なんでだろう涙が出た 皇海山の夕日
(写真:「湿原とせせらぎのみち」皇海山(すかいさん)の夕日)
みなさん、こんにちは。
\(^o^)/
栃木県の旅もいよいよ大詰めになってきました。
前回は、長い空白地帯を経て、ようやくふれあいの道に復帰したところまで書きました。
前回の旅はコチラ⤵
trailtravel8hureai.hatenablog.jp
細部のルートはこちら。
そこから長い空白地帯を経て石割桜に到着し、「湿原とせせらぎのみち」に。
しかしなんと、その途中で急激な眠気に襲われ、林の中で眠ってしまったのでした。
さて、その続きです。
そして井戸湿原
Σ(゚Д゚) ハッ
林の奥に川が流れていて、その水の音が急に大きくなったような気がして目が覚めました。
無防備で倒れているので、少し慌てます。
「どのくらい寝てたんだろう?」
時計を見ると15分ぐらいなので安心しました。
まだ眠気は全然取れませんが、こんなところで熟睡するわけにもいかず、先に進みます。
時々立ち止まり、襲ってくる眠気に耐えながら登っていくと、登山道の入り口がありました。
井戸湿原まで2.7kmらしい。
平地の舗装道ならゆっくり走っても15分ほどですが、山道はそうはいかない。
まあ、でもあと5kmとかじゃなくて良かった。
山道はまずは木道が続いていました。
こういった木道は湿原に多く見られるので、もしかするとこのまま湿原に出るような気がしました。
が、やがて木道は消え、そのかわり小川が道の脇を流れ始めます。
小川を何度か渡りながら、徐々に登りが続くようになってきました。
なんでしょう、小川の音を聞いていると、再び強烈な眠気が襲ってきます。
サラサラと水の流れる響きは気持ちの良いものですが、今はただその心地よさが眠気を掻き立てるばかり。
(*´Д`) アカン・・・
ポケットからチョコレートを取り出して食べてみたり、川で顔を洗ったりしますが、やはり眠気が取れない。
我慢できなくなって、そのへんに横になって目を閉じることにします。
バタリ・・・
川辺の石に身を投げ出します。
今度は10分ほど眠っていたようです。
目を覚ますと、若干ですが楽になった気がします。
何とか早く井戸湿原に到着したい一心で、再び山道を登りました。
それでもなんとか登り続けると、林の向こうに人工物らしき白いものが。
牧場の柵でした。
柵に扉がついているので、それを開けて、牧場を横切ります。
ここを渡ると、林は終わって高台に出ました。
「象の鼻」と呼ばれる高台です。
名前の由来は、象の横顔に似た岩があるからでした。
これです⤵
どうかな?
像に似てるかな。ちょっと微妙かも。
ここに到着したのが15時40分でした。
井戸湿原までは1km、今日の目的地の前日光ハイランドロッジまでは、もう3kmほどです。
象の鼻から緩やかに下っていくと、10分ほどでとうとう井戸湿原に着きました。
いやー、長かった。
(´Д`) 眠かった・・・
なんでだろう、涙が出た
しかしここまで来ると、ようやく眠気も覚め、元気が戻ってきました。
予定では、このまま前日光ハイランドロッジに向かうつもりでしたが、時間もあるし、せっかくなので湿原を一周することにします。
まだ5月なので、花の盛りには早かったようですが、それでもちらほらと。
花の季節なら、きっと素晴らしい景色だったでしょうね。
ちいさな湿原ですが、山の奥にあり、まるで秘密の庭園のようでした。
昔話などで、山奥に桃源郷を見つける話がありますが、きっとこういう場所なんでしょうね。
さて、後は本日の目的地、前日光ハイランドロッジ。
湿原を出ると、牧場に沿って歩いていきます。
これまでとは打って変わって、広々とした風景です。
ハイランドロッジが見えてきました。
(^ω^) よーし
まずは、キンキンに冷えたビールや!
飢えた犬のごとく、ロッジのレストランに突入します。
だがしかし・・・
「すいませんねー。もう終わりましたよー」
と店のおじさん。
時計を見ると、17時20分です。
(;゚Д゚) えっ
ぼくの落胆ぶりが、あまりにひどかったのか、おじさんはしばらくして、
「いいよ、一杯だけなら」
と言ってくれました!
さらになんと、「余ったやつだから」と言って、小皿にごぼうの天ぷらまでつけてくれたのです!
(;´Д`) ありがとうございます!
このビールの美味しかったこと。
今でも忘れることのできない味でしたよ。
店を出た後は、缶ビールを買って見晴らしのいい場所へ。
今日一日の旅を振り返りながら、一人で乾杯。
向こうに見える美形の山は、男体山です。
次第に日が暮れてきました。
辺りがどんどん夕陽に照らされて、真っ赤に染まっていく。
三角形の皇海山(すかいさん)の向こうに、日が落ちていきます。
ああ、遠くまで来たなぁ。
自分の足で、何年もかかって来たんだなぁ。
大げさですね。
だけど、そう思うと、なんだか胸が一杯になって、ちょっとだけ涙が出てきました。
なんでだろう。
でも、ぼくはその時、すごく幸せな気持ちでした。
日が山脈の向こうに落ちて、あたりが紫色に暮れたあとも、ずっと幸せな気持ちでした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
次回は、いよいよ山を越え、渡良瀬渓谷ぞいの足尾銅山へと向かいます。
次回の旅はコチラ⤵
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ではまた。
(= ´ ω`)ノ バイバイ
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空白地帯から井戸湿原へ
(写真:「湿原とせせらぎのみち」井戸湿原の木道)
みなさん、こんにちは。
(^ω^)ノ
「戦慄の栃木編」もあと残りわずか。
前回は、足利市を通り、名草の巨石群を経て、秋山川沿いの堀の内という部落まで旅しました。
前回もお話しましたが、名草の巨石群からは、なんと45kmにも及ぶルート未設定区間があり、いわば空白地帯になっています。
この前は、いきなり山の中で迷ってしまうという事態に・・・。
前回の旅はコチラ⤵
trailtravel8hureai.hatenablog.jp
それでも何とか、3つの峠を越えてきたところです。
今回は、堀の内から残りの空白地帯を北上し、前日光の井戸湿原までの旅を書きますね。
さて、詳細図です。
葛生駅からはバスに乗って、前回終了した堀の内まで。
そこから再び空白地帯に入ります。
秋山川沿いに延々と道を登り、山の向こうの鹿沼まで。
ここまでで10kmぐらいかな。
山を越えると「石割桜」から再びふれあいの道のコースに復帰します。
このコースは「湿原とせせらぎのみち」で井戸湿原を通り、前日光ハイランドロッジまでの約11km。
この付近でビバークして、翌日はわたらせ渓谷沿いの原向駅まで行く予定です。
ということで、前回の旅から2週間後の平成29年5月19日~20日に旅しました。
さーのって号にのって
またまた3時間ほどかけて到着しました葛生駅。
今日もいい天気です。
堀の内まではバスに乗って移動します。
やってきました、佐野市営バス「さーのって号」!
颯爽と登場です!
バスの中はこんな感じ。
運転手さんや、ほかの乗客さんたちと自然と会話がはずみます。
前回はバス停でないところから乗せてもらったので、どこで降りて良いかわかりません。
なので、トイレと売店がありそうな「秋山学寮」というバス停で降りることにしました。
さて、出発です。
9時25分でした。
ながいながい空白地帯
この日は5月というのに30℃越えの暑さで、アスファルトからの熱気が早くもこたえます。
日陰を選んで、のんびり登っていきましょう。
秋山川のせせらぎが、ずっと道の脇を流れていて心が安らぎます。
のどかな里の風情が満ちていました。
やがて道は次第に里を離れ、山の中に入っていきます。
抜けるような青空が、杉の木立の上に広がっている。
ながい登りが続きます。
(*´Д`) ハアハア・・・
しかし、暑ければ暑いほど、鮮やかさを増すのが木々の緑です。
もう本当に、目に染みるほどの緑でしたよ。
ピーク近くの道ばたに、こんな標識がありました。
「ふれあい施設」
ふれあい「広場」でもなく、ふれあい「休憩所」でもない「施設」という言葉に、がぜん期待は高まります。
なんか建物でもあるのかな。
もしかしたら、自動販売機とかあるかもしれないぞ!
(^ω^) 冷たいコーラ!
期待に胸を膨らませつつ、100m進みます。
で、ありましたよ、ふれあい施設・・・
(-_-;)・・・
いや、わかってましたよ。
だって、山の中なんだもん。
仕方なく、ベンチに座り、ちょっと休憩します。
今日目指すハイランドロッジは、目の前の一番高い稜線の向こう側です。
空白地帯の終わりは、その手前にある稜線の向こうあたりかな。
まだまだ遠いなぁ。
少し休憩したら、再び歩き出します。
しかし、だいたい登りは終わったようで、ここからは下り基調に。
しばらく行くと、森の中に鳥居が見えました。
これは明らかに、里が近いしるしです。
よーし頑張るぞ。
ながかった空白地帯も、もう終わりのようです。
再度元気を取り戻し、どんどん下っていくと、
橋が見え、たもとには自動車が停まっています。
ようやく人里に出ました。
ここで林道は終わり、一般道に入ります。
この道を10分ほど歩くと、とうとう見つけました!
45kmぶりに見る、ふれあいの道の道標です!
とうとう戻ってきたよ。
しかし、長い空白地帯でした・・・
そして井戸湿原へ
さて、「湿原とせせらぎのみち」のはじまりです。
ここには「石割桜」という桜があるそうなのですが・・・
ありました。
確かに、石を割って桜の木が生えてますが、残念なことに伐り株になってました。
ともあれ、ここですこし休んでお昼ごはんにします。
時刻は13時でした。
石割桜からは、まっすぐに林道が伸びています。
さあ行きましょう。
どんどん進みます。
舗装がなくなりましたが、幅の広い明瞭な道が続きます。
さらにどんどん進みます。
びしょ濡れの橋を発見。
気にせずどんどん進みます。
しかしなぜか、このあたりで突如、すごい眠気に襲われます。
なぜだろう。
とても目を開いていられないぐらいの眠気。
勝手に目玉がぐりーんと上を向いてしまう。
もう歩けない・・・
(;´Д`) もうだめ・・・
道端の林の中に入り、倒れるように横になりました。
で、そのまま眠ってしまいます。
果たして、無事に井戸湿原までたどり着けるのか?
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
次回は、この旅の続きを書きますね。
ではまた。
(-。-) ZZZ
また来たよネコの日 で、旅ネコ
みなさん、こんにちは。
(^ω^)ノ
2月22日は、ネコの日ですよ。
222(ニャーニャーニャー)ですからね。
ということで、今回は旅先で出会ったネコをご紹介します。
実は去年もネコの日はネコ特集をしました⤵
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もう1年・・・。
早いなあ。
で、今回は、旅先で出会った、とてもフレンドリーなネコたちの思い出です。
ネコはだいたい、警戒心が強くて、あまり近寄ってこないし、写真を撮ろうとすると逃げてしまいます。
それでも中には 、向こうから近づいてくるお調子者も。
山頂でおにぎりを食べていると、すかさず近づいてきました。
この旅の記事はコチラ⤵
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中には、路上ですれ違いざまに、頭をすり付けてくるネコもいる。
親しく近づいてくれるのはうれしいんですが、あまりにも無防備すぎて心配になるくらいです。
これは千葉の「山武杉のみち」芝山町の路上で出会った三毛です。
この旅の記事はコチラ⤵
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無防備といえば、筑波連山の山中で出会ったこのクロも。
もう、体当たりかというくらい、勢いよくぶつかってくる。
男前ですが、顔に何か白いものがついていて、よく見たらガムがたくさんへばりついていました。
全部取ってあげましたが、その時、そうとう毛を引っ張ったのに、逃げませんでした。
でも、誰につけられたんだろう。
人懐っこいのをいいことに、いたずらされたのかな。
この旅の記事はコチラ⤵
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あと、これはふれあいの道とは何の関係もないネコなんですが、ちょっとご紹介。
ある休日に銀座で見かけた光景です。
誰かのマフラーの上に、ネコが重なり合って眠っています。
そしてさらに二匹の上には、誰かがマフラー(?)を被せてあげていました。
こんな大都会の真ん中にいながら、この2匹の安心しきった顔。
(*´ω`*) 優しい世界・・・
寒い夜なんかは、ときどき、出会ったネコたちがどうしているか気になったりします。
旅先で一度であっただけの、二度と会うこともないネコたちなんですけどね。
いまでも、ああやって人懐っこく近寄っているのかな。
いじめられたりしていないかな。
なんてね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ではまた。
(= ´ ω`)ノ バイバイ
この他のネコ記事はコチラ⤵
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鋸山(のこぎりやま)から海を見る② 千葉編積み残し
(写真:日本寺の大仏)
みなさん、こんにちは。
(= ´ ω`)ノ
千葉県積み残しルートの「東京湾を望むみち」の続きです。
前回は、JR保田駅から鋸山(のこぎりやま)山頂までの旅を書きました。
今回ははその続きです。
前回の旅はコチラ⤵
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詳細ルートです。
保田駅から林道と登山道を登り鋸山山頂へ。
途中、海の見える場所でお昼ご飯を食べました。
で、今回の記事は、鋸山山頂から日本寺に入り、大仏と地獄覗きを見た後、ふれあいの道に復帰して浜金谷駅までの旅を書きます。
自分ルールとしてふれあいの道一周は途中でルートを飛ばしたりせずに一周すると決めているのですが、この「東京湾を望むみち」は家族と行きたいと思って残しておいた例外でした。
ということで、結婚記念日に奥さんと旅したのです。
でかいぞ千葉の大仏
鋸山山頂に登った後、展望台があったのでそちらに向かいます。
山頂からしばし急に下り、再び登り返します。
登ったその先に開けていたのは、
思わず声をあげるような絶景でした。
東京湾が一望です。
海面が金のうろこのように、細かく輝いていました。
水平線の向こうには、対岸の三浦半島が見えます。
山のふもとには、出発してきた保田の町が小さくなっていました。
本当に素晴らしい景色でしたよ!
さて、ここを下ると、いったんふれあいの道から離れ、日本寺の中に入ります。
寺の敷地は広大で、迷路のようになっており、岩をくりぬいた急な階段が縦横に巡らされていました。
こういった道をどんどん下っていくと、大仏のある広場に到着しました。
(;゚Д゚) でかい!
じつは10年以上前に見たことがあるのですが、やはり驚きの大きさです。
しかも、奈良や鎌倉の大仏とは異なり、岩壁を削って作った摩崖仏です。
なんだか日本離れした雰囲気でした。
大仏の足元には、花がいっぱい咲いていましたよ。
地獄覗きと百尺観音
大仏の大きさにびっくりしたのち、地獄覗きへ向かうため再び登ります。
なかなか急です。
それでも、途中にいろんな見どころがあるので、楽しみながら登れます。
羅漢像がいっぱいありました。
さらに登ると、
出ました。
地獄覗きです。
みんな、おっかなびっくり柵のところまで行って写真を撮っていました。
下から見ると、こんな感じです。
すごく高い。
そして、今日一番驚いたのがこれ。
百尺観音!
Σ(゚Д゚) でかっ!
圧巻の大きさです。
もう、日本じゃなくてインドとか中国の仏像みたい。
しかし、これを彫り上げるのって、すごいエネルギーだなぁ・・・
夕暮れの海が見える
さて、そろそろ日暮れが近づいてきました。
浜金谷の駅に向かって下山することにします。
岩を削った急な階段が続いていました。
ここだけじゃなく、ずーっと岩を削ったような感じの道が続きます。
こんな階段とか、
こんな坂道もある。
岩の表面は数多くの足に踏まれてへこみ、滑らかになっていました。
昨夜降った雨のために、滑りやすくなっています。
気を付けて下りましょう。
振り返ると、鋸山の稜線が見えます。
採石のために切り削られて、まるで巨大な城塞のように見えました。
下りの途中にもこんな風景が。
ほんとうに、城のようでした。
やがて、 道の向こうに金谷の町並みと、その向こうに海が見えてきました。
そして、ここを下ればもう金谷の町です。
夕暮れが近づいてきました。
海の輝きが、昼間の明るい金色から、抒情的な赤みを帯びた光に変わります。
貨物船がゆっくり通り過ぎていきます。
町は夜を待つように、静かに息をひそめているようでした。
最後の急な階段を下ります。
10分ほど下り、登山道の入り口に出ました。
後は駅まで歩くだけです。
もう海はすぐそばにあります。
やはり、町中が静かでした。
16時55分、浜金谷駅に到着しました。
いい旅でした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ここから先の千葉の旅はコチラ⤵
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鋸山(のこぎりやま)から海をみる➀ 千葉編積み残し
みなさん、こんにちは。
(* ´ Д`)ノ
さて、ぼくには以前から気になっていてことがありまして。
それは、コレです。
現在のふれあいの道の進捗図です。
このブログでも書いている通り、2014年12月に神奈川県からスタートし、千葉、茨城、栃木と進んで、3年たった今は群馬県の榛名山を越えたところです。
だがしかし・・・
よく見ると、千葉の西端のルートが未走破のまま残っている!
ぼくはふれあいの道一周を始めるときに自分ルールとして、「途切れることなく一周する」というのを決めました。
つまり、今回は千葉、次回は埼玉、というように部分ぶぶんをバラバラに歩くのではなく、一続きの旅として前回の終点が今回の起点となるようにする、というルールです。
旅の方法を決めた回はコチラ⤵
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この自分ルールは、ふれあいの道一周を「一つの大きな旅」とするための大事なルールでしたが、唯一の例外箇所がこのルートでした。
この「東京湾を望むみち」は他の千葉ルートと離れていて連接が悪かったというのありますが、このルートは家族で行きたかったというのが今ま残しておいた理由でした。
10年以上前に家族でこのルートの鋸山(のこぎりやま)に行ってとても楽しかったので、この場所はもう一度家族で行きたかったのです。
ということで、このたび結婚記念日に、この残されたルートを奥さんが一緒に旅してくれることになりました。
(*´ω`*) ウエヘヘ
ルートの詳細です。
千葉県ホームページに掲載されているルートマップを加工しました。
JR内房線保田駅からスタートし鋸山(のこぎりやま)山頂に登ります。その後、少しルートから離れて日本寺の敷地内に入り、大仏や地獄覗きを観光した後、JR浜金谷(はまかなや)駅にゴールします。
全部でだいたい10km弱ぐらいかな。
ということで、2018年2月11日(結婚記念日)の日に奥さんと二人で旅しました。
春近い房総のみち
ゴールとなる浜金谷駅前には駐車場があるので車を停めておくことに。
駅前の黒河釣具店で受付してもらいます。
料金は一日1000円。
釣具店のおばちゃんは、いかにも漁師町のおっかさんという感じで、口は悪いがとても親切な人でした。
マップもくれて、鋸山の歩き方まで教えてくれる。
「暗くならないうちに帰ってくるんだよ」
と送り出してくれました。
浜金谷駅から11時すぎの電車に乗って、スタート地点となる一駅先の保田駅に向かいます。
保田駅です。
白い駅舎に水色の瓦が、房総の明るい雰囲気に映えます。
駅前のお店の前にふれあいの道の道標が立っている。
11時20分に出発しました。
線路の下をくぐり、鋸山へ向かう林道に入っていきます。
いい天気です。
まるで春のような陽気でした。
街灯の柱が木で、懐かしい雰囲気。
ついこの間、関東地方には雪が降りましたが、今日は本当に暖かい。
もう春の足音が至る所に。
花がちらほら咲き始めていて、目を楽しませてくれる。
ワクワクしながら林道を登っていきます。
林道は、結構手掘り感がありました。
舗装ではなく、岩を平らに削ってある感じです。
ゆっくり歩いて1時間少々で、鋸山の登山道に入りました。
山から海を見るって贅沢
鋸山までの登山道は、なだらかな尾根線がほとんどです。
幅も広くて歩きやすい。
奥さんは山道に入ると急に元気を取り戻し、どんどん先に進みます。
もう見えなくなってしまいました。
そうこうするうちに、開けた場所に出ました。
ベンチも置いてあるので、ここでお昼ご飯にします。
奥さんがおにぎりと鶏の唐揚げを作ってくれました。
唐揚げはぼくの大好物です。
(^ω^) うまい!
海がよく見えます。
陽の光を浴びて海が金色に輝いています。
山の上から海を見てお弁当を食べる。
これはちょっと贅沢です。
海が近い千葉の山ならではの喜びかもしれませんね。
お昼ご飯を食べ終わり、再び鋸山の山頂を目指します。
このあたりから、だんだんと急な登りが現れ始めました。
岩も多くなってきます。
こんな岩を削った階段もありましたよ。
急な階段もあります。
こうした登り下りをいくつか繰り返し、30分ほど歩くと、
到着しました! 鋸山山頂。
ここからは横浜方向の海が見えます。
「低名山」って書いてあるけど、海が見えるせいか、標高以上に高く感じるよ。
決して高くはないけれど、ステキなトレイルと景色が楽しめるとてもいい山です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
次回は、鋸山山頂から日本寺に入り、大仏や地獄覗きを経て浜金谷駅までの残りのルートを紹介しますね。
続きはコチラ⤵
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ではまた。
(*´Д`)ノ バイバイ
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いざ空白地帯へ
みなさん、こんにちは。
(* ´ ∀`)ノ
田沼駅から足利を経て北上した旅の最終回です。
前回は、二つの峠を越えて名草の巨石群まで旅したところまで書きました。
前回の旅はコチラ⤵
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巨石群のまでの旅はコチラ⤵
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さて、ルートの詳細図です。
名草の巨石群から北は、なんと45kmにわたり関東ふれあいの道のルート設定がされていない「連結区間」になります。
栃木県のホームページに、県内のふれあいの道ルート一覧が掲載されているのですが、こんな感じになってます。
(栃木県HP「関東ふれあいの道コース一覧」より)
前回の旅で通った、名草の巨石群までの道がこの表のNo.6「山なみのみち」です。
しかし、その次のNo.5が「(連絡コース)」になっている。
むかしは正式ルートとしてNo.5があったけれど、何らかの理由で廃止されたのかな?
そして、次のNo.4「湿原とせせらぎのみち」は、もはや日光にほど近い場所にあり、なんと45kmも北にあります。
(連絡コース)はあくまで連結区間でありコースではないので、標識も、ふれあいの道用の地図もありません。
この空白地帯をどう旅するか。
国土地理院の1/2万5千地図を見ると、道路を通ると、かなり遠回りをしなければならないようです。
しかし、山の中に入ると、破線道があり、途中切れているところもありますが、何とか最短距離で堀の内の部落まで行けそうでした。
今回はMさんという相棒もいることだし、山の中に入り、尾根線を二つ横切って目的地に行くことに決めました。
山中で道を失う
神秘的な名草の巨石群を後にして、いざ空白地帯へ。
まずは、舗装林道を登っていきます。
この時、8時30分でした。
時間はたっぷり。
地図上にある破線道を見つけたので、山中に入っていきます。
ここを北に進めば、最短で稜線を越えて次の集落に行けるはず。
少し荒れていますが、明瞭に道がついていて不安はありません。
(^ω^) よし!
どんどん進みます。
しかし、次第に荒廃が激しくなってきました。
しかし地図を読むと、場所と方向は間違っていない。
なので、さらに進みます。
(´・ω・) ・・・
登りの傾斜が急にきつくなり、このあたりになると、道は完全に無くなってる。
しかも、結構新しい獣糞があったりする。
(゚Д゚;) ・・・
ここを登りきって尾根線に出れば、破線道ですが下りの道があるはずです。
クマと会うと嫌なので、サッサと登りましょう。
で、尾根線に出ました。
うーん。
地図では下りの道があるはずなんだけど、それらしいものは見当たりません。
というか、下り側(この写真で言うと、右手の岩の向こう)はかなり急な斜面になっていて、そもそも道があるような場所じゃないし。
(;´Д`) ウヘ-
どうやら、登り切った場所が違ったみたい。
道を失ってしまいました。
しばらく、尾根線沿いに道を探します。
周りの稜線と地図を見比べて判断するに、おそらく目標としていた地点より、少し北に出てしまっていたようでした。
これで結構、時間を使ってしまいます。
結局、地図上で下り道が記されている場所は見つけたのですが、そこには道はありませんでした。
なので、方向を維持したまま、その斜面を下ることにします。
ここで合ってるのかなぁ。
間違ったら大変なので、いつでも戻れるように景色を覚えておきます。
10分ほど下ると、道らしき痕跡がありました。
どうやら、間違っていなかったようです。
ε-(´∀`*) ホッ
で、ここを下っていくと、飛駒(ひこま)の集落に到着
「びっくり食堂」(笑)
飛駒の集落には9時前に到着する計画だったのが、道に迷ったせいもあり10時40分に到着。
かなり時間を使ってしまったので、ここで作戦変更。
次の山越えは道路沿いに行くことにします。
暖かな道と人
飛駒の部落を出ると、北西の方向に道が続いていました。
もう一つ山越えです。
ここを越えると、次は作原という部落に出ます。
40分ほど登り、トンネルを抜けると長い下り道になりました。
12時30分に作原の部落に到着。
5月上旬とは言え、もうすっかり初夏の気配です。
のどかな雰囲気のする暖かな道でした。
部落に降りていくと、野外活動施設があったので、軒先で休ませてもらいます。
どうやら、廃校となった小学校を再利用しているようです。
玄関わきのベンチで休んでいると、施設で働いているおばさんたちが話しかけてくれました。
すごく人懐っこくて、かわいいおばさんたち。
アメ玉もくれました。
(*´ω`*) やさしい
おばさんたちは、あと2時間ぐらいでバスが来るから、ここの温泉に入っていきな、と勧めてくれます。
かなり心動きました。
とくに相棒のMさんからは、もう一山越えるよりは、ここで温泉とビール! というオーラが伝わってきます。
しかし、次回の旅のこともあるので、ここは少しでも先に進んでおきたい。
なので、後ろ髪を引かれる思いでしたが、旅を続けることにします。
さあ、もう一山越えれば、今回の目的地、堀の内の部落です。
それにしても、暖かな道です。
5月の明るい日差しが緑の隙間から降り注いで、歩いているだけで幸せな気持ちになってくる。
あのおばさんたちのように、なぜだか出会う人もみな暖かくて、本当に気持ちの良い旅です。
この道も、のんびり林道を登っていくことにします。
1時間ほど登ると、急に視界の開けた場所に出ました。
眼下に堀の内の部落が見えました。
いよいよ2日にわたる旅も終わりです。
道を下ると、のどかで静かな集落が広がっていました。
幹線道に出ると、目の前をバスが通り過ぎていきます。
これを逃すと、次のバスまで2時間ぐらい!
Σ(゚Д゚) うわー
あわてて追いかけると、かなり先に行っていたにもかかわらず、なんと止まってくれて、ぼくたちを乗せてくれました。
運転手さんありがとう。
バスも、こんな感じで、アットホームです。
本当に、暖かな人とたくさん出会えた旅でした!
ゴールの葛生駅には15時50分に無事到着
電車に乗って、Mさんと今回の旅を振り返りながら、楽しく帰りました。
いい旅でした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
次回は、残る30kmほどの空白地帯を越えて、前日光へと旅します。
次回の旅はコチラ⤵
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それでは、また。
(*´ω`*)ノ バイバイ
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二つの峠と巨石群
(写真:「山なみのみち」厳島神社境内の巨石)
みなさん、こんにちは。
(;゚Д゚)ノ
「戦慄の栃木編」、田沼駅から足利市を経て北上する旅の続きです。
前回は、足利の織姫神社から、花の咲くトレイルを通り、浄因寺まで到着。
付近の廃止された林道でビバークをしたところまで書きました。
前回の旅はコチラ⤵
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ルートの詳細です。
現在地は浄因寺を少し北に行ったところの山中です。
「山なみのみち」は名草の巨石群まで続き、そこからは何と、約45kmにわたり「ふれあいの道」のルート設定がされていません。
いや、正確に言うと、かつてはルートがあったようなのですが、いまは設定がされておらず、いわば空白地帯になっています。
空白地帯はルートがないので、自分でルートを設定していくことにします。
こんな感じです。
2つほど稜線を横断し、堀の内という部落まで行けばバスがあるようです。
今回はここまで行ってみよう。
巨石群から、稜線の向こうの飛駒部落までは、一直線に越えてみよう。
5万分の1の地形図だと、道があるようだし、尾根線を外さず読図すればたぶん大丈夫でしょ。
二つの峠 のぼりくだり
ビバーク地を、朝の5時過ぎに出発。
巨石群までは8kmぐらいです。
今日の旅程は、何といっても巨石群以降がルートが定められていない空白地帯ということに加え、帰りのバスの時間や利用できるバス停も限られています。
なので、できるだけ時間に余裕をもって進みたいところ。
最初、急な登りが続きましたが、それを越えると緩やかな尾根に変わりました。
走れるところは、どんどん走ります。
どんどん走って、20分少々で馬打峠に到着。
いいペースです。
馬打峠でほんの少し舗装道に。
次の藤坂峠へ向かう登山道への入り口は再び急な登りになっていました。
ここからは次第に山深くなっていきます。
尾根も徐々に痩せてきて、岩が多くなってきます。
人が入らない山で感じる独特の静けさがありました。
登り下りの多いトレイルを一時間ほど走ると、再び舗装道が見えてきました。
藤坂峠です。
開通記念碑がありました。
ここから巨石群までは、あと一登り。
頑張っていきましょう。
見えるのは、山また山。
遠く山なみが伸びています。
今日の行程は長いぞ!
(*´Д`) ハァハァ
巨石の神秘
ようやく下りが続くようになり、登山道の終わりが近づいてきました。
名草の巨石群はもうすぐそこです。
さらに下るとトレイルは終わり、灯篭が並ぶ舗装道に出ました。
どうやら、巨石群は厳島(いつくしま)神社という神社の中にあるようです。
すると、この道は神社へと続く参道なのかな。
標識に従って参道を登っていくと、巨岩に囲まれた神社がありました。
ここも昨日の浄因寺と同じく、全く人の気配がありません。
社務所らしき建物も静まり返っていて、誰もいない。
巨岩が並ぶ異様な光景と相まって、なんだか神秘的な雰囲気に包まれています。
目の前の巨大な岩の前に「胎内くぐり」という案内板が立っていました。
この岩の下をくぐることができるようです。
たしかに、 腰を屈めてようやく入り込めそうな隙間があります。
入ってみよう。
何トンもあるような巨石が微妙なバランスで支え合っています。
何かの拍子で崩れてくるかも。
そう思うと無意識のうちに足音を忍ばせてしまいます。
岩を見上げると、赤い橋が架けられています。
登ってみると、
岩の頂上はご神体になっていました。
橋を渡る前に、本殿の脇で水を補給していきましょう。
冷たくておいしい水でしたよ。
(*´Д`) ウマー
橋を渡り、神社の裏の森に入ると、名草の巨石群です。
石碑には「天然記念物 名草村ノ巨石群」って彫ってある。
巨石がごろごろ転がっていて、その隙間から木が伸びていました。
どうも写真では、うまく伝わらないなあ。
写真がうまくなりたいな。
もののけの森のようで、ここも神秘的な空間でした。
なんだか、大きな石には不思議な雰囲気があります。
気が遠くなるぐらいの時間が巨石には凝縮されていて、ぼくたちとは全然違う時間軸に存在している。
まるで形を得た永遠のよう。
と、しばし巨石群に見とれていました。
さて、次回は巨石群を後にして、いよいよ45kmにもわたるコース無設定の空白地帯へ入ります。
次回の旅はコチラ⤵
trailtravel8hureai.hatenablog.jp
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ではまた。
(^ω^)ノ バイバイ