ふれあいのみち、看板コレクション
みなさん、こんにちは。
(^ω^)ノ
関東ふれあいの道を旅していると、ときどき「おや?」と思うようなものを見かけます。
特に、多いのは看板ですね。
変な絵が描いてあったり、文章が面白かったり。
今回は、旅の途中で見かけたおかしな看板をいくつか紹介しますね。
まずは、全く緊張感のない「熊注意」の看板です。
不必要なメルヘン要素が、登山者の警戒心を確実に奪っています。
というか、これもう熊じゃないだろ。
ちなみに、その横にあるウ〇コのようなヤマビルの看板も気になります。
お次はこれ。
「水洗トイレ―」
(*´Д`)
なぜ最後を伸ばすのか。
パワースポット登山道入口
看板のチープ感と相まって、怪しさ満載です。
もちろん行きませんでしたよ、ハイ・・
かなり怒ってます。
文面のわりには、意外と絵が可愛かったりする。
「あ」って・・・
どうしろというのか・・・
最後は、かわいい看板を紹介します。
「あひる保育園」
名前も、絵も可愛い!
木の枝の矢印もステキです。
すごくセンスがありますよね。
まだまだありますので、またいつか紹介しますね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ではまた。
(= ´ω `)ノ バイバイ
二つの神社をめぐる
(写真:「松風のみち」唐沢山神社の巨大絵馬)
みなさん、こんにちは。
(^ω^)ノ
「戦慄の栃木編」、第2回の旅の続きです。
前回は、風吹きすさぶ桜峠に到着したところまで書きました。
前回の記事はコチラ⤵
trailtravel8hureai.hatenablog.jp
今回のルート細部です。
桜峠からは、村檜(むらかい)神社までの「かかしの里・ブドウのみち」に入ります。
村檜神社からは山越えの「松風のみち」。
桜峠からこの日のゴール田沼駅までは、約15kmぐらい。
桜峠の到着が14時20分だったので、日暮れまではあと2時間少々。
ここから村檜神社へは行かず、下山するか。
いやいや、ここまで来たんだから、田沼駅まで行くか。
かなりの悩みどころでした。
行くか、下山か・・・
昼過ぎから強くなってきた北風は、桜峠ではごうごうと唸って吹き付けてきました。
かなり寒いです。
少し風を避けようと、東屋に入ります。
まあ、変わらず風は吹きつけてきましたが・・・
(壁がありませんからね、そりゃそうだ)
地図を手にして、しばし考える。
気になるのはやはり、村檜神社の先の山がどうなっているかです。
この時は2月の半ばですから、本当に暗くなり始めるのは17時ごろ。
そうすると、山の中はまだ明るいうちに通過できると思われました。
(; ・`д・´) よし、行こう!
そうと決まれば、ぐずぐずしてはいられません。
すでに桜峠で10分も使ってしまいました。
この分かれ道を、右に進みます。
桜峠を一路、村檜神社に向かい、下り降りました。
北側に向かって下っていきますから、風がもろに吹き付けてきます。
かなり寒いですが、とにかく早く進みたい一心で駆け下りました。
すると、思ったより早く、人里にでました。
梅の花が咲いていました。
まだ寒いのに。
さらに緩やかに下ると、本格的に人里となりました。
舗装道になったので、ちょっとスピードを上げて走ります。
ちょっと気持ちに余裕が出てきました。
みると、道端の縁石に、こんなかわいいタイルが埋め込まれている。
トンボのほかにも、いろいろな図柄がありました。
そして15時10分に、村檜神社に到着。
思ったより早く到着して嬉しい!
(*´ω`*) よかった・・
さて、残すは「松風のみち」、7km少々です。
ネコの城、唐沢山神社
よーし、この調子で一気に行くぞー、と思って出発すると、
どちらに行っていいかわからず迷ってしまいます。
神社の周辺を10分以上もウロウロする羽目に。
先ほどまでの楽観的な気持ちが吹っ飛びます。
(;゚Д゚) ハアハア
神社の境内の脇に、トレイルへの入り口がありました。
平坦な道はすぐに登りに変わります。
少し、陽が傾いてきたような気が。
先を急ぎます。
予想していたより、山は浅く、明るい感じの雰囲気でした。
京路戸峠という開けた場所に出ます。
15時40分でした。
ここから唐沢山神社までは約3km。
しばらく進むと、道が少し広くなってきました。
どうやら神社は近そうです。
交差する道も増えてきました。
さらに行くと、キャンプ場のようなところに出ました。
どうやら、地図では「青年の家」と書いてある。
とすると、もう唐沢山神社はすぐそこです。
予測の通り、数分で弓道場に到着しました。
これは間違いなく神社のなかの施設です。
そして16時25分に、神社に到着しました。
明るいうちに到着してよかった。
もう、田沼の町が見えています。
あとは下るだけです。
神社の駐車場の脇に、ネコが座っていました。
「おっ」と思って、近づいてみると、
その近くに別のトラネコが。
よく見ると、さらに崖の上に2匹!
つごう、白黒が二匹、トラが二匹います。
(この写真では、一匹のトラは右に見切れてしまっています)
(*´ω`*) うへへ
みんな太っていて、元気そうです。
旅の終わりに、ほのぼのしました。
神社の坂を下ると、田沼の町です。
踏切注意の看板があるので、駅はもうすぐでしょう。
最近はこの看板は電車が書かれていることが多いのですが、これは蒸気機関車ですね。
17時10分に田沼駅にゴール。
まるで普通の家みたいですが、間違いなく駅です。
まだ明るいですね。
いつの間にか、日が長くなっているんだと実感。
春はもうすぐです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
次回は、ふれあいの道最大の難所ともいえる、約45kmにわたる連結区間が登場しますよ。
次回の旅はコチラ⤵
trailtravel8hureai.hatenablog.jp
おたのしみに。
(^ω^)ノ ではまた。
桜峠で風の音を聞く
(写真:「稜線をたどるみち」大平山神社のカエル)
みなさん、こんにちは。
( ´ Д`)ノ
「戦慄の栃木編」第2回の旅の続きです。
前回は、野州大塚駅から栃木の古い街並みを旅したところまで書きましたね。
前回の旅はコチラ⤵
trailtravel8hureai.hatenablog.jp
細部ルートをもう一度おさらいしてみます。
栃木市街を出ると山に入り、錦着山から大平山神社を通り桜峠までの「稜線をたどるみち」となります。
だいだい11kmぐらいかな。
大平山神社の地獄段
さて、栃木の古い街並みに別れを告げて、錦着山へと向かいます。
時間は11時40分でした。
住宅街を抜け、大きな国道沿いに進むと、錦着山の入り口に出ました。
山というよりは、丘という感じ。
標高は80mです。
鳥居をくぐり登っていくと、頂上には神社と公園がありました。
神社の横には、洋風の塔が立っています。
近くに行ってみると、なぜか錨と「同期の桜」の歌碑が。
お参りをして、山を下り、再び平地を進みます。
しかし、すぐに道は平地を過ぎ、徐々に山の中へ。
明るい杉林の中を通ります。
気付くと、ずいぶん高いところまで登りました。
さらに登っていくと、大平山神社の入り口です。
鳥居が小さかったので、あまり大きくない神社なのかと思いましたが、
登ってみると、意外に大きな境内と、立派な社殿がありました。
渡り廊下があったりして、なかなかかっこいいです。
社殿の正面には、はるか下まで伸びる石段と、大きな鳥居が。
なるほど、こっちが正門(?)だったのか。
あまり確かめもせず、こっちだろうと思い込み、この長い階段を下りました。
鳥居をくぐり、どんどん下ります。
長くて急な石段です。
その先に、山門が見えてきました。
しかしなんと、山門を出ると、どうやらこちらにコースはなく、間違った方向に来たことが判明します。
Σ(゚Д゚) えっ・・・
ということで、また登り返し。
( ;´Д`) ウヘー
結局、境内に戻ると、片隅にふれあいの道の道標を発見することができました。
しかし、この地獄段はかなりこたえました。
風吹きすさぶ桜峠
大平山神社からは本格的な山道に変わります。
まずは晃石神社までの2.2kmの道のりです。
大平山神社を出発したのが13時10分でした。
寒いですが、明るい日が差し込む杉の森です。
けっこう平坦で走りやすい。
今回の旅はこれまで市街地が多かっただけに、山道がいつもより楽しく感じます。
快調です。
とおもったら、途中で違う山の山頂のほうに行ってしまいました。
立派なアンテナが建っていましたが、こっちは間違いでした。
残念ながら、引き返します。
また30分くらい時間を食ってしまいました。
元の山道まで戻ります。
アップダウンも激しくなってきました。
今度は下り、
そして登り、
ようやく、晃石神社が近づいてきました。
そして、到着。
大平山神社とは異なり、山の中の小さな祠といった感じです。
14時ちょうどでした。
道を間違えたせいもあって、すこし遅くなってしましました。
この後は桜峠ですが、桜峠のあと、まだ「かかしの里・ブドウのみち」と「松風のみち」の2ルート、約15kmほど残っています。
だいたい、16時半には暗くなってしまうので、急がなくてはいけません。
すぐに出発です。
桜峠まではここから約1.2km、下り基調です。
道も広くて走りやすい。
少し進むと、展望の良い場所に出ました。
日光方面の山並みが一望です。
(*´ω`*) いい景色だなぁ・・・
急いではいましたが、少しの間足を止めて眺望に見とれます。
しかし、相変わらず好天なのですが、この頃になると冷たい風がかなり強く吹き始めました。
着ているジャケットがバタバタと煽られます。
ここからは、一気に下りが急になります。
谷に向かって、落ちていく感じ。
ここを降りきると桜峠です。
この急坂の途中からは、延々と伸びる木製の手すりが設置されていました。
;つД`) 長い!
まるでレールのようです。
下り続けると、やがてその先にベンチのようなものが見えてきました。
桜峠です。
到着は14時20分。
風はますます激しくなっていて、地図を取り出すと吹き飛ばされそうになりました。
風が耳元でごうごうと唸っています。
この道標の立っている分岐をまっすぐ行けば、5kmほどで駅に出ます。
右に下れば、「かかしの里・ブドウのみち」となり、村檜神社へと出ます。
村檜神社からは交通の便がやや悪く、次の「松風のみち」に入り、山を抜けて田沼駅に行くしか帰る方法はありません。
これだと残り13km。
地図を見る限り、最後のルートはずっと山の中です。
日が暮れるまでにあと2時間。
さて、どうしようか。
この続きは次回に!
赤城山へ ふれあいの道の現在地(29.11.25-26)
(青が今回のルートです。図はNATS自然大好きクラブさんのHPのものを加工しています)
みなさん、こんにちは。
(^ω^)ノ
現在、継続中のふれあいの道ですが、7月に群馬県に突入して以来、はや4ヶ月の間、まったく進んでいない状況でした。
前回までの現在地はコチラ⤵
trailtravel8hureai.hatenablog.jp
で、たいへん久しぶりですが、群馬編の続きがふれあいの道の現在地です。
(ブログ本篇は栃木の市街地に到着したところです)
11月25日~26日にかけて、わたらせ渓谷沿いに本宿駅まで南下し、その後赤城山へと向かいました。
ルートはこんな感じ⤵
ホームから吊り橋が見える駅も、日本広しといえど、小中駅ぐらいかも。
わたらせ川もすっかり晩秋の気配です。
前回はここで汗を流して帰ったんだ。
で、この日は渓谷沿いに進んで適地でビバーク。
ソーセージ焼いて、ホットウイスキー。
翌日のルートは、道が荒れていて何度も迷いました。
ココは絶対左に行っちゃいますよね!
ココも同じ。実は右に微かに降り口があるんだけどね…
ここはテープが無かったら絶対迷いました。
こんな感じで、誰ともふれあわない道が続きます。
しかしなんとか赤城山系の最高峰、黒檜山(くろびやま)に到着。
山頂の近くには絶景ポイントも。
赤城山も良く見えます。
下りは急な坂がいっぱい、
風が冷たくて大変でしたが、15時30分に無事下山。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
この旅の詳細は、そのうち本編で書きますね。
ではまた。
(=´∀`)ノ
栃木の古い街並み
(写真:栃木の旧市街)
みなさん、こんにちは。
(=´ω`)ノ
最近なかなかブログが更新できていませんが、まだまだ続いています関東ふれあいの道一周。
前回は、茂木駅から野州大塚駅までの100kmを、一晩かけて旅しました。
前回の旅はコチラ⤵
trailtravel8hureai.hatenablog.jptrailtravel8hureai.hatenablog.jp
trailtravel8hureai.hatenablog.jp
trailtravel8hureai.hatenablog.jp
やはり夜の100kmは寒かった!
ということで、今回は少しソフトに日帰りの旅です。
まずは全体図をどうぞ。
「戦慄の栃木編」も3回目を迎え、けっこう群馬に近づいたような気が。
しかし平地部もこのあたりまでで、今回からは少しづつ山地部に入っていきます。
今回のルートの細部を見てみましょう。
野州大塚駅を出発し、新栃木駅までの「麦笛のみち」6.7km。
ここから、栃木駅までは連絡経路になります。だいたい3.5kmぐらいでしょうか。
次は錦着山から大平山神社、晃石神社を経て桜峠へとつながる「稜線をたどるみち」。
このルートは桜峠から南に降りて駅のほうへ行くのですが、ぼくはここから西へ向かう「かかしの里・ブドウのみち」に入ります。
村檜(むらかい)神社からは本日最後のルート「松風のみち」を通り、唐沢山神社から東武鉄道の田沼駅まで行く計画です。
だいたい、36kmぐらい。
ということで、平成29年2月19日に旅しました。
晴天の栃木平野
さてさて、再びやってきました野州大塚駅。
いつ見ても、駅には見えない駅舎です。
今日もこれ以上ないというくらい、いい天気です。
2月なので、風は冷たいですが、雲一つない快晴!
9時50分に駅を出ると、住宅街がしばらく続きます。
道ばたを、ネコがのんびり歩いていました。
毛並みの良い、きれいなネコです。
こっそり後をつけて見ると、兄弟でしょうか、全く同じ毛並みのネコを発見。
このネコのことは以前にもブログに書きましたね。
2人そろって美ネコでした。
ネコの記事はコチラ⤵
trailtravel8hureai.hatenablog.jp
住宅街を抜けると、畑が広がります。
畑の向こうには、日光方向の山並みが。
白い山肌がくっきりと浮かび上がるように見えました。
道ばたに古い石碑が建っています。
見てみると、
見ざる、聞かざる、言わざる!
(*´ω`*)
やっぱり、日光に近いことと何か関係があるんでしょうか。
一枚岩にサルの姿のみを彫り込んだ、シンプルなデザインが秀逸です。
ほどなく、大宮神社という神社に到着しました。
ここは「麦笛のみち」の撮影ポイントになっています。
ここを過ぎると、新栃木駅までは約3.5kmほど。
11時10分に到着しました。
新栃木駅です。
こじんまりとした可愛い駅舎と、その前に立てられている気合の入った看板のコントラストが可笑しかった。
古都栃木の素敵な街並み
新栃木駅から栃木駅までは、連絡区間になっていてコース設定がありません。
関東ふれあいの道で連絡区間になっているところは、だいたい見どころのない殺風景な場所です。
だから、あまり面白くない場所なんだろうと予想しながら進んでいきました。
ところがどっこい・・・
Σ(゚Д゚) おおっ!
車の走る大通りから一歩中に入ると、なんだか古い街並みが!
丸いポストとか、板壁とか、思いがけずいい感じです。
そしてさらに行くと、
白壁の建物に、古い消防車が。
建物の入り口には、「小江戸火消し館」と書いてあります。
隣の建物は、通りに面して大きなガラス窓が。
子供のころ、ちょっと広い通りにはこんな家がいくつか並んでいたのを思い出します。
こういった日本風の建物だけでなく、洋風の建物も。
これもまた、懐かしい雰囲気のある建物です。
入口はやはり大きなガラスがはめ込まれた木の引き戸。
それが洋風の構えにマッチするところが、何とも言えず日本風です。
この通りをまっすぐ行くと、やがて川が見えてきました。
橋の欄干やランプもまた、ノスタルジックな趣でイイ!
川が縦横に流れていて、まるで運河のようです。
通りからは階段が作られていて、川べりに降りることができます。
階段の造形が、なんとも官能的で、ついつい見とれてしまいます。
(*´Д`) ハァ・・・♡
川べりには、石造りの蔵と、立派な屋敷跡が。
夜に歩いてみたい!
水辺には普通の家も建っていますが、これがまた情緒たっぷり。
映画みたいです。
そのまま川沿いを歩きます。
そして見えてきたのは、黒塀が続く大きな屋敷。
昔の武家屋敷でしょうか。
屋敷の前には、船がつけられていました。
今では観光用なんでしょうが、昔はこの船に荷を載せて川を往来していたんでしょうね。
ただの連絡区間だと思っていたら、大間違い。
とてもステキな栃木の街並みでした。
なんだか得した気分です。
さて、次は栃木の市街地を後にして、山のほうへと向かいます。
続きはコチラ⤵
trailtravel8hureai.hatenablog.jp
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ではまた。
( * ´ з `)ノ バイバイ
栃木100km行④ 夜明け編
みなさん、こんにちは。
( ´∀`)ノ
これまで3回にわたり、栃木100kmの旅を書いてきましたが、とうとう残り20km少々となりました。
前回は、夜の寒さも限界に達した朝の4時に、JR自治医大駅まで到着したところまで書きました。
前回の旅はコチラ⤵
trailtravel8hureai.hatenablog.jp
trailtravel8hureai.hatenablog.jptrailtravel8hureai.hatenablog.jp
残すところ、自治医大駅から姿川沿いの「ゆうがおのみち」と、摩利支天塚古墳から大神(おおみわ)神社を経て東武鉄道野州大塚駅までの「風土記のみち」の2ルートです。
やっぱり長いなあ。
しかし、残りわずかです。
さあ、もうひと踏ん張り!
長い夜が明ける
自治医大駅近くのコンビニで、カップヌードル(BIG)を食べ、少し元気が戻ってきました。
熱いスープが身体中に染み渡ります。
(*´Д`) ハァ・・・
動いていたとはいえ、一晩中外にいたので、かなり冷え切っていました。
思えば、久下田駅で缶ココアを飲んで以来、6時間ぐらい暖かいものを口にしていません。
ぼくは寒さに強い方なのですが、さすがに少しこたえました。
夜明けまであと2時間ぐらいです。
コンビニを後にして、再びコースに戻ります。
やはり、寒い!
それでも、街中はまだ灯りもあって、何となく暖かい気もします。
しかし、 街を外れると、とたんに様子が一変します。
真っ暗なのはもちろん、気温以下に寒々しい雰囲気に包まれる。
これはまるで道路に大きな黒い穴が2つ開いたように、不気味な影が落ちていました。
もう、早く朝になることを願いながら、道を進みます。
6時過ぎに箕輪城址に到着。
ここは撮影ポイントになっているので、写真を撮りますが、まだ夜が明けきれずうまく写りません。
何度か試してみて、一番良かったのがこれ。
しかし、明け方のほの暗い神社をウロウロして、はたから見たら絶対危ない人でしたね。
箕輪城址からは 、姿川沿いに南へ下ります。
ようやく、あたりが明るくなってきました。
昨日と違って、天気はあまり良くないですが、それでも一晩中旅した身には、この明るさが本当にありがたい。
やはり、景色が見えるとやる気も出てくる!
いよいよ最後のルート、「風土記のみち」に入っていきます。
100kmの旅の終わり
「風土記のみち」は、古墳群や国分寺・国分尼寺跡などがあり、史跡が豊富なルートです。
まずは撮影ポイントになっている摩利支天塚古墳に向かいます。
道標には「紫式部の墓」って書いてある。
なんだか気になります。
道の途中には、畑の中に唐突に古墳の発掘が行われたりしていました。
後ろの盛り上がった林が古墳です。
こんな風景を横目に見ながら、8時ちょうどに摩利支天塚古墳に到着しました。
GPS時計は89kmを示しています。
これが摩利支天塚古墳です。
古墳の上に社が建てられていて、神社になってました。
さて、残り10km少々。
ようやく旅も終わりが見えてきます。
少し足の裏が痛くなってきました。
あまり走り続けられない。次第に歩きがちになってきます。
畑の広がる一帯を過ぎると、林に向かって道が続いていました。
林の中に入ると、気になっていた「紫式部の墓」を発見!
ずんぐりとしたおでんのような石塔が並んでいます。
紫式部が、まさかこんなところで亡くなっていたなんて、知らなかった!
歴史の知られざる一面を知ったような気がして、感銘を受けていると・・・
案内板にはこう書いてありました。
(`・ω・´) えっ!
地名が「紫」だから、「紫式部の墓」って、そりゃダメだろ!
紫式部さんもきっと怒ってるぞ(怒)。
お墓もおでん風だしw
さて、この林は「天平の丘公園」という公園になっていて、このなかに国分尼寺跡などの史跡が点在していました。
みんな「紫式部の墓」で驚くんだろうな。
公園の林を抜けると、再びがらんとした畑が続く風景に変わります。
田んぼと畑の中を進みますが、意外とこんな何でもない場所で迷ったりします。
実はこのあたりでなぜか迷ってしまい、犬の散歩をしていた老夫婦に道を教えてもらいました。
「茂木から来たんですよ!」と聞かれもしないのに言うと、老夫婦は「へへぇー」と感心したのか呆れたのか、どちらとも取れるような感嘆の声をあげました。
この何もない田んぼエリアを突き抜けると、いよいよルートの最後、大神(おおみわ)神社に到着しました。
広くて立派な境内です。
どうやら無事に旅を終えることができそうなので、お礼のお参りをしておきました。
神社からゴールの野州大塚駅までは、2km程度です。
そしてとうとう、駅を示す道標が・・・
しかし、何となく、取って付けた感のある表示ですね。
そしてとうとう
ゴールしました!
ヽ(^o^)丿
GPSでは、101.3kmとなっていました。
到着時刻、11時11分です。
昨日茂木駅を出たのが朝の9時10分だったから、26時間もかかりましたね。
とにかく夜は寒かったですが、SLを見たり、かわいい富士に登ったり、きれいな夕焼けを見たりと、今となって思えば楽しい旅でした。
でも、次回はもっと普通に旅しますね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
次回は、野洲大塚駅から、次第に栃木の山地部に入って行く旅を書きますね。
次回の旅はコチラ⤵
trailtravel8hureai.hatenablog.jp
ではまた。
(=´ω`)ノ バイバイ
栃木100km行③(百鬼夜行編)
みなさん、こんにちは。
(;゚Д゚)ノ
栃木100kmのふれあいの道も、いよいよ佳境です。
前回は、七井駅から益子駅までの行程を書きました。今回は益子駅を出て真岡駅を過ぎ、夜の栃木を旅します。
前回の旅はコチラ⤵
trailtravel8hureai.hatenablog.jp
trailtravel8hureai.hatenablog.jp
前回は、森で思わぬおしゃれなパン屋を見つけたり、西明寺で閻魔様に会ったり、再びSLを真近に見たりと、楽しい旅が続きました。
今回はどんなことが待っているでしょう。
コースのおさらいです⤵
今回は、益子駅を出て根本山自然観察センターを通り真岡駅までの「雲流れる桜花のみち」。
久下田駅から鬼怒川を渡り、自治医大駅までの「アシそよぐ水辺のみち」を通ります。
冬の夕焼けが燃える
益子駅でSLに再開した後、しばらく線路沿いに進むと、貝川という小さな川にぶつかります。
川沿いに、田んぼが続く平地が広がっています。
時刻は16時前、少し太陽が傾き始めてきました。
それでも、まだまだ1月とは思えない暖かさが残っています。
田んぼの中に道標が立っていました。
根本山と書いてあります。
ここで川沿いから離れ、根本山を登っていきます。
山とは言っても、低い里山ですが、意外に急な坂道も。
しかし、15.85%って、かなり細かい・・・
頂上はなだらかで広々としていました。
根本山自然観察センターという看板があって、公園のようになっています。
自然観察センターらしく、ふれあいの道の案内板も樹木イラストです。
しかし相変わらず達筆だな。
根本山を下ると、再び平地が続きます。
真岡駅まであと8kmほどですが、陽はかなり傾きました。
駅に着くころには暗くなっているでしょう。
夕日を追う形で、西に向かって進みます。
真岡駅まであと3km少々という所で、五行川という川にぶつかりました。
真岡の市街地方面の空が、輝くように焼けています。
(*´Д`) きれいだ・・・
思わず足を止めて見とれていると、散歩をしていたおばさんが「きれいですねぇ」と話しかけてくれました。
おばさんが言うには、今は建物で遮られてしまったけれど、昔はこの川辺から富士山も見れたのだそうです。
木々の隙間から、鮮やかに染まった空が見えます。
黒い枝と、空の赤が、ため息が出るほど美しいコントラストで、まるで影絵の舞台のようでした。
百鬼夜行のみち
やがて日は沈み暗くなり始めたころ、真岡駅に到着しました。
17時40分でした。
なんだかSL風の建物が?
覗いてみると、中に機関車や電車が展示してありました。
残念ながら、すでに閉館でした。
さて、日が沈むと昼間の暖かさは一転、急に冷え込みが強くなってきます。
真岡駅の待合で防寒着を重ね、暖かい靴下に交換します。首巻と帽子も身につけました。
なにしろ、これから一晩中走る予定ですから、念入りに準備します。
晩ごはん用にとっておいたパンを食べながら、この先のルートを地図で確認します。
あと4ルート、60km弱。
走り切れるでしょうか。
まだまだ元気でしたが、夜の寒さは少々不安・・・
真岡駅では30分ほど休み、18時15分に出発しました。
再び五行川沿いに南へ進みます。
ほんの1時間前には夕焼けに染まっていた川面が、今では黒く重たげに光っています。
とにかく暗い。
しかしまだ、川沿いは明るい方で、川から離れて田畑の中に入ると、街灯もほとんどなく道は真っ暗です。
遠くに数軒の家の灯りが見えますが、それ以外は景色も判然としないほどの暗さです。
ときどき、煌々と照明を灯したビニールハウスがありました。
( ゚Д゚) ほぅ・・・
思わず見とれてしまうほどの、美しい輝きです。
まるで野外のアート作品のよう。
いずれにしても、真っ暗闇の中でこういった巨大な灯りに出会うとほっとします。
まだ宵の口ですが、すっかり真夜中の雰囲気。
2時間ほど走ると、専修寺というお寺に到着しました。
もちろん人気もなく、寒々しい雰囲気。
ふれあいの道は、このお寺の周囲の森の中を通るように設定されているようなのですが、暗くて気味が悪い森です。
こわごわ入っていくと、突然右手の小川から、バシャーンと何かが勢いよく水に飛び込む音が響き渡りました。
Σ(゚Д゚) カッパがおる!
瞬間的に、そう思いました。
恐らく動物なのでしょうが、一体何なのでしょう。
ネコやイヌなら水には飛び込まないし・・・
いずれにしても、もうこれ以上森の中に入る気がしなかったので、回り道してお寺の外の道を通り、コースに合流することにしました。
集落の中に入っても、とにかく暗いのです。
街灯があると確かにその場所は明るいのですが、かえってその周囲は暗さが引き立つ感じもします。
この辻では、街灯がまるで舞台照明のように道を照らし、その中心にカーブミラーのまるい影が黒く際立っていて、なんだか不気味な感じがしました。
何もない田んぼと、こんな感じの寂しい集落を交互に通過します。
集落を出ると、また真っ暗な田畑に。
何と信号が消えています。
止まっている信号は、なんだか現実離れしていて不気味でしたが、近づいてみると工事中で使用されていなかったのでした。
ちょっとホッとした。
そしてまた集落へ。
すると、空き地に怪しい物が・・・
ゴシゴシ つД・´) なにこれ!
どうやら、タコの張りぼてのようです。
祭ででも使うんでしょうか。
メッチャびっくりしました・・・
カッパといい、大ダコといい、まるで百鬼夜行。
ある意味では、夜の山よりもドキドキする道のりを経て、ようやく「名刹と旧跡を訪ねるみち」のゴールとなる久下田駅に到着しました。
時刻は21時35分。
時刻表を見ると、なんと最終電車が22時ではありませんか。
とにかく寒いし、少し疲れも出てきたので、最終電車に乗って帰ろうかと真剣に迷う。
迷い、迷っているうちに、いつしか電車がやってきて、幾人かの人を下ろし、また次の駅へと去っていきます。
これでもう最後まで走り続けるしか道はなくなりました。
そうと決まれば、迷いも消えて気持ちが楽になります。
自動販売機で暖かいココアを買い、冷え切った体を温めました。
凍える夜を行く
久下田駅を出発したのは、22時10分でした。
ここから5kmほどは田んぼの中をまっすぐに横切る道を走ります。
暗いのは相変わらずですが、寒さがかなり厳しくなってきました。
1時間半ほど行くと、このコースの撮影ポイントである長沼八幡宮に到着しました。
真っ暗闇の中で神社の写真を撮るのは、なんだか気が進みませんでしたが、仕方がない。
なにせ、カッパ、大ダコと続いてますからね。
変なものが映らないように祈りながら、写真を撮りました。
長沼八幡宮は、鬼怒川のほとりにあります。
5分も進むと、鬼怒川の堤防に出ました。
堤防に出ると、なんだか暗さが深まったような気がします。
もちろん人影はありません。
川沿いのサイクリングロードを2kmほど進むと、大きな橋のかかる太い自動車道に出ます。
砂ヶ原橋です。
時おり、猛スピードで車が走り去っていきますが、それ以外は凍ったように静かです。
橋を渡ると、再び田んぼの中の道を5kmほど走ります。
この時、途中でとても眠くなり、田んぼのそばで10分ほど横になって目を閉じました。
起き上がった時、一台の車が脇を通りすぎましたが、運転していた人は真夜中に突然、真っ暗な田んぼから人影が出てきたので、さぞ驚いたと思います。
田んぼを過ぎると、また川に出ます。
田川という川です。真夜中、1時50分でした。
本当に真っ暗闇です。
ここを過ぎると、ようやく街に近づいてきました。
JR線のアンダーパスをくぐると、自治医大駅はもうすぐです。
かなり寒さも身に染みてきました。
お腹も減ったので、駅前にラーメン屋でもあれば寄り道していこうと、淡い期待を抱きつつ走り続けます。
で、到着しました。
自治医大駅です。
( ;´Д`) 何にもないじゃん・・・
もう、何度も繰り返されたパターンですが、やはりダメージ大きい。
幸い、近くにコンビニがあったので、そこでカップラーメンを買うことにしました。
もちろんBIGサイズで。
さて、次回は栃木100kmの旅もいよいよ朝を迎え、フィナーレです。
次回の旅はコチラ⤵
trailtravel8hureai.hatenablog.jp
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ではまた。
(*´ω`*)ノ バイバイ
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