い道を下っていくと、剣山荘に到着しました。
ここは通り過ぎる予定だったのですが、どうもお腹の調子が悪かったので立ち寄ってトイレを済ませることにします。
ちなみに、この小屋のトイレは山とは思えないほどキレイです。
剣山荘を出発したのは4時40分でした。
予定より30分以上も遅れてしまったので、少し急いで登ります。
振り返ると、剣山荘があんなに小さくなっています。その向こうには昨日宿営した劒沢キャンプ場が見えました。
岩稜の向こうに朝日が昇ってきます。
太陽が昇ってくると、緊張が解れていくのを感じますね。
まだまだ道のりは遠いです。
まだまだ登ります。
振り返ると、けっこう高度感を感じます。
有名なカニのタテバイ。
ここも高度感のある岩登りです。
ここを過ぎると、もう山頂も近いはず・・・
まだまだ。
えんえんと続く岩また岩。
この地球がどれだけ固い岩石で作られているかを実感します。
おっ、稜線に祠らしきものが見えてきた!
山頂です!
少し前まで、ガスがかかっていたのですが、ぼくが山頂に着いた時にはきれいに取れてくれました。
(^ω^) ヨカッタ
山頂には7時5分に到着しました。
計画では6時45分の到着ですから、やはりトイレの分だけ遅れています。
10分ほど山頂で絶景を楽しんだのち、次の立山を目指して下山します。
まだまだ、先は長い!
下りは楽チンかと思いきや、急なハシゴやクサリが続き、気が抜けません。
剱岳を下山して、再び劒沢キャンプ場に戻ってきたのは、なんと計画より1時間半も遅れた10時25分でした。
このあたりから、どうも体調がすぐれないことに気がつきます。
お腹の調子が良くないし、なんだか体が重い。
このままでいくと、今日の目的地の五色ヶ原キャンプ場に到着するころには、暗くなってしまうかもしれません。
体は重いのですが、ちょっと頑張ることにします。
立山から五色ヶ原へ急ぐ
そんなこんなで、ようやく立山の3つの峰の一つである富士ノ折立へと続く尾根にたどり着きました。
ゴロゴロと岩のころがる尾根を登っていきます。
ようやく立山の主峰、大汝山の頂上に到着。12時55分でした。
大汝山からは、もう目と鼻の先に立山の中心部で神社のある雄山が見えています。
30分ほどで雄山の山頂に到着しました。
頂上の祠でお参りをしたかったのですが、時間があまりなかったので、この場所から手を合わせました。
目を南に転じると、今日の目的地の五色が原に続く稜線がずらりと並んでいます。
あと幾つの峰を越えるんだろう。
まだまだ遠い・・・
明るいうちに着くだろうか・・・
ちょっと不安になります。
ちなみに、立山の下りは一般の観光客も多く、かなり渋滞しました。
急な下りなので、チビッ子やおばあさんたちは、おっかなびっくり降りていきます。そのため、ここを下った一の越山荘に到着するまで50分もかかってしまいました。
14時30分になっていました。
やはり体調はあまり良くない。
暗くなるまであと4時間ぐらい。
ここから先は、ほとんど人に会いません。
立山周辺の喧騒が嘘のよう。
しかし、かなりはっきりと道しるべ(岩に記された赤い線)がつけられていて、一安心です。
鬼岳の東側は、大きな雪渓を横切ります。
ここは室堂で登山届を出す際に、危険だから気を付けるようにと注意されていた場所でした。
しかし今日は天気も良く、特に危険はありませんでした。
獅子岳の急斜面を下ると、ようやくザラ峠に到着しました。
17時すぎです。
目的地の五色ヶ原までは、あと一登り。
少しガスが出てきました、急ぎます。
30分ほど登ると、ようやく見えてきました。
五色ヶ原山荘です。
何とか明るいうちに到着しました。
山荘で受付を済ませ、10分ほど離れたキャンプ場に向かいます。
花畑の中にある、静かなキャンプ場でした。
ここでツェルトを張り、縦走2日目の夜を迎えました。
しかし何と、その夜突然気持ち悪くなり、吐いてしまいます。
うーん、やっぱりどうも体調が良くない。
しかし明日は、日本最後の秘境と呼ばれる雲ノ平まで、約16時間の行程という今回の縦走でも最長のルートをたどらなくてはなりません。
果たして、たどり着けるのか?
この続きは次回!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。ではまた。
(*´ω`)ノ バイバイ
縦走の続きはコチラ⤵
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(*´Д`)⤵ コチラ
北アルプスを縦走してみる
みなさん、こんにちは。
(=´∀`)ノ
夏休みを使って、北から南に縦走する計画です。
ルートはこんな感じ↓
劒岳から立山を経て、薬師岳、雲ノ平、水晶岳、鷲羽岳、双六岳、槍ヶ岳と縦走し、上高地まで。
4日間の予定です。
(*´∀`*) わくわく
富山から電車を乗り換えて立山へ。
かわいい電車です。
途中、田んぼの真ん中に建つ家の前に、車椅子に乗ったおばあさんと、彼女の両脇に家族が並んで、走る電車に向かって手を振っている光景を見ました。
なぜだか涙が出そうになりました。
もちろん、思い切り手を振り返しましたよ!
立山からケーブルカーに乗って美女平へ。
そこからバスに乗って室堂に向かいます。
室堂バスターミナルが見えてきました。
雲が取れないなぁ…
登山届を出して、14時から登山開始。
雷鳥沢を渡り、劔沢キャンプ場を目指します。
1時間ほどガレた登りを進むと、劔御前小屋が見えてきました。
キャンプ場まではここから30分ほどです。
見えてきました。
ツェルトを張ると、劔岳が姿を見せてくれました。
地面がガタガタでうまくツェルトが張れなかった。
眠り心地はどうだろう…
最後まで読んで頂きありがとうございました。
旅の続きはコチラ⤵
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ではまた
(=´∀`)ノ バイバイ
那珂川をめざして
(写真:「青年旅行村のあるみち」から那珂川を望む)
みなさん、こんにちは。
(*´ω`)ノ
疾風の茨城編、いよいよクライマックスです。
前回は、JR岩瀬駅を出発し、笠間城址まで到着したところまで書きました。
笠間城が茨城県有数の心霊スポットとも知らず、のんきに夕食を食べていたところ、謎のベンチ「ドン!」があったり、肝試しのグループと遭遇したりしてエライ目にあったところです。
前回の旅はコチラ⤵
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全体図はこんな感じ。
青の部分の1/3ぐらいを1日目に進みました。
2日目は40km弱ぐらいです。
2日目の細部ルートです。
笠間城址を出発して 石寺バス停まで、「焼き物とお稲荷さんのみち」の残りが約8kmくらい。
その後4kmほどの連絡区間を経て、徳蔵局前バス停から「伝説の山と僧兵ゆかりのみち」を7km進みます。
塩子支所バス停からは再び山に入り「杉並木の美しいみち」へ。このルートは13kmです。
御前山からはいよいよ那珂川沿いの尾根道です。「青少年旅行村のあるみち」という名のルートで、これが茨城最後のルート!
この日は青少年旅行村のキャンプ場でビバークする予定でした。
(=´∀`) 青少年じゃないけどねw
凍える朝とおにぎり
明け方前の4時50分、誰もいない笠間の街を後にします。
街灯の灯が冷たく輝いていました。
街を出ると真っ暗です。
何度も迷ってようやくルートを発見。
道はいつしか田舎道に変わっていました。
田んぼが真っ白に凍っています。
朝ご飯にとっておいたおにぎりも凍っていました。
肌に触れるようにしていたんですが、プラスチックのようにパサパサに…
勘定台という高台から振り返ると、笠間城址の建つ佐白山が朝日に燃えていました。
見えた! 那珂川!
この後、殺風景な連絡区間を走ります。
嫌だけど、トンネルも通ります。
ようやく次のルート「伝説の山と僧兵ゆかりのみち」のスタート地点、徳蔵局前バス停に到着しました。
8時10分でした。
特徴のない普通の郵便局ですが、ふれあいの道の案内板が不釣り合いに目立ちます。
このルートは、そんな感じの場所が多いです。
ここも、標識だけが寒々しく立っていました。
しかし、ここを過ぎると、小川沿いに細かいカーブの続くトレイル風の舗装道が続き、ワクワク感が復活。
再び山に入り、仏国寺に到着。
お寺の入り口に、ふれあいの道の案内板が立っていました。
さらに道を登っていくと、三叉路に。
三叉路を左に曲がると、待望のトレイルが伸びていました。
枯葉に覆われたフカフカのトレイルです。
やがて山道は、川沿いの緩やかな下りに変わります。
これを下り終わると、小さな集落がありました。ここから御前山に登ります。
この山を登れば、那珂川が見えるはず!
小さな山ですが、道が入り組んでいて迷ってしまいます。
青少年旅行村に向かう尾根から、とうとう見えました。
那珂川です!
川沿いに広々とした風景が望めます。
千葉県境の利根川から、ここまで自分の脚で茨城を縦断したかと思うと、何だか感慨が込み上げてきます。
しばし足を止めて、景色を眺めました。
青少年旅行村の夜は更けて
那珂川を見下ろす崖に沿って、尾根道は続きます。
気持ちのいいトレイルです。
とても楽しい!
1時間ほど進むと、最後に急な階段がありました。
ここを登ると、
展望台がありました。
ここを下ると青少年旅行村です。
階段道を降りていくと、立派なコテージが並んでいます。
年の瀬の12月29日ということもあり、利用客はほとんどいないようでした。
テント場は僕一人です。
管理棟の傍にビールの自販機がありました!
ビールを3本買って、飲みながら夜を待ちます。
ε-(´∀`; ) プハー
やがて木々の向こうに日が沈み、夜がやってきます。
寒いですが、星がきれいです。
いよいよ、明日は栃木に入ります。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
ではまた。
(=´∀`)ノ バイバイ
群馬に突入 ふれあいの道の現在地(29.7.30-31)
赤線がこれまでに旅した道、青線が今回の旅です。図はNATS自然大好きクラブさんのHPの図を加工しています。
みなさん、こんにちは。
関東ふれあいの道一周、ブログでは茨城県の笠間まで到達したところですが、現在進行形のふれあいの道は、とうとう栃木県境を越えて、群馬県に突入です!
「ふれあいの旅の現在地」前回はこちら⤵
trailtravel8hureai.hatenablog.jp
今回は、7月30日~31日にかけて、友人のHさんと一緒に旅してきました。
分水嶺トレイルの疲れを癒そうというつもりもありました。
分水嶺トレイルのてんまつはコチラ⤵
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こんなルートでした。2日で55kmぐらい。
とうとう、群馬に入ります!
群馬に入ると、寝釈迦の像に続く渓流沿いの山道を登っていきます。
途中、何度も渓流を渡ります。
2時間ほどかかって、不思議な寝釈迦像に到着
こんな奥深い山の中に、巨大な象が残されていてビックリ。
いつ、誰が彫ったのかは不明なのだそうです。
さらに山奥へと進みます。
賽の河原と呼ばれる場所に到着。
霧の中に大小の石が積み上げられている風景は、まさに賽の河原でした。
ここから下山します。
霧が深くなってきて、吸い込まれそうです。
今日の宿営地のキャンプ場には、18時過ぎに到着しました。
お客さんが少なかったためか、キャンプ場のおやじさんが、テントサイトの料金でバンガローに泊まってもいいと言ってくれました。
おやじさんは、近くのお風呂まで車で送ってくれたり、酒のつまみを分けてくれたりと、すごく親切な人でした。
今日は、肉を持ってきたので、晩ごはんは焼肉にビールです。
(*´ω`*) うまい!
翌朝は6時過ぎにキャンプ場を出発。
草木湖沿いの道を進み、不動滝へ。
落差25mの立派な滝です。
いつしか、すっかり天気も回復して、夏の日差しが戻っていました。
渡良瀬川にかかる吊り橋を渡って、山のほうへ向かいます。
売店があったので、コーラを買って一休み。
ここから1時間ほど林道を登ると、大滝への入り口となる追付橋に到着します。
ここからさらに林道を40分ほど登りました。
トンネルをくぐると、ようやく大滝の駐車場に出ます。
けさがけ橋という、吊り橋を渡り大滝の展望台へ。
この橋はなんと、水平ではなく斜めにかけられた吊り橋です。
けっこう高低差があって、急です。
橋を渡ると、大滝が見えてきました。
落差が95mもあって、すごく迫力のある滝なのですが、写真ではうまく伝わらなくて残念。
この時で12時半ごろでした。
14時過ぎの電車に乗るため、ここから山を下りて今回の旅はここまでにします。
少し時間が余ったので、最後は渡良瀬川にドボン!
冷たい水が最高に気持ち良かったです。
小中駅を出発して、帰ります。
ビールで乾杯。
盛りだくさんの楽しい旅でした。
一緒に旅してくれたHさん、どうもありがとう。
この旅の詳細は、またブログ本編で書きますのでお楽しみに。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ではまた。
(=´ω`)ノ バイバイ
よろしければ、読者登録・コメントなど頂けると嬉しいです。
(*´ω`)⤵
何も知らずに笠間城
みなさん、こんにちは。
(^ω^)ノ
疾風の茨城編、前回は筑波連山を縦走し、暗くなってからJR岩瀬駅までたどり着いたところでした。
前回の旅はコチラ⤵
trailtravel8hureai.hatenablog.jp
前回の旅は12月10日でしたが、今回はその約2週間後、12月28日に出発し、初めて3日間で旅を計画しました。
一気に茨城を抜けて栃木県に入るつもりです。
全体図としてはこんな感じです。
今回の旅で、ようやく3県を踏破!
3日間にわたりますので、1日ずつ記事を書きたいと思います。
第1日目の細部ルートはこちらです。
JR岩瀬駅を出発して北に向かい、富谷観音から富谷山沿いの林道を通り旧飯田バス停までの「観音様をたずねるみち」、約11km。
その後、五大力堂を経て仏頂山へ続くトレイルを通り、旧片庭バス停で終わる「自然林を歩くみち」、約10km。
最後は長い連絡道を通って笠間市街に入り、「焼き物とお稲荷さんへのみち」の撮影ポイントである笠間城址で1日目の旅を終わる予定でした。
だいたい30kmぐらいです。
岩瀬駅から富谷観音へ
岩瀬駅を9時10分に出発します。
前回は、岩瀬駅には暗くなってからたどり着いたので、よく分かりませんでしたが可愛い駅舎です。
駅前です。
正面に、これから向かう富谷観音がある富谷山が見えます。
今日はあの稜線を辿って笠間の街に向かいます。
住宅地を抜け 20分ほど走ると山道に入り、少し登ると富谷観音に到着。
誰もいません。
静かな境内です。三重の塔もあり、小さいですがステキな雰囲気。
富谷観音は何と天平7年に行基が開山した由緒ある寺社で、三重塔は国の重要文化財になっています。
ゆっくりしたかったのですが、まだスタートしたばかりということもあり、すぐに山を下ります。
山を下ると、のどかな田園風景が広がっていました。
この後、富谷山沿いの林道に入り、そこを抜けると「観音様をたずねるみち」の終点となる旧飯田局バス停です。
ここです。
旧と名付けられるだけあって、すでにバス停は存在しないようです。
その代わり、立派なふれあいの道の案内板が立っていました。
実はこの場所が見つけられなくて、かなり遠くまで違う道を進んでしまいました。
( ;´Д`) はぁ・・・
計画では1時間少々でこのルートを終えるはずが、迷ったこともあり2時間以上かかってしまいました。
意外な山道、仏頂山
気を取り直して、次の「自然林を歩くみち」に入ります。
11時15分に旧飯田局バス停を出発。
しばらく田畑と住宅の続く平地を走ります。
40分ほどで五大力堂に到着。
平将門討伐を祈願した五つの力王像が祭ってあるらしいのですが、中が暗くてよく見えません。
ざんねん。
ここからさらに林道を登り、その後トレイルに入っていきます。
人里に近いのですが、意外と山深い雰囲気があります。
稜線に出てみると、意外に眺望がありました。
結構、登り下りがあります。
仏頂山では、ぼくと同年代ぐらいの男性がお茶を沸かして休憩していたので、しばし一緒に休ませてもらいます。
関東ふれあいの道を一周していると言うと、「がんばって」と励ましてくれました。
(*´ω`*) うれしい。
仏頂山から東側は、急な階段道になっています。
ここを一気に下り降りると、楞厳寺(りょうごんじ)というお寺に出ました。
お寺から少し離れた場所に、山門があります。
ここは「自然林を歩くみち」の撮影ポイントになっています。
この時14時05分でした。
予定より2時間ほど遅れているので、先を急ぎますが、ここでまたまた道を間違えてしまい、40分ほどウロウロとさまよってしまいます。
( ;´Д`) はぁぁ・・・
恐怖(と知らず)の笠間城
次は「焼き物とお稲荷さんへのみち」ですが、そこまでには5kmぐらいコース外の連絡道を進まなければいけません。
連絡道なので、標識がない。
ずいぶんと迷ったあげく、ようやく連絡ルートを発見して笠間市街へと向かいます。
笠間に入った時には16時になっていて、日が暮れ始めていました。
通りの向こうにこれから登る佐白山が見えます。
まずは笠間稲荷神社のほうへ向かいます。
すぐに大きな鳥居が見えました。
笠間稲荷は日本三大稲荷の一つです。
この日は12月28日だったので、門には「謹賀新年」の文字が。
境内は年の瀬の雰囲気を漂わせていますが、時間が遅いせいか人の姿はほとんどありませんでした。
お参りを済ませ、本日の目的地笠間城址に向かいます。
笠間城は佐白山という山の上に建てられた山城です。
山すそには佐白山公園という広々とした公園が広がっていますが、その奥に城へと続く道がありました。
思っていたより登山道です。
この時16時半ぐらい。
写真ではうまく伝わりませんが、かなり暗くなってきました。
小さな山なのですが、なかなか城跡へ続く道が分からない。
ここでも少し迷い、ようやく撮影ポイントの石柱を発見。
せっかくですから、天守まで登ってみます。
石垣や、石段が崩れ、なんだか荒れ果てていて不気味な雰囲気です。
あたりは暗いし、もちろんぼくの他に人影はありません。
木陰の向こうに日が沈んでいきます。
天守へと続く道は、先ほどとは比べ物にならないくらい薄暗くなっていました。
急いで下ります。
10分とたたないうちに、あたりはすっかり暗くなってしまいました。
少し迷いましたが、お腹も減ったし、山頂付近にちょうど良いテーブルとベンチもあったので、夕食をここで食べていくことにしました。
途中で買った豚角煮とビールで晩ごはんにします。
バーナーに火をともすと、城跡の不気味な雰囲気も和らいだような気がしました。
それにしても、気味の悪い場所です。
ときどき、遠くや近くでガサガサと音がするのが気になったりします。
とは言え、お腹が膨れ、ビールを飲んでいると、そういう不安な気持ちも薄れてゆき、次第に酔いが回って気分がよくなってきました。
(* ´ з `) ういー
お次は、ホットワイン。
これがまた、冷えた体に染み渡り、何とも言えず美味いです。
そうして気持ちよく飲んでいると、突然、座っていたベンチが下から
「ドン!」と強く突き上げられました。
少しお尻が浮いたほどです。
Σ((( ゚Д゚))) えっ? なに?
ベンチはコンクリート造りで、頑丈なものです。
それがあんなに強く衝撃を感じるなんて、一体何なのか?
下を覗いてみましたが、何もありません。
地震にしては、あまりに急激で単発でした。
なんだか腑に落ちないまま、食事を続けましたが、少し気味が悪くなってきました。
さらに気になることには、ふもとのあたりから若い男達らしい複数の騒ぎ声が聞こえてきて、それが徐々に頂上のほうに登ってくるのが分かるのです。
ぼくはテーブルの上のバーナーや食材を片付け、ライトを消しました。
やがて、複数の懐中電灯の光とともに、二つのグループに分かれて10名程度の男たちが昇ってくるのが見えました。きっと肝試しでしょう。
彼らは、ぼくのいるベンチのほうへ向かってきます。
「うわっ!」
彼らもぼくを見て相当ビックリしたようです。
真っ暗な山の上に、得体のしれない男がポツリと座っていたのですから、驚いたのも無理はないと思います。
幸い、彼らはそれ以上何もすることなく、立ち去って行きました。
(;´∀`) ヨカッタ・・・
しばらくしてから、ぼくも山を下りました。
後で調べてみたのですが、この笠間城は、茨城県でも有名な心霊スポットなのだそうです。
「笠間城 心霊」で調べると、いろいろ出てきますので、興味のある人はどうぞ。
ぼくはもちろん、そんなことは知らずに訪れたのですが、やはり独特の雰囲気があったような気がします。
そして何より、あのベンチの突き上げは今もよく分かりません。
しかし一番災難だったのは、あの肝試しの若者たちですね。
(^ω^) くわばら、くわばら。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
次回は2日目の笠間から茨城県境までの旅を書きますね。
次回の旅はコチラ↓
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では、また。
(= ´ω`)ノ バイバイ
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(^ω^)⤵
分水嶺トレイルに参加した話 ②
みなさん、こんにちは。
(*´ω`)ノ
関東ふれあいの道一周の旅とは関係がないのですが、前回「分水嶺トレイル」という縦走大会に参加したことをブログで書いて、それっきりになっていました。
分水嶺トレイルについてはコチラ⤵
trailtravel8hureai.hatenablog.jp
ずいぶん心配をおかけしました。
結論から言うと、
なんとか無事にゴールできました!!
ヽ(^o^)丿
後で知ったところによると、ぼくの参加したBコース(青梅~八ヶ岳獅子岩)は参加者が54名、完走は32名の完走率59%だったそうです。
4割が脱落という、厳しいコースでした。
全コースはこんな感じです。
ざっくり言うと、1日目の夕方までに雲取小屋に到着。
次の日(2日目)の朝までに雁坂(かりさか)峠に到着。
2日目の夕に大弛峠(おおだるみ)峠に到着し、その日の夜までに富士見平に到着
富士見平で仮眠をしたのちに、夜が明ける前に出発、その日(3日目)の夕方までに獅子岩(ゴール)に到着。
ぼくは1日目と2日目に、非常な眠気を感じ、全く前に進まない状況でした。
200mぐらい進むと、眠気で立ち止まり、1時間ほど進むと、15分ほど座り込んで目をつぶるような感じ。
これはたぶん、熱中症の前段階だったような気がします。
3日目は少し休んだせいか、眠気はなくなったんですが、道に迷って2時間ほどロスするような状況で、なんとか時間内にゴールできたというのが正直なところでした。
1日目 飛ばしたツケ
さて、スタートは7月15日(土)00時、青梅駅近くの公園です。
厳しい装備品チェックがあります。
一応、必要な装備品は問題なくクリア。
ただし、主催者のほうから水は多めに持っていくように注意喚起がありました。
途中の水場は、ここ数日の干天で枯れている可能性が高いとのこと。
ぼくは2リットル持っていたのですが(予備水除く)、念のため駅前に戻ってもう一本ペットボトルを追加します。
(これで2.5リットルですが、この夜の暑さはこれでも不足となりました)
よせばいいのに、ぼくはスタートしてから最初の10kmほどを自分の実力以上に走ってしましました。
そのため、明らかに疲れが出てしまい、そのうえ水を計画以上に飲んでしまいました。
夜が明けると、ずいぶん眠気を感じます。
こんな立派な看板もありました。
またいつか、この道を通るんだろうなー、などと少し感慨にふける。
ともあれ、この眠気は、あまり良くない眠気でした。というのも、熱中症気味になると、ぼくはいつでも眠気を感じるからです。
ふれあいの道で眠気を感じたのはコチラ⤵
trailtravel8hureai.hatenablog.jp
少し開けた場所に出ます。
雲海が秩父の山々を覆っていて、すがすがしい朝です。
爽やかな朝にもかかわらず、眠さのあまりぼくは15分ほどベンチに横になって眠ってしまいました。
その後も強烈な眠気が続き、200mほど進むと立ち止まって眠気を払い、30分ごとに所かまわず座り込んで目を閉じるような状態で雲取山を目指しました。
さらに悪いことに、途中の急坂を下っている時に転んでストックを1本折ってしまいます。
そんな感じで、雲取山に到着したのは、計画していたよりもはるかに遅い16時50分でした。
途中の水場で何とか水の補給ができたものの、少し熱にやられたのでのどがカラカラでした。
コーラ2本の1気飲み!
(*´Д`) うまい!!
カップラーメンも食べる!
こうして40分ほど休むと少し体力も回復したようなので、再び出発します。
できれば明るくなるまでに第1関門の雁坂峠を通過し、それから仮眠を取りたいと考えていました。
しかし、最初に飛ばした体力消耗は意外に根深く、30分もすると再び強烈な眠気が襲ってきます。
もう目玉を正面に保っていられない。
目玉が勝手に上にぐるーんと回転してしまう。
雲取山と雁坂峠の中間地点に将監(しょうげん)小屋という山小屋がありますが、ここまで進むのが限界でした。
濡れたクマザサの上にマットを敷き、エマージェンシー・ヴィヴィーにくるまって50分仮眠を取ります。
真夜中に目覚めて出発。少し眠れたおかげで、再び元気がよみがえってきました。
2日目 やっぱり眠い・・・
とはいうものの、やはり50分の睡眠では十分といえず、1時間も行くとまた眠くなってきました。
さらにここからは、例年使っているルートが崩落のため使用できず、初めて通る道に。
これがまた分かりにくく、真夜中に通るには不安な道です。
何度か迷ったり、確かめながら進んだりしていたため、思ったよりスピードが出ない。
雁坂峠一つ手前の雁峠(がんとうげ)に到着したのは朝の4時30分でした。
明るくなると少し安心しますが、眠気もまた込み上げてきます。
しかし急がなくてはいけません。
苔に覆われた幻想的なトレイルを夢うつつの感じで進みます。
雁坂峠に到着したのは関門45分前の7時15分でした。
しかし問題はこれからの行程です。
次の関門の大弛峠は閉鎖が18時なのですが、その日は大弛峠から金峰山を越えて瑞牆山ふもとの富士見平まで行く必要があります。
金峰山から富士見平へ向かう下山口は、大岩に覆われた下りで道が分かりにくく、さらに山梨側は断崖絶壁になっていて危ない。なので、できれば明るいうちに下山してしまいたいところでした。
すると、大弛峠を15時ぐらいには通過したい。
雁坂峠から大弛峠までは地図上のコースタイムで10時間ぐらいかかります。だいたいその7割で進むとして7時間。
現在7時過ぎなので、それなら15時ごろには大弛峠に到着できそうです。
(; ・`д・´) 休ますがんばろう!
と、思うのですが、行けども行けども、厳しい登り下りが続きます。
どうしても眠気が取れません。
昨日と同じように、数百メートル進んでは、目を閉じて数秒眠ります。
思ったように進みません。
何と、大弛峠に到着したのは予定よりも2時間ほど遅い16時40分でした。
( ;´Д`) うわー
これでは明るいうちに金峰山を下るのは難しそうです。
覚悟を決めて、大弛小屋でカレーライスを食べて腹ごしらえをします。
もう写真を撮る余裕はありませんでしたが、金峰山にはまだ明るさの残る19時ごろ到着しました。みれば、数名ぼくと同じような境遇の分水嶺参加者がいます。
お互い声を掛け合って、何とか無事に金峰山を下山し、富士見平に到着したのは21時半ごろでした。
3日目 道に迷う
富士見平に到着すると、とにかくツエルトだけは張り、倒れこむようにして眠りました。
汗だくのシャツは脱ぎましたが、着替えを出す気力もなかったので裸で眠ります。
翌朝2時に出発をするつもりだったので、携帯のアラームを1時過ぎに合わしていたのですが、起きる気力がわかず、結局2時過ぎに目覚め、出発は3時30分になりました。
ツエルトをたたみながら周りを見ると、まだ残っている人はまばらです。ほとんどみな出発してしまったようです。
まずは瑞牆山に登ります。
この山は巨石が積み重なったような岩山です。
ぼくは岩登りが苦手ですが、この日は4時間近く眠ったせいか元気です。コースタイムで2時間ほどかかる行程を1時間少々で登ることができました。
朝方なのでそれほど暑くもありません。
ここからの下りは不動沢というきれいな川沿いの道です。途中冷たい沢の水で顔を洗ったり、水を補給したりして快調に進みます。
そして読図区間に入りました。
尾根線を外さないようにして、注意深く地図とコンパスを読み、ルートを探しながら進みます。
しかしここで、ぼくは大きなミスを2度してしまい、かなり道に迷ってしまいます。
そのため読図区間が終了する信州峠に到着した時は、なんと11時10分になっていました。
(;´Д`) もうヘトヘトです。
道を間違えたという精神的ダメージで、これ以上進む気力がわきません。
それに、ここからゴールまではコースタイムで6時間半ほどかかります。
16時(この時ぼくはそう思っていた)の時間制限までには、あと5時間も残っていません。
絶望的な気持ちでした。
ここまで頑張ってきたのに、ダメなのかという、何とも言いえない悔しい思いがこみ上げてきました。
でも、残された時間的にも、もう無理なようです。気力も残っていません。
そんな時、信州峠の駐車場に、去年まで分水嶺に一緒のチームで出場していたMさんがいたのでした。
「おう、遅いから来ないと思ったわ」
ぼくはもちろん驚きます。
「えっ! なんでこんなところにいるの?」
「応援に来てくれって言ってたから来たよ」
そう言えば、ぼくは冗談でMさんに信州峠に応援に来てくれと言っていたのでした。しかしまさか本当に来てくれるとは思っていませんでした。
ぼくは道に迷って、もう時間が間に合わないといいました。
「いや、ことしのゴールは16時半だから、がんばれば間に合うぞ」
「ええっ!」
出発前に主催者から渡されたルール表を見てみます。するとそこには確かに、ゴール制限時間1630と書いてあります。
おかげで気力がよみがえってきました。
(`・ω・´) よし、行こう!
さてこうなると、勇気百倍です。
Mさんと別れたのち、疲れも吹っ飛んで、平地と下りはどんどん走りました。
こんなクマザサが茂る道ですが、どんどん進みます。
なぜだか、2日間にわたって悩まされた眠気も全く感じなくなりました。
そうこうするうちに、見えてきました。
ご飯を盛ったように、木がない三角山がありました。
この時点で15時ごろ。なんとか余裕をもって時間内にゴールできそうです。
ここまで来ると、少し心の余裕が出てきました。
振り返ってみると、これまで踏破してきた山並みが、ずうっと向こうまで青く連なっています。その距離の遠さに、感慨が込み上げてきて、少し言葉を失いました。
結局、ゴールの獅子岩には16時02分に到着することができました。
速い、遅いでいえば、たぶんビリに近い遅さです。
それでも、自分としては、十分満足しています。
あと、こんなところまで応援に来てくれた友だち。
彼が来てくれなかったら、とても最後まで行くことはできなかったと思います。
本当に感謝です。
とても辛くて、とても幸せな3日間でした。
長文にもかかわらず、最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
次回からはまた、ふれあいの道に戻ります。
ではまた。
(=´∀`)ノ
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